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ヴァンガードG ネクステージジェネレーション degrade

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Turn:10 砕かれた希望

 
前書き
根絶者と戦う覚悟を決めたミライ
だが調子が上がらずぱっとしない状態が続いていた
そんなミライの前にシェンメイが現れる
彼女を取り戻すためファイトを挑むが……… 

 
「夜薔薇の海賊王 ナイトローゼでヴァンガードにアタック!」
翼を広げてサロメに向かっていくナイトローゼ
剣を振り下ろし一撃を与えた
「あぁっ、また負けちゃった」
アムに負けて肩を落とすミツキ
病室でファイトしているがどうも調子が出ない
「なんかしっくり来てないわね、フォールされたことでユニットとの絆が失われていることが原因だって、立凪ノームは言ってたけど」
「うん………でも、私のデッキはこの宝石騎士だから、何とかして取り戻さないと」
「ミツキ」
そんな中ミライが病室にやってきてデッキをちらつかせた

Turn:10 砕かれた希望

病院の入り口ではシェンメイが病棟を見上げていた
「この様子では膠着状態が続くばかり………少し揺さぶりをかけてみるか」
不気味な気配を漂わせながら口元を緩めるシェンメイ
その背後にさらに大きな影がちらついていた

「トリガーでギリギリガードを突破して勝利か………」
「ミライさんもなんかしっくり来てませんね」
ファイトの終わった盤面を眺めるアムとミツキの言葉に肩を落とすミライ
「戦おうって決めたのに………駄目ね、ちょっと外の風にあたってくるわ」
そういって病室を出ていくミライを心配そうに見るミツキ
「やっぱりシェンメイさんのこと、気にしてるのかな………」
「何かしてあげたいんでしょ」
そういってアムが笑いかけるとミツキはベッドから降りた
「用が済んだらすぐ戻ってくるのよ」

ミライはデッキを見つめながら屋上で考え込んでいた
「ドラン………私はどうしたらいいのかな」
戦うと決めたはいいがまだ迷いがあるのかいまいち調子が出ない
はたして今のままでいいのか
「ならいっそ、闇に身を委ねてみるか?」
「はっ!?」
突如として割り込んだ声に振り返るミライ
そこには不気味なオーラを纏ったシェンメイの姿が
「シェンメイ………」

ミライを探していたミツキは屋上への階段を上っていた
「あっ!」
そして扉越しにミライとシェンメイがファイトを始めるのを目撃した
「ミライさん………」

「ライド、黒衣の才腕 ライーラ」
「ライド!クロノエトス・ジャッカル!ドランを移動!リアガードにもう一体コール!」
クロノエトス・ジャッカルが杖を構えてライーラを見据える
「シェンメイ………あなたは私が取り戻す!ヴァンガードのクロノエトス・ジャッカルでアタック!」
杖を振り上げライーラへと向かっていくクロノエトス・ジャッカルだが
「ハイトレブル・エンジェルでガード」
歌声を奏でたハイトレブル・エンジェルがクロノエトス・ジャッカルの前に立ちはだかった
【ドキドキ・ワーカー】クリティカルトリガー
「効果はすべてリアガードに!ドランのブースト!クロノエトス・ジャッカルでアタック!」
「ノーガードだ」
ジャッカルの振り下ろした杖の一撃を受け仰け反るライーラ
よろめいた状態のライーラにさらジャッカルが追撃をかける
【恋の守護者 ノキエル】トリガーなし
【黒衣の戦慄 ガウリール】トリガーなし
「ライド、黒衣の快刀 イゼゼエル、アズライールのブースト、ヴァンガードにアタック」
【黒衣の救済 アラトロン】トリガーなし
イゼゼエルの剣がジャッカルに振り下ろされミライも肩をおさえわずかによろめく
「ダメージチェック」
【ラッキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー
「1枚ドロー、パワーをヴァンガードに」
手札を増やしたミライは盤面を見つめた
まだ序盤とはいえユニットの数やダメージを見る限りでもミライが優位に立っている
「ライド!クロノビート・バッファロー!クロノクロウ・モンキーをコール、クロノクロウでアタック!」
「アラトロンでガード」
クロノクロウが爪を振り下ろすがアラトロンが武器を使ってその攻撃を受け止める
「クロノビート・バッファローでアタック!」
「ムンカルでガード」
突進を仕掛けたクロノビートの前でムンカルが手を広げて電流で壁を作る
【刻獣 スピアヘッド・ユニコーン】トリガーなし
「ドランのブーストしたクロノエトス・ジャッカルでアタック!」
【クリティカルヒット・エンジェル】クリティカルトリガー
「ライド、黒衣の震撼 ガウリール・プリム、アズライールのブースト、ヴァンガードにアタック」
【黒衣の通告 ナキール】トリガーなし
【黒衣の震撼 ガウリール・プリム】トリガーなし
ガウリール・プリムの攻撃が決まりクロノビートはその場に転倒する
【刻獣使い ルガル・ウレ】トリガーなし
「スタンドアンドドロー」
「………健気だな」
突然の言葉にミライはカードにかけた手を止める
「根絶者のユニットに言われても嬉しくないわね」
「くくくっ、我らのことは理解していたか」
「ライド!クロノジェット・ドラゴン・G!」
「だが、かつて我らはメサイアに敗れ、惑星クレイとこの世界のつながりも破壊の竜神 ギーゼとの戦いで正常化されたはずだった」
「ストライドジェネレーション!超刻獣 スプリット・ペガサス!ストライドスキルでジャッカルをタイムリープ!クロノビート・バッファロー!」
「そんな2つの世界のバランスが………今再び崩れている………はたして誰のせいかな?」
「今は私のターンよ!!」
根絶者の挑発に声を荒げるミライ
こいつはわかって言ってる
幼いミライに秘められたストライドフォースの暴走で2つの世界が繋がってしまったこと
分かっていて揺さぶりをかけているのだ
「スプリット・ペガサスのスキルでクロノクロウをデッキに戻してクロノエトスとリボルバー・ドラコキッドをコール、ドラン・Gのスキルでクロノエトスをコール!スピアヘッド・ユニコーンをコール!クロノビート・バッファローでアタック!」
クロノビートの拳が振り下ろされガウリール・プリムは地面にたたきつけられる
【黒衣の配列 アラキーバ】トリガーなし
「リボルバー・ドラコキッドのブースト!スプリット・ペガサスでアタック!」
「ジェネレーションガード、聖霊熾天使 スリエル、スキルで山札の一番上を確認、下に、レスキューチェック」
【クリティカルヒット・エンジェル】クリティカルトリガー
「パワーをヴァンガードに、更にガード」
ナキールを2枚ガードに投入しこれでトリガー3枚で攻撃が通る
「トリプルドライブ!」
【ラッキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー
【クロノクロウ・モンキー】トリガーなし
【クロノクロウ・モンキー】トリガーなし
「1枚だけっ!?スピアヘッドでアタック!」
突進していったスピアヘッドの角がガウリール・プリムに突き刺さる
【ナース・オブ・ブロークンハート】トリガーなし
「決めきれなかった………けど!次のターンで必ず!このファイトだけは絶対に」
「ストライドジェネレーション、愛黒熾天使 ガウリール・エデン」
羽を広げたガウリール・エデンが上空からクロノジェット・Gを見下ろした
「ストライドスキル、手札のハイトレブル・エンジェルをダメージへ、ダメージゾーンのブロークンハートを手札に、ブロークンハートをコール、アズライールのスキル、山札の上1枚をダメージゾーンへ、ダメージゾーンのガウリールを手札へ、そのガウリールをコールしガウリール・エデンの救援、Gゾーンの同名を表に、レスキューチェック」
【黒衣の爆撃 マーリク】トリガーなし
「ガウリールでアタック」
「ダメージチェック」
【スチームメイデン メスキア】トリガーなし
「貴様は先ほど言ったな、このファイトは絶対に負けられないと」
シェンメイの体を乗っ取っている根絶者の言葉にミライは奥歯をかみしめた
「ガウリール・エデンでアタック、アタック時の効果でマーリクを2枚コール」
「完全ガード!」
「自分がヴァンガードを教えなければこの娘が巻き込まれることもなかったか、チームメイトを危険にさらすとこもなかったか、お前はそう思った」
【黒衣の救済 アラトロン】トリガーなし
【クリティカルヒット・エンジェル】クリティカルトリガー
「効果はすべてブロークンハートへ、サードチェック」
【ハイトレブル・エンジェル】スタンドトリガー
「ガウリールをスタンド、パワーをブロークンハートへ、マーリクのブーストでヴァンガードにアタック」
「ノーガード」
【刻獣 リボルバー・ドラコキッド】トリガーなし
これでミライはダメージ4、クリティカルの乗っているブロークンハートの攻撃は通すことは出来ない
「マーリクのスキルで救援チェック」
【黒衣の稲妻 ムンカル】クリティカルトリガー
「そもそも2つの世界をつなげたのはお前だ………そう、すべてはお前の」
「黙りなさい!」
考えないようにしていた事実
それを突き付けられて声を荒げるミライ
「マーリクのブーストしたブロークンハートでアタック」
「ドキドキ・ワーカー2枚、クロノボレー・ラビットでガード」
救援の連発でパワーの上がった攻撃を何とか防ぎきるミライ
「救援チェック、ふっ、どうやら運命はお前を見放したようだな」
【ドクトロイド・リフロス】スタンドトリガー
「そんなっ………」
連続攻撃を防ぐのに精いっぱいだったミライにはこれ以上ガードすることが出来ない
「ブロークンハートをスタンド、アタック」
「そんなっ………シェンメイを………みんなを助けるって………そう決めたのに」
涙を浮かべるミライだったがその言葉もむなしくブロークンハートの攻撃がクロノジェット・Gを直撃する
電撃を浴びたクロノジェット・Gはその場に倒れた
【クロノボレー・ラビット】
【スチームテイマー アルカ】

「貴様自身の罪を償うといい、闇の中でな」
不気味な気配がミライへと迫る

「ミライさん!そんな!開いて!お願い!ミライさん!ミライさん!」
ミライを助けようとドアを開けようとするミツキだが固く閉じられて開きそうにない

恐怖で動けないミライに不気味な影が迫るが
「ミライ!」
突如声が響いたかと思うと影の凶刃はミライではなく別のものを貫いていた
ミライが愛する小さなドラゴンが身を挺して彼女を守っていた
「君を………失うわけにはいかない」
ドラゴンの姿が消えていくとともにファイトテーブルに置かれたクロノ・ドラン・Gのカードが黒く染まっていった
「ドラン!」 
 

 
後書き
次回予告
「ドラン………私を守るために」
「今のお前じゃあいつらには勝てない」
「タイガ?………」

turn:11 消えない光

「大事なものを見落としてる今のお前じゃな」
「どういうこと?………」 
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