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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。

作者:炎の剣製
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0230話『警戒陣の怖さと輸送での掘りの断念』

 
前書き
更新します。 

 




先日に防空棲姫を倒した私達は今度は輸送作戦をするために編成を考えていた。
だけどこのエリアでは伊400がドロップするというので無理をしてでも駆逐古姫も倒してS勝利を取りに行かないといけない。

「というわけだ。なので少し戦闘が増えてしまうけどこの編成で輸送作戦に挑んでもらいたい」

私の前には第一艦隊が日向、伊勢、如月、江風、皐月、睦月の六名。
そして第二艦隊が五十鈴、ヴェールヌイ、朝潮、朝霜、羽黒、古鷹の六名。
合わせて12名が立っていた。

「ふむ。提督よ、その伊400はシオイのお姉さんなのだろう?」
「日向は私より知っていると思うから確認はいらないと思うけどそうだ」
「そうか……。それなら早めに救出してあげないとな。でないとシオイが悲しむからな」
「そうだね日向ー」

伊勢と日向がそう言って腕を組みながら考えを巡らせていた。
おそらく瑞雲の友の会のメンバーに加入させるつもりなんだろうな……。
まだまだメンバーは増えるだろうから会議も混迷してきそうで何とも言えないな。
それはともかく、

「それではさっそくだけど出撃してくれ。道中の敵も結構新たな陣形のせいで手強くなっているから用心して頼む」
「「「了解」」」

みんなはそれで出撃していった。







「さて、出撃したはいいものの……」
「そうだね、日向……」

伊勢も私と同じことを考えていたんだろうな。それは……。
最初の水雷戦隊の編成で何度も第二艦隊のメンバーが大破か中破を食らう事が多いんだよな。
敵深海棲艦も使うようになった新たな陣形『警戒陣』。
これによって私達が使うものならば夜戦や手強い敵などと言った敵の攻撃を避けつつ雷撃戦で仕留めるような形にまで運べるのだけど、いざ敵にこれをやられるとこちらの攻撃が当たらない事がかなり多いんだよな。

「うわっ!」
「朝霜さん、大丈夫ですか!?」

朝霜の悲鳴と朝潮の心配する声がまた響いてきた。
そう、敵深海棲艦に攻撃が当たらないという事は雷撃戦にまでもつれこんでしまうので手痛い一撃を誰かが食らってしまう事なんだよな。

「ごめん日向さん……大破しちまったよ」
「気にするな朝霜。また来ればいいさ」
「そうだけど……やっぱり水雷戦隊で警戒陣をされるときっついなぁ」

本気で嫌そうな表情をする朝霜を見て相当厭らしい陣形だという事は分かった。
とにかく一回帰投しないとな。
そんな感じで何回か撤退をしながらもなんとか潜り抜けて行って駆逐古姫へと挑んでいく。
最初は乙作戦でやっていたために戦艦がいる編成の時にもきつかったしボスエリアに至ってはレ級まで姿を見せていたから掘りもままならなかった。
それで提督も先に音を上げてしまって丙作戦にまで落とし込んで本格的に掘りをするつもりらしい。

「提督よ……」
「すまん……」
「いや、謝らないでいい。時には諦める勇気も必要だからな。それに丙と乙作戦ではそんなに報酬は変わらないのだろう?」
「ああ。甲でやるつもりなら『東海(九〇一空)』を取りに行くんだけどさすがにそこまで余裕はないからな。それに限定作戦終了後にまた試製東海が手に入る任務があるって大本営が言っていたからそれで我慢するしかない」
「そうか」

東海が実装されたと同時に航空基地隊に潜水艦も攻撃できるような機能が搭載されたからな。できれば東海(九〇一空)も欲しいところだが我慢するしかないよな……。
さて、

「それではまずは輸送作戦を終わらすことを考えて行こうか。そうすれば微々たる効果だが駆逐艦達に大発ではなく主砲を載せられるからな」
「そうだな。だから頑張ってもらいたい」
「任せておけ」

そんな話を提督とした後に、私達はまた出撃を繰り返していった。
そしてどうにか輸送作戦も航空基地隊に物資を送り届ける事に成功したために羅針盤が第三のボスへと続く道を指し示した。
だけどまだ伊400が掘れない以上は攻略を断念するほかないからな。

「ちょっと疲れたわね……丙作戦でもあの水雷戦隊が手強い事には変わりないんだから……」

五十鈴が珍しく弱音を吐いている。
その気持ちは分かるな。
私達は第二艦隊の攻撃、雷撃戦の後に攻撃する感じだからどうしても手遅れ感を感じてしまうからな。

「五十鈴さん、頑張りましょう。私と古鷹さんでなんとか打撃を与える事に専念しますから」
「そうだね羽黒さん。私達が頑張っていきますのでそんなに心配しないでください」

羽黒と古鷹がそう言って気丈に振る舞っているんだけどな。
どうしても疲れが見えて仕方がない。

「さて、どうしたものか……」

結構の回数をやってレア艦が何人か出たのだがそれでも本命には至らずの結果だからな。
これはもう第三のボスの方へと望みをかけてみるのも一考かもしれないな。
そう考えた私は提督へと通信を送る。

「提督よ、聞こえるか……?」
『どうしたんだ日向? なにかあったのか?』
「ああ。それなんだが輸送ボスの討伐はバケツを多く使用してしまうのでまだまだあるだろうがあまり減らない方法の方がいいと思ってな。第三の空母棲姫のマスへと進まないか……?」
『それは構わないんだけど……やはり輸送艦隊では少し荷が重かったか……』
「すまないと思っているが正直きついものがあるからな」
『わかった。日向がそこまで言うのなら輸送での伊400のドロップは諦めよう。次の攻略のために一度帰投してくれ。私の我儘に付き合わせてしまってすまないな』
「いや、みんなも新たな仲間には会いたいからな。提督だけ気に病むことは無いさ」
『すまん……』

そんな感じで私達は輸送での伊400の掘りを断念した。
次の空母棲姫にはこの鬱憤をぶつけてやるとしようか。



 
 

 
後書き
装備編成さらし


第一艦隊

日向改    Iowa砲×2、新型高温高圧缶、瑞雲12型
伊勢改    試製41㎝三連装砲×2、新型高温高圧缶、瑞雲12型
如月改二   大発×3
江風改二   大発×3
皐月改二   大発×3
睦月改二   大発×3

第二艦隊

五十鈴改二  20.3㎝(3号)連装砲、15.2㎝連装砲改、四式水中聴音機
ヴェールヌイ 10㎝連装高角砲+高射装置×2、13号対空電探改
朝潮改二丁  10㎝連装高角砲+高射装置×2、四式水中聴音機
朝霜改    四式水中聴音機、三式水中探信儀、三式爆雷投射機
羽黒改二   20.3㎝(2号)連装砲×2、零偵11型乙(熟練)、FuMO25 レーダー
古鷹改二   20.3㎝(2号)連装砲×2、零偵11型乙、FuMO25 レーダー


伊400掘りでこの編成でやっていました。一戦増えますけど効率的だと感じました。
結局こっちでは出ませんでしたけどね。




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