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ドリトル先生の野球

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第二幕その九

「イギリス生まれだからかな」
「それでだよね」
「三時になると飲んで食べる」
 そしてというのです。
「それは三度の食事とね」
「同じだね」
「僕にとってはね」
「そうだよね、じゃあ」
「今日も楽しむよ」
「そうするね」
「心からね」
 こうしたことをお話してでした、先生達は。
 皆で和風のティータイムを楽しみました、それからです。
 先生はまた論文を書きますがこの時にです、こんなことを言いました。
「今回の論文は医学についてなんだ」
「ああ、先生の専門分野だね」
「そう、僕は医者でね」
 それでというのです。
「やっぱり論文もね」
「そっちもだね」
「こちらのことがね」
 まさにというのです。
「第一でね」
「それでだね」
「一番書いているし」 
 論文はというのです。
「今回もなんだ」
「そっちをなのね」
「書いてね」 
 そしてというのです。
「楽しんでいるよ」
「そうなんだ、ただね」
「ただ?」
「今度の論文は精神科でね」
「そっちなんだ」
「医学でも専門外なんだよね」
 こう言うのでした。
「書かせてもらうにしても」
「いい論文を書けるか」
「そのことがね」
 どうしてもというのです。
「自信がないよ」
「そうなんだね」
「精神科の論文は前にも書いたことがあるけれど」
「その論文もなんだ」
「どうもね」  
 これがというのです。
「いいものが書けるか」
「そのことについては」
「自信がないね、けれどね」
「論文、学問ならだね」
「やっぱりね」
 それならというのです。
「全部楽しいから」
「先生は学問ならだよね」
「全部楽しいから」
 先生は王子にそのことはと答えました。
「苦痛ではね」
「ないよね」
「そうなんだ」
 自信がなくてもというのです。
「そこは違うよ」
「楽しんでいたら」
「それならかな」
「いいんじゃないかな」
 こう先生に言うのでした。
「自信がなくても楽しいなら」
「僕自身がだね」
「それでいいと思うよ」
「そうだね」
 実際にとです、先生も応えました。
「じゃあいいものを書けるかどうかは置いておいて」
「それでだね」
「書いていくといいよ」
「調べてだね」
「そうしたらね」
「うん、じゃあね」
「そうして書いていくね」
 王子に答えました。 
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