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*On Game On Life*

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第5話『イカサマ』

ー「今、あそこに見える国が、そのアキルエでして…」
「ふーん、じゃあ、まずはそこに向かおうかな…」
「あ、あの~?」
「あ?なんだ?」
「せ、せめてパン一つだけでも…こんな荒野でパンツ一丁はすこし…」
「は?お前らは俺にポーカー挑んで負けたろうが…盟約の【六つ】“盟約に誓って”行われた賭けは、絶対遵守される…ルールはちゃんと守らねぇとなぁ…?そんなん幼稚園児でも知ってるぜ…っと、こんな無駄話してる場合じゃないか」
俺はバイクに跨がりアキルエに向かった。
「王位決定戦?」
俺は酒場の外にある椅子に腰掛けてる女に訪ねた。
「そう。前国王の遺言でね…ほら、あの蒼い髪の女の子。あの娘が前国王の孫娘のセシル・ドリューレよ」
「へぇ…国王ですらゲームで決まるのか?…!」
俺は女にチラッと視線を落とした。あ、ババァには興味ねーからな。持っていた金だ。
「…なんだい?ぼうや」
「いや、アンタはやらねーのかなって、思ってな」
「アタシはこの金さえあればいいし、それにあの娘、イア・フレスっていうんだけど、恐ろしいほどに強くてね…」
「ふーん、つまりビビってるってことだ」
「…なんだって?」
女の目付きが変わった。食いついたな。ならば俺の勝ちだ、人間の心理なんて簡単に読めるもんだ…
「だってそうだろ?もし挑んで負けたらなんの言い訳もできない、が…挑まれたなら話は別。わざとまけてやっただの、見逃してやった、王位継承権を譲ってあげただの言い訳し放題だからな?」
「そんなに言うならやるかい?ぼうや!」
「あぁ、いいぜ?じゃあ俺が勝ったら、有り金全てを俺に謙譲すること。そしてアンタが勝ったら…そうだな、王位継承権を俺が渡してやるよ」
「はぁ!?ぼうや、王位継承権を勝ち取る事ができるとでも!?」
「あぁ、やってみせるさ。さぁどうする?」
「やるに決まってんでしょ…“盟約に誓って”!!」
「よし、じゃあ…“盟約に誓って”」
~カード配分なう。~
「そうね、一枚換えね」
「あぁ、俺は全換えだ。」
「あら?今日はツイてないのね?」
「あぁ、全く今日はツイてないな。高度一万メートルから落下した後盗賊がガオーだ。たしかにツイてない…」
「?何の話?もういいかい?」
「もちろん、もういいぜ?」
「ふふ、残念だったわねぼうや!フルハウスよ!アッハハハハ!」
「あぁ、ツイてないのはお互い様だったな」
パサッと俺はカードを出した。
「え、は?…ろ…ロロロロロロッ!?ロイヤルストレートフラッシュ!?うそ!65万分の1よ!?」
「その65万分の1が今だった。それだけだろ?」
「でも…「盟約の六つめ、“盟約に誓って”行われた賭けは、絶対遵守される…だろ?さ、俺の勝ちだ。金は貰っていくぞ」
そういって俺は酒場の中に入っていった。 
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