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フォース・オブ・イマジナリー

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Turn;1 勇気を継ぐ者

 
前書き
かつて一人の少年の運命を変えたカードがあった
時を超えてその力は一人の少年に受け継がれた
今、新たな伝説が始まろうとしていた 

 
晴海中学校
今日からこの学校に通うことになった少年が職員室を訪れていた
自身が所属するクラスの担任をしているという男性と向き合っていた
「俺がお前のクラスを受け持っている、石田ナオキだ、ま、よろしく頼むぜ」
「宮導ヤイバです、よろしくお願いします」

Turn;1 勇気を継ぐ者

1年4組
チャイムが鳴り生徒たちが着席すると教壇の前に石田先生が立った
「よし、それじゃあホームルームを始める前に、今日は転入生が来てるから紹介するぞ、入ってくれ」
石田先生の言葉を受けて教室へと入っていくヤイバ
自己紹介を終えると再び石田先生が教壇の前に立った
「よし、じゃあ席は綺場の隣だ」
石田先生が教えてくれた席につくと隣の席のブロンドの少女が会釈をしてきたのでヤイバも会釈で返した
「綺場ミツキよ、よろしくね」
「ああ、よろしく」
そんな二人の会話を聞いた石田は目を丸くしてヤイバを見た

その日の授業を終えて大きく伸びをしたヤイバは懐にしまってある手帳を取り出した
そして思い出していた、幼きあの日のこと
「イメージは君の力になる、このカードはきっと、君を導いてくれる」
あの日受け取ったものを胸に秘めながら少年は新たな街に心躍らせていた
「ちょっといいかな?」
そんなヤイバにミツキが声をかけてきた
「放課後、暇だったらこの辺り少し案内してあげようか?」
「ああ、ぜひ頼むよ」

ミツキの案内で街を歩くヤイバ
「ミツキちゃん、新しい友達かい?」
「はい、今日転校してきて………ここのパン屋さんおいしいんだよ、特にコロッケパンは大人気」
「へぇ」
そんな話をしていると目の前を小学生と思われる少年たちが駆け抜けていった
「早くファイトしようぜ」
「今日は負けねえからな」
そんな少年たちを見送りながらヤイバが笑みを浮かべる
「やるんだ、ヴァンガード」
「ん?まあね、綺場も?」
「うん、大きな大会に出たこともあるよ………ねえ、いいお店知ってるんだけど」
そういってカードの束………デッキを取り出すミツキ
ヤイバの答えは決まっていた

お好み焼き屋さんの上にあるカードショップ、カードキャピタル
ミツキの案内でその扉をくぐったヤイバの目の前にはたくさんのファイターがヴァンガードを楽しむ姿
「いらっしゃいミツキ、あら?初めてのお客さんね」
「私のクラスに来た転校生です」
二人を出迎えたのは赤い髪の少女だった
彼らよりも年上で高校生と思われる
身に着けているのは晴海高校の制服だったか………
「初めまして、私は新導ミライ、ここのバイト」
「お、転校生、お前も来たのか」
奥で対戦している少年が彼らに気づき声をかけた
「あ、同じクラスの………」
「おう、秋吉タクヤだ、どうだ、お前もこっち来てやるか?」
タクヤの誘いにヤイバはミツキの方を見る
彼女はあきれたように肩をすくめて肯定の意を示した
「ああ!」

「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」
二人のファイターが降り立ったのは惑星クレイ、ドラゴンエンパイアの高原
タクヤの体が光に包まれ姿を変えていく
「リザードランナー アンドゥ!」
爬虫類を模した赤い体を持つユニットにライドしたタクヤは目の前のヤイバを見据える
「ぐらいむ!」
青い肉体を持つハイドッグが咆哮を上げる
「ロイヤルパラディン使いか、ライド!ダマナンス・ドラゴン!アンドゥのスキル、ライドされた時一枚ドロー!」
「行くぜ!ナイトスクワイヤ アレンにライド!ぐらいむの効果で1枚ドロー!小さな賢者 マロンをコール!」
白い鎧に包んだ騎士と本を持った若き賢者が並び立つ
「まずはマロン(8000)でダマナンス・ドラゴン(8000)にアタック!」
マロンが本のページをめくりながら手をかざす
振り下ろされた指先から放たれた雷がダマナンス・ドラゴンに襲い掛かる
1st damage
【クレステッド・ドラゴン】
トリガーなし
「続けてアレン(8000)でヴァンガードにアタック!」
権を握りしめダマナンス・ドラゴンに向かって走っていくアレン
Drive check
【沈黙の騎士 ギャラティン】
トリガーなし
アレンの剣に切り裂かれ苦痛の声を上げるダマナンス
2nd damage
【ドラゴンモンク ゴジョー】
トリガーなし
「ライド!スピルオーバー・ドラゴン!ドラゴンモンク ゴジョーをコール!ゴジョーのブーストしたスピルオーバー(18000)でアレンにアタック!」
「ノーガード」
スピルオーバー・ドラゴンの炎に焼かれ苦しむアレン
「ドライブチェック」
Drive check
【槍の化身 ター】
クリティカルトリガー
クリティカル→スピルオーバー・ドラゴン(クリティカル2)
パワー→スピルオーバー・ドラゴン(28000)
炎から解放されふらついたアレンにスピルオーバー・ドラゴンが前足を振り下ろした
1st damage
【小さな賢者 マロン】
トリガーなし
2nd damage
【ういんがる】
トリガーなし

「ういんがる?」
ヤイバのダメージゾーンに落ちたカードを見たミツキは思わず首を傾げた
「あのカードって確か………」
「ライド!沈黙の騎士 ギャラティン!」
目元を布で隠した寡黙な騎士が剣を抜いてスピルオーバーを見据えた
「マロン!後ろへ」
ギャラティンの指示を受けマロンは飛び上がって後方に下がる
「来い!ハイドッグブリーダー アカネ!」
ギャラティンが剣を振り上げると赤い髪をなびかせた女性のユニットが表れて手に持った鞭をふるった
「さらにういんがるをコール」
アカネが口笛を吹くとともに青い体と立派な翼をもったハイドッグがギャラティンの後ろに駆け付けた
「マロンのブースト、アカネ(18000)でヴァンガードにアタック!」
アカネが振るった鞭の直撃を受けぐらつくスピルオーバー・ドラゴン
3rd damage
【ドラゴンナイト ネハーレン】トリガーなし
「ういんがるのブースト!ギャラティン」
剣を振りぬいたギャラティンがスピルオーバーに剣を振り下ろすべく飛び上がった
「ノーガードだ」
「えっ!?余裕でガードできるのに………」
彼の手札が後ろから見えていた彼の友人が思わず言葉を漏らした
Drive check
【幸運の運び手 エポナ】
クリティカルトリガー
クリティカル→沈黙の騎士 ギャラティン(クリティカル2)
パワー→沈黙の騎士 ギャラティン(28000)
ギャラティンの振り下ろした剣がスピルオーバー・ドラゴンを切り裂く
さらに着地したギャラティンはもう一度剣を横に振るとスピルオーバー・ドラゴンの大きな体が倒れた
4th damage
【鎧の化身 バー】
トリガーなし
5th damage
【魔竜導師 ラクシャ】
クリティカルトリガー
クリティカル→スピルオーバー・ドラゴン(クリティカル2)
パワー→スピルオーバー・ドラゴン(28000)
「さあ、一気に決めるぜ!見せてやる、俺の真紅のドラゴンデッキの力!ライド!ボーテックス・ドラゴン!」
紅蓮の炎が渦を巻き、その中から巨大な翼をもったドラゴンが咆哮を上げながら現れた
禍々しき炎の力を持つボーテックス・ドラゴンが翼を広げ咆哮を上げる
「コール!ボーテックス!クレステッド・ドラゴン!レッドジェム・カーバンクルとダマナンスもコールだ!
リアガードを埋めて一斉攻撃の構えに入ったタクヤ
「ってかさ」
「ん?」
ふと、ヤイバが口を開くので彼も首を傾げた
「真紅のドラゴンデッキって………赤くないじゃん」
ヤイバの指摘で店内が一斉に静まり返る
ほぼ同タイミングでミライとミツキが口元を抑え吹きだした
確かにボーテックス・ドラゴンもクレステッド・ドラゴンもその体色は赤ではなく青
真紅とは真逆だ
イメージの中のボーテックス・ドラゴン(リアガード)も困ったように自分の体を見た後ボーテックス・ドラゴン(ヴァンガード)を助けを求めるような視線で見た
「だー!いいんだよ細かいことは!ボーテックス・ドラゴンのスキル!」
「細かいかな………」
「2枚の手札を全部捨てて相手のリアガードを全部退却だ!」
手札のターとドラゴンモンク ゲンジョウを捨てたタクヤ
ボーテックス・ドラゴン(ヴァンガード)の吐いた炎がヤイバの陣営まで届きユニットたちに襲い掛かる
「がうぅ」
「きゃあぁ!」
「うわぁ!」
悲鳴とともに炎を浴びたユニットたちは消滅していく
「さらにリアガードが退却したことでスキル発動!ボーテックス・ドラゴンのパワーは+15000だ!レッドジェムのブースト!リアガードのボーテックス・ドラゴン(33000)でヴァンガードにアタック!」
翼を広げたボーテックス・ドラゴンがギャラティンに襲い掛かる
前足を振り下ろしてギャラティンに傷を負わせる
3rd damage
【スタードライブ・ドラゴン】
トリガーなし
「ゴジョーのブーストしたボーテックス・ドラゴン(39000)でアタック!」
「ノーガード!」
「ツインドライブチェック!」
Twin drive
【ドラゴンモンク ゲンジョウ】
ヒールトリガー
ダメージ回復
パワー→クレステッド・ドラゴン(23000)
【槍の化身 ター】
クリティカルトリガー
クリティカル→クレステッド・ドラゴン(クリティカル2)
パワー→クレステッド・ドラゴン(33000)
ボーテックス・ドラゴンの放つ紅蓮の炎がギャラティンに襲い掛かる
傷ついたギャラティンは剣を支えに膝をついた
4th damage
【アルフレッド・アーリー】
トリガーなし
5th damage
【まあるがる】
ドロートリガー
1枚ドロー
パワー→沈黙の騎士 ギャラティン(20000)
「ダマナンスのブースト!クレステッド・ドラゴン(46000)」
「エポナ(15000)!ふろうがる(15000)!」
エポナとふろうがるが現れるとクレステッド・ドラゴンに向かっていった
「くそっ、惜しいぃ、ターンエンドだ」
「惜しいも何も、あれだけ手札があるんだもの、止められるわよ」
まあるがるのトリガー効果で増えたヤイバの手札は6枚
一発も止められないような雰囲気はとてもじゃないが感じられなかった
「とはいえ手札にはシールドの高いトリガーのカードが2枚、ダメージも4に回復して一回なら受けれる、無理やりボーテックス・ドラゴンの効果を狙っただけあって優勢には変わりない………」
ミツキはヤイバの方を見た
「ただ、気になるのは彼のデッキのカード………もし、私が思った通りなら」
「スタンドアンドドロー」
ドローしたカードを見たヤイバは笑みをこぼした
「闇を切り裂け、光の剣!ライド!」
新たなカードを掲げたヤイバはそのカードにライドした
「ブラスター・ブレード!」
光を背後から浴びながら一人の騎士が立つ
その手に持った剣を掲げ大きく振るう
「ぶ、ブラスター・ブレードだと!?」
そのカードを見たタクヤは思わず声を上げた
「まじかよおい………」
「ブラスター・ブレードですって………」
「本物なのか?」
「いや、でもファイトテーブルがちゃんと動いてるなら………」
その白き騎士の登場にショップ内の空気は一変した 
 

 
後書き
次回予告
「まさか本物のブラスター・ブレードを見られるなんて」
「珍しいわね、ミツキがそんなに興奮するなんて」
「当然ですよ!ブラスター・ブレードといえば今や伝説灯されるロイヤルパラディンが誇る………」

turn:2 イマジナリーギフト

「多くのサポートカードが存在しながらも現物は………」
「そんなカードをこの目で見られるなんてね」
「唯一使い手として………ちょっとミライさん聞いてます!?」
「聞いてるからちょっと落ち着いて 
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