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ヴァンガードG ネクステージジェネレーション degrade

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Turn:25 継承された運命

 
前書き
根絶者との決戦は終盤を迎えていた
強大な力の前に窮地に陥るミライたち
仲間たちの想いが彼女たちに力を与えようとしていた
シェンメイを取り戻し戦いを終わらせるためミライの反撃が始まる 

 
「ストライドスキルでゲヰールをコール、更に自身のスキルでファルヲンをコール」
スキルを使いタイガに減らされたリアガードを補充するシェンメイ
「ヱヰゴヲグのスキル、ゲヰールを退却、リボルバー・ドラコキッドを呪縛、クロノファング・タイガーをデリート」
ヱヰゴヲグに貫かれたクロノファングが消滅していき再び霊体に戻されてしまうタイガ

Turn:25 継承された運命

「(俺のバインドゾーンの裏のカードは6枚、けど、枚数気になんかしてられねえ、この調子だと13枚溜まる前に向こうの攻撃で………)」
「ヱディをコール、その効果で1枚ドロー、ヲクシズをコール」
「ヲクシズ………」
全ての始まりとなったヲクシズ
その姿にミライは思わずこぶしを握った
「まずはヲクシズでアタック」
「スラスター・バイソンとラッキーポッド・ドラコキッドでガード!」
「続け………ヱヰゴヲグ!」
何とかヲクシズの攻撃から身を守ったタイガだったが続けてヱヰゴヲグが迫る
「くっ、このままじゃ」
「ジェネレーションガード!遡る時乙女 ウルル!スキルでイリシュを表にしてシールドを+20000」
ヱヰゴヲグのパワー26000に対してシールドは35000
トリガー2枚以上でない限りこの防御は突破できない
【禁ずる根絶者 ザクヱラド】トリガーなし
【奏でる根絶者 ヱファメス】スタンドトリガー
【醗酵する根絶者 ガヰアン】トリガーなし
「ここでスタンドトリガー!?」
「パワーはヲクシズ、そしてスタンド、次はヱディのアタックだ」
「クロノボレー・ラビット!ラッキーポッド・ドラコキッド!」
ヱディの追撃もなんとかミライが止めた
だが次はミライの攻撃
残りの手札3枚は可能な限り使わない方がいいが………
「ヲクシズでアタック」
「俺が止める!」
ナニ、リボルバー・ドラコキッド、マニシュ、アダドアブラの4枚を使いヲクシズの攻撃を止めるタイガ
「仕留め損ねたか………だがいくら足掻こうとすべて我らに飲み込まれる運命………」
「そんなことはさせない………私が決めて見せる!」
ミライがかざしたカードが強い光を放つ

「これは………」
ミツキの手の中のサロメのカードが何かに反応するように光輝いていた
コユキのシラユキ、タツマのルアードも同様に輝いている
「ミライさんが………私たちを呼んでる」
彼女たちだけではない、すべてのファイターが自らの分身が輝いている様子に驚いていた

「必要なんだね………僕たちの力が」
手の中のカードに語り掛けるアイチの瞳には虹色の輝きが
「いくらでも貸してやる、だから根絶者をぶっ飛ばしてこい!」
そういってカムイが獣神 エシックス・バスターのカードを掲げると櫂とミサキも同じようにカードを掲げた
「受け取って!私たちの想い」
エミが両手で優しく持っていたカードの光が強くなり彼女の体を包み込む
エターナルアイドル パシフィカが笑顔でジャンプしてエシックス・バスターの肩に腰かける
2体が光に包まれミライが戦っている場所へと向かっていく
その後を追うように3つの光が飛んで行った

「あんたならやれる!」
「信じてるぜ、ミライ!」
トコハとクロノの体も光に包まれユニットへと変わっていく
幻想のラナンキュラス アーシャとクロノ・ドランが現れドランがアーシャの肩につかまりながら飛んでいく

ナイトローゼに変わったアムの隣にアルトマイルに変わったシオンが寄り添いそっと手を差し出す
照れながらもその手を重ねる
そばで見ていたふろらんたんとハリーが息を漏らすのに気づいた二人は気まずそうに目線をそらした

サロメの両脇にシラユキとルアードが並び立つ
更にヴェールとブロンドエイゼルも現れ手を取り合いながら一斉にミライの下へ向かっていく

世界中からユニットたちがミライたちに力を貸すため飛んできていた
その沢山の光がミライの手の中のカードへ集まっていく
そして倒れていたユウカの手の中にあるカードも光輝いていた

惑星クレイではユニットたちが地球のファイターたちの願いにこたえるべく光を通じて力を贈っていた
その広大な世界のどこかで自身の体が仄かに光っていることを感じたユニット………カオスブレイカー・クライシス
「………力を貸してやるのは今回だけだ」
まるで誰かに告げるかのように零したその言葉と共に彼の体を包んでいた光が地球へと力を送るため天へと延びていった

「クロノファング………」
デリートされて裏返ったままの自身のカードも光を放っていることに驚くタイガ
「ふっ………お前も行ってやれ」
そういってタツマがそっと手で触れると光がミライの手の中のカードとつながった
「バカな………その光ファイターとユニットの絆の力だとでもいうのか!そんな不確かなもので何が出来る!言葉だけでなら何とでもいえる!」
「あなたが乗っ取ったその子………シェンメイにも絆を結んでいるユニットがいるわ」
「バカな………その絆は我が砕いて………なんだと!?
自身の懐からも光が出ていることに気付いたシェンメイは驚き声を上げた
「あなたの分身が………ガウリールが望んでいるの、元のあなたに戻ってほしいと」
ミライの言葉と共にシェンメイの懐から光を放っていたカード、ガウリール・プリムが零れ落ちた
「ガウリール………ぐっ!?これは………」
突然シェンメイが頭を抱え苦しみ始めた
「今こそ示せ!我らが真に望む世界!ストライドジェネレーション!」
集まった光がの中心が大きな金色の刃へと変わっていく
その剣を包む光の中から現れた手が剣を握って大きく振るった
銀色に輝くその姿は圧倒的な存在感を放っていた
「クロノバイザー・ヘリテージ!」
「これがミライの………」
そのカードは伊吹に託されたディペンドカードがファイターたちとユニットたちの想いを受け進化した姿
「ユニコーンとリボルバー・ドラコキッドをコール!ユニコーンでアタック!スキルによりクロノエトス・ジャッカルをスペリオルコール!」
ユニコーンが勢いよくグレイエンドに向かっていく
地面を蹴って大きくジャンプすると角をまっすぐグレイエンドに突き立てる
「ザクヱラドでガード!」
ユニコーンに巻き付いたザクヱラドによって阻止され地面にたたきつけられる
「クロノバイザー・ヘリテージ!」
「グッ(ここはノーガードしかない………)」
ヘリテージが剣を掲げ力を込めると勢いよくグレイエンドに向かっていく
【クロノビート・バッファロー】トリガーなし
【クロノジェット・ドラゴン・Z】トリガーなし
【クロノボレー・ラビット】クリティカルトリガー
「なんだと!?」
ヘリテージの剣がグレイエンドを切り裂いていく
【撥ね退ける根絶者 ヰガルガ】トリガーなし
【責苛む根絶者 ゴヲト】ヒールトリガー
「は、ははっ、残念だったな、ダメージを回復しグレイエンドのパワーを+5000」
ヒールトリガーによって敗北を免れたもののその声にこれまでのような余裕はなく明らかに焦りが感じられた
「クロノエトス・ジャッカルでアタック!」
「ヱファメスでガード!」
残ったクロノエトス・ジャッカルが杖を振り下ろすがヱファメスに振り払われてしまう
「これで貴様らはターン終了………こちらのターンで決めて」
「ええ、確かにこのターンは終了………だけど、クロノバイザー・ヘリテージのスキル!」
「このタイミングでスキルだと!?」
ヘリテージがGゾーンへと戻りその姿はクロノジェット・ドラゴン・Zへと変わった
「ヘリテージがGゾーンに表で置かれたとき、他の表の十二支刻獣を4枚裏にすることで、スキル発動」
「4枚だと………貴様はまだ一度しかストライドしていないはず………十二支刻獣の数は………」
ミライが見せたのは先ほどストライドしたギアネクストとガードに使用したイリシュ
そしてウルルの効果で表にしていたもう1枚
「イリシュは十二支刻獣を持つGガーディアン………これで4枚!これによって、私はヘリテージのスキルで追加ターンを得る!」
「追加ターンだと!?」
レスとしていたミライのユニットが再び立ち上がりグレイエンドを見据える
「この追加ターンではライドフェイズを行えない、でもメインフェイズ開始時にヘリテージを再びストライド!」
再び現れたヘリテージが真っすぐ剣をグレイエンドに向ける
「ストライドスキル!ユニコーンを山札に戻してメリーブロック・ドラゴンをコール!さらに手札からクロノジェット・ドラゴン・Zとリボルバー・ドラコキッドをコール!」
ユニットを展開し万全の攻撃態勢を整えたミライ
そしてシェンメイの手札は1枚のみ
「メリーブロックのブーストしたクロノジェット・Zでヴァンガードにアタック!」
加速したクロノジェット・Zが勢いよく拳を掲げグレイエンドに鋭い攻撃を見舞った
「バカな………我が………敗れるなど………あり得ぬ………あってはならんのだぁ!」
クロノジェット・Zの拳によって貫かれ巨体に穴の開いたグレイエンドが爆散していく

「お帰り、シェンメイ………」
ファイトに敗れ倒れたシェンメイを抱きかかえながらその手にガウリール・プリムのカードを持たせるミライ 
 

 
後書き
次回予告
「そういえば、ディペンドカードどうしよう」
「ああ、別のカードに変わっちまったんだっけな」
「心配いらないよ」
「ドラン?」

turn:final 遥かなる未来へ

「どの道そのカードはこの戦いが終わったら使えなくなる」
「えぇ~、それもっと心配増えるだけなんじゃ」
「案ずるな、こうなることはおそらく伊吹コウジも予想していた」
「なら大丈夫………なのか?」
「いやいやいや、だめでしょう」 
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