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ヴァンガードG ネクステージジェネレーション Re:start

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Turn:43 挫けぬ勇気

 
前書き
準決勝第2試合
ユキナを相手に全力で立ち向かっていくハルカ
実力で上回るユキナに苦戦を強いられる
そんな中彼女の目に飛び込んできたのは 

 
ガイアデスパラードに弾丸の雨が降り注ぐ
悲鳴と共にデスパラードの巨体が倒れて勝負が決した
「準決勝第2試合、ファーストバトルは稲沢チグサ選手に軍配が上がったー」

Turn:43 挫けぬ勇気

「すまねぇ、負けちまった」
「気にするな、いいファイトだったぜ、ハルカ、タイチの分まで頼む」
うつむきがちに告げるタイチをカズヤが慰める
そしてハルカにの背を押して彼女を送り届ける

セカンドバトルのコンソールに立ったのはハルカとユキナ
真剣な表情で身構えるユキナに対してハルカは緊張した様子だった
「(U-20、私もここまで来た………きっとみんなも見ている………情けないファイトは出来ないよね………)」
自身のデッキを優しく撫でるハルカ
「もう少しだけ………私に力を貸して」
そう告げるハルカにユキナも目を丸くしていた
そしてファイトが始まる
フィールドは惑星クレイ、ズーの森林地帯
「瑠璃唐草の銃士 マイ・レン」
「宇宙勇機 グランホープ!」
ルースにライドしたユキナは剣を構え真剣な表情でグランホープを見据えた
先程のデッキを大事にしている様子にユキナはハルカに近しいものを感じていた
「ライド!宇宙勇機 グランヴィークル!ヴァンガードにアタック!」
腕を振り上げルースに向かっていくグランヴィークル
【宇宙勇機 グランザイル】トリガーなし
振り下ろされた拳がルースを直撃する
【リシアンサスの銃士 ロレイン】トリガーなし
「ライド!竜胆の銃士 アンテロ!蓮の銃士 リアナ、鈴蘭の銃士 レベッカをコール、レベッカのスキルでリアナを退却、ルースをスペリオルコール」
コールされたルースがグランヴィークルに向かっていく
スキルとレベッカのブーストを合わせて17000
いきなり2枚切るわけも行かないハルカはこの攻撃をノーガード
【大宇宙勇機 グランマントル】トリガーなし
「マイ・レンのブースト、アンテロでアタック、ドライブチェック」
【鈴蘭の銃士 カイヴァント】トリガーなし
アンテロの剣がグランヴィークルの胴体と下半身を繋ぐ関節部を正確に射貫く
【オペレーターガール エリカ】ヒールトリガー
「ゲット!ダメージ1枚回復!」

「あっぶねえ」
「ヒールが出てなかったらいきなり二点食らうところだったな」
銃士は速攻に長けたデッキ
一方ハルカの宇宙勇機は中盤以降に効力を発揮する
このまま序盤から攻め続けられたら苦しい展開が続く

「ライド!宇宙勇機 グランボルバー!グランホープのブーストでヴァンガードにアタック!」
グランボルバーが連射した弾を浴び身構えるアンテロ
【宇宙勇機 グランボルバー】トリガーなし
「ダメージトリガーチェック、ゲット」
【蓮の銃士 リアナ】ドロートリガー
「一枚ドロー」
「ターンエンド」

「くそっ、たった1ダメージ………向こうはまだ攻撃に使えるユニットが」
「大丈夫だ、相手の表のダメージは一枚しかない、呼べたとしても精々1~2体、まだ逆転できるはずだ」

「ライド!白詰草の銃士 ミア・リータ!」
ミア・リータ
ユキナが最も信頼を寄せるユニット
今までもユキナはこのユニットと共に戦い抜いてきた
「コール、カイヴァント、スキルでレベッカを退却」
4枚を確認したユキナは慎重に1枚抜き取った
「アウグストをコール」

「この上アウグスト!?」
「まだ速攻が続くのか」
先程のルースのライン17000は7000のハルカのヴァンガードに対し効果的な数値
そして今のアウグストはルースのブーストを合わせ19000
これもグランボルバーに有効な数値

「ユキナの得意な後攻殺し、狙って決めるのは難しいけど」
「後攻は先に攻撃できるだけじゃなく、ストライドも先んじて行えるメリットがある」
「速攻を仕掛けることでそのメリットを打ち消す………なるほどな」
観客席で観戦していたミライたちも思わず息を巻いた
「銃士はネオネクタールの中でも展開力とパワーから速攻を得意とするデッキ、ユキナは誰よりも銃士を理解している………」

「カイヴァントでアタック」
カイヴァントが剣を構えグランボルバーに向かっていく
「(止めるならここしかない!)ガード!」
オペレーターガール リンカがそんなカイヴァントの前に立ちはだかる
先に進もうとしたカイヴァントに銃を向けた
「ミア・リータでアタック」
「ノーガード」
【梔子の銃士 アラン】クリティカルトリガー
【鈴蘭の銃士 レベッカ】トリガーなし
ミア・リータが剣を振るってグランボルバーを切り裂いた
あまりのダメージにそのまま転倒してしまうグランボルバー
【宇宙勇機 グランリーフ】トリガーなし
【宇宙勇機 グランドリフター】トリガーなし
「アウグストでアタック」
起き上がろうとしていたグランボルバーにカイヴァントが振り下ろした剣が直撃する
【宇宙勇機 グランビート】クリティカルトリガー

「ダメージ4………向こうはまだダメージ2なのに」
「大丈夫だ、なんてったってハルカのディメンジョンポリスだからな」

「(4-2か、手札もあまりよくないし正直言ったらきつい………でも)」
ハルカの視線は自然と後ろのカズヤに向いていた
「(私に目標をくれて………背中を押してくれたカズヤ………そんなカズヤが頂点に行きたいっていうんだもの………今度は私が叶える番)」

「どうしたタイチ?」
「いや、なんとなく今すごくのけ者にされ気がして」

「ライド!駆け抜ける英機 グランギャロップ!」
グランギャロップが剣を真っ直ぐミア・リータへと向ける
「(だからお願い、もう少しだけ私に勇気と力を………貸して!)」
Gゾーンのカードを1枚抜き取ったハルカは勢いよくそれを掲げた
「ストライドジェネレーション!超宇宙勇機 エクスタイガー!」

「超爆を持ってるエクスリードじゃないんだな」
「ハルカの手札を見て、残り3枚、エクスリードはリアガードが揃っているときに効力を発揮するカード、使うにはちょっと少ないわ」
「なるほどな」
エクスリードのパワーアップやスタンド能力は多くのリアガードがいて効果を発揮するもの
手札の足らない今の状況なら中央突破のエクスタイガーが有効と考えたのだろう

「ストライドスキル、エクスタイガーにパワー+4000!グランヴィークルをコール、自身とエクスタイガーにパワー+4000、グランホープをレスト、エクスタイガーにパワー+4000、グランホープをソウルへ、1枚ドロー、グランベレー、グランリーフをコール、グランリーフの超爆、パワー+4000とターン終了時に手札に戻るスキルを獲得、グランヴィークルでアタック」
「ガード!」
アランがグランヴィークルの拳を剣で受け止める
「エクスタイガーでアタック、Gゾーンのエクスギャロップを表に、パワー+4000」
エクスタイガーの胸から光線が放たれる
パワーの合計は42000、追加効果でクリティカルも上昇している
「トリプルドライブ!」
【宇宙勇機 グランザイル】トリガーなし
【駆け抜ける英機 グランギャロップ】トリガーなし
【宇宙勇機 グランビート】クリティカルトリガー
「クリティカルはヴァンガード!パワーはグランベレーに」
【リシアンサスの銃士 ロレイン】トリガーなし
【睡蓮の銃士 ルース】トリガーなし
【タンポポの銃士 ミルッカ】トリガーなし
「決めて!グランベレー!」
グランベレーが銃を構えながらミア・リータに向かっていくが
「ジェネレーションガード!秋景の花乙姫 ヴェルナ!」
ヴェルナが割って入り攻撃を受け止めた
「ターン終了時、グランリーフは手札に」

観客席の入り口をせわしなく駆け抜ける集団がいた
「もぉ、道を間違えたりなんかするから」
「しょうがないでしょ、私たちこっちのほうに来るの初めてなんだから」
「ああ!ほら!もう始まってる」
4人ほどの少女が観客席の通路に立つと大きく息を吸って叫んだ
「ハルカー!頑張れー!」
その声に気付いたハルカはそちらに振り返る
「あっ………」
ハルカの目に映ったのはこちらに来る前に住んでいた町で仲のよかった友達が自分のために駆け付けてくれている姿だった
「みんな………来てくれたんだ」
目元に浮かんだ涙をぬぐい目の前に立つユキナを見据えるハルカ

「ストライドジェネレーション!姫小百合の精華銃士 マイラ」
マイラにストライドしたユキナは目の前のグランギャロップを見据えた
「お友達の見ている前で悪いけど、全力で行かせてもらうわ、ミア・リータのストライドスキル、マイラにスキルを追加、マイラのスキル、Gゾーンのマイラを表にしてスキル獲得、ミア・リータの与えたスキルでマイ・レンを退却」
山札の上から4枚確認したユキナは表情を険しくした
「蓮の銃士 リアナ、梔子の銃士 アランをコール、2体にパワー+10000、カイヴァントを退却してミア・リータをコール、パワー+10000」
アウグストのカードをレストさせるユキナ
アウグストが真っ直ぐ向かっていきグランギャロップを切り裂いた
【宇宙勇機 グランザイル】トリガーなし
「私が叶えて見せる………カズヤの望みを………わたしはこのチームで頂点に行きたい!」
「マイラでアタック!」
「完全ガード!グランリーフ!」
マイラの剣から放たれた光をグランリーフが受け止める
【タンポポの銃士 ミルッカ】トリガーなし
【赤薔薇の銃士 アントニオ】トリガーなし
【白詰草の銃士 ミア・リータ】トリガーなし
「リアナのブースト、ミア・リータでアタック」
「ジェネレーションガード!」
ジーオーファイブがミア・リータのアタックを手を広げて受け止めた
「ターン終了、ミア・リータのスキルでドロップゾーンからレベッカを山札の下へ」
「今度は私の番………ここで決めて見せる!ストライドジェネレーション!超宇宙勇機 エクスギャロップ!」
エクスギャロップが剣を掲げる
「ストライドスキル!コストを支払いパワー+8000!そしてグランベレーのスキル」
ハルカがカウンターブラストを支払うとグランベレーの装甲が唸った
「超爆!ヴァンガードのパワーが30000以上なのでパワー+8000、オペレーターガール・リンカ、グランギャロップをコール」
リアガードのグランギャロップも剣を掲げミア・リータを見据えていた
「リンカのスキル、1枚ドロー、ヴァンガードに守護者を無効化できるスキルを付与」
ドローしたカードを見たハルカは笑みを浮かべた
「コール!グランビート!グランボルバー!グランボルバーのスキル、自身とグランベレーにパワー+4000、そしてグランベレーのソウルブラスト!自身のパワーをエクスギャロップに与える!」
ハルカのこのプレイングに会場中から歓声が上がった

「い、今ヴァンガードのパワーは!?」
「ストライドスキルの8000、グランベレーの元々の8000、それにグランベレー自身のスキルの8000とグランボルバーの4000をいれて………」
合計28000のパワーアップでパワー54000

「エクスギャロップでヴァンガードにアタック!超爆!ドライブ+1、前列のリアガードにパワー+8000!」
このスキルでグランボルバーとグランギャロップが一気にパワーアップする
「グランビートのスキル!ソウルに入って1枚ドロー!ヴァンガードにパワー+5000!ジェネレーションブレイク3!リアガードのグランギャロップの超爆!自身にパワー+4000!」
「5900………っ!」
NEO-GIARSの機能を使いハルカのドロップゾーンを確認するユキナ
ここまでコストに使ったのはグランザイル、ドロップゾーンにあるグレード3はグランマントルが1枚のみ
「(4枚ドライブでこの枚数………完全ガードはある………けど)」
グレード3が出ればリンカの与えたスキルで守護者を無効化されてしまう
通常のシールドではこのアタック止められない
「こうなったら一か八か勝負よ!アントニオでガード!」

「リンカがあることを承知で守護者を切りに行った!」
「ユキナも勝負に出た!」

「クワドラプルドライブ!」
【宇宙勇機 グランベレー】トリガーなし
【オペレーターガール エリカ】ヒールトリガー
「ダメージ回復!パワーはグランボルバーへ!サードチェック!」
【大宇宙勇機 グランマントル】トリガーなし
「グレード3!」
「リンカの与えたスキル!ソウルブラスト!守護者を退却させヒットされない効果を無効化する!」
ガーディアンだったアントニオがエクスギャロップの剣で切り裂かれ消滅する
そのまま再びミア・リータめがけて剣が振り下ろされる
「ファイナルチェック!」
【ジャスティス・ゴールド】クリティカルトリガー
「うあぁ!」
光を纏い振り下ろされたエクスギャロップの剣がミア・リータに直撃する
巨大な爆発が周囲を包み込んだ
【月下美人の銃士 ダニエル】

「いやったぁ!勝ったぁ!」
声高らかに宣言するハルカに観客だけでなく対戦相手のユキナも拍手を送っていた
「カズヤ!」
「ああ、後は任せろ」
デッキを手に駆け寄るカズヤ
走って後方に戻るハルカとすれ違いざまにハイタッチを交わした
ミキとユキナもハイタッチを交わし二人がコンソールで見合った 
 

 
後書き
次回予告
「タツマさんそれ、何持ってるんですか?」
「DVD………」
「ああ、ディメンジョンポリス研究しようとしたら親父がよこしたんだよ」
「それ、うちにもあるわよ、お父さんが大好きなの」

turn:44 闘士の誓い

「そういや、親父誰かにもらったっつってたな」
「って言うか、ショップ予選の事いつまで引きずってるんですか」
「決着つけてぇだろ、一勝一敗なんだから
「うっ、今のは私もちょっとグサッときた」 
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