オズのジュリア=ジャム
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第二幕その三
「お昼は冒険の時に食べることになるかな」
「テーブル掛けはもう用意してあるから」
ジュリアは食べながらこのこともです、皆にお話しました。
「だから安心してね」
「はい、冒険の時もですね」
「皆で楽しく食べられますね」
「それも楽しく」
「そうよ、オズの国はあちこちに果物が成る木があるけれど」
中にはお弁当そのものが成る木さえあります、それで旅をする人は実は何も食べるものを持って行かなくても困らないのです。
「テーブル掛けがあるとね」
「何時でも好きなものを食べられますね」
「しかも沢山」
「だから持って行くんですよ」
「冒険の時は」
「そうよ、それは今回も同じよ」
そうだというのです。
「ではいいわね」
「はい、今回の冒険でもですね」
「食事はテーブル掛けで楽しく」
「そうして食べますね」
「そうなるわ」
笑顔で応えたジュリアでした、そしてです。
皆で朝食を楽しく食べました、その朝御飯を食べ終えるとすぐにでした。待っていた人達が到着しました。
かかしとブリキの木樵、それにカボチャ頭のジャックです。三人は神宝達のところに来て笑顔で言ってきました。
「お話は聞いたよ」
「三人で朝も夜も歩いてきたんだ」
「一緒に冒険したくて楽しみでね」
それで食べる強雨も寝る必要もないことをオズの神々に感謝しつつそのうえでここまで来たというのです。
「じゃあ今からだね」
「いざ人魚の国へ」
「そうするんだね」
「はい、そうです」
神宝が三人に笑顔で応えました。
「宜しくお願いします」
「彼等がいると百人力だね」
ふとです、魔法使いが出て来て言ってきました。
「何といっても」
「はい、ただ魔法使いさんは」
「ああ、僕も実は用事があるんだ」
魔法使いは神宝に申し訳なさそうに答えました。
「カエルマン君達のところに呼ばれていてね」
「そちらに行かれるんですか」
「気球でね」
これを使ってというのです。
「行くから」
「だからですか」
「そう、僕もね」
今回の冒険はというのです。
「君達とは一緒に行けないんだ」
「そうですか」
「急に決まってね」
カエルマンのところに行くことがというのです。
「だからね」
「それで、ですか」
「また機会があればね」
「はい、一緒にですね」
「冒険をしようね」
「宜しくお願いします」
「私達ももうすぐ出発するわ」
ドロシーも言ってきました。
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