| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。

作者:炎の剣製
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

0078話『第四航空戦隊、出撃』

 
前書き
更新します。 

 




由良の任務が終わった翌日に私は今度は『精鋭「第四航空戦隊」、抜錨せよ!』を攻略するためにメンバーを考えていた。
と言っても今回はかなり限定されている。
日向に伊勢はもちろんの事、軽巡一隻に駆逐艦を二隻配置してあと一枠を自由枠として扱えるのだけど攻略する海域が厄介だ。
沖ノ島沖はまぁまだなんとかなるだろう。
だけどもう一方の北方AL海域が難しいという感想を持つ。
今まで大体空母を編成して挑んでいたからなんとかなっているけど今回は上の通り艦種がかなり限定されているのだ。
だからこの際ならもう一枠を戦艦を入れて制空権を捨てて特攻をさせるしかなくなってくるのだ。
いや、別に完全に制空権を捨てるわけではない。
伊勢、日向には瑞雲を積んでもらう予定だし今回は火力も吟味して大和を入れてみようと考えている。
だから大和に水戦を載せて少しでも制空権を維持してもらいたいところだ。
そして固定の軽巡と駆逐艦は先日から引き続き由良と夕立のコンビを使おうと考えている。
なんせ今回は由良の晴れ舞台の任務なのだから由良を使ってあげないとダメだろうという気持ちなのだ。
そして前の任務同様にもう一隻の駆逐艦は秋月を採用する。
残り一枠は軽空母の隼鷹でも入れてみるか。
これでまずは沖ノ島沖を攻略してもらおう。
というわけでこの六名を招集する。

最初に日向が入ってきて私の執務室にあるとあるものにすぐに目についたのか笑みを浮かべて、

「提督よ。その瑞雲魂の掛け軸をさっそく飾ってくれているんだな。やっぱり提督も瑞雲が好きなようで私としては嬉しい限りだ」
「ああ。このギミックも面白いよな」

それで私は掛け軸に付随している瑞雲模型をいじると動き出して飛び立っていってすぐに帰ってくるという面白いギミックがある。

「ふふ……気に入ってもらえてよかった。このために私が丹精込めて作ったのだからな」
「あ、やっぱり日向がこれを作ったのか」
「うむ」

それで日向と私はお互いに笑みを浮かべあう。
と、そこで日向の後ろでつっかえているみんながいるのを忘れていたのか、

「提督ー? 日向ー? どうしたのさー。中に入れないよ」
「ああ、すまない。みんな入ってくれ」

伊勢の言葉で私と日向は現実に戻ってきたので、それで全員を執務室へと招き入れる。
そして全員に今回の任務を説明するのだが、

「提督……? こういっちゃー悪いけどさ。あたしは今回は必要なくないかね?」

隼鷹がそう言う。
またどうしてだろうか。

「提督は無難に東南ルートを通ろうと考えているんだろうけどかなりの確実で行き止まりのマスに行くと思うよ。このメンバーじゃ…」
「そうだな。だけど試してみないことは無いから一回か二回行ってみてくれ」
「わかったよー。それじゃこの隼鷹さんも少しは頑張らせてもらうかね」
「ゆ、由良も頑張りますから。ね、ねっ?」
「夕立も頑張るっぽい」
「秋月も頑張ります」

それで全員の意見も固まったのか出撃してもらった。
だけど無線機の先では、

『提督……? 隼鷹の言った通り一戦目はなんなく倒したのだがやはり逸れてしまったようだ』
「そうか。それじゃ帰投してくれ」
『了解した……』

日向の少し気落ちした声とともに通信が切れる。
しかしそうか。
やっぱり逸れてしまうんだな。
なら無茶を承知で夜戦ルートを行く編成にしてみるか。
それで私は今手が空いている駆逐艦を一隻呼んだ。
そして少ししてやってきたその子は、

「司令官。初霜をお呼びでしょうか……?」
「ああ。初霜、もう少ししたら出撃した艦隊が帰ってくる。
そしたら隼鷹と交代して初霜は電探を山盛りで載せて挑んでくれないか?」
「電探を全部のスロットに載せるんですか……?」
「そうだ。沖ノ島沖は索敵がかなり必要になってくるから今のままだと索敵不足で逸れてしまうと思うんだ」
「そうですか。わかりました! 初霜にお任せください!」

それで日向達が帰ってきた後に隼鷹と初霜を交代する旨を伝えると隼鷹は「やっぱり……」といった表情になって、

「なぁ? 言った通りになったろ?」
「まぁ試してみるのも悪くはないからいい経験になったろ?」
「まぁ、ね……それじゃ初霜、頼んだよ」
「はい。お任せください」

それで改めて六人に出撃してもらった。
それで一回目で夜戦エリアもなんなく突破したらしくボスに辿り着いて日向と伊勢の航空戦艦コンビを中心にして倒したという。

「……うん。これで半分は任務達成か。それじゃ大和……頼んだぞ?」
「はい。提督の期待に応えてみせます」

事前に呼んでおいた大和にそう話して第一艦隊が帰ってきたら大和を加えた艦隊を編成した。
だけどそこで秋月が疲労が溜まっていたので照月に交代した。
それでメンバーは日向、伊勢、大和、由良、夕立、照月の六名として改めてこのメンバーで北方AL海域へと出撃してもらった。







……さて、今回のこの任務だが空母戦力がいないのは少し痛いものがあるな。
私と伊勢でなんとか瑞雲で制空権を取ろうと思うのだが如何せん敵が空母ヲ級の数が多いために苦戦を強いられている。
そして、

「いったぁ……」
「被弾したっぽい…」

これで何度目かになる由良と夕立が揃って大破してしまうことが続いているのだ。

「どうしたんだ二人とも。どこか調子が悪いのか……?」

私がそう問いかけるが二人は曖昧な表情で、

「なんだろう……日が悪いのかな…? ね、夕立…?」
「そうっぽい…」

そう言って由良と夕立は少し反省の表情をしていた。
まぁ仕方がない。
制空権を確保できないのだから敵の攻撃の威力も上がってしまうのは道理だ。
だから今回は運悪く二人がよく狙われてしまうのだろうな。

「私も結構撃ち漏らしが多いですからすみません……」
「照月もどうにか艦載機を落としているんですけどすみません……」
「大和さんと照月が謝る事じゃないっぽい。これは私達の責任だよ」
「まぁここで反省会をしていても仕方がない。追撃が来る前に帰投しよう」
「「「了解……」」」

そして帰投した後に高速修復材を使って全員回復したので改めて出撃した。
そしてなんとか北方棲姫の場所までたどり着いて、

「カエレッ!!」

北方棲姫のいつもながら強烈な艦載機の嵐に大和が中破を受けてしまうもなんとか大破者はでないで突破できた。
北方棲姫め…。今度会う際は万全な体勢で挑んで倒してやろう。
私はそう誓いながらもボスマスへと航路を進める。
そして辿り着いてしまえば後は倒すだけの仕事だ。
やらしてもらおう。

「日向隊! 前へ! 突撃する!!」
「「「了解!」」」

旗艦の私の指示とともに全員が攻勢に出てあっという間にボスを殲滅したのであった。
そして提督へと通信を送ると、

『日向、敵は倒すことが出来たか……?』
「うむ。やってやったさ。みんな頑張ってくれたよ」
『そうか。ならよかった』
「ああ。それでだが今回の新任務の件だがいつまでも放置はしてくれるなよ? 新たな瑞雲が手に入るチャンスを逃すほど悔しいものはないからな?」
『わ、わかった……。善処する』

提督に新たな瑞雲についての件で釘を刺しておいた。
これで遠くない未来に新たな瑞雲がやってくるのは嬉しい事だ。

「日向。どこか嬉しそうじゃん?」

伊勢にそう言われたので、

「まぁ、そうなるな」

そう答えておいた。


 
 

 
後書き
装備メモを置いておきます。


2-5攻略編成

日向 41㎝三連装砲改、アイオワ砲、零観、強風改
伊勢 46㎝三連装砲、アイオワ砲、零観、32号電探
由良 甲標的、紫雲、15.2連装砲改
夕立 10㎝連装高角砲+高射装置×2、33号電探
秋月 10㎝連装高角砲+高射装置×2、13号対空電探改
初霜 22号対水上電探改四×2、13号対空電探改


3-5攻略編成
日向 41㎝三連装砲改、アイオワ砲、瑞雲12、強風改
伊勢 46㎝三連装砲、アイオワ砲、瑞雲12、三式弾
大和 試製41㎝三連装砲×2、二式水戦改(熟練)、三式弾
由良 甲標的、紫雲、15.2連装砲改
夕立 10㎝連装高角砲+高射装置×2、33号電探
照月 10㎝連装高角砲+高射装置×2、13号対空電探改




瑞雲掛け軸は面白いですよね。箪笥と一緒に瑞雲を飛ばすと直の事面白い…。
まぁそんなわけで日向の回でした。



それではご意見・ご感想・誤字脱字報告をお待ちしております。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧