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探偵ストレイドッグス

作者:スズ
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第14話 元怪盗団との再会篇②

横浜での3日間の小旅行。今までは、怪盗団だけでの移動が多かったが、今回は冴や惣二郎も一緒だ。


まず一日目、横浜中華街巡りを行った。本場の中華やお菓子の食べ歩きをしながら横浜の町を練り歩く。
「お前、モデルのために食事制限をしてるとか言ってなかったか?」

「うっさいわね!!竜二、今回だけなんだから。めいいっぱい楽しまなくっちゃ!!」

「あ、ショッピングモールもある”横浜博覧館”?」
「中華街にもあるのね。」
「ゲームセンターあるかなワクワク!」

「おいおい、双葉ここにきてまでゲームかよ」
「いいじゃねーか惣二郎。珍しいのがあるのかもしれないし。」
「ね、お姉ちゃんはどうする?」
「そうね・・・明日は日が暮れるまで自由時間なんでしょ?じゃあ今日中にお土産でも見てこようかしら。妃先生や娘さんにも買っていきたいし。」

ちょうどここお土産ショップ入ってるみたいだし。

「じゃあ私もそうする!!」

「え?みんなと回らなくていいの。みんなと回った方が・・・・」

「ふふっ今日真は冴さんと回りたいんですよ!」

「ちょっとっ春!?」

春の言葉に真が焦り周りを見渡すとにやにや顔のメンバーのの姿が見え顔を真っ赤に染め上げたのだった。そんな真に優しい顔を向け

「・・・・そういうことなら、一緒に行きましょう!」

「うん!そ、そういうことは春や雨宮君はどこに行くのよ」

「わたしは、中華街を出て少し歩いたらカトリック山手教会があるみたいなんです。そちらに行ってみようかと」

「俺も、適当にぶらぶらしているよ。猫連れだし」

「猫じゃねーし、けどここは土地勘がないしバックの中でおとなしくしてるゾ」

「相変わらずニャーニャーとしか聞こえないんだが。」

「そうね・・・・」

思いっきり何かをしゃべったであろうモルガナに何とも言えない顔をする冴と惣二郎だった。

そして、1日目を楽しむのだった。



その一方で・・・・・・

「では、今のところ動きは何にもなかったと?」

総合探偵事務所(DMO)では夥しい雰囲気が漂っている。

「あぁ、全員で各市内地区を担当したけどそれらしき人物は見当たらなかった。」

現在は横浜市内で、正体不明の連続暴行事件が一週間前から多発しており今のところ死者は出ていないが、それも時間の問題であろう。しかも老若男女関係なく狙っているらしく一人のときを狙われたわけでもない。完全につながりが見えないのだ。そこで、被害者によれば黒い影の様な突然襲い掛かってきたと話しており、恐怖からかそう思っただけだろうと判断を政府は下したが、異能者なのではないかとの見解を異能特務課が判断し、こうしてDMOに捜査協力が来たのだった。

『横浜市全域の監視カメラをチェックしたけど駄目みたい。それらしき人影はなかったよ。』
「そうか・・・・引き続き。明日もパトロールの強化を行う。場所は・・・・」

国木田さんから明日のパトロール場所を聞いた僕は自室に引き上げようとしたとき。不意に乱歩さんに呼び止められた。

「明智。明日のパトロールなんだけど、お前パトロールに行くとき9、10人乗りの車で行ってほしい。」

不意にその言葉をかけられた。

「それは構わないですけど。何かあるんですよね。」
「うん、でも君にとっては必要なことだと思うから。」
「わかりました、指示に従いますよ。トヨタハイエースでいいですよね。」

あぁ

「分かりました。明日もパトロール頑張ってきますよ」

雲隠れ期間1年半くらいで坂口さんから問題なしと終了が言い渡された。そして、今回の仕事が自分のDMOとしての最初の大仕事となるのだった。



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2日目 DMO社員がそれぞれパトロールに出掛けている中・・・・・


「今日は午後まで自由時間だったわよね。」

「えぇ、17時によこはまコスモワールドの前に集合よ。暗くなった後のイルミネーションは絶景らしいわ。」

「楽しみです!」

「そういえば。お前たちどこに行くのか決めたのか?」
「女子組は横浜ワールドポーターズよ。コスモパークに隣接しているショッピングモールなのよ。ここ結構いいお店そろってんだって!」
「ほぉ、冴さんもか・・・・」
「えぇ、化粧品を見たくって。集合場所にも近いからって。」

「俺はもちろん横浜美術館だ!!いいインスピレーションが浮かびそうだ。」

顔にワクワクと書いてある。

「「「「   祐介らしい   」」」」と全員が思った。

「俺と、雨宮は決まっているわけじゃねーけどどうせならいろんなところ行きたいよなぁ!!」

「確かにな」

「言っとくけど時間は守ってよね!!」

「わぁってるって!」

というわけで行動をそれぞれが取り出した。


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17時には約束通り全員がコスモパワーに集まりその時を迎える!!

そして一斉に壮大な景色が目に焼き付いた!

「キレイ!!」
「うんうん。これが普段見ない景色というやつか!?」
「ワガハイ、一緒にこれてよかったぞ」

そして、最大の景色を一通り楽しんだ後どうするという予定もなく気づけば赤レンガ倉庫の近くまで来ていた。

「あ、ちょっとごめん少しだけ離れるわ!」
「どうした?便所か?」
「ホント竜二ってデリカシーない!」
「なら、俺もホテル戻る前に言っとくか。」
「そうだな。」
「えぇ、じゃあみんなが行くなら私も!!」
「ふふっ」

「このくらい時間にお前らだけじゃ危ないだろうが!!様子見てくるとするか」

最後には惣二郎までもがその場を離れてしまい。

「もしかしてこれって・・・・」
「気を使われちゃったわね・・・・」

2人して苦笑いをする。

「・・・・ありがとう。」
「え?」
「私に気を使ってくれたんでしょ。」
「それは・・・・」

ばれてたのか・・・・

「だって、明智君の名前出してから様子おかしかったもの。姉妹でしょ?分かるわよ。」

「うん・・・・私の知らないお姉ちゃんを知っている明智君がうらやましかった。だから、ちょっと嫉妬しちゃった。」
「真・・・・・」
「だけどね、パレスの中で最後に明智君が言ってくれた言葉がまぎれもない本心だった。今でもあって思っていること伝えたいなぁ・・・・」

無理だと分かってる。それでもおもわずにはいられなかった。

「それは・・・・・っ!!」

お姉ちゃんが話をし始めた時不意にお姉ちゃんの雰囲気が変わった。これは検事だった時の雰囲気だ。

「お姉ちゃん?「しっ静かに」」
そして、静かに息をひそめていると。何やら声が聞こえてきた。ただならぬ雰囲気だ。明らかに怪しいと私でも分かる。
ただ、この距離では内容までは聞こえない。

「どうするの?」
「少しだけ近づくのよ。ただ慎重にね。」
「うん」

おねぇちゃんの指示通りに赤レンガの壁を伝いゆっくりと距離を縮めていく。

次第に内容が聞こえる距離に入ってきていた。

「・・・きょ・・・決行・・・だ」

「(決行?何を?)」

「いのう・・・・よ・・・まに」

「(いのう?異能力者のことかしら。)」

もう少し・・・・と聞き出そうと二人で耳を澄ましていた時だった。

「おーい!」
「え?」
「キャッ!!」

カラン

「だ、誰だ!?」

「(ま、マズイ!)今すぐ離れるわよ!!」

「う、うん?」

?を浮かべている竜二や、そのあとを追ってきていた他のメンバーにすぐに離れること冴は告げ、真は竜二の腕をつかみすぐに走り出した。

逃がすなー!!と怒鳴る声を聞きながら。

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その数分前

「今日もこれじゃ収穫なしかな・・・・・」
『いや・・・こういうやつらは今までの被害者も夜襲われたんだ。まだ、安心するのは早い』
「そうだよ。それに乱歩さんから言われたんだろう。」

確か9人乗りぐらいの大型車でパトロールしてくれだっけ?

「はい・・・・今回の、見回り場所決めたのって誰でしたっけ?」
『乱歩さんだよ。』
「やっぱりそうなんですね。」

イヤーモニタを装着した状態で太宰や翼と通信で会話をする。ほとんどの人が現在パトロールしている状況の中翼はいつも通りの情報分析、太宰が現場指揮を本社から行っている状況だ。

そして、明智は現在赤レンガ倉庫が大幅に見渡せ、相手からは死角になる場所に車を止め待機していた。


その時だった

「ん・・・・・・?」

『どうした?吾郎』

「今何か黒い影が・・・・・・」

『ちょっとこっちでも確認してみる』

明智は遠くを走り去っていく姿を目を凝らしてみて愕然として。

「え・・・・・なんで!?」

険しい表情、2年前までは当たり前のように見てきた冴の姿、そして、そのすぐ後ろには同じく何か焦って逃げているような表情の真そして、何が何だか分かっていなそうな他のメンバーの姿だった。惣二郎もいる。

そして、20秒ぐらいたってから怒鳴りながら走る黒い帽子にサングラスの男たち。明らかにおかしな状況だった。

「すみません・・・・後を追います。」

居てもたってもいられなくなった明智は指示を聞く前に車を飛び出し男たちの後ろを気づかれないようについていった。

本社では

明智が車を飛び出した後、

『原因はこれだな・・・・・』
「なるほど・・・・」

監視カメラにはバッチリ冴たちの姿が写っていた。

その様子を見て太宰は明智に呼びかける。

「吾郎君聞こえるかい?」

男たちに気づかれないよう車の影などに隠れながら距離を取って後を付けていた明智を呼ぶ太宰の声が聞こえてきた。

「すみません。太宰さん、勝手に飛び出してしまって。」
「いいよ。こちらの方でも姿が写ったからね」
誰の姿が写ったのかは明白だ。
「で、吾郎君は皆と会いたそうじゃなかったよね?この状況で大丈夫かい?」
確かに、以前初めのころ生存を知らせるのかと聞かれたとき嫌だと答えた。それは今でも変わらない。だけど・・・・
「確かにあまり会いたくはないです。今でも特に冴さんと双葉さん春さんへには特にひどいことをやってきた。合わせる顔はないと思ってます。だけど、ここでもし何かあって見捨てたりしたらそれこそ後悔します。それに探偵ですから!」

力強く言い切った。

この声を聞いた太宰はもう大丈夫だと思った。

「わかった。そのまま慎重に尾行を続けてくれ!」


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一方冴達は物陰に身を潜めていた。

「で、どういうことだよ。」
この状況でさすがに空気を読んだのか小声で竜二が話しかけてきた。

「さっき。あなた達がお手洗いとか行ったあと、黒服姿のサングラスの男たちが会話してた」
「ちょっと気になって、話が聞こえて来る位置まで移動して少しだけ聞こえてきたのよ」
「確か、今日、決行あと、いのうとか言ってたわね?」

「?今日決行・・・ていうことは今日何かが始まるわけだな。」
「いのう?てなんだ?」

それが何なのか?

????学生組には次々に?が浮かぶ?

その問いには冴が答えた。

「検事時代に公安や他の警察官が話しているのを聞いたことがあるわ。いのうというのはおそらく異能力のことね。現代には起こり得ない特殊な力。それを持つ者のことを異能力者と呼ぶらしい。100年くらい前なら1割に満たなかったみたいだけど、現在の水準だと確か・・・・・3~4割くらいの人が持ってるらしい」

大なり小なり、本人に自覚があるかは置いといてと続ける。

「それなら、俺も聞いたことがある。自覚があって、力をコントロールできる人はそのうち1.5割程度みたいだがな。」

「ワガハイのパレスの時のペルソナみたいなものか?」

確かにあの時の力は相当なものだった。だけど・・・・・それが現実で起これば・・・・

同じことを思ったらしい双葉が口に出す。

「あの力って、パレスでも相当な衝撃的だった。」

「確かになぁ。この力があれば・・・・って途中調子乗ったちまったところもあったし」

「・・・・・ねぇ。あぁ言う力が現実世界で暴れでもしたらどうなるんだろう。」

「ねぇちょっと待って!!今日決行ってまさか!!」

「そのまさかだよ。お嬢ちゃん」

「「「「「「「!!」」」」」」」」

どうやらしゃべっているうちに声が大きくなっていたらしい。向こうに気づかれてしまったらしい。

「・・・・・・あなた達何する気?」

「さてな?俺たち話そんなの知らねぇな。ただ、この力を使えば横浜ぐらい完全に壊滅させられる!!」

「なんで!?そんなこと・・・・・」

「おっと、叫ばないほうが身のためだぜ。俺たちは金で雇われた殺し屋だ。この地が血の海となるのを見届けたらいい」

男は銃をカチャッと鳴らした

そして、黒い玉からたくさんの化け物が現れたのだった。

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様子をうかがっていたがついに冴さん達が奴らに見つかってしまった。これ以上は見ているわけにはいかない。

さらに男が持っていた黒い玉からいくつもの化け物が放出された。


さらに別の方でも同じような黒い怪物を視認した。

「・・・・太宰さん。」

通信で呼びかける。

「吾郎君。君の見たとおりだよ。おそらくあれは異能力を凝縮されたものだろう。あの化け物をすべて倒せば黒い玉も徐々に小さくなって消えるはずだ。だけど、同時に君のいる東、それから西、北、南全方角で確認されている。」

そこで・・・・・君にも戦ってもらいたい。

「え・・・・・・」
「君は1人じゃない。それに、横浜を守るため、大切な人たちを守るために」

「・・・・・・はい、分かりました!!」

「必ずそっちに援軍を送る。それまで持ちこたえてくれ!!」

「分かりました!行ってきます」

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行ってらっしゃい。そう言葉を返し、

「翼君。東側が一番異能の結晶が大きそうだ。誰か援軍を!!」
『すでに全員に通達済み!だけど・・・・どこもそれなりにいるみたい!!』

しかし一か所から反応があった。

<太宰!聞こえるか>
「なんだい?」
<南側なんだが比較的早く済みそうだ。俺以外に敦と芥川もいたからな。だから、ここに芥川を残して俺と敦が行く!>

「・・・わかった!!できるだけ最短で!!」

<東側は敦と中原が援護に行くということだな。よし!絶対に横浜を守り抜く!市民に傷1つつけるな!>

<<<<<<<   了解!!!!!>>>>>>>>


『・・・・・・っもし、ここから吾郎が危なそうになったら俺も援護に行く・・・・・』

「・・・・・・分かってる。相棒としても心配なんだろう?だけどそんなことにはならない。絶対にさせないから」


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男の持っていた結晶のなかから大量の怪物が出てきた。

「っ何よこれ・・・・・」
「そんな、数が多いっ!!」

颯爽逃げられる隙間などなかった。

冴は、焦っていた。この子たちだけでも守らないと。弁護士になった意味がないのに

「・・・・・・・これが異能の力」

「さっそう詰み・・・・だな」

「っっくそ!」

全員声が震える。

その時だった!!

「そんなことはさせない!!」

懐かしい声が私たちを守るように立ちふさがったのは・・・・・・

絶望してうつむいていた顔を全員が上げる

全員が顔を上げると、本来いなくなったはずの人。怪盗団にとってはパレスで怪盗団を守るために一人で認知上の自分と戦って相打ちになり反応が消えた人。


「あ、あけち・・・・・・か?」
雨宮のその問いにその人は答えない。

こちら側は全員がピンチだということも忘れて唖然とその人に後姿を見ていた。

制服姿だった彼しか見たことがなかったため、白いシャツに黒いジャンバーなラフ姿というのが新鮮に映る。

「あぁ?だれだぁお前。この嬢ちゃん達の知り合いかぁ?だがこの数てめぇ1人が来たところでどうする?どうもできやしねぇよ」

ギャハハハハ!!!

男たちは下品な笑い声を出す。

その言葉に私たちはハッとする。

しかし、明智君ひどく冷静だった。覚悟を決めたような顔つきをしていた。

その表情にパレスのことを思いだした。

それは全員そうだった。

「明智・・・・・お前・・・・まさか?」
「明智君・・・・・・・」

そして、その時を知らないお姉ちゃんまでもが顔面蒼白だった。

「あなた・・・・・・・まさか!?」

そして、私もあの時彼を失ったときを思いだす。

「・・・・・ほんとみんな優しいな。あんなことした僕を心配してくれる。」
「そんなの当たり前だろ?だって俺たち仲間だろう?」

私たちは力強くうなずく。彼を失いたくなくて

ようやく彼がこちらに顔を向ける。あぁ・・・・・やっぱり明智君だ。
その時の表情は確かに覚悟を決めた表情をしていた。だけどどこかしら決意を決めた表情。だけど死ぬ決意ではない絶望ではない。光が宿った目をしていた。

「大丈夫だ。俺一人じゃない。彼らには傷1つ傷つけない!!」

異能力<ペルソナ:ナイトウォーカー>!!

明智君が叫んだとたん黒と白の光に包まれ次第にその姿、現れた。
しかしそれは・・・・

「ペルソナ!?なんでパレス以外でペルソナが!?」
「ていうかそんなペルソナあったか?」

やはり一番モルガナが驚いていた、そして、お姉ちゃんや惣治郎さんも初めて見る本物のペルソナに驚いている。

「真・・・・・・これがあなた達がパレスに行っていた時の戦う力なのね。」
「うん・・・だけど明智君のあのペルソナは見たことない・・・・」

「それに・・・・あのペルソナ”ナイトウォーカー”と呼んでいたな。かなり強そうだよ!!」

「あれは・・・・ロビンフットとロキだ!!」
「うん?それはどういうことなんだ?」

雨宮君の発言に祐介が疑問を持つ。
それをモルガナが肯定した。

「確かにな・・・・・あのペルソナからはロビンフットとロキの気配がする。」

【それはそうだろうな。】

不意にどこからか声がする。

【フン・・・・・懐かしい顔がそろっているな。】

まさかペルソナがしゃべっている?

「ナイトウォーカーは僕の異能力として生まれ変わった。表向きの顔だったロビンフットそして、裏の顔だったロキ。それが1つになった姿・・・・それがナイトウォーカーだ。」

「貴様!!異能力者か!?」
「だが、一人だけだ!!」
「やっちまえ!!」

「とにかく、話は後だ!!ナイトウォーカー!最優先は彼らにけがを負わせないことだ!!頼む!」

【承知した】

そして・・・・・戦いが始まった。


__________________________________________

戦いが始まってどれくらいたっただろう。

「(僕のやるべきことは、今この場でこの怪物たちを殲滅することじゃない。彼らをけがさせずに安全な場所まで避難させること)」

ちらっと彼らを見る。

現に今現在殲滅ではなく後ろに後退しながら戦っていた。そして、彼らに傷つかないように攻撃が行きそうなったらすかさずカバーしながら僕の指示に従ってくれているナイトウォーカー。

援軍が来るのはいつなのだろうか。太宰さんは始まる前に援軍に来させるといってくれたが、

「なかなか、数が減ってかないね!」
「それはそうだろう消しても消しても出てくるのだから」
「どんだけあの結晶には異能力が詰まっているのか!!」
「それは、彼が撤退を目的に動いているからよ。」
「えぇ・・・あくまでも私たちを逃がすためのね」

さすがは元怪盗団。冷静になるのは早かった。

「ナイトウォーカーが突撃すれば私たちは丸腰になる。そうすればこちらにあの怪物たちは来るでしょうね。」
「今の私たちって完全に足手まといよね・・・・・」

その春の言葉に全員がうつむく。

「それはねぇよ。あいつはお前らを本気で助けたいんだ。足手まといなんか思っちゃいねぇよ」
「そうですよ。前はいろいろあったみたいですけど、少なくとも今のあの人はみんなが守る対照なんです」

まぁ僕たちもなんですけどね。


「えっとあなた達は?」

「ん?援軍!!」

1人の小柄な帽子を被った男性が高くジャンプしたかと思えばあっという間に明智君の目の前にいた怪物を消してしまった。

「よぉ、お疲れさん。よく頑張ったな!」
「すみませんお待たせしました!!ここからは任せてください!!」

「中也さん、敦君!!」「何!?重力操作の中原中也に月虎の中島敦だと!?」と

明智君はほっとしたような顔をした。

<吾郎君、援軍はそっちにいったかい?>

見計らったかのように太宰から声がする。
「えぇ、今ちょうど」

<わかった、中也遅かったじゃないか>
「うっせぇよ。予想以上に怪物が来る途中も多くてな。」
「すみません!太宰さん!」
<じゃあここからは東は頼んだよ。吾郎君は・・・・>
「これから、全力で撤退を開始します。そっちに向かえばいいんですよね」
<うんうん。分かっているみたいだね。じゃあ頼んだよ>

通信が切り。他のみんなへ貌を向ける。さっきはしっかり見なかったが2年がたちたち大人っぽい雰囲気になっていた。

「ここからは、全力で撤退します!ここは彼らに任せますよ。ついてきてください」
有無を言わさずに行ったおかげか誰からも反論なく、止めてあった場所まで戻る。

「さぁ乗ってください」

奇しくも9人乗りが役に立った。

「(乱歩さんはこれを読んでたのか・・・・・末恐ろしいお人だな)」

全員を乗せ車を発進させた。

「ふー、何とか脱出できたわね」

横では先ほどの小柄な男性が、飛び回りながら空中戦を繰り広げており、少し離れたところではもう一人が虎に変身し怪物をつぶしていた。

「おぉー、圧巻だな。」

モルガナが声を上げる。

「明智・・・・・・・彼らが仲間なのか。」

「あぁー。命の恩人だ。っとまだ、どうやら終わっていないみたいだね!」

その言葉に後ろを振り返ると車に乗った男たちが追ってきていた。

「あそこには奴らの仲間がまだいたみたいだな。」
「っしつこい!!」
「どうするんだ明智。」
「もうそろそろだ!!」

<よし、ここからは俺が誘導する。>
「え?誰!?」

車に搭載されたスピーカーから声が聞こえてきた。

誰なのか聞いてきた言葉を無視し、翼に問う。

「あぁ、頼む。こちらもスピードを上げる!!」

そして、スピードを上げながら路地裏を回りながら奴らが追ってこないように翼の正確なナビゲートのもと元振り切ることに成功した!!

「よし、後ろは?」
雨宮に聞く。
「うん。誰もいない。」
「まくことができたみたいだね。」

<引き続き警戒しながらナビを続ける>

「あぁ。」

まくために少し離れてしまったが数十分で目的地:本社につく。
5分間どうやって切り出そうかと思うほど沈黙が続く。

誰も話さないからか、話し始めたのは全く別のこと、しかも予想していないことだった。

「なぁさっきあいつらまいたドライブテクニックもすごかったけどさ、カーナビに路地を通るルートが写ってたよな?それって誰か主導でその道を誘導したんだろう?どういう人なんだ?」

後部座席に乗っている双葉がワクワクとしている。


「(その空気の読めなさ加減が素晴らしいわ。でも助かったわね)そうね・・・・」

「あ、あぁ、それはうちの情報収集担当がこの車のカーナビだけをハッキングしてルートを見ながら誘導しているんだ。」

<フフフっうちの翼はすごいんだぞう?>
<太宰さんうるさい>
「話聞いてたんですか?」
<まぁみんなだんまりになってしまっていたからね。いつこちらから話しかけようかと>

「・・・・で、どうかしましたか?」

<今の戦況をお知らせしようかと>

なんせ、君たちがいる東だけで起こったことではないからね。

その言葉に・・・・ピリッと引き締まった。

<改めて、私は今回の総指揮を務めさせてもらっている総合探偵事務所(DMO)の太宰治だ。今回の事件では君たちのことは完全に巻き込んでしまったし、吾郎君とも知り合いみたいだし。話せるところまでは全てはなそう。そちらの代表は誰になるのかな?>


運転している明智以外で目配せする。怪盗団のリーダーというと雨宮だが、今回の場合は。

「元検事で今は弁護士をしているは新島冴よ。話してくれるかしら」

<えぇ、といっても。一斉に起こったこと概要事態は戻って来次第話します。知らない人のメンバーも出てきますがその紹介もおいおい・・・・まずは今の戦況です。君たちがいた東側は現在も中也と敦君によって対処中。かなり数は減ってきています。そして南側は芥川がほぼ一人で敵殲滅中。こちらはもうほぼ終わりに近づきつつある。そして西側は国木田君と鏡花ちゃんが戦闘中。北は賢治君と尾崎さんが対処しています。だけど元々こちら2つはは南と東に比べて数が少なかったため特に問題はない。そして芥川の直属部下黒蜥蜴は各々それぞれの方角のサポート。今現在特に戦いが激化している東と南以外は異能特務課と連携。そして、谷崎君と織田作が横浜県警と一緒に一般人の避難誘導と負傷者がいるのかの確認をしている状況だ。>

「そうなのね。ということは今現在ピンチなところはないのね?」

<はい>

その言葉に一同ほっとする。

「あのよぉ。南と東は大丈夫なのか?だれもサポートに行ってないみたいだけど」
「あ、確かに!!」

「あぁ・・・・そこを担当している異能力者の問題かな。あそこは確かに一番激化している場所だけど逆に間に入った方が危ない」

「え?」

「さっき話したわよね。使い方次第では国家を落としかねない危険な力を持っている人もいるって」

<さっきそこを担当しているメンバーたちは実際にとてつもなく強い異能を保持している。だから、間に入る方が危ない。連携できるくらい同格の力を持っているならともかく>

なにわともあれもうすぐ到着しそうだね。話はそれからだ。

通信は切られそのまま本社へと車は走っていくのだった。

 
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