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デジモンアドベンチャー Miracle Light

作者:setuna
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第11話:希望から絶望

 
前書き
ブイモンが希望のデジメンタルでアーマー進化したデジモンはケンタルモンが進化したデジモンでもあるので、完全体に相当する形態です。

因みに究極体に相当するのは言うまでもなくマグナモン。

強化形態はマグナモンXです 

 
決意を新たにした子供達とデジモン達と大人(情けない状態で気絶している主税お祖父さん除く)達。

それを見たゲンナイは満足そうに見つめた後、悠紀夫に伝える。

「今からゲートを開く。流石に人間は無理じゃが、物質転送なら大丈夫そうじゃ…ブイモン最強のデジメンタルのデータの復元に成功したのじゃ」

「な、ななななな…何だとお!?」

それを聞いたブイモンの表情は興奮していた。

ブイモンが使える中で最強と呼べるデジメンタルはメタル属性のデジメンタルなのは間違いない。

それがあれば怖いもの無しだ。

「受け取るのじゃブイモン!!奇跡と言う超現象を力にする究極のデジメンタルを!!」

【おお!?】

パソコンの画面から迸る黄金の輝き。

あまりの神々しい輝きに全員が目を庇う。

そしてメタル属性のデジメンタルの…。

「…あれ?」

「バラバラ…?」

「WHY?」

ヒカリと大輔がバラバラのパーツとなって落ちている金色のパーツを摘まみ上げながら首を傾げ、使用者となるであろうブイモンは疑問符を浮かべていた。

因みに良い発音でしたブイモン。

「うむ、最強のデジメンタルだけあって激戦への使用後じゃったんじゃろうな。データの損傷が酷かったので、一度データをバラバラにしてから復元したんじゃ。そのせいかメタル属性のデジメンタルが組み立てパズルのような状態になってしもうた。このデジメンタルを使うにはパーツを1つも間違うことなく完成させねばならん」

「何故、組み立てた状態で渡さないんですか?」

「いや、実はわし…パズルの類は苦手なんじゃ。うん」

「おい、爺!?」

賢の至極尤もな問いにゲンナイは気まずそうに目を逸らしながら呟き、それを聞き逃さなかったブイモンが怒鳴る。

「…安心せい!!組み立てに失敗しても最初からやり直せると言う親切な仕様じゃ!!」

「融通利かない仕様だな!?メタル属性のデジメンタルがまだあったのは嬉しいけど、こんなガラクタをどうしろってんだ!!」

ブイモンの怒声に対してゲンナイは静かに顔を逸らしながら口を開いた。

「…………頑張れ、それしかあるまい」

「おい、こらあ!?」

画面から消えたゲンナイに向かって怒鳴るブイモン。

「うわあ、細かいパーツばかりだ……」

「これを一から組み立てるの…?出来るのこれ?」

「う……ううん…大体の形は覚えているからやれると思う。」

メタル属性のデジメンタルの大体の形を覚えてるのはブイモンだけなのでブイモンだけの作業になるのは間違いない。

ブイモンは深い溜め息を吐きながら、後に奇跡の名を冠するメタル属性のデジメンタルの組み立て作業に移るのであった。

数時間後。

「よし…出来た…出来たぞっ!!」

歓喜の表情を浮かべるブイモンだが、最後のパーツを組んだ途端に悲劇が起きた。

カシャン

軽くも不吉な音を立ててメタル属性のデジメンタルは崩れてパーツの状態となる。

「っ!!」

「「あ、崩れた」」

「どこかのパーツが間違ってたんだね」

軽い音を立てて、崩れたメタル属性のデジメンタルはまるでブイモンの努力を嘲笑うかのようだった。

大輔とヒカリ、そして原因を言う賢の声がやけに遠い。

「あ、あ、あ……うぁんまぁりだああああ!!!」

努力を(物言わぬガラクタに)否定されたブイモンの繊細な心はへし折れそうになった。

「合わないパーツをくっつけたら音が鳴る仕様だったら良かったのにね」

パーツを摘まみ上げながら呟くヒカリ。

「多分、ゲンナイさんもそこまで気が回らなかったんだよヒカリちゃん」

「ブイモ~ン、大丈夫かあ?」

「真っ白に…燃え尽きたぜ…」

数時間を犠牲にしたブイモンは文字通り体の色素が抜け落ち、真っ白となっていた。

「でもさ、これを完璧にしないとメタル属性のデジメンタル使えないんだよな。」

「あ、いや…追加メールが来たよ。メタル属性のデジメンタルはガワだけで進化するためには膨大なエネルギーを補充する必要があるって、そのエネルギーの調達は僕達に任せるってさ。どこからかエネルギーの調達をしなくちゃ、いくら完成させてもこのデジメンタルはガラクタの域は抜けないわけだ」

「………(チーン)」

イグドラシル(神)は死んだ。

いや、ブイモンが死んだ。

「おおっ、更に追加メールだよブイモン。どうやらメタル属性のデジメンタルに必要なエネルギー量は通常のデジメンタルの合計3~4個分のエネルギーらしいね……デジメンタル3~4個分のエネルギーを調達しろだなんて無理難題過ぎる。ここまで無理難題を押し付けられると逆に清々しいねこれは。あはははは」

満面の綺麗な笑顔を浮かべながら最悪のメールを読み上げる賢。

当然これがとどめとなる。

「デジメンタル……3~4個分…ぐふう!?」

とどめを喰らったブイモンは完全に力尽きた。

「「ブイモーン!?」」

デジメンタルは道具の力を使って進化する都合上、通常のデジメンタルでも膨大なエネルギー量を誇るのである。

それを3~4個分となると、簡単に用意出来る物ではない。

このデジメンタルは紋章のエネルギーを持ってしても多分どうにもならないだろう。

そうでなければエネルギー調達しろなんてメールが来るはずがないから。

「ブイモン、しっかり」

「う…ううん…」

ヒカリに揺さぶられているブイモン。

目を覚ましたら一から組み立て直さなければならないため、ブイモンの嫌いな物にピーマンの他にパズルが加わったのは言うまでもないだろう。

因みに主税お祖父さんは小鳥につつかれていた。 
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