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オズのジュリア=ジャム

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第三幕その二

「まずはね」
「そちらに挨拶に行こうね」
「あの人とも長いお付き合いだし」
「だからね」
 それ故にというのです。
「行きましょう」
「それじゃあね」
 そして実際にでした、皆でジンジャー将軍のお家にまで行きました。そのうえで挨拶をすると将軍はといいますと。
 ご主人と一緒にケーキの木の手入れをしていました、ですが将軍はジュリア達の挨拶を受けて笑顔で言いました。
「あら、今度の冒険はなの」
「ええ、マンチキンでだから」 
 それでというのです。
「挨拶に来させてもらったわ」
「そうなのね、それで何処に行くの?」
「人魚の国までだけれど」
「また随分と遠い国に行くわね」
 将軍はジュリアのお話を聞いて少し驚いた感じになって応えました。
「ここから随分あるわよ」
「ええ、それでもね」
「行くのね」
「そうするわ」
「そうなのね、ただね」
「ただ?」
「遠いからね」
 将軍はまたこのことを言うのでした。
「途中注意してね」
「ええ、旅道具は全部持っているから」
「それにかかしさんや木樵さんもいるし」
 将軍はかかし達も見て言いました。
「その顔触れならね」
「油断はしていないけれど」
「そうなのね、ただね」
「ただ?」
「冒険が長いとそれだけ何が起こるかわからないから」
「だからよね」
「そう、そこは注意してね」
 将軍はジュリアに親身になって言いました。
「いいわね」
「ええ、そこはね」
「貴女はしっかりしてるから大丈夫だと思うけれど」
 それでもというのです。
「注意してね」
「そうさせてもらうわ」
「さて、今はお仕事をしてるけれど」
 ここで将軍は笑顔になってこうも言いました。
「丁度お昼ね」
「だからっていうのね」
「そうよ、皆でお昼を食べない?」
 こう提案すえるのでした。
「これからね」
「いいの?」
「オズの国で遠慮は無用でしょ」
「そういうことね」
「そう、だからね」
 今からというのです。
「皆でお昼を食べましょう」
「奥さんが作ってくれた御飯は凄く美味しいからね」
 ご主人がにこにことして言ってきました。
「じゃあ今からね」
「さて、今日はビーフシチューにね」
 将軍はお昼のメニューのお話をしました。 
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