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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。

作者:炎の剣製
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0128話『ギミック解除艦隊』

 
前書き
更新します。 

 





昨日にE1『再打通作戦発動』を突破した私達はE2『リランカを越えて』を攻略するために出撃をしていたのだけど、

『提督ー、道中の潜水艦が厄介だよー』

先発隊として出撃してもらっている川内からそんな弱音の声が漏れてくる。
それで思う。
川内が弱音を吐くほどには道中の……つまりボス前の潜水艦が厄介だという事を。
それで私は一回は無理やりにでも突破してやろうと思っていたギミックを解除するためにメンバーを集めることにした。
そして集められたメンバーが彼女達だ。
先発隊の旗艦を務めてもらっている霧島を筆頭に雲龍、祥鳳、龍驤、初月、そして荒潮だ。
まだ後の事を考えると荒潮を使うのは早いかもしれないと思ったけどギミック解除のためには港湾夏姫を倒さないといけないために特二式内火艇を装備できる艦娘が必要不可欠だったために使う事にしたのであった。

「司令? やはり攻略するためにはギミックを解除するのが有効な手段かと思います」

霧島がそう言う。
そうなんだよな。
何回かボス前まで言って潜水艦に魚雷を撃たれて大破撤退を繰り返していて嫌な気分になっているんだから無視出来ない案件だと思う。

「わかっている。ボス前の潜水艦を回避できるのならできるだけ回避したいからな」
「わかっているのでしたらよいのです」

それで霧島は発言を控えた。
代わりに龍驤が前に出てきて、

「さぁて、そいじゃさっさと港湾夏姫を倒しにいこか。荒潮っていう切り札を切ったんやから見事成功しないとあかんしな」
「あらあら~」

龍驤は荒潮の事を切り札と言った。
それで荒潮自身も頬に手を添えていつものゆったり口調で反応をしている。
その通り、荒潮は特二式内火艇を積めるという事は大発動艇も当然詰められるわけだから輸送連合には必要な人材なのだ。
まだまだうちには代わりを務められる人員は数名いるけど正直言ってぎりぎりなところなんだよな。

「それもわかっている。だからみんな、確実にギミックを解除して来てくれ」
「「「了解」」」

それで各自装備を十分にチェックしながらも点検していって搭載して出撃していった。

《霧島には頑張ってもらいたいですね》
「そうだな」

榛名にそう話しかけられながら私はいつでもとっさの指示を出せるように執務室で待機しているのであった。
雲龍とかなんかは出撃前に私にこんな事を言ってきたからな。

「提督………私にはいい艦載機をちょうだいね……」

と。
それでいつもエースを飾っている村田隊を装備させた。
そしてこの大規模作戦が始まるまでに一か月に一回はやっていた零式艦戦21型の改修からの熟練への転換作業をしていって52型熟練(改修MAX)が三個は作る事が出来たからそれも装備させてあげた。
熟練搭乗員の数の限りもあったけど春イベまでは改修しないで更新していたから少し……いやかなり勿体ない事をしていたなと思っていた。
未改修の烈風(六〇一空)と同等の艦載機にまで成長するという有用性に気づいて嘆いていた事があったけど、まぁどうにかなっているからなんとかなっている。
さて、それじゃみんなの健闘を祈っていよう。


そして通信でみんなの状況を逐一聞いているとやはりというべきかTP小鬼が出現したそうで、

『司令! TP小鬼の群れが出現しました!』
「わかった。なんとか撃破できるように対処してくれ。もしできなかったらなるべく雷撃は避けてくれ」
『わっかりました! 霧島艦隊いきます!』

それでまずはTP小鬼の群れはなんとか倒すことが出来たそうだ。
その報告を聞いて、

《霧島、よかったです……》
「そうだな」

榛名と一緒に安堵の息を吐いていた。
それで次の進路を確かめている時に、

『司令? どうにか全員無傷とはいきませんがカスダメで済んでいます。もう少しで港湾夏姫と接触します。どうされますか……?』
「わかった。そのまま進撃してくれ。できれば夜戦にまで持ち込んで打倒してくれ」
『了解しました。それではそろそろ接触しますのでこれで通信を終えます』

それで霧島との通信が聞こえなくなった。
さて、どうなるかな?
しばらく通信が来るのを待っている間に夜になっているのを感じていると、再度通信が響いてきたので取ってみると、

『司令! 港湾夏姫を倒すことに成功しました。それによってどうやら新たな進路が解放されたと羅針盤妖精さんが言っています』
「そうか。それではもう夜も遅い……帰りに注意しつつすみやかに帰投してくれ」
『了解です』

これでもう潜水艦の脅威に晒されることは無いだろうという思いでこれで攻略に本格的に乗り出せるというものだな。

「さて……それじゃ川内、せっかくみんなが作ってくれたんだからもう弱音は吐かないでくれよ」
「わかってるよー」

いつの間にか私の背後に立っていた川内に私はそう告げる。
何時からいたのか知らないがこういうドッキリはよくするからいつの間にか気配を読めるようになっていたんだよな。

《え!? 川内さん、いたのですか!?》
「あー……榛名は気づいていなかったのか。かなり鈍ってるんじゃない? ダメだよー、一応艦娘なんだから私の気配くらい察せないとさー」
《あう……おっしゃる通りです、すみません》

川内と榛名がそんなやり取りをしている中で、さて、明日の攻略はどうなるかな?…と私は色々と考えていた。
E2の艦隊はE3でも運用できるというからそのまま活用しないといけないしな。

「さて、川内。榛名で遊んでいないで君も出撃の準備はしておいてくれ」
「了解だよ、提督。夜戦は私に任せてよね」
「ああ。しっかりと暴れてもらうから覚悟していてくれ」
「うん!」

それで川内はまた次の瞬間には姿を消していた。
それで思う。
やっぱり忍者だなぁと。

《川内さん、日に日に動きが鋭さが増していっていますね……》
「そうだな。ま、頼りになるからいいんだけどね」

それで私は明日に出撃してもらうメンバーを再検討するのであった。


 
 

 
後書き
装備さらし。


霧島  アイオワ砲×2、紫雲、三式弾
雲龍  村田隊、52型熟練×2、烈風(六〇一空)
祥鳳  村田隊、流星(六〇一空)、53型岩本、烈風
龍驤  村田隊、52型熟練、烈風、彩雲
初月  10㎝連装高角砲+高射装置×2、WG42
荒潮  特二式内火艇、大発動艇(八九式)、WG42


今回はギミック解除の話を書きました。
いや、本当にボス前の潜水艦が苦労させられましたからね。



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