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真説魔法少女リリカルなのはエトランゼ改

作者:ケン009
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2部 ジュエルシード事件
1章 怪しい館にはご用心
  トラウマ

 
前書き
そろそろこの話も終わりにして、原作を合わしていかないと
さてアリサとすずかどうやって参加させようかな 

 
 部屋の中に入ると俺の身体は震えだした。
からだに恐怖を感じる・・・
隣にいるアリサとすずかも俺の変化に気づくぐらい変化があった。
俺自身は恐怖は感じてないのだが・・・
俺の身体の記憶が恐怖してやがる。
部屋の中に広がっているのは数多くの拷問器具だった。
俺自身覚醒してからは、気にしていなかったのだが、
俺の身体には覚醒するまでの拷問ともいえる虐待の傷跡や打撲跡が消えずにいた。
どんなに治療呪文をしても消えなかったのが、この部屋を見てからだ全体が震えてやがる

「どうしたの綾君!」

「どうしたのよ綾」

「な…なんでもねえ」

 俺の思考の奥からあいつが顔を出す。
俺の身体の記憶に恐怖を埋め込んだあいつが・・・
身体全体に汗をかき出し、片膝をついてしまった。
俺は体が熱くなり、我慢できずに服を破り捨ててしまった。

「・・・綾・・・」

「・・・綾君・・・」

 シマッタ、こいつらは俺の身体の痕を知らなかったっけ、確か恭也や忍には軽く話した記憶はあるのだが・・・

「・・・気にするな・・・」

「どうしたのよこの痕は?」

「誰がこんなひどいことを・・・」

「はぁ・・・はぁ・・・大丈夫だ・・・」

 コツン・・・コツン・・・コツン
部屋の奥からハイヒールの足跡が聞こえる
俺は顔を上げて警戒をしてみてみると、俺の身体と思考が・・・停止した。

「綾ねぇ・・・お人形が人様並みの名前をもらってるじゃない」

「誰よ!あんたは」

 アリサは優艶な女性に向かってそう聞いていた

「お嬢ちゃん、人に聞くときは自分から名乗るものよ
良いわ、この子の母親だけど何か?」

 この女は今世の母親だった人だ
俺に奴隷としての心を埋め込んだ張本人
人形にした奴だ
こいつはあの時、俺の前で死んだはずだ・・・なぜいる

「私があんたを離すと思ったの
あんたみたいな面白い生き物を離すわけないじゃない
不幸で終わるかなと思ったら、こんな可愛い女の子を(はべ)らせて、
くくっ、もうやったのかしら
そんな甲斐性は無いわね
あんたが幸せの絶頂で落とすのって快感よ」

 俺は両手を両耳をふさぐようにした。

「やめろ・・・」

「あら、言ったはずよ、そんな男言葉じゃなく
女言葉で言いなさいと」

 あいつは俺に向かって平手打ちをしてきたのだが、俺はそれを無条件で受けた
そうして俺は、数メートル吹き飛ばされた。

「相変わらず、無抵抗で良いわね」

「綾、どうしたのよ!綾ってば」

「あ・・綾く~ん」

 アリサとすずかが俺を呼んでいるのが聞こえるのだが、ダメだ
思考がもやがかかったみたいで何も考えられない・・・
俺の事は良いから、玄関まで逃げろ
時間がたてば・・・きっと・・・




「あらあら、また人形になったわね」

「綾に何をしたのよ」

「あの子に私は何もしてないわよ」

 女は倒れている綾に頭を踏みながらアリサに答えていた。

「綾君の頭から足を降ろして」

「なんで私があんたらの言う事を言効かないといけないの?」

 女はすずかを見て冷ややかなそして嫌な笑みをしてそう答えた。

「なに?あんたらこの子が好きなの?
あらあら小学生でおませさんな子だ事・・・そうだ」

 何かを思い出したかのように両手をパンとたたいて、アリサとすずかの方を見だした。

「あんたらさ、この子の初めてをもらいなさいよ、
あんたらもこの子に初めてをあげたらいいんじゃないの
なんて良い母親なのかしら」

「あんたの命令をなんであたしらが聴かないといけないのよ
もしそういう関係になったとしても、あたしの意思でするわよ
いい加減その汚い足を綾から離しなさいよ!」

 女は懐から鞭を出し、アリサの身体を巻き付かせて独楽のように投げ飛ばした。

「あや~」

「私は命令や奴隷を作るのは好きだけど、命令されるのは嫌いなのよ
この子は私に従順で本当に好きだわ、
この子の初めてはもう少し先と思ってたんだけどね
あんたでもいいのよ」

「綾君から・・・離れなさい・・・」

 すずかは怒ったような雰囲気を纏いながら女の方を直視して命令する口調でそう言った。
その瞬間青い瞳が血よりも赤くなっていた。

「す・・・す・・・か」

「あらあら、いいところの深窓のお嬢さまかと思ったら、良い気迫ね
でもざ~んねん、私には効かないわよ」

 そう言って、足元の所にあったポーチから、
先がすごく長い数本に分かれた鞭を取り出してすずかに振ってきた。
身体能力が高いすずかも音速を超える先端をかわし切れずに鞭を入れられた。
何回も鞭を入れすずかの悲鳴も聞こえながら、服を無残にも切り刻んでいた。

「私に従順になればそんな痛い目に合わないわよ
この子みたいにね、この子は最初から従順で良いわね」

「あ・・・や・・・く・・・ん」

 涙を流しながらすずかは無意識に綾の名前を呼んでいた。

「綾君ね、この子には過ぎた名前よ
この子はいぬよ、そしてあんたらは私の犬になり
この子の雌犬になればいいの。
その為に躾をしないとね
まずはあんたからよ
紫の毛並みのいい雌犬」

 そう言って女はすずかに向かってもう一度、
先ほどよりも速く鞭をふるった。

 綾君
すずかは、この家の仕組みをほぼわかっていたのに、
伝えなかったことを今更ながら後悔していた。
ごめんなさい綾君
すずかは覚悟を決めて目をつむったのだが、痛みは来なかった。

「てめえ・・・この女たちに手を出すなんていくらあんただろうが許さねえぞ!」

「あら、人形のくせして歯向かうのかしら、あんたは私に逆らえれないからだなのよ!」

「綾君」

「綾」

「くっ大丈夫か二人とも」

「あたしは大丈夫よ」

「う・・・うん大丈夫」

 綾は女の鞭を手首で受け止め対峙していた。

「おかしいわね、あんたが私に逆らうなんて、どういうつもりなのかしら」

「・・・さてな・・・」

「身体がきついでしょ・・・あなたは私に逆らえれないのよ
逆らえば、あなたの身体は動かなくもなるし、激痛も走るでしょ
それも私が鞭や拷問をするよりも痛くね。
いつまで耐えれるのかしら」

「ウルセエよ・・・」

「なんで効かないのかしらね」

 綾自身今まで味わったことのない激痛が走っていた。

「綾君、この館は、恐怖心をあおってそれを現実化する館だと思うの」

「黙りなさい雌犬」

 鞭を入れていたポーチと逆足の太ももからナイフホルダーぽいのがまかれていた
そこから数本のナイフをすずかに投げた。
綾は体ですずかの盾になった。

「やらせねえよ、ババア」

「誰がババアよ、あんた再調教してあげるわ!」

 鞭が綾に向かって飛んでくるが、それをかわすことなくすべてを受けながら
綾は一歩一歩、歩いて進んできた。
実際逆らう痛さよりこちらの方が激痛が少なく
気を失う痛みを耐えるために、鞭を受け意識をはっきりさせようと考えていた。

「なぜ・・・なぜ・・・あの方が・・・授けてくれたのに・・・なぜ・・・」

『はぁ~』

 綾は最大限に痛みを耐えながら、自分の刀を腰に仕舞い、一歩踏み込んで女を切った。

『侍マスター奥義 二之太刀要らず(にのたちいらず)』

「なぜ・・・」

 女は綾の顔をなでようと手を触れようとしながら前かがみになって倒れこんだ

「オフクロ、じゃあな」

 

 オフクロは俺の方に倒れこんだから肩で受け止めた。
その顔はすごく穏やかで・・・まるでごめんねと言ったように感じた。
実際はどうかわからないのだが

 その瞬間オフクロの姿が跡形もなく塵のように消え去った。
少しだけ俺は心の中でさよならを言い二人の方を見た。

「・・・綾・・・君」

「綾」

「まずはお前らの服からだな」

「「きゃ~」」

 俺は袋の中から生地を出し、呪文でワンピースぽいものを出し二人に出した。
あまり時間を使いたくないしな
その間回復をしながらすずかから今までの経過を聞き、どういう仕組みかやっとわかったところだ
こんなあほな罠を見抜けないとは俺もまだまだだと思った。

 今までの事は、どれが本物かは置いておいて、不安、恐怖と思ったことを
現実化する罠があるらしい
こんなホラーチックな場所で地下墓所あれば、ゾンビとか思うし、コウモリの死骸とか
ネズミの死骸、この部屋の拷問の器具を見れば、絶対にオフクロ関連を思い出すのは・・・

「綾!」

「今度はどうしたアリサ」

「あんたの体!」

「男の身体を見て欲情・・・いてっ」

 俺が言い終わる前にケースみたいなものが俺の頭に当たった
もちろんそんなものを投げるのはアリサなのだが

「綾君の身体」

「すずか」

「ううん、違うの、えっと綾君の身体がダメとかじゃなくて・・・」

「すずかも暴走しないの、まったく、あんたの身体の傷跡がすべて無くなってる」

「何?」

 俺は自分の身体を改めてみてみると、あれほど回復呪文をしていたのに消えなかった傷跡がきれいさっぱり消えていた。
あの穏やかな顔で俺に倒れてきた時の声は本当だったのかもしれないな
奥に扉があるのを俺は気づいていた。
こんなバカなことをした奴の顔を見に行くとするか

「そろそろ、最終面だろあそこ」

「そう祈りたいわね」

「うん」

「行くとするか」

「「うん」」

 俺たちは多分最後の扉を開きに向かった。 
 

 
後書き
今回書くにあたり、鞭の種類を検索したら・・・
なんとビックリ!
日本スポーツウィップ協会というものがあり昇級や段がある様子。
何に使うんだろう
見たらもう11年目みたいでビックリ 
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