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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第二百四十七話

「にゃーん…………」

一夏はリビングで若干ぐったりしていた。

千冬に連れられて地上階へ戻るとまず千冬が着ていたシャツを着せられた。

その後にさっと円香に膝の上に乗せられたのだ。

脇の下に回された手は胸の前でがっちりと組まれ、例え完全獣化しようと抜け出せない。

それこそ自ら霧散しない限り。

その上で両脇からラウラとクロエにちょっかいをかけられている。

「うにゅぅ」

「ぷにぷにです」

「頬をつつくなクロエ。あとラウラ、絶対に耳に指を突っ込むなよ? 絶対だぞ?」

「つまりやれということだな」

ずぼっ!

「フギャァ!? フシャー‼」

「うぉっ? すまない兄様」

「毛が逆立ちましたね」

「チャンスとばかりに尻尾を撫でまわさないで……」









その夜、一夏はラウラとクロエと寝る事になった。

「いいのか、兄様」

「何が」

「千冬お姉さまと一緒じゃなくて」

一夏の両隣からステレオスピーカーのようにラウラとクロエの声がした。

義肢を外した一夏に両側から抱き付く二人。

「お前こそいいのか。ラウラ」

「ん? 兄様と眠れて私は嬉しいぞ。あと2日しか居られないからな」

「ま、そういうことだろうな」

ラウラが面識があるのは一夏と千冬のみ。

「……クロエ」

「なんでしょう」

「一応、どうするか決めとけ」

「ここで暮らすか、ドイツへ行くかですね?」

「ああ。そうだ。まぁ、どっちでも対して変わらんのだがな……。
あっちにはファントムタスクのラボもある。
リムシィが守護しているから何かあればそこにいけばいい…。姉さんのツテもある…。
ゲオルグ司令なら断らんだろうしな…」

「うむ。おじい……ゲオルグ司令はいいお人だぞ。きっとクロエを受け入れてくれる」

一夏は朗らかに笑う好好爺を思い浮かべた。

野心の無いゲオルグは反乱防止でとはいえ、IS部隊が身を寄せる基地の司令に選ばれる程の経歴がある。

(あのおっさんラウラにおじいちゃんって呼ばせてんのかよ…。
ラウラ可愛いもんなー……)

「お兄様は私にどうして欲しいのですか?」

「さぁ…ね。お前の安全を考えるとどちらとも言えん。この街は今表も裏も不安定で危険だからあまり居て欲しくない。が、ドイツに居るといざというときに手が届かないかもしれない」

「兄様、裏というのは…」

「言い方が悪かったな。表というのは俺や箒を狙う人間の事だ。裏は霊的な存在達さ」

現在この街では死屍累生死郎が眠っており、数日以内には目を覚ます事を一夏は知っている。

さらにはその後に忍野扇によって起こされる数々の事件。

その中には千石撫子が蛇神になってしまうというものある。

策を講じて来たがそれを回避できたかはまだわからない。

それらを考え、自分が守りきれるかと考えた時に一夏は確実に護れるとは言いきれなかった。

しかしもしファントムタスク遺伝子工学セクション…ヴィーティング派閥の残党がクロエを奪還しにきたらと考えると遠くへはやりたくない。

「まぁ、どっちでもデメリットはそんなに変わらん。クロエの自由意志に任せるよ」
















くぅ…すぅ……。

「ラウラ。私はどうすべきでしょうか」

一夏が眠りについたあと、クロエが尋ねた。

「さぁ。私にはわからない。クロエが決めなければいけないことだ。
とは言え、まだ何もわからないクロエに決めろと言うのは少し酷だと私は思う」

「失礼ですね。私は貴方の姉ですよラウラ」

「製造順は、な。兄様はきっとクロエを傍に置いていたいだろうし、箒もそう考えているはずだ。だが兄様は束縛は良くないと考えているだろう。無論兄様がさっき言ったことも無関係ではない筈だ。確かにこの街は不吉な感覚がする」

「ラウラはわかるのですか?」

「うっすらとな。イナバとリンクしているせいか、最近カンが働く」

「そうですか…すごいですね。ラウラは」













(私には、何もない。まだ、何も。これから
手に入れる事が出きるのでしょうか。
こんな、何も出来ない私にも) 
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