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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第三十九話

「『もしもし、一夏君かね?』」

「はい、今から戻ります。どこで落ち合いますか?」

「『うーん…ホテルに戻って来れるかい?』」

「わかりました」

ピ…と、通話終了のボタンを押す。

「箒、聞いてたか?」

「ホテルに戻るのだろう?」

「そうそう」

さて、じゃぁ戻りますか…

あ、そうだ。

「箒、ちょっと電話かけていいか?」

「構わんぞ」

ポケットの中にスマホ(made by ST&OIのワンオフ品)を量子展開する。

街中で量子展開なんてしたら目立つからな。

スマホを取り出してサイオンを流す。

指紋やパスワードよりもサイオンセンサーの方が信頼できる。

俺と束さん、姉さん、箒しかサイオンの存在を知らないし、三人が敵になることはあり得ない。

アクティブモードになったスマホの通話アイコンを押す。

選ぶのは…

「もしもし、俺だ」

「『若、どうした?』」

「だからその若と言うのを…いや、もういいか…
俺達はホテルに戻る。
俺達がホテルに入ったら離れていいぞ
ヴィッサリオン」

「『安心しろ若、俺もそのホテルに部屋を取っている』」

俺の事を"若"と呼びつつタメ口の男、何を隠そう、いつぞやの諜報部員だ。

「そうか、高かっただろう?こっちで出そうか?」

「『いや、既に十分な額を貰ってる。
これ以上若に貰ってたらフィーネに叱られちまう』」

フィーネ?ああ、ヴィッサリオンの嫁さんの名前だったな。

「なんだ?嫁さんの尻に敷かれてるのか?」

「『まぁ、そんな所だ』」

成る程ねぇ…

「『あ!おい!フィーネ!』」

突然ヴィッサリオンが焦ったような声を上げた。

「どうしたヴィッサリオン!?何かあったのか!」

「『こんにちは…いつも夫が世話になってるね』」

聞こえて来たのは女の声だった。

「『私はフィグネリア、ヴィッサリオンの妻だ』」

妻…ロシアに居た筈だが…となると娘二人も日本に来てるのか?

「ふーん…ヴィッサリオンのねぇ…
俺は織斑一夏、一応ヴィッサリオンの雇い主だ」

「『へぇ…会ってみたいもんだね』」

「ヴィッサリオンに聞いてくれ」

「『そうかい、じゃぁそうさせてもらうよ……
ほら、あんた』」

「『若…俺の嫁がすまん…』」

「気にするな。で、どうするんだ?
なんならホテルのロビーで会うか?」

「『あー…娘も一緒でいいか?』」

「ああ、いいぞ。
他に何か有るか?箒を待たせてるんだが」

「『特に無いな、姫に宜しく言っといてくれ』」

「あいよ」

ピ…通話終了アイコンを押してポケットに入れて量子格納する。

「誰にかけてたんだ?」

「ん?護衛だよ、例の元諜報部員」

「大丈夫なのか?」

「大丈夫だ…たぶん…おそらく…きっと…」

「……………」ジトー

箒がジト目です…

「ヴィッサリオンは俺を信用してるしアイツの部下はヴィッサリオンを信頼してる。
何も問題はない」

「どうだかな…」

厳しいっすね…箒さん…

「取り敢えず…帰ろうぜ」

「わかった…」

途中途中ある雑貨屋を冷やかしながらホテルへむかった。

 
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