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デジモンアドベンチャー Miracle Light

作者:setuna
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第1話:ヒカリ

 
前書き
大輔がお台場小学校に。
チビモンは幼年期で一番可愛い 

 
光が丘爆弾テロから約2年の年月が流れ、小学1年生となる大輔は今では中学生となった姉のジュンが通っていたお台場小学校に通うことになった。

「よおし、行くぞ!」

「大輔、学校ってそんな危険な場所なのか?」

初めての登校に気合いを入れている大輔に2年間の生活でチコモンが進化したチビモンが大輔を見上げながら尋ねる。

「いや、危なくないけど初めて行くし、初めて会う奴もいるから緊張するんだよなあ」

「ふーん」

ポケットにチコモン時代に渡されたデジヴァイスとペンダントのような紋章をポケットに忍ばせると、学校に向かうのであった。

そこで自身の永遠のパートナーとも呼べる少女と出会うことになるとは知らずに。

「や、八神ヒカリです…よろしくお願いします…」

そしてお台場小学校の入学式は終わり、大輔とこれから勉強を共にするクラスメートは教室に向かうと挨拶をすることになった。

そしてヒカリと言う名の少女がオドオドしながらこれから自分のクラスメートとなる子供達に挨拶する。

このヒカリはとある物語の重要人物であり、ある意味光が丘爆弾テロ事件の元凶なのだ。

光が丘爆弾テロ事件当日、父のパソコンから現れた卵から孵った自らをコロモンと名乗ることとなる不思議な生き物と出会った。

コロモンは今より幼いヒカリと兄である太一と心を通わせるが、光が丘爆弾テロ事件が起きた深夜でコロモンが巨大な怪物と変わり果て、ヒカリと共にマンションを飛び出して街を徘徊しだしたのだ。

破壊されていく様々な物を見て、まだ幼いヒカリもようやく変わり果てたコロモンの危険性に気付いたものの、幼いヒカリにはどうすることも出来ず、既に手遅れであった。

その後、巨大なオウムが現れてコロモンと戦闘を開始し、その最中にコロモンは更に変化して巨大化したコロモンはオウムと激戦を繰り広げたが、オウムの電撃を受けてコロモンは沈黙。

それにより静寂が支配する中、太一はヒカリのホイッスルを吹き鳴らした。

すると変化前の時の記憶が少し残っていたのか、それともホイッスルの音が一種の気付けになったのかは分からないが、コロモンは起き上がると今まで放っていた火球とは違い、青白い熱線を口から放射してオウムを包み込んだのだ。

そしてこれが、この戦いの終わりを告げる一撃でもあった。

熱線の光はやがてコロモン自身をも飲み込み、余波で気絶していたのか、次に太一とヒカリが目を開けた時には、コロモンも緑のオウムも、影も形も無くなっていたのだ。

徐々に明るくなっていく空。

光が丘には破壊された道路のアスファルト。

橋の残骸。

それだけが転がっていただけであり、この一件が爆弾テロ事件として処理され、兄の太一が事件をあっさりと忘れてしまったのに対して、ヒカリだけはこの事件をずっと覚えていた。

自分がコロモンを部屋から出してしまい、それが結果的に街の破壊に繋がったと思い込んでしまい、忘れる事が出来なかった。

「はい、次の人ー」

ヒカリの挨拶が終わったのを見て、担任の教師がヒカリの次の子を呼んだ。

ヒカリは早足で自分の机に向かって席についた後に深呼吸するヒカリ。

昔は今より明るい子供だったが、光が丘爆弾テロの騒動で引っ込み思案になってしまったのだ。

次に大輔の番となり、大輔が口を開く。

「俺は本宮大輔です。特技は体を動かしたり、後は簡単な料理…特にお菓子作りとか得意です。みんなとはこれから1年間仲良くしていきたいと思っています。どうかよろしくお願いします」

ジュンから言われた通りの挨拶をすると、クラスメート達から拍手を受ける。

どうやら上手く挨拶が出来たようだと安堵の表情を浮かべた。

教室の物陰に隠れていたチビモンも満足そうに笑みを浮かべている。

「(完璧だったよ大輔)」

「(へへ…姉ちゃんに怒られないで済みそうだ)」

何回も何回も挨拶で練習させられたために、失敗したらまたウダウダ言われそうだと大輔は思った。

挨拶を終えた大輔も自分の席に座ると、隣の席のヒカリの方を向く。

「あ、よろしく八神さん」

「…え?あ、よろしくね」

隣の席のヒカリに挨拶をすると、これからの学校生活に大輔は胸を弾ませたのであった。 
 

 
後書き
今までとは少し違う書き方してみた…読みやすいかな? 
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