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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません

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第二十一話 黒いテレーゼ


黒いテレーゼ参上です
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第二十一話 黒いテレーゼ

帝国暦478年4月12日

■オーディン   グリンメルスハウゼン子爵邸     テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム

  秘密会議開始から4ヶ月日々精進の毎日です。
2月の誕生日は去年のような派手な物ではなく知り合いを招待して行いましたよ、我ら6人衆母娘にマグダ姐さん母娘、ヒルダ姉さん母娘とか若干名です、だってフレーゲルなんか来たら嫌じゃないですか。
そんな訳で男子禁制状態でパーティーしましたよ。

最近お母様はスッカリ落ち着かれて、にこやかで子煩悩なお母さん状態です。
原作やOVA板のベーネミュンデ侯爵夫人と全く別人状態ですよ。
お父様もよくおいでになり一緒にオペラ鑑賞とかに出かけていきます。
まあOVAで見てもお父様はお母様を巻き込みたくない為に疎遠にしていた訳ですから、巻き込む心配が無くなりつつあるので安心してきているのでしょうね。

逆にアンネローゼへのお渡りが非常に少なく宮廷では無理矢理押し付けられたから気に入らないと言う噂がまことしやかに流れています。
アンネローゼが可哀想に感じましたね、きっとラインハルトは怒り心頭でしょうね。
姉上を奪った上に馬鹿にしていると。益々憎悪が増えそうです。
へたすれば、ベーネミュンデ侯爵夫人事件じゃなくグリューネワルト伯爵夫人事件が起こるかも知れないですね。
アンネローゼがしなくても、お付きの者が暴発するかも知れない。そんなことはさせませんがね。

毎日お勉強と悪巧みと各種行事に参加とか大変です、お友達や姐さん達との付き合いも非常に大事ですから、なんと言っても癒されます。特にエルちゃんが可愛いです萌えますよ。
ともかくオーバーワークですけど死にたくないので頑張ってます。
どこぞのニート侍の【働きたくないでござる】じゃなく死にたくないでござるですね。

7月には士官学校の卒業式に行く予定を立てています、待ってろよロイエンタールふふふ。
9月か10月ぐらいに同盟軍がイゼルローンヘ侵攻する可能性が有るのでその対策も立てねば行けないところです。

そして今日も定期連絡会で、爺様とケスラーとで話し合いです。
相変わらず爺様はニコニコ、ケスラーは考えてる顔です。

まずは爺様が切り出して。
「テレーゼ様今回の趣旨はいかがしますかの」
「まず、技術的計画を述べますので後で照査して下さい。なお此から述べる計画は研究所が出来た段階で行う予定です。
研究所ですが明からさまに研究所としたらばれますのでダミーを作ります。」
「テレーゼ様なぜ即在の技術部では駄目なのですか」
ケスラー其処が肝心だよね。

「言ってみれば現在の技術部はシャフト大将の独壇場です。
シャフト大将が優秀ならば構わないのですが彼は政治力で今の地位を築いたそうです。
さらに自分の地位を脅かす可能性のある人物を地方や前線に飛ばし自分の子分やイエスマン自分より劣る者で技術部を固めています。
其れでは研究が出来ませんし横やりが入る可能性が多きく情報漏れが懸念されます」
「確かにシャフト大将には良い噂は聞きませんな」
「さようじゃの」

「そこで秘密研究所です。研究所は地方星域の僻地に作り例えば軍用缶詰工場とかに化けさせます、其処へ当該者達を職員として配置し研究させます、こうすればシャフト達は左遷されたと考えるでしょう」
「いい手ですね」

「そこで研究して貰うのは次のような事です」
ケスラーメモを取ってますね。

「第一に叛徒の戦艦か巡航艦を数隻捕獲し艦の運行用ソフトを解析しそのデーターを我が軍の物と比べて下さい、此は敵の方が運行用ソフトの出来が良いとの噂が有る為です」
実際同盟軍のソフトの方が優れてるんだよね。

「第二にそれに関するのですが艦船の自動操縦システムの強化と自動砲撃システムの開発です」
「それはどう言うことで?」
「まあ敵に突っ込ませるってかんじですかね」
シトレがイゼルローンに無人艦突っ込ませたしね此方もお返しで。
 
「あとは気がついたら追々研究目標に入れていきましょう」
「判りました」
爺様とケスラーも頷いてます。

 「今度は人口についてです。取りあえず質問は後でまとめて答えますのでよろしく。
まず政治犯及び共和主義者の大まかな罪状及び人数、教育程度、思想的な過激度、労働条件、家族、健康状態そしてどの星系のどの星に何人居るか、その星の宇宙港へ何日で集められるか。
その星からイゼルローンヘ何日で到着するかを三年ごと位に資料を集めて下さい」

「次に殺人、強姦、重過失傷害、放火等の重犯罪者のリストと収監されている監獄そして集めてイゼルローンまで何日で到着するかを同じく三年ごとに資料を集めて下さい」

「次に叛徒から連れてきて農奴と成っている者達の居場所、そして同じくイゼルローンヘ何日で到着するかを三年ごとに資料を集めて下さい」

「また叛徒軍俘虜の収容所と其処にいる人数及び待遇そしてイゼルローンヘ何日で到着するかを三年ごとに資料を集めて下さい。取りあえずは以上ですね」

2人とも不思議がってますね。ケスラーが質問してきますね。
「テレーゼ様資料集めは可能ですが、何に利用なさるのですか?」
秘中の秘なので今は未だ言えないからお茶を濁しておきますか。
「いずれ叛徒共との戦いと我が軍の捕虜に関しての手に使うんですよ」
「そうですか」
「それと我が軍の捕虜達がどこで何をしているか、待遇等はどうなのかを調べて下さい、我が国は捕虜に優しくありませんから【生きて虜囚の恥を知り死して虜囚の恥を知らず】ですから彼らに慰問袋を送りたいんですよ、頑張って下さい決して見捨てませんと勇気を与えたいんです」
「テレーゼ様なんとお優しいことを」

いや気の毒なのも有るんだけど、絶望の淵にある捕虜達が後々ラインハルトによって帰国できるんだけど、その時少しでもラインハルトに着く人間を減らしたいのも有るんだよね。
それにエコニア捕虜収容所じゃ不正が行われていたからね、慰問袋に入れる予定の品物もピンハネするんじゃないかと、そうすれば同盟の捕虜虐待の証拠になるじゃん。

「所でこの組織の資金源を考えたんですが、吝嗇だったお爺さまの貯めた資金じゃ無いんですか?」
爺様一寸驚いたなビンゴか。
「お爺さまが山ほど蓄えた資金でお父様が帝位継いだとき財政赤字が綺麗に無くなったそうですよね。
そのあと相当余った資金を、お父様は遊興や建物建築等で使い果たしたと聞いておりますが、其れ嘘でしょ?」
「はっ気づかれましたか、流石でございますな、その通りです。相当量を水増しで請求しましてな、その水増し分を元に色々増やしてきました」

「では研究所とかの資金も大丈夫ですね」
「国家予算の数十倍の資金はあります」
「なるほどね」
推理が当たったね。


■オーディン   グリンメルスハウゼン子爵邸  リヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン

 テレーゼ様がお帰りなったあとケスラーと今日のことを話し合った。
「テレーゼ様の勘の良さとアイデアは誠に驚くことばかりじゃ」
「まことに、資金源の事など推測で当ててしましましたから」
「そうよなあの時は些か慌てたわ」

「技術に関しての造形やシャフトの危うさなども優れた観測です」
「ふむそうじゃの捕虜に関する御優しさも好ましいの」
「まことに捕虜もそうですが、判らないのは政治犯等ですね」
「ほんに判らんの、叛徒との戦いで何に使うのやら」

「テレーゼ様の事です考えが有ってのことでしょう」
「そうじゃの」
「ケスラー今日はご苦労であった」
「御意」

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【G夫人がB夫人に害意を抱いている】て匿名の手紙が届いたりしてw
 
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