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【シェアワールド】ユア・ブラッド・マインー新約・魔鉄文明英雄譚ー

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必読設定:三層世界論
  霊質界

 アストラル。

・「存在の世界」。物質世界の存在位相に沿った形で『存在』だけがあり、アストラルの存在に固有の意思などは特にない。絵に例えるなら、「影やハイライトと言ったベース色の上に塗る色のレイヤー」。

・マテリアルの存在では本来干渉ができないが、オーバードイメージ体質と呼ばれる性質を持った人間であればそれが部分的に可能である。
 本来この世界を認識するための共通のテクスチャは存在しないため、マテリアルからアストラルを見るとき、その人間の持つイメージが投影された姿で認知される。ただし、通常の人間はそもそもアストラルの景色を見ることができない。これが可能なのはオーバードイメージ体質の人間のみである。この「OI体質者が垣間見るアストラルの姿」を『歪む世界(オーバーワールド)』と呼ぶ。

・また、アストラルとマテリアルは基本的に同期するという法則がある。そのためマテリアルが変質すればその「『存在』という概念」、即ちアストラルも変質してしまう。逆にアストラルが変質すれば、現実であるマテリアルも変質する。
 現実世界が簡単には変容しないのと同じく、アストラルも本来簡単に変質はしない。しかし例外的に、魔鉄はマテリアルの存在(勿論、アストラルへの干渉が可能であるOI体質の人間のみであるが)でも干渉が可能であり、この理論を用いてアストラルを改変、同時にマテリアルをも改変させる術が『鉄脈術』である。

・なお上述の内容から推察できる通り、魔鉄はこのアストラルの存在が、どういうわけかマテリアルに物質の姿で顕現したものである。魔鉄がマテリアルの物質では鍛えることができず、しかしOI体質の者のイメージ力によって変質するのは、前述の『下位の世界(マテリアル)から上位の世界(アストラル)への干渉の不可能性』とその抜け道によるものである。また前述の通り、本来ならば干渉できないアストラル・ボディでも、魔鉄の場合はOI体質の人物なら干渉が可能であり、魔鉄を加工する技術の正体となる。

・この世界の肉体を『アストラル・ボディ』と呼び、マテリアル・ボディと同じ位置に存在する。
 基本的にマテリアルに存在するものはアストラルにもアストラル・ボディが用意されているが、逆にアストラルにしか存在しない物質、というものがいくつかある。アストラル・ブラッドなどがそれにあたり、本来ならば魔鉄もそういったものの一種である。それらは何らかの手段でマテリアル・ボディを得て地上に顕現しても、マテリアルからは干渉することができない他、そのマテリアル・ボディは『楔』の役割を果たさない。そのため、『仮初のマテリアル・ボディ』とも言われる。

・原則のページでも説明した通り、アストラル・ボディとマテリアル・ボディは、直接的な接続こそしていないものの密接に関連する。アストラル・ボディを失えばマテリアル・ボディも消滅してしまうし、逆にマテリアルで死ねばアストラルでの存在も消滅する。

・アストラルの存在は本来、流動的であり、楔を持たない。そのため、干渉さえできれば簡単に改変ができるが、「改変が難しい世界」であるマテリアルと同期することでそれを防いでいる。これによって、相手のアストラルを直接改変して殺害する、といった手法を取ることが不可能になる他、製鉄師に於いては「魔女の鉄脈に接続できるのは契約したブラッドスミスだけ」という法則が成立する。
 
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