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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第百八十三話

一月八日昼。

「にゃあああああ……(姉さん、俺をアニマルセラピーに使わないで)」

「女子に揉みくちゃにされてお前も満更でもないだろ?」

獣化して訓練を見ていると、昼休みが始まるなり女子の中に放りこまれたのだ。

「にゃぅみゃー………」

ラウラに助けを求めてもニコニコしながら手を振るだけだった。

くそぅ…。

なぜ俺なんだ…。めいぷるでもいいじゃないか…。

と思ったがめいぷるはめいぷるで元のサイズに戻っていた。

かなりの威圧感だが、何人かはめいぷるのお腹をもふもふしたり抱きついたりしていた。

ようは俺のサイズがちょうどよかったというわけだ。

「このこ……ネコマタ…?」

「みゃぅー?」

誰かが俺の尻尾を二本とも触っていた。

「にゃーん」

「んー…まーいっか」

追及をやめたのはありがたいが…。

こら! 尻尾を結ぼうとするな!

「ふしゃー!」

「わわ! ごめんって…」

前にエレンにやられたんだよな…。

あの時はリムがほどいてくれたっけ…。

昼休みが終わり、午後の業務(訓練)が始まる。

午後は座学だ。

会議室に机を並べている。

俺とめいぷるは後ろで丸くなっている。

めいぷるの背中でぐでっとしている。

俺が猫になれるなんてシィヴァルツェア・ハーゼの面々は思ってもいないだろう。

だからできることだ。

まぁ…姉さんも教える内容はある程度おさえてはいる。

「ああ、そうだ。お前たちにISの隠し機能を一つ教えておこう」

お?

「ISは如何なる状況でもパイロットを保護できるよう絶対防御という物がある。
これがISコアにチャージされたエネルギーのどれくらいにあたるかわかるか?」

姉さんがシィヴァルツェア・ハーゼに問う。

「絶対防御に割かれるエネルギーはISコアの総エネルギー量の70%。
つまり絶対防御が発動しても70%は残っているわけだ」

なるほど。姉さんが教えようとしている隠し機能はアレか。

「お前たちは軍人だ。いざというときは己ではなく国民を守らねばならない。
敵を討つ最後の一太刀。最終手段を教えておく」

俺も姉さんもその機能は使ったことがない。

試運転で一回やっただけだ。

「シールドエネルギー集束ビーム。絶対防御が発動した場合のみ使える機能だ。
残ったエネルギーを全て消費する切り札だ。
できればお前たちがこれを使わないで済む事を願う」

その後休憩をはさみつつ終業まで座学だった。

さすがは試験運用部隊といったところか。

座学が終わったのでめいぷるが姉さんの近くへ。

「みゃー」

「あふっ」

「ラウラと部屋で待ってろ」

「みゃー」

めいぷるがラウラの隣について歩き始める。

整備科とか他の部署の人がめいぷるを見るたびにギョッとする。

「ら、らら、ラウラ少尉殿? その後ろの狼と猫は…?」

「織斑教官のペットだ」

「さ、さようですか」











姉さんの部屋に着くとめいぷるが伏せたので、俺を退けたラウラがめいぷるの上に乗った。

俺はめいぷるに寄り添い、お腹のもふもふを堪能する。

が、しかし。

「きゃっ!?」

ラウラが可愛い悲鳴を上げた。

何事かと思ったらめいぷるが人化していた。

「だ、誰!?」

「酷いですねぇラウラ様。さっきまで乗ってたじゃないですかー」

めいぷるがラウラを胡座の上にのせる。

「めいぷる?」

「そーですよー」

とりあえず俺も獣化を解く。

「めいぷる。人化するのはいいから早く服を着ろ」

「えー…」

奥に行って、めいぷる用の服をタンスから出す。

昨日の間に作っておいたソレを持って居間へ。

「ほれ」

めいぷるがラウラを優しく退けてから渋々といった感じで服を着る。

「動きにくいです」

「パンツと肩紐タイプのワンピースだけだろうが。我慢しろ」

星空ドレスをサイズアップした物だ。

腰まで伸びるめいぷるの白銀の髪がよく映える。

そういえば、俺の周りって銀髪多いよなー。

いやめいぷるは銀っていうよりは白かな?

そんな事を考えているといつの間にか胡座をかいていためいぷるが俺とラウラを抱き寄せ、膝の上に乗せた。

「くゅー…二人ともちっこくてかわいいです」

どうやらめいぷるは胡座をかいた上で膝の上の物に抱きつく姿勢が気に入っているらしい。

「ひゃぅんっ!?」

ラウラが声をあげた。

めいぷるが背を曲げ顔を近づけ、ラウラの匂いを嗅いでいた。

「んゅぅぅぅぅぅぅぅぅ………!」

ラウラが目をギュッと瞑って硬直している。

可愛い。

いいぞ! もっとやれ!

と思っていると…。

「ふがふが……旦那様もいい匂いです」

「んにゃああぁぁぁぁぁぁぁぁん…!」

人を呪わば穴二つってか!?

めいぷるが首筋に鼻を近づけていた。

そのうえ、柔らかくて熱くてぬるっとした感触が首筋に走った。

「舐めるのはだめっ!」

「もうちょっと……」

擽ったさに耐えていると…。

「兄様。私も舐めていいか?」

「いいわけにゃいだろ!?」

「嫌よ嫌よも好きのうち、という奴だな」

姉さん何教えちゃってんの!?

「では舐めるぞ」

「あ! ちょっ! まっ……」

side out









千冬がクラリッサを連れて部屋へ戻った。

「わぁ……」

「はぁ…。何をしとるんだお前らは………」

千冬は部屋に戻るなり目の前の光景にため息をついた。

「にゃー……にゃぁん……」

一夏が両側から耳カプされてトロ顔を晒していた。

「姉様。兄様の耳すっごく柔らかいです」

「ああ。それは知っている。で、なんでそうなったんだ?」

「旦那様から美味しそうな匂いがしたからです」

「なるほどお前が始めたのか」

千冬がめいぷるの頬を摘まむ。

「ゎう?」

「はぁ…。まぁいいや…」

千冬がめいぷるの膝の上から一夏を退かす。

「耳を押さえておけ」

めいぷるとラウラとクラリッサが耳を押さえる。

千冬が指を鳴らすと一夏が猫のように背を曲げて威嚇姿勢を取った。

「姉さんまで…。それ本当に心臓に悪いんだよ?」

「確実だろ」











一夏が作った夕食を四人+一匹で食べた後。

「ラウラ、クラリッサ」

「なんでしょうか姉様」

「今日はもう帰ってくれ。すまない」

「かまいませんが……?」

申し訳なさそうな千冬の態度にラウラが首を傾げる。

「旦那様が明日の夜には帰ってしまうのでイチャイチャしたいのですよご主人様は」

「喧しッッッ‼」

クラリッサが千冬と一夏の間で視線を往復させ。

「ああ。なるほどいまからセッ「言うな!」

千冬が顔を赤くしてクラリッサのセリフを遮った。

「セッ?」

コテンと首を傾げるラウラ。

「まぁまぁ。ここは退散しましょうラウラちゃん」

「むぅ……わかりました」

クラリッサに連れられ、ラウラが渋々出ていった。

「めいぷる」

「はーい」

めいぷるが後ろから千冬に抱きつき、憑依した。

ピンと尖った耳とふさふさの尻尾を携えた千冬が一夏を膝の上に乗せた。

「寂しいぞ」

「うん」

「次はいつ頃来れそうなんだ?」

「ごめん。春休みもゴールデンウィークも来れそうにない」

「……………鬼と猫か」

「うん。暦さんを少し強化したけれど、それでもね。
何かあったら責任を取らないといけないから」

「そうか」

「うん」

沈黙が流れる。

「印が欲しい。お前と私を繋ぐ印が。束と箒だけじゃ不公平だろ」

「いいよ。姉さんには、二つ印をあげる」

二人がベッドルームへと向かう。

「上脱いで、うつ伏せになってよ」

「ああ」

上裸の千冬がベッドに寝転ぶ。

「淫紋は後で刻むからさ、先ずは別の印を刻むよ」

一夏が千冬の腰に乗り、舌を噛み千切った。

舌から流れた血が千冬の背で複雑な紋様を描く。

多角形を組み合わせたような、魔法陣だ。

その中央にはスペースが開けられている。

そのスペースに一本の日本刀が画かれる。

その血印に、一夏が両手を触れさせる。

「我、ユートピア・クイーンパラドクス・グリップアンドブレイクダウンは汝を護る事をここに誓う。其の印、汝を護り我と汝を繋ぐ物。アブラカダブラ」

千冬の背に呪いと祝福が刻まれた。

「繋がっている……な」

「うん。繋がってるよ」

一夏が前に倒れ込み、千冬に抱きつく。

「……もういっこ、刻む?」

「無論だ」









「さぁ、愛してくれ」 
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