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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。

作者:炎の剣製
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0282話『藤波の思い』

 
前書き
更新します。 

 




今日はこの藤波が秘書官を務めているんだけど同時に練度上げも一緒にやっているからこりゃ大変だという感じだ。
鳥海さんのところに行きたいけどせっかくの司令とゆっくり話をできる機会だから有効に使わせてもらわないとね。

「なぁ司令。ちょっといいかな?」
「ん……? どうしたんだ藤波。なにかわからないところがあるか?」
「いや、特にはないから大丈夫。そうじゃなくって来月には冬の作戦が控えているじゃん?」
「そうだな」
「それなんだけどさ、多分栗田艦隊の所属だった艦娘は結構使われると思うんだ。なのに、藤波も含めてピンポイントに沖ちんと早ちんがまだ練度上げが終わってないじゃん? どうするの?」
「そう言う事か。なんとか間に合わせるつもりだよ。藤波も含めて後育ち切っていないのは5人だけだからな。そういう藤波だってもう練度は57まで上がっているじゃないか」
「そうだけどさー……藤波の次は狭霧を育てるつもりなんだろう? 本当に間に合うの……?」
「あははー」
「笑って誤魔化さないの!」

こういう時は司令は少し意地悪になるから悪いところだよね。もち悪い。

「心配しないでくれ。大丈夫……まだ今月のまだ十分に日数はあるし、冬の作戦は2月中旬だというからかなり余裕ができると思うんだ。だからそこまで深く考えないでいいよ。信じていてくれ」
「信じていいんだね?」
「ああ。今のところは改二予定の子も全員育ち切っているから想定外の予定が入らない以上は大丈夫だと思うしな」
「まぁそこまで司令が言うんなら信じてあげてもいいけどさー。もち頑張ってよ!」
「了解だ」

これで藤波の言いたいことは終わったかな?
司令も司令で去年からみんなの練度上げは頑張ってきたことは分かっているから藤波も強く言えないしね。
なんか駆逐艦のみんなの練度が全員70以上になったらパーティを開くとか言う話をしているから相当な事だろうし。
練度70まで上がれば現在の駆逐艦基準の改二の練度まで上げるのはそんなに苦労はしないからね。
先日も村雨さんを一気に80まで上げていたのは驚いたしね。

「そういえば、新情報が結構あるんだけどついに陽炎型の改二が複数実装されるとか言う話があるんだ」
「それほんとのことなの? まぁついにかって感じだけど」
「ああ。だから夕雲型も長波を皮切りにどんどん増えていくとも思うから期待しておいてもいいんじゃないか?」
「そうだね。長波姉が改二になったのはかなり嬉しかったし」

そう……長波姉は夕雲型の期待の星となって改二になったんだ。
だから冬の作戦では存分に活躍してもらいたいと思うんだよね。
大発が積めない代わりに主砲での火力の強化が可能になったからかなり上位に食い込んできたしね長波姉。

「そうだね……うん。少しだけ怖いけど、でも冬の作戦はとても楽しみだね。過去にかなりの惨敗をした記憶があるから今度こそはっていう思いもあるからね」
「そうだな。西村艦隊のみんなみたいに今度もみんなで乗り越えような」
「もち当然!」

藤波はそれで笑みを浮かべる。
こういう時は司令も色々と話を合わせてくれるから嬉しくなるんだよね。
こういう時にこの場に鳥海さんとか他の姉妹のみんなもいたらもっと盛り上がるだろうなぁ……。
でも、今は藤波と司令だけ。榛名さんも今は見えないけどいるにはいるから三人か。

「そういえば、榛名さんもどうせなら活躍したいんじゃないの……?」
《活躍ですか……そうですね。おそらく私も固定要員にはなると思いますからその時は提督が出ることになるのでしょうけど……》
「あ、そっか。そういえばいっつも司令って長門さんに提督代行を任せて出撃しているよね。あれって司令官としてはどうなのさ?」
「うぐっ……それを言われると少しだけ弱いんだよな。でも、榛名と一緒に活躍したいっていう私の我儘だから多分だけどこれからも出撃はすると思うよ」
「ふーん……まぁ、演習で今は一緒に付き合う仲だから司令の腕も知っているから何も言わないけど今でも心配に思っている子はたくさんいるんだから滅多なことはしでかさないでよ?」
「ふふ、わかっているよ。春の作戦の時のような失態はもうしないさ」

春の作戦の時か……。
北方水姫との戦いの時だったね。
あれは思い出すだけでひどかったよね。
大本営からの出撃命令が出てまだぎこちなかった司令は北方水姫の砲撃の直撃を受けて大けがをして気絶している中で至急ドッグに入れられていたから。
藤波達艦娘は大破っていうのは慣れっこだから大丈夫だけど、司令はもとはただの人間だったんだからかなりの激痛が走っただろうしね。
そう思うと、司令って強いよね。
そんな体験をしたのに今なお出撃はしているんだから。
それで藤波は少しだけ感心しながらも、

「藤波? いきなり私の頭を撫でないでくれないか?」
「いいじゃん。司令はいっつも頑張ってるんだからたまには甘えなよ」
「そうか? まぁ悪い気はしないからいいけどな」
「そうそう。素直が一番だよ」
《藤波さんも優しいですね》

っと、榛名さんにそんな褒め方をされてしまった。
うーん、こういうのは夕雲姉とかの専売特許なんだけどな。
ま、たまにはいいよね。

「それじゃ司令。今日も残りの作業を頑張っていこう。この藤波と一緒ならすぐに終わるって」
「そうだな。頼りにしているぞ」
「もち!」

そんな感じで今日も今日とで頑張って仕事をしていったのであった。



 
 

 
後書き
現在は藤波育成中です。
早ければ水曜か木曜までには練度70にしたいですね。




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