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NEIGHBOR EATER

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EATING 13

界境防衛機関最高司令官執務室

「以上二名を俺の隊に加えます」

「ふむ…選考理由を聞かせてもらおう」

「俺が選んだ訳ではありません。彼女達が志願したので受諾しました」

「いいだろう。では三日後から『清輝隊』隊長として動いてもらう」

「わかりました」

「以上だ」

「失礼しました」

そう言ってアホみたいに長い名前の部屋を後にした。

ボーダー入ってから何回かここに来ている。

その度にこの部屋のプレートをみて思うのだ…

文字ちっせぇ!…と。

多分他の部屋のプレートの文字の四分の一くらい。

閑話休題

三日後から隊長か…まぁ、何とかなるよな。









二日後、午後27時…

「ふぁ…ねみぃ…」

くっそ…やっぱりこの時間にシフト入れるんじゃなかった…

明日は土曜日なので迅が深夜シフトを入れていた(平日でも入れてるだろ…)のでそれに合わせたのだ。

視界の端に写る時刻表を見る。

「もう12時回ってるじゃねぇか…」

なんて悪態を吐きながら自室へ戻る。

今日は午前にハルと夜架(下の名前で呼ぶようになった)とミーティング、昼から忍田さんにしごかれ、夜は防衛任務…

まぁ…防衛任務については夜間手当が出るからいいか…

なんだかんだで俺って同年代で一番稼いでるんじゃないだろうか…

ああ、稼ぎといえば周りから『趣味』を持てなんて言われてるんだよなぁ…

ボーダーは軍みたいに衣食住は提供してくれるから使わない金が貯まるのだ。

それも多額の給金が。

つーか子供に対して金を使えって言う大人ってどうよ?

まぁなんかマンガでも買うか…

そんな事を思っている内に自室に着いた。

四メートル四方の部屋だ。

トリガーをコンソールに当てドアを開ける。

電気は付けない。

暗くて見えないけど、ベッドはドアの直ぐ横だ。

ぼふん…とベッドに倒れ込む。

あぁ…今日1日…終わった…

俺は直ぐに眠りに落ちて行った。

「おやすみなさい…翼君…」

「おやすみください主様」

ハルと夜架の声が聞こえたような気がした。

明日から隊長…思ったより緊張してるのかな…

そこで、俺の意識は途絶えた。



翌朝

「うぅん…」

なんか…暑い…

「あぁん…もう、くすぐったいじゃない」

うるさい…

俺はねむ…は?

パチリと目を開ける。

目の前にハルが居た。

というか抱き枕にされてた。

「なにしてんだお前!?」

「うーん…添い寝?」

違う!

「何でここに居るんだハル!?て言うか部屋が広い!?」

特に奥行がヤバイ。

「城戸司令からの通達。今日からここが私達の隊室だって」

へーそーなのかー…じゃねぇよ!

「はぁ!?」

と俺が訳もわからず困惑しているとドアが開いた。

「あら、お目覚めですか主様」

入って来たのは夜架だった。

「まさか…」

「はい、私も今日からここに住みますわ」

はぁ!?

「おいおい…冗談だろ?」

「事実よ、なんなら城戸司令に聞いてみたらどう?」

俺は素早く枕元のスマホ(ボーダー支給)を手に取り城戸司令の番号をコールした。

「もしもし!司令!」

「『こんな朝早くから誰かと思えば君かね。
どうかしたのか翼君』」

「俺の部屋にハ…雪乃下と羽々斬が居るんですが!あと部屋が拡がってるんですが!」

「『それがどうかしたのかね』」

「いやいや!おかしいでしょ!」

「『話が遅れて済まない。君と羽々斬隊員は親が居ないので書類上我々が保護者となっている。
しかし我々はいつも君達を見ておける訳ではない。
よって雪乃下隊員を君達に付ける事にした。
とは言え雪乃下隊員は家族が居るので数日に一回は家に帰るがね。
部屋が拡張されたのは中に個室を作れるようにだ。
詳しくは雪乃下隊員に聞いて欲しい』」

プツッ!ツー、ツー…

言うだけ言って切りやがったぞあのおっさん!

俺はハルの方を見た。

d(>_・)グッ!

グッ!…じゃねぇよ!

「今城戸司令が言ったのでだいたい合ってるよ」

マジかよ…

「そう言う訳だから、宜しく翼君」

「これで主様にずっとお仕えする事ができます」

こうして俺達の共同生活が始まった。
 
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