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FAIRY TAIL ー唯一の滅竜魔導士ー

作者:叶愛
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幽鬼の支配者
  襲われた妖精

 
前書き
幽鬼の支配者編です!
ヒロインに関しての意見、または作品に対しての意見は募集中ですので宜しくお願いします。
では、本編へ! 

 
『悔しいけど、やられちゃった…』

緊急連絡用ラクリマから連絡があった時、ミラが見せた悔しそうな表情。

何があったのかを聞いた俺は取り掛かっていた仕事を早急に終わらせ、ギルドに向かって走っていた。

だが、俺が仕事できていた街はギルドのあるマグノリアに着くのに約半日はかかってしまう。

──遂に動き出したか……ファントムの奴ら。

以前、マスターの息子であるイワンが妖精の尻尾の"何か"を狙っている可能性があるとはマスターから聞いていた。

『戦争をしなければならんかもしれんのぉ…』

俺とエルザ、ギルダーツ、ミストガンなどS級魔導士が急遽集められマスターから言われた言葉。

正直、俺は相手が闇ギルドでも争いは避けたかった。

争いをしても何も残らない。

残るのは味方が傷つく事か、それか………

「……っ、考えても仕方がないか…!」

俺は魔法を使って風を操作し、更に加速させた。










「……何だよ、これ…。」

俺が着いた頃のギルドは、一言言うと酷かった。

鉄の杭が何本もギルドに刺さり、ギルドマークは地面に落ちていた。

俺は地下に繋がる通路を見つけて奥に進む。

「マスター……。」

「おー、アルマか。」

中ではナツが「許さねぇ!」と怒鳴り散らし、そのナツを宥めるエルザとルーシィ。

グレイは静かに椅子に座って顔伏せ、ミラはいつものようにカウンター前にいる。

マスターも平然とカウンターの席に座っていた。

「………ファントムですか?」

「そうよ、怪我人が居なかったのが不幸中の幸いだったわ…」

マスターの代わりに、ミラが反応する。

「怪我人が居なかったと言うことは夜って事か…」

「ギルドが治るまではここで仕事を受注するように!」

マスターはそう言ってから、全員に危ないから何人かで固まって夜を過ごすようにと付け加え解散した。

俺達はエルザの指示で、ルーシィの家でナツとグレイ、エルザ、ハッピー、俺で集まることになった。

──何かしらの手土産は無いと不味いよな。

俺はギルドで解散後、ケーキ屋さんに向かっていた。

ケーキを選び、箱に入れて貰って外に出るともう夜だった。

ケーキ屋さんはルーシィの家から少し遠いため、時間厳守のエルザに怒られないためにも俺の足は自然に早歩きになる。

──……殺気…?

後ろからの殺気に気付いた俺は即座に振り向く。

すると。

「……その手に持っているのは誰だ。」

「あぁ?」

「その手で首を絞めている相手は誰だと言っているんだ。」

ギヒッと笑いながら俺の目の前にいる奴は、右手で首を絞めていた人以外を俺の足元に蹴り飛ばして、手で持っていた人も俺に向かって投げ飛ばしてきた。

「ア……ル……マ……。」

「レ……ビィを……。」

足元からする声の主、それはジェットとドロイ。

そして俺の方に投げ飛ばされた人物はレビィ。

「ごめ…んね……アル…マ……。」

「……3人とも喋るな。」

俺はそっとレビィを地面に横たわらせ、目の前にいる奴を睨んだ。

「……ギルドに傷をつけたまでは許せたが、仲間を傷つけた奴には容赦しねぇぞ。」

「ギヒ、妖精の尻尾で最強の滅竜魔導士はお前か?」

「最強かどうかは知らねぇが、滅竜魔導士だ!」

そこから俺は一気に奴との間を詰め、攻撃態勢に入った。

「黒竜の鉄拳!」

「鉄竜の鉄拳!」

──鉄の滅竜魔導士か…!?

「俺様もお前と同じく滅竜魔導士だァ!」

俺は一旦距離を取り、深呼吸する。

──落ち着け、ここで奴の流れに乗ったら俺の負けだ。

思い出せ、この世で一番怖いものを。

「その魔…!?(姿を消しただと!?)」

「こっちだ。」

「!?」

「黒竜の咆哮!」

俺は脚に力を入れ奴の後ろに周り咆哮を喰らわせ、隙が出来た瞬間に次の攻撃をする。

「黒竜の翼撃!」

すると、俺が歩いてきた方向から人影が現れる。

俺がなかなかルーシィの家に来なかったからだろう、エルザ達が来ていた。

「……黒竜、次会った時は俺様が勝つ」

そう言った瞬間、奴は目の前から姿を消した。

「アルマどうし……!?」

「レビィちゃん…!?」

エルザやルーシィ、ナツ、グレイ、ハッピーは何があったのか理解出来ていなかった。

それもそうだ、レビィとジェット、ドロイはボロボロで切られた服のお腹辺りにはファントムのギルドマークが押されているのだから。

「……ポリューシカさんの所に3人を連れて行く。」

ポリューシカさんの頃に連れていき、3人の傷を見てもらった。

ナツは今すぐにでもファントムに乗り込むと言って話を聞かなかったが、エルザが気絶させ一旦ギルドに向かう事になった。








「……ガキの血を見て、黙ってる親はいねぇんだよ」

ギルド内に響く、マスターの怒り。

「戦争じゃ。」

その一言で、妖精の尻尾はファントムに乗り込んだ。 
 

 
後書き
FAIRY TAILも進めなければならないが、他の作品が……
お待たせしてしまってすみません…
凍結はさせたくないです、はい。
頑張ります。
では、また次回! 
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