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転生貴族の銀河

作者:ドンコ
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第二十五話

 
前書き
日曜日にも投稿します。 

 
帝国暦481年8月


自由惑星同盟では選挙が行われる。

毎回同じく半年前には戦闘が始まる・・・・・・




「馬鹿な政治家が戦争をする事にしたらしいね」

「では、ここに攻めてくると」

「間違いないね、二月後には無事に此処まで来れればいいけどね」

「ん!何かを仕掛けたのですか?」

「悪戯したよ、可愛いね」

ロルフの笑顔が皆が怖かった

「悪戯ですか・・・・・・・・」

「お~い、装甲擲弾兵の見せ場はあるのか?」

「一応はあるよ、敵が此処に来る事が出来ればだが」

「何かを仕掛けたのですね」

皆が聞きたがったが聞かない方が良い事もある、ロルフの行動がその一つだ。


「さて、この開戦に分艦隊を投入するぞ。新任の司令官は功績を立てれば直ぐに昇進を約束する、しかし無謀な作戦を実行すれば降格だ」

「それはそうだな、実力を試される事になるがな」

それでどうなるか等誰も分からないが、しかし罠は悪辣で二個艦隊は全滅する程に罠が仕掛けてある
ここに来れるかな?





帝国暦481年10月




自由惑星同盟は5万3千隻の艦隊をイゼルローン回廊に向かわせた。シトレ大将の指揮する艦隊は第4艦隊(グリーンヒル中将)。
第5艦隊(ビュコック中将)
第9艦隊(ブロフ中将)を指揮下にして侵入してきた。


しかしだ、罠は有効に働く事を祈って待つ事にするか




プラネート



「総司令官敵軍は我が方の半数ですが」

「半数が此処に来るまでにその半分になる事になる、罠は二重に三重にあるのでね。スムーズに此処までは来れないだろうが」

皆が悪辣な罠を予想して誰も何も言わない、それ程にロルフは身内と敵の差別がハッキリとしていた。
味方それも仲間には寛大で敵には容赦なく・・・


自由惑星同盟ではイゼルローン回廊に侵入していたが!




第9艦隊(ブロフ中将)


「どうだ、敵艦はいるか。」

「いえ、敵艦の反応は有りません。しかし前回の戦いの味方艦の残骸が多く進行速度が遅くしないと損害がでます」

「そうか、分かった速度を落とし進行しろ。未だ戦闘には達してないので問題はない」

「了解、艦隊に指示をだします」

そのまま第9艦隊は進行していったのだが、イゼルローンまで4日の距離でそれは起こった。


「何があったのだ」

「爆発です、残骸に爆弾が・・・・・」


そのまま第9艦隊はロルフの罠で全滅した。

その爆弾は、微弱な電波が敵艦を探知しイゼルローン回廊の最深部で探知した時に誘爆し爆発するように設定されていた。


「何だと、第9艦隊が全滅したと貴官は言うのか」

「はい、敵の罠でそれも原子爆弾でした。昔に使われた爆弾で最近は使われていない旧式爆弾でした、それで発見が出来ないと思われます」

「原子爆弾の旧型か、悪辣なことだな」

「しかし、旧型は使われていないですが今回は発見が遅くなった原因と思われます」

「確かに旧型は今の索敵では発見できないが、それを考慮しての罠か」

「司令官、しかし一個艦隊が全滅したのですぞ」

参謀達は混乱しているな、ヤンは

「ヤン中尉、何か意見はあるかな」

「私ですか?」

「そうだ、皆が混乱しているが君は落ち着いているので聞いている」

周りを見ると士官たちは全員が喚き散らしているのがみえる

「校長、いえ司令官これは現在の兵器を探知するが、旧型は感知出来ない事が問題で旧型の兵器を使いやられました。
恐らくはまだ次の手が待っています。」

「だろうな、残り三個艦隊でイゼルローン要塞の攻略か・・・・・」
これは退却も視野に入れなくてはいかんな。



ロルフはその他に電磁パルス爆弾だ!

熱源を探知し熱源に突入し電磁パルスを発動する。これはイゼルローン回廊の同盟側からは死角となっている場所が幾つも存在している。


罠を考えるのは楽しかったのでこれが成功し、悪戯が成功したと喜んでいた。





「報告します。敵の一個艦隊が罠にかかり全滅しました」

「全滅だと・・・・間違いないのか」

「偵察艦よりの報告です、映像はまだ時間がかかります」

オペレーターが報告し、別なオペレーターが

「敵軍の損害は一個艦隊約1万3千隻です。」

「それでもまだ今の罠が二カ所に設置してあるからね、他にも罠があるし敵軍は此処まで来れるかな?」

「中々に嫌らしい罠ですな」

「ありがとう、最高の賛辞だよ」

「敵は撤退しますかな」

「シトレ大将が総司令官と聞いている、撤退するかもな分艦隊の出番はまだ先になるだろうな」

「それも軍の方針ですからね、出来るだけこの要塞の存在を秘匿する」

「それにしても秘匿出来ているものですな」

「それはそうだ、これをもし誰かに言ったら一族全員を処刑だからな」

「既に2万人が処刑されている、多くが貴族だがなそれにフェザーンの手の者も行方不明になっている事だしな」

「憲兵隊と軍の情報部が厳しく取り締まっている事だし、以前に追いだした艦隊とシュターデン貴族派捕まっているらしい。
艦隊の貴族は7割は処刑されていると聞いたが、門閥貴族でも関係無しにだからな」

要塞プラネート(惑星)の情報は完全秘匿とされていた。

苛烈な情報統制であったが、貴族対策でもあったのだが。

貴族の間引きの意味での秘匿事項であり、多くの貴族の子弟が秘密裏に処刑されている。

これを行ったのは、リヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼンを筆頭に闇の組織『闇の目』であったのだが、これは心臓発作などの病気で亡くなる形をとっていた。


しかし俺も悪辣だな、この世界は多くの人間が数字でしか出ていなかった。
そんなこの世界が嫌で・・・・・・

味方を少しでも死なせたくはない、これは仕方が無いのだ仕方が戦争をこの世から無くすそれしか無い。

同盟軍には悪いがな



自由惑星同盟では今回のイゼルローン要塞攻略を断念した。

他の艦隊は首都星ハイネセンに撤退していた。一個艦隊を失いだがこれで撤退したシトレ大将にロルフは恐れを感じた、直ぐに撤退など普通の司令官では出来ない。
負けを予想し直ぐに撤退するという実際には難しい行動をしたのだ、他の指揮官では出来ないだろうと・・・・



「次は対策を考えて来るだろうね、でも数年はこの要塞の存在を秘匿しないと」

「しかしです、プラネートの件は話が既に噂で巷に広がっていますが、その存在を確認されていないので噂で済んでいますが如何せん噂は広がっています」

「それで良いよ、噂であれば敵に一つや二つの対抗策を考え時間が稼げる」

「人口減少問題ですな」

「戦争ばっかしてるから人口が減少するんだ、結婚できない女性が多くなり男性は年に100万に近く戦死する何て馬鹿馬鹿しい。
今後は戦争をする前に敵軍を倒していく事だよ」

 
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