ドリトル先生と和歌山の海と山
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第一幕その二
「凄い勉強したんだよね」
「何かその学識があまりにも凄くて」
ガブガブも言いました。
「中国でもびっくりされたとか」
「まだ生きてるとかいうお話なかった?」
「聞いたことあるよね」
オシツオサレツは今に至るこの伝説のことに言及しました。
「八十八ヶ所巡りの時とかね」
「見た人がいるとか」
「筆の誤りとかね」
トートーはその書道のお話をしました。
「字も凄く上手で」
「何かとんでもない能力の人だったんだね」
ホワイティはこう考えていました。
「学問もあって法力もあって字も奇麗で」
「そんな凄い人本当にいたんだね」
チーチーは思わず唸ってしまいました。
「一体どんな人だったんだろう」
「それでその人が真言宗を開いたんだ」
最後に言ったのは老馬でした。
「日本のこの宗派の」
「そうだよ、あとね」
先生は皆にお話しました。
「その真言宗の総本山も関西にあるんだ」
「確か和歌山だった?」
「あそこよね」
「和歌山の高野山」
「そこだったね」
「そう、高野山にあるんだ」
その真言宗の総本山はというのです。
「金剛峯寺といってね」
「そのお寺も関西にあるんだ」
「何か本当に関西って有名なお寺多いね」
「比叡山もあるしこの前行った東大寺もで」
「あと大阪にも四天王寺あるし」
「京都も一杯あるしね」
「そう、そして和歌山にはなんだ」
そこにはというのです。
「高野山があるんだ」
「その空海さんが開いた」
「そこにあるんだ」
「じゃあその高野山にも行けたらいいね」
「機会があればね」
「そうだね、本当に機会があればね」
その時はと言う先生でした。
「高野山にも入ってその中を見てみたいね」
「じゃあその機会が来るのを待とう」
「今はね」
「それで機会があればね」
「高野山に行ってね」
「そうして真言宗のことをもっと学ぼうね」
「是非ね、あと密教は他にもあってね」
先生は皆に真言宗がそうであるその密教のお話もするのでした。
「比叡山もそうだよ」
「ああ、あの山もなんだ」
「京都の北東にある」
「日本の歴史にもよく出て来るわね」
「物凄く有名な山だね」
「あの山もなんだ」
密教の宗派だというのです、仏教の中にある。
「密教の一派なんだよ」
「確かあそこは最澄さん?」
「伝教大師だった?」
「あの人が開いた山だったね」
「空海さんとは別に」
「うん、空海上人と同じ時代に生きていて交流もあったんだ」
その最澄上人はというのです。
「かつてはね」
「そうだったんだ」
「同じ時代の人だったんだ」
「それでお互いにお付き合いもあった」
「そんな人達だったんだ」
「そうだよ、どちらも凄い人なんだ」
とても素晴らしいお坊さんだったというのです。
「日本の仏教界に名を遺すね」
「その空海さんと最澄さんがいて」
「今の日本の仏教があるのかな」
「それだけ影響が大きいの?」
「やっぱり」
「そうだね、他にも重要な人が沢山いるけれど」
日本の仏教にはというのです。
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