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渦巻く滄海 紅き空 【下】

作者:日月
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序 閑話

 
前書き
閑話という名の登場人物紹介です。最初からこんなタイトルで申し訳ありません。

「渦巻く滄海 紅き空」におけるキャラクターそれぞれの現在の立ち位置(一部以外)を簡単にまとめたものです。ただし、原作そのままのキャラに関しては紹介致しません。ご了承ください。
第二部に入る前に一度整理しないと(私が)わかり難いので。未見の方はこのキャラ紹介で、少しでも興味を抱いてくださると幸いです。

捏造多数なので、あくまでもこの話の中での設定だという事を念頭に置いた上で眼を通してください。
また、原作と大幅に変わったキャラクターしか紹介しておりません。ご容赦ください。

 

 
『木ノ葉』


〇波風ナル
主人公。原作ナルトの立ち位置。性格・口調もナルトそのものだが、外見は【おいろけの術】のナルコを幼くしたツインテールの女の子。
姓を波風としているので、四代目火影の子だと周知されているものの、それでも里人には未だ忌み嫌われている。持ち前の明るさと真っ直ぐな性格で同期とは仲が良いが、恋愛事には物凄く鈍い。
原作ナルトより術を覚えるスピードが早く、頭の回転も意外に速い。だがそのぶん、精神的に追い詰められ、プレッシャーを抱え込みやすい。精神面は原作ほど強くない。
うずまきナルトとは双子で、実の妹。しかしながら本人はその事実をまだ知らない。


〇奈良シカマル
波風ナルの幼馴染の一人。ナルの同期で、里人に忌み嫌われている彼女の身をいつも案じている。事実、かなり幼い頃からずっと片想い。
同じく幼馴染のキバとは恋のライバルだが、ナル本人が鈍感なので、今のところは彼女を支えようと奮闘している。
恋の力か原作より若干やる気があるので、チャクラの持続を長くしたりなど陰ながら地道に努力している。うずまきナルトと、木ノ葉勢の中で最も接点が多い。
五代目火影・我愛羅と共に、サスケ里抜けの真相を知っている。


〇犬塚キバ
波風ナルの幼馴染の一人。ナルの同期で、彼女を気に入っている。シカマルとは恋のライバル。
ナルとよく似た性格で、彼女と気が合う。こいつは俺がいないとどうしようもないな、などと昔は思っていたが、中忍予選試合で負けて以来、ナルの力を認めている。ガキ大将気質なので、若干好きな子ほど苛めたくなるタイプ。
アマルの件でナルの相談事を受けた際、「そいつが悪い道へ行こうとするのを止めて、正しい道へ向かわすのが『友達』」の一言でナルに大きな影響を与えてしまった。基本的にナルと思考が似ているので、自分の考えはナルの考えと同じ、と思い込む節がある。


〇山中いの
波風ナルの幼馴染の一人。ナルの同期で、独り暮らしの彼女を姉のように心配している。独りの寂しさを紛らわせるのにせめてもの、と花屋故に花の球根をあげたのが思いの外喜ばれた。以来、植物を育てる楽しみに目覚めたナルの頼みで、家を空ける時は彼女が育てている花の世話をしている。
うちはサスケに恋心を抱いており、サクラとは恋のライバル。原作より修行をしているのか、相手の姿が見える範囲内で相手の精神に触れる事ができ、戦闘意欲もある。サスケ追跡編にて、危ないところをサイに助けてもらった。
目下の目標は、里抜けしたサクラを一発殴ってやる事なので、修行に更に精を出している。


〇日向ヒナタ
波風ナルの同期であり、彼女の親友。
ナルに憧れており、彼女の影響を受け、「まっすぐ自分の言葉は曲げない」事を忍道としている。ナルとの大切な思い出であるたんぽぽのしおりを宝物として大切にしている。
幼少期に雲隠れの里の忍びに誘拐されたところを叔父のヒザシに助けられた。その一件でヒザシが命を落としたと聞かされており、彼の生存を知らないため、その息子であるネジに負い目を感じている。
うずまきナルトとは僅かに接点があり、彼にほのかな恋心を抱いている。


〇日向ネジ
日向一族の分家出身でありながら、『日向家始まって以来の天才』と呼ばれるほど天賦の才に恵まれた実力者。
当初、人は変えようのない運命に支配されているという絶望的な人生観を語る運命論者で、うずまきナルトに人知れず昔の自分に似ていると称された。波風ナルとの試合を経て、運命とは自分で切り開くものだと知る。
その後、死んだと聞かされていた父――ヒザシの生存を知り、日向宗家やヒナタとのわだかまりを解消出来た。運命論に囚われていた自分を救ってくれたナルに好意を寄せているが、感謝の気持ちのほうが大きい。


〇日向ヒザシ
ネジの父。誘拐された宗家の跡継ぎであるヒナタを奪取するのに成功したが、隙を突かれ、逆に自分が捕虜として連れ攫われる。
白眼の秘密を探られるより前に、里の命令で、宗家の長である兄の日向ヒアシに額の呪印を発動させられ、死亡。その亡骸は何故か国境にある川沿いで発見され、死んで白眼の能力を失ったため、利用価値が無いと判断した輩が放置したのだろうと木ノ葉の里に推測された。
だが実際はヒアシの独断で、脳細胞を停止させ、仮死状態にされただけであり、木ノ葉病院奥の病室に秘密裏に収容されていた。一向に起きる気配は無かったが、中忍試験本選のネジとナルとの試合真っ只中で、意識が戻る。眼が覚める直前、金色が見えたらしいが定かではない。



〇月光ハヤテ
中忍選抜第三試験予選の審判を務めた忍び。
本選前、我愛羅の様子を窺っていた砂と音の密会を目撃し、火影に報告しようとした矢先に相手から逆に攻撃を受け、屋根の上で力尽きたらしい。偶然君麻呂に発見され、ナルトの口添えで木ノ葉病院へ収容された。砂と音の密会を目撃した夜を憶えておらず、一時的な記憶喪失になっていると周囲は考えている。
その後、今度は志村ダンゾウとナルトとの取り引き現場を目撃し、パイプ役を余儀なくされる。長い入院生活故か、喘息が治ってきているとは本人談。ダンゾウの前ではナルトを憎んでいるよう見せかけているが、その実、ナルトを以前から知っているようだ。


〇ロック・リー
師のガイと同様、相当な体術の使い手。
『体術だけでも立派な忍者になれることを証明する』という忍道を掲げ、努力の天才故に忍術の才能が無くとも体術のみで他を凌駕している。
中忍予選試合で、うずまきナルトと対戦し、【八門遁甲】を開放。だが第五門を開く前にナルトによって精神的打撃を受け、昏睡状態に陥る。開放したのが四門までだったので、【八門遁甲】の後遺症は少なくて済んだが、眠ったまま、眼が覚めずにいた。
木ノ葉病院にナルトが訪れた際、リーにかけた術が簡単に解けるよう施していたので(渦巻く滄海 紅き空【上】三十五話参照)後に帰郷した綱手によって眼が覚めた。以降はリハビリに励んでいる。


〇自来也
『伝説の三忍』の一人。
波風ナルの師で、彼女に【口寄せの術】を教えたが、まさかフカサクを呼び出すとは思ってもいなかった。サスケ追跡任務後のナルと共に妙朴山で仙術を改めて修行している。ある程度の仙術を身につけたので、今度は見聞を広める為にナルを連れて修行の旅へ出かけたが、その理由がフカサクの妻であるシマの虫料理にあるとは言ってはいけない。


〇綱手
『伝説の三忍』の一人。
放浪の旅に出ていたところ、木ノ葉崩しの一件でナル・自来也の説得で里に帰還。志村ダンゾウと火影の座を巡り、カカシ・サスケの手を借りて五代目火影に就任する。火影就任後、サスケのスパイ活動を認め、里抜けをわざと見逃すよう手配した。
猶、放浪の旅の道中に弟子にしたアマルが、大蛇丸の下へ行ってしまった事で自責の念に駆られている。


〇猿飛ヒルゼン
三代目火影。木ノ葉に存在する全忍術を解き明かし、「忍の神」と謳われた天才忍者。
兄の失踪を悲しむ波風ナルを案じて、禁術によりナルを始めとした人々の記憶からナルトの記憶を消した張本人でもある。以上から木ノ葉隠れの里でナルトを唯一憶えていた人物なので、『木ノ葉崩し』にて大蛇丸と対峙している際に介入してきたナルトに驚いていた。
ナルトによって【屍鬼封尽】の術の代償は両足だけで済んだが、人々の記憶からナルトの存在を消した自身の後悔から、術を解く唯一の方法である己の死を望み、術を解くよう促した。だがそれを拒んだナルトによって昏睡状態に陥る。綱手でさえも手に負えない深い眠りについているので、木ノ葉病院最奥の病室に、現在秘密裏に収容されている。
三代目火影生存を知っているのは少人数で、世間では殉職したと発表されている。


〇志村ダンゾウ
木ノ葉の暗部養成部門『根」の創設者で、『忍の闇』の代名詞的存在。
中忍試験本選の最中にてナルトと取り引きし、『うちは一族殲滅事件』の真相も、自分を破滅に追い込む真実も、その手に握っている彼に感心した。
五代目火影の座を巡って綱手と争ったが、カカシとサスケに邪魔され、火影にはなれず仕舞いに終わった。サスケ追跡編にて生け捕りにした音の五人衆の二人――右近/左近・鬼童丸を自分の手駒にしようと考えている。
ナルトとのパイプ役として月光ハヤテを利用し、ナルトを『根』に引き入れようと虎視眈々と狙っている。


〇サイ
『根』の一員で、ダンゾウの部下。
ダンゾウ火影就任を阻止する為に署名活動をしていたサスケの前に現れ、友達のように振舞っていた。実際は署名状を奪うことが目的だったが、内心サスケに親近感を抱いている。サスケの友達になろうと奮闘していた事もあり、サスケの里抜けには聊か驚いていた。サスケ追跡編にて、ダンゾウの命令で追い忍であるナル達を見張っており、右近/左近を捕らえる際、思いがけず山中いのを助けた。
ダンゾウの力になろうと奮闘するその本心は、自分の兄のような存在であるシンと会いたいが為である。兄に会う為にはダンゾウの許可が必要なのだが、事実はまだ明らかになっていない。








『砂』


〇我愛羅
尾獣・一尾の人柱力。砂の三姉弟の末っ子。父親の四代目風影に幾度も刺客を送られた過去から、以前は自分の存在を確かめる為に人を殺すなどといった非情な性格だった。うずまきナルトとの会話を経て、波風ナルと戦った一件により、考えを改める。
うちはサスケの里抜けの真相を、シカマル同様知る人物であり、綱手個人の要請によりサスケをわざと見逃した。もっともその際、かつての自分のように闇に染まらぬようサスケに釘を刺している。
うずまきナルトに感謝しており、恩人でもある波風ナルに対しては盲目的なほど一途な想いを抱いている。


〇テマリ
我愛羅とカンクロウの姉で、風遁使い。下二人が弟なので妹に憧れを抱いていた。
よって波風ナルを気に入っており、事あるごとに自身をおねえちゃんと呼ばせている。
ナルへの弟の恋心を察し、我愛羅を応援している。








『音』


〇大蛇丸
『伝説の三忍』の一人。
木ノ葉隠れの里を抜け、音隠れの里を創った。
木ノ葉崩しを決行するにあたって、ダンゾウと取り引きしたが、その内容をナルトに利用されたとは知らない。また、音の五人衆が生存してナルトの許へいる事実もナルトの上手い根回しによって知らないでいる。
ナルトに関しては絶対敵対したくない相手だと認めており、何度も自分に仕えてほしいと交渉しては、その度に断られている。

〇カブト
大蛇丸の側近で医療忍者。何故かナルトを嫌っているが、その一方でナルトとナルが兄妹と知っている。現在はアマルを弟子として医療忍術を教えている。


〇うちはサスケ
波風ナルの同班且つライバル且つ親友。うちは一族の生き残りであり、兄のイタチを憎んでいたが、うずまきナルトの仲介で和解。よってダンゾウ火影就任騒動では、すっかり兄を慕う弟に戻っていた。しかしながらその後、ナルトからイタチの死を告げられ、再び復讐者となる。
木ノ葉の里抜けの真相を五代目火影たる綱手に前以って告げてから、大蛇丸の許へ向かう。ナルトへの復讐心のみなので、原作より闇に染まっていない。イタチの形見である鴉を常に手元に置いている。

〇春野サクラ
波風ナルの同班。サスケに恋心を抱いており、山中いのとは恋のライバル。
カカシから「幻術の才能がある」と言われた事と、『木ノ葉崩し』にて助けてくれた香燐に自分の特技や取柄を見つけろと指摘された事が切っ掛けで、幻術が得意な夕日紅の許で修行していた。恋慕から、偶然見かけたサスケの後を追い、里抜けする。
ナルのことは妹のように想っているが、その一方で彼女の成長に焦りを覚え、このような事態に陥った。現在はサスケと共に大蛇丸の下にいる。


〇アマル
映画『NARUTO疾風伝 絆』のヒロインとして登場。
難病を患ったまま、闇のチャクラ増幅機として利用され、死にかけていた。死の直前に救ってくれたナルトを『神サマ』と慕い、ナルトを捜す旅をしていた際、綱手に会って弟子になる。波風ナルと意気投合し、仲良くなったが、大蛇丸の甘言で心が揺らぎ、ナルトに会いたい一心で彼の下へ向かう。
里抜けしたサスケを迎える役目として再登場した。現在、カブトの下で医療忍術を学んでいる。


〇ザク・アブミ
音の三人衆の一人で、大蛇丸への忠実さが災いして、ドスとキンの二人と決別。
予選試合で油目シノと闘った際、右腕を失くす。後に大蛇丸から義手をもらい、益々忠誠心を募らせたが、実は義手の中には麻酔針が仕込まれており、禁術の生贄にされる寸前だった。
中忍試験本選前に、我愛羅を奇襲したが、逆に返り討ちに遭う。死ぬ直前でナルトに命を救われ、義手に仕込まれていた麻酔針も秘かに抜き取られ、別のモノを繋ぎ目として埋め込まれた。だが当の本人は全く知らず、ドスとキンをたぶらかした憎き敵としてナルトを恨んでいる。
大蛇丸の部下として現在も音の里に滞在しており、大蛇丸に気に入られているサスケに敵対心を燃やしている。


〇シン
かつて『根』の一員で、サイの兄的存在。
現在は大蛇丸の下で、サイをダンゾウの魔の手から救おうと励んでいる。
サイの絵の上達の為に、動物に変化した過去から、動物限定だが、変化の術は天下一品。完璧な動物変化故に、なかなか見破るのは難しいが、ナルトには効かなかった。一時期、波風ナルを見張っており、宿の猫やトントンに化けていた。綱手の弟子だったアマルを大蛇丸側に引き込んだりと、裏で暗躍している。











『暁』


〇うちはイタチ
元『暁』の一員。
サスケの兄で、実の弟であるサスケを除き、うちは一族を殲滅させた大罪人と世間では見做されている。
真実を胸に秘めたまま死ぬつもりだったが、ナルトの介入により、サスケと和解する。しかしながら弟との和解に気が緩んだのか、気が急いたのか、内部から見張っていた『暁』に裏切者と認識され、鬼鮫に追われる身となる。形見として前以って己の写輪眼を仕込んだ鴉をサスケに届けてほしいとナルトに頼むと、自ら【天照】の黒い炎に撒かれた。
以降、『朱』と施されたイタチの指輪はナルトが常に首にかけている。


〇サソリ
『暁』の一員。
殺した人間を人傀儡に作り変えてコレクションしており、『永く後々まで残ってゆく永久の美』を芸術としている。ナルトを坊と呼んでおり、自分の傀儡にしたいと常々考え、毒死させたいと思っている。ナルトの死因を巡って、デイダラと度々口論している。


〇デイダラ
『暁』の一員。
『儚く散りゆく一瞬の美』をモットーに、爆発を芸術としている。ナルトを気に入っており、ナル坊と呼んでは爆死を喜々として勧めてくる。
ナルトの死因を巡って、同じ芸術仲間のサソリとよく言い争っている。


〇飛段
『暁』の一員。
殺戮をモットーとしたジャシン教を信仰しており、ナルトに何を見出したのか、何時の頃からか彼を『邪神様』と呼び慕う。毎回ナルトにその呼び名はやめろと咎められているが、聞く耳を持たない。
戦闘前や戦闘後に行う儀式における『ジャシン様』とは別物らしいが、同一視しているのかと勘違いするほどナルトに対する熱狂ぶりは凄まじい。
昔のナルトのほうが『邪神様』らしかったとは本人談。











『他』


〇紫苑
映画『NARUTO疾風伝』のヒロインであり、鬼の国の巫女。
妖魔『魍魎』を封印するにあたって、ナルト達と共に沼の国の祠に赴いた。人の死を予知するとされていたが、実際は己自身の死を予知し、その度に身代わりとして周りの者が死ぬ事に心を痛めていた。もっとも真実は、死ぬ間際に呼び覚まされる紫苑の本来の力を抑える為で、鈴も一見、強力な結界であり、紫苑を守る力であるように見せかけて、その実、彼女の力を抑え込む封印術がかけられていた。猶、魍魎を滅した後、鈴はナルトに預けている。
ナルトに恋心を抱いており、大胆発言をしたものの、多由也と香燐の剣幕でうやむやになってしまった。


〇ススキ
鬼の国の衛兵の一人で、足穂とは旧知の仲。
巫女の呪縛から逃れさせたい一心で紫苑を案じるがあまり、木ノ葉隠れの里に無断で潜入し、木ノ葉厳重警戒施設に収容された。
数日後には引き渡す手筈になっていたが、監獄内で自害する。本当に自殺なのか、それとも他殺なのかは鬼の国からしたら判別出来ないので、その一件により木ノ葉隠れの里との間に溝が出来てしまった。


〇足穂
巫女の付き人で、紫苑の母――弥勒への恩から、紫苑を警護している。
【影鏡身転の法】で紫苑に成り代わり、彼女の身代わりに死ぬところだったが、ナルトによって拒まれ、死なずに済んだ。
ナルトから木ノ葉隠れの里の諍いを無くす為の巻物を得て、それが国交を回復する切っ掛けとなる。


〇クスナ&シズク
映画『NARUTO疾風伝』で敵対する四人衆の生き残り。
妖魔『魍魎』を復活させた黄泉に従っていたが、途中で疑念を抱き、改心する。ナルトの口添えで死刑を免れ、各国で問題を起こした忍達を多数収監している施設に収容された。
ナルトに感謝の念を抱いている。


〇神農
表向きは世界を渡り歩いた医者だが、その実体は世界征服を企む空の国の忍。
【零尾】に関する巻物を手に入れようと、中忍試験に乗じて木ノ葉から目ぼしい巻物を盗んだ。
難病で村から隔離されていたアマルを利用し、闇チャクラを増幅させていた。
零尾を復活させたもののナルトに敗れ、術の反動で老人と化す。現在はナルトの術により記憶を奪われた村人と共に生活している。












『???』


〇桃地再不斬
『霧隠れの鬼人』としてその名を轟かせた霧隠れの抜け忍。元・『霧の忍刀七人衆』の一人で、首切り包丁を常に担いでいる。
【霧隠れの術】や水遁系の術を得意とし、『無音殺人術(サイレントキリング)』の使い手。
波の国で死んだとされていたが、ナルトに秘かに死を偽造されていただけで、中忍試験で暗躍したり、木ノ葉に訪れた鬼鮫と戦闘を繰り広げたりなど、ナルトと行動を共にしている。
文句を言いつつもナルトに従い、白や君麻呂を始めとした少年達をまとめたりと徐々に苦労人と化している。実はナルトの一番の理解者とも言える。


〇白
幼い頃、ナルトに拾われて以降、ナルトに忠実な美少年。
再不斬と同じく、波の国で死んだと見做されていたが、実はナルトに助けられていた。自分と同じ境遇の君麻呂を同族嫌悪から嫌っており、度々険悪な空気になっている。千本を得物とする、氷遁忍術の使い手。
ナルトの言葉は絶対で、彼の為ならば自分の命すら投げ出すほど盲目的に崇拝している。


〇君麻呂
音の五人衆のリーダーで、通り名は「地の君麻呂」。
ナルト至上主義者で、彼をナルト様と呼び、盲目的に崇拝している。その為、似たような境遇の白とは相容れない。
神農が木ノ葉から強奪した、かぐや一族関連の巻物を用いたナルトに不治の病を治してもらってから、益々崇拝ぶりに磨きがかかった。
大蛇丸から逃れ自由の身となる計画を企て、死の偽造に成功し、ナルトの傍で行動を共に出来るようになった。もっとも白も一緒にいるので、険悪な空気になるのもしばしば。多由也と香燐のように似た者同士とも言える。
実はかつて、ナルトの命を狙っていた黒歴史がある。


〇多由也
音の五人衆の一人で、通り名は「北門の多由也」。
ナルトについて行き、君麻呂と共に中忍試験に参加した。予選試合を勝ち進んだが、木ノ葉崩しの準備により本選は欠場。
その後、大蛇丸から逃れ自由の身となる計画を君麻呂と企て、ナルトに伝えずに決行した。犬塚キバと対戦し、死の偽造に成功。現在、ナルトの傍で行動を共にしている。
ナルトに対して恋心を抱いており、彼の前では猫を被ったように大人しくなるが、基本的に口は悪い。恋敵の香燐に対しては特に険悪で、眼鏡女呼ばわりしている。
一人称がウチの、好戦的な赤髪少女。


〇次郎坊
音の五人衆の一人で、通り名は「南門の次郎坊」。
大蛇丸の命令でうちはサスケを里抜けさせる最中、大蛇丸から逃れて自由の身となる計画を企てていた。波風ナルと対戦し、ナルに【呪印】の危険性を知らせたかったナルトの指示で、“呪印”を使用。死を装う対象者の死を目の当たりにする人間が必ず一人でなければならない条件によるナルトの術により、死の偽造に成功した。
敵のチャクラを吸い取る事が可能で、それを基にして仲間のチャクラを回復する事も出来る。多由也の口の悪さを注意したり、多由也と香燐の険悪な間を取り持ったり、再不斬と同じく苦労人と化している。


〇右近/左近
音の五人衆の一人で、通り名は「西門の左近」。
大蛇丸の命令でうちはサスケを里抜けさせる最中、大蛇丸から逃れ自由の身となる計画を企てていた。
サスケ追跡編にて山中いのと対戦。崖から落下して死を偽造しようとしたが、サイに捕らわれ、『根』のダンゾウに生け捕りにされてしまう。だがナルトが前以って取り引きしていたので身の安全は保障されている。
現在は鬼童丸と共に『根』の優秀な手駒としてダンゾウの下、修行させられているが、己の能力に関しては一切明かしていない。


〇鬼童丸
音の五人衆の一人で、通り名は「東門の鬼童丸」。
大蛇丸の命令でうちはサスケを里抜けさせる最中、大蛇丸から逃れ自由の身となる計画を企てていた。
日向ヒナタと対戦中、乱入してきたシノによって敗北。右近/左近と同じく『根』に生け捕りにされてしまい、優秀な手駒としてダンゾウの下、修行させられている。【念華微笑の術】でナルトから指示を仰ぐ一方、戦闘をゲームとして考える癖から、ナルトをチートキャラ・無理ゲーと脳内で度々叫んでいる。


〇香燐
感知タイプの眼鏡少女。チャクラを感じ取る事ができ、火遁の術も多少は使える。
中忍試験に参加しており、死の森でナルトに助けてもらった。ナルトに一目惚れし、ダーリンと勝手に呼んでいる。恋敵の多由也とは犬猿の仲だが、彼女と同じく赤髪及び一人称もウチなので、実際似た者同士。


〇鬼灯水月
霧隠れの里出身の少年。
再不斬の首切り包丁が目的で、ナルト達と行動を共にしている。再不斬を先輩と呼んでいるが、完全にからかって遊んでいる。尊敬はしている模様。
再不斬に奇襲をかけては返り討ちにされている。『霧の忍刀七人衆』の忍刀を集める目的の裏に、本当の目的があるらしい。


〇重吾
“呪印”のオリジナルで、自然エネルギーを取り込むことのできる体質を持つ。本来はおとなしい性格だが、時折殺人衝動が湧き起こる事がある。
その衝動を抑える事が出来る唯一の人物がナルトであり、重吾の異常な性質を更生させる為に、精神を安定させる効能を持つ薬を開発してもらった。
その薬を作るのに必要な薬草が、波の国の森に群生する草なので、平和な波の国で隠れて住んでいる。
穏やかに生活できる夢を叶えてくれたナルトを、ナルトさんと呼び、慕っている。君麻呂と特に仲が良いが、ナルトと行動している彼が羨ましく思っている。


〇ドス・キヌタ
音の三人衆の一人で、大蛇丸に疑問を抱き、ナルトとの交渉に応じた。
キンと共にナルトの傍で暫し行動を共にしており、再不斬にも僅かの間鍛えられた様子。現在は鬼の国の巫女・紫苑に仕えている。

〇キン・ツチ
音の三人衆の一人で、ドスと共にナルトの交渉に応じた。
ナルトの傍で行動を共にしていたが、現在はドスと同じく鬼の国の巫女・紫苑に仕えている。猶、ナルトに対して淡い恋心を抱いていたようだが、多由也と香燐の剣幕に怖気づいてしまったようだ。


〇ミズキ
かつて波風ナルを騙して禁術の巻物を盗ませた罪で、木ノ葉厳重警戒施設に収容されていたが、ナルトにより秘かに脱獄。世間では死亡したように偽造されている。
カブトがサスケを襲撃した際、再不斬と共に変化し、一芝居打った。好人物のようなその顔の裏には野心家の匂いが秘められている。ナルトのことを昔から知っているような口振りに、食えない奴だと再不斬は評している。


〇零尾
尾のない尾獣とされているが、その正体は明らかにされていない。突然神農に口寄せされ、無理やり従わされていた。人の心の闇や負の感情を喰らい、闇のチャクラを生み出す。範囲内であれば人の心を読み、チャクラを吸収する事も可能。
額に『零』という字が施された生白いお面をつけており、笑っているのか怒っているのか泣いているのか判然とせぬ面相で、大蛇のような長い躰。無数の触手で攻撃するが、妖魔『魍魎』の妖気で闇を促進されたのが原因で、黒い翼まで生えた。
神農に口寄せされる前や自分の居場所、己の事を何一つ憶えていない。自身を化け物と呼ばず、黎明と名付けたナルトを慕い、従っている。













◎うずまきナルト









 
 

 
後書き
『渦巻く滄海 紅き空 【上】』に長らくお付き合いくださり、ありがとうございます!
読んでいらっしゃらない方はこの閑話という名の登場人物紹介を読んで、少しでも興味を持ってくださると幸いです。原作・映画を観ていない方にはネタバレになってしまうかもしれませんが、あくまでこの話においてのキャラ紹介だということを念頭に置いておいてくださいね。
猶、原作と大幅に変わったキャラを思いつけるだけ書いたので、もしかしたら見落としている人物もいるかもしれません、ごめんなさい。(汗)


次回から第二部の疾風伝に入ります。原作と同じく成長してからの話なので、ナルト達が大きくなっています。駄絵で申し訳ありませんが、イメージとしては扉絵です。

次回から疾風伝に突入致します!
どうかこれからも『渦巻く滄海 紅き空』をよろしくお願い致します!! 
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