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IS~インフィニット・ストラトス~ 紛争を無くし者

作者:edjigboj
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第01話

 
前書き
注意:作者はガンダム、ISに対する知識が乏しいです。 

 
とある中東の国。この国では現在戦争が起こっている。
黒い煙が幾つも上がり、絶え間なく聞こえる銃弾や爆発音。硝煙、鉄臭い血の匂い。逃げ惑う人々。
戦場には幾つもの死体が転がっている。体が半分ない、頭部をなくし中身が見え、または無残にも戦車に踏みつぶされた死体が転がっている。兵士の他に住民であろう人もあった。
まさに地獄絵図と言った感じだ。
その戦場を、何かが高速で動き回る。それは的確に兵士だけを狙って動いている。何かが通りすぎると兵士の体が半分に切り裂かれ、胸元に熱線で小さな穴が開き血を流し倒れこむ。
突然の第三者の乱入により混乱した兵士は恐怖に駆られ武器を放り出し一目散に逃げ出す。上官が逃げるな! と怒鳴るが、次の瞬間ゆっくりと首が地面に落ちた。隣に居た兵士はいきなりの出来事に暫し呆然としていたが、すぐに逃げ出す。
大勢の兵士が逃げ出す中、それは目の前に現れた。
それはISとは違い全身装甲≪フルスキン≫の青と白で彩られた装甲に、黒で縁取られたツインアイの碧眼。右腕には盾と長い剣のようなものが装備されていた。
それはゆっくりと兵士に向かって歩き出した。
恐怖した兵士は落ちている武器を拾い応戦。しかし、弾はすべて装甲により弾き飛ばされ無意味だった。そして一人目の兵士に近づき、折り畳んでいた刀身を展開した直後、一人の兵士が戦車から放った砲弾が直撃し、大爆発を起こした。そばにいた兵士は吹き飛ばされながらも、運よく軽症ですんだ。そこから戦車から放たれた砲弾が連続で放たれた。轟音を立て煙が舞う。
やったか!? 兵士たちはそう思っていたが、次の瞬間兵士は畏怖した。
理由は簡単だ。爆炎の中から何事もなかったかのようにそれが歩いてきたからだ。
ダメだ! こいつには何も効かない! 逃げろ!
完全に戦意喪失した兵士は今度こそ逃げた。だがそれは逃亡を許さなかった。
驚異的な速度で追いついた青き機体は次々と兵士を切り殺した。泣き叫ぼうが涙目で謝罪しようが関係なく一人残らず殺した。
瞬く間に戦争を起こしていた兵士たちは全員殺された。
しかし、運よく生き残った兵士がいた。片足を無くしながらも這いつくばって逃げようとする。しかし、その目の前に相手は現れた。青かった機体は全身が返り血で真っ赤に染まっていた。それを見た兵士は、こう思った。
自分も死ぬのだと。
だが兵士の思惑とは違い、それは兵士に話しかけた。

 『・・・死にたくないか?』
突然の問いかけに驚愕しながらも、男は頷いた。

 『二度と戦争に参加しないか?』
 
「あ、ああ! もう戦争になんざ参加しねぇ! 誰も殺さねぇ! だから、だから見逃してくれ!!」
涙目で必死に頼み込む兵士。それを聞いた青い機体は何も言わず、背を向けた。瞬間、背部から突き出た丸みを帯びた円錐から、翠色の粒子が噴き出ると、青い機体はふわりと浮かびあがるとそのまま空高く昇ってしまった。
それを見た兵士は、ある噂を思い出した。
戦争やテロが起こる場所に現れる正体不明のIS。人はそれを救世主と呼ぶもの、あるいは悪魔とも呼んでいる。
その名は・・・ガンダム。




それは武力により戦争を根絶させるもの。



 
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