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ヴァンガードG ネクステージジェネレーション Re:start

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Turn:35 仲間のために

 
前書き
タツマの前に立ちはだかったソウゴ
互いに全力をぶつけあう二人
そんな中タツマは見つけようとしていた
自分が戦う意味を 

 
セカンドステージ突破のため出口を目指しひた走るタツマ
ふと足を止めると目の前にファイトエリアが
「ここを越えれば次のエリアか………」
するとタツマとほぼ同時に反対側の入り口から一人の男性が入ってきた
「あんたは………」

Turn:35 仲間のために

タツマの相手となったのは以前であった相良ソウゴだった
「また会ったな」
「先ごろうちのリーダーが君のチームメイトに負けてしまってね、悪いが引くわけにはいかないんだ」
ソウゴのその言葉にタツマはハッとなる
「ミライがやったやつはリーダーじゃなかったから、ミツキが倒したあいつ?ってことはあのアキラってガキも………」
「ああ、私のチームメイトだ、もういいだろう、始めようじゃないか、君と私の戦いを」
そう言ってソウゴはデッキをファイトテーブルに置いた
「もう私にあの時のような油断はない、全力で来い」
「言われなくてもやってやるよ」
「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」
ルートとルキウスが見合っていた

ミライが進んでいるとファイカに通知が届きタツマのファイトが始まったことを知る
「タツマ………」
セカンドステージは一度たりとも負けられない
心配ではあるものの少しでも前に進むため足を進めるミライ

「ライド!誠実の探索者 シンリック、自若の探索者 ルキウスのブーストで竜刻魔導士 ニーズにアタック、ドライブチェック」
【実直の探索者 エグバート】トリガーなし
「エグバートか!」
エグバートはソウゴの切り札
その切り札がすでにソウゴの手の中に
シンリックの攻撃がニーズに直撃する
【竜刻魔導士 リア・ファル】トリガーなし
「(けど、あるってわかってて気が楽だな、ま、考え方次第ってことか)」
笑みを浮かべながらソウゴを見据えるタツマ
「ライド!竜刻魔導士 リア・ファル、更にウスキアスをコール、まずはウスキアスからアタックだ」
ウスキアスの放った攻撃がシンリックに襲い掛かる
【ホーリーナイト・ガーディアン】トリガーなし
「続けてリア・ファルでアタック!」
「ガード」
必殺の探索者 モドロンが立ちはだかる
リア・ファルはモドロンの鳩尾に拳を叩き込むが
「ドライブチェック………くそっ」
【覚醒を待つ竜 ルアード】トリガーなし
「けど、面白いことになったな、お互い切り札があることが相手にもわかってる、ガチンコ勝負ってところか」
「確かにな、私もそういうのは嫌いじゃない、ライド!勇躍の探索者 ケリン、爛漫の探索者 セルディックを二体コール、右のセルディックでウスキアスにアタック」
「くそっ、ノーガード」
セルディックの攻撃でウスキアスが退却してしまう
その上でまだ2回の攻撃が残っている
「セルディックでヴァンガードにアタック」
「アビサル・オウルでガード」
「(ほう………今のタイミングでもっているならば前のターンから手札にあったはず、使わなかったということは手札のグレードの問題、おそらく加えたところで捨てられるカードがなかったのだろうな)」
ケリンが剣を振り上げリア・ファルに襲い掛かる
【誠実の探索者 シンリック】トリガーなし
「くそっ、ダメージチェック」
【デスフェザー・イーグル】クリティカルトリガー
「なんの、勝負はこっからだ、ライド!覚醒を待つ竜 ルアード!更にアビサル・オウルをコール!」
「(もう一枚持っていたか)」
アビサル・オウルのスキルで山札の上から七枚確認したタツマはその中にあった覚醒を待つ竜 ルアードを手札に加え元々あったルアードをドロップした
「更にベリアルオウルをコール、ベリアルオウルのブースト、アビサルでヴァンガードにアタック」
「インターセプト」
二体いたセルディックのうち一体がアビサル・オウルの攻撃を阻んだ
「まだだ、ルートのブーストしたルアードでアタック」
「ノーガードだ」
「ツインドライブ」
【竜刻魔導士 ニーズ】トリガーなし
【竜刻魔導士 ウスキアス】トリガーなし
ケリンの頬にルアードの拳が直撃する
【勇躍の探索者 ケリン】トリガーなし
「スタンドアンドドロー」
手札とフィールドを確認ししばし思案するソウゴ
「ライド!実直の探索者 エグバート(ここはリアガードを揃えさせてもらう)ストライドジェネレーション」
銀色の甲冑のようなものに身を包んだ馬に乗ったユニットが姿を現す
「朧の聖騎士 ガブレード、シンリックをコール、そのシンリックでブースト、セルディックでアタック」
ソウゴのアタック宣言にタツマは手札を見た
「ニーズとアビサルでガード」
(ほう、まだアビサル・オウルを持っていたか)」
このファイトですでに3枚目のアビサル・オウル
どうやらタツマの手札には多くのグレード1があったようだ
「だが、この攻撃はどうかな、ガブレードでアタック」
「ノーガード」
【めっせがる・探索者】ドロートリガー
【連接棍の探索者 イスバザード】トリガーなし
【誠実の探索者 シンリック】トリガーなし
ガブレードの剣がルアードに振り下ろされる
【デススプレイ・ドラゴン】トリガーなし
「ガブレードのスキルで山札からセルディックをコール、そのセルディックで再びアタック」
「ここはくれてやる、ノーガードだ」
セルディックの振るった剣に切り裂かれその場で膝をつくルアード
【竜刻魔導士 ウスキアス】
「っつー、だが、食らった分はしっかり返してもらうぜ、ストライドジェネレーション!黒炎をまとうもの オグマ!ストライドスキル!アビサル・オウルを退却してアビサルとソードブレイカーをコール、ソードブレイカーのスキルで、ニーズをソウルブラストして一枚ドロー」
「(オグマ………以前俺が破れたユニットか)」
タツマは呼んだ二体をオグマで退却、一方のソウゴは手札のめっせがるとシンリックを捨てた
「ウスキアスとデススプレイ・ドラゴンをコール、ウスキアスのスキルでニーズを一枚デッキに、ベリアルのブーストでウスキアスがアタック!」
ウスキアスの攻撃がエグバートを包み込む
【探索者 ブーケバロス】スタンドトリガー
「残念だったな、デススプレイ・ドラゴンの攻撃はこれで通らない」
「ちっ」
本来であればデススプレイ・ドラゴンで追撃しスキルであちらのリアガードを退却
更にそのコストとしてリアガードを退却
スキルをつなげることができるはずだった
「ならこうするまでだ、オグマでヴァンガードにアタック!」
「なるほど、トリガーに賭けるか」
トリガーが一枚でも乗ればデススプレイ・ドラゴンはヴァンガードにアタック出来てスキルを使うことができる
「いいだろう、ノーガードだ」
【竜刻魔導士 モルフェッサ】トリガーなし
【竜刻魔導士 リア・ファル】トリガーなし
【デスフェザー・イーグル】クリティカルトリガー
「(ほう、本当に引き当てるとはな)」
オグマの振り下ろした拳から放たれた黒い炎がエグバートの体を包み込む
更にオグマの拳が直撃し大きく吹っ飛ばされ壁に叩きつけられた
「どうだ!」
「(確実にあの頃より強くなっている………)」
【ぶらぼがる・探索者】トリガーなし
【探索者 ブラウドロアー・ライオン】
「デススプレイでアタック」
「めっせがるでガード」
「デススプレイのスキルでベリアルオウルを退却、そっちから見て右のセルディックを退却させる」
「いいのか?ブーストのいないセルディックを退却させなくて」
「ベリアルの効果で一枚ドロー、そうしたくてもこの枚数じゃな」
ハルカとファイトした時と違いタツマの手札は五枚しかない
今強力な攻撃が来たらひとたまりもない
そこでタツマは全体のパワーを落とすためラインの高い列を崩させることにしたのだ
「なるほどな、ならば私も、約束通り全力で相手させてもらう、シークメイト!」
「なっ!」
手をかざしたソウゴの声と共に二枚のめっせがる、モドロン、そしてセルディックがデッキへと戻っていく
「聖なる騎士よ、今こそ並び立て、レギオン!」
レギオンによってヴァンガードサークルにエグバートとセルディックが並び立つ
「ぶらぼがる・探索者をコール、レギオンスキル、エスペシャルカウンターブラスト、エグバートのレギオンスキル、パワー+5000、クリティカル+1」
フィールドのユニットたちの力がエグバートに流れ込んでいく
「そしてこの時にだけ使えるユニットがいる、コール!連接棍の探索者 イスバザード」
イスバザードはコールされると同時に全身に力を込めた
「スキル発動、登場時ヴァンガードがレギオンしているならばパワー+4000、ぶらぼるのブースト、セルディックでヴァンガードにアタック」
セルディックの剣がルアードを引き裂いた
「(ほう、このタイミングで受けにかかるか………)」
「(落ち着け、レギオンアタックのパワーは驚異的だが、ツインドライブだ、それならまだ防ぎ切れる)」
「確実に決めさせてもらう、掴み取れ、真に臨むものを、レギオンアタック」
ルキウスのスキルとエグバートのスキルを合わせパワーは36000、だが………
「完全ガードだ!」
エスラスがエグバートとセルディックの剣を受け止めた

「ベルアルの効果で1枚ドロー」

「(あの完全ガード………あの時に)」
【ホーリーナイト・ガーディアン】トリガーなし
【必殺の探索者 モドロン】クリティカルトリガー
イスバザードの棍を踏み台に飛び上がったシンリックが上空から弓でルアードを狙う
光の矢が一直線にルアードに向かうが
「ガード!」
デスフェザー・イーグルの背に乗ったモルフェッサがその矢を切り裂いた
「ふっ、ターンエンドだ」
「っしゃあ、反撃開始だ!」
ドローしたタツマの手札はリア・ファルが2枚
ソウゴの手札には完全ガードもある
加えてソウルはゼロ、決定打に欠けるように見えるが
「ルアードの儀式!ウスキアスとリア・ファルを山札へ!ストライドジェネレーション!天空を舞う竜 ルアード!」
タツマのGゾーンにはオグマの効果で表にした天空を舞う竜がある
「ストライドスキル!ルートを退却、ニーズを二枚スペリオルコール!ルートの効果!左のニーズをパワーアップ!更に天空を舞う竜 ルアードの効果!ニーズとエスラスをスペリオルコール!ドロップゾーンのグレード1はモルフェッサを入れて8枚!パワー+8000!ウスキアスのスキル!パワー+7000!エスラスでアタック!」
杖を掲げ光を集めていくエスラス
「(ここまでか………)」
エスラスの放った光がエグバートとセルディックを飲み込んでいった
【実直の探索者 エグバート】

「っしゃあ!」
ガッツポーズをして勝利を喜ぶタツマ
「本当に強くなった、聞かせてほしい、君が強くなった理由を」
そう言ってまとめたデッキを手に取りながらソウゴがタツマに問いかけた
「掴みたい目標のため、そして、こんな俺に前に進む機会をくれた仲間のためだ」
そう言ってタツマは先へと進んだ
その背中を見送りながらソウゴも笑みをこぼしていた 
 

 
後書き
次回予告
「良き仲間に出会えているようだな」
「ああ、あいつらには世話なりっぱなしだ」
「私も、仲間は大切にしていきたいものだ」

turn:36 本当の自分

「あんたの場合見かけも性格もおっさんくせえから頼りにされんだろ」
「君は………一言多いと言われたことはないのか?」 
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