| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

とある科学の傀儡師(エクスマキナ)

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第62話 くだりモノ

 
前書き
遅くなって申し訳ありません 

 
不器用なキャラが不器用なりに頑張ったボロボロクッキーってのが乙な場合もある。
作れば必ずしなければならないイベントがあるのも御坂はすっかり忘れていた。

「うぅぅー!......どうやってこれをサソリに渡せば良いのよー!」
サソリにどうにかしてお礼の品を渡すというミッションだ。

佐天の部屋にあるテーブルに茶色の袋にクッキーを入れ、キチンと置かれたのを見ながら御坂が顔を真っ赤にしながら悶絶していた。

直接渡す→選択出来たら、こんなに苦しんでいない。白井達に気付かれるリスクが高い。
宅配で届ける→異次元の世界(写輪眼の神威)にサソリがいる為。つーか、直接渡せないのがバレるのではないか......

「わ、渡すだけ......そう、投げつけるだけでも(←ダメです)」
何故かクッキーの前で正座をしながら御坂はブツブツと言っている。
「あのー......電話して呼びますか?」
ベッドに腰掛けた佐天が困ったように愛想笑いをしながら、携帯電話を取り出した。
「な、何であたしがアイツの為にここまでしなきゃなんないのよー」

分かっているわよ!
あたしが原因の実験を止めてくれて、死んだと思っていたクローンを生き長らえさせてくれたし......
悔しいけど、感謝しかないわけだけど......
このモヤモヤとした気持ちは何なの!?
お礼したいけど、アイツの事だから憎まれ口を叩くと思うし
ああああーーー!

何かの葛藤を抱えながらガンガンと床に頭を叩きつける御坂。
「ちょっ、御坂さん!下の階に響いちゃいますよ」
「ご、ごめん......佐天さんの能力でどうにかなる訳ないわよね」
本当に困っているかのように頭を上げて、拝むようなポーズをしている。

「あたしですか!?夏場にぴったりぐらいの氷ですけど......練習します?」
「練習?」
「あたしがサソリの真似をしますから、御坂さんがお礼を言いながら渡す練習ですよ。ほら、いざって時に頭が真っ白になった為に」

「......練習かぁ......やっておいた方が良いかも」
少しだけ考えると御坂は意を決してクッキーの袋を手にして準備に入る。
佐天は黒髪を掻き上げながら流し目をして御坂と向かいあった。
「じゃあいきますよ......何だいベイビー」
「ごめん、ちょっと待って」
「待つぜ子猫ちゃん」
「どこのB級ホストー!?佐天さんのサソリのイメージってそれ?」
「あれ、違いましたっけ?」
「違うと思うわ......まあ、良いわ。取り敢えず佐天さんをサソリに見立てて渡す練習をする」

気を取直して。
ニコッと笑っている佐天にクッキーを手渡しながら御坂が顔を真っ赤にしながらお礼の練習を始める。
「こ、これ......その......あの時のお礼よ。う、受け取りなさい」
「うーん、ちょっと押しが弱い気がします」
佐天が顎に手を当てながら、少し考えるそぶりを見せた。
そして御坂に耳打ちをする。
「えぇー!そ、それをするの?」
「やってみてください!サソリも喜ぶはずです」
「うう......」

テイク2
「はい!勘違いしないでよ!たまたま、材料が余っただけなんだから、別にアンタの為じゃないんだからね!!」
ツンデレ属性

テイク3
「クク......其方に礼を言わねばならないな!これは我が眷属に伝わる......って何これ!?」
中二病的な

テイク4
「はわわわ、すみません。クッキーを焼いたんですが......忘れてきちゃいまし......意味なっ!?」
ドジっ娘

テイク5
「はい、クッキーをあげます......これであたしとずっと一緒ですね。あたしの愛情入り鮮血入りのクッキーで.......怖い怖い怖い!」
ヤンデレ属性

御坂はぐったりと机に伏せて、疲労困憊の様子で腕を組んでいる佐天を見上げた。
「あとは『お姉さん』的な渡し方がありますよ」
「ご、ごめん......これだったら普通に渡すわ」
「ふふ!」
佐天が含み笑いをしながら御坂を見ていた。
「?」
「いやー、可愛いなぁって思いまして」
「ちょっ!そんな事ないわよ!」
顔を真っ赤にし、腕を振りながら全力で拒否をする御坂。
「大体アイツは、何かあれば文句ばかりだし、子供っぽいし......そりゃ、いざとなれば頼れるけど......それはなんつーかお礼は、あたしのけじめだし......!」

と御坂が正座をしながら良く分からない複雑な汗が滲み出てきていると、御坂の隣の空間が一点から歪み出して赤い髪をした少年が3次元に拡張される形で出現し始めた。
窓からの光を遮断するように現れた少年は、人形のように御坂に倒れ込み始めて、全く受け身の用意が出来ていない御坂に覆い被さるような形となった。

「えっ!?な、な?サソリ?」
サソリは意識がない状態で凭れかかると....,.

チュッ......

御坂の頬にサソリの柔らかい唇が当たり、サソリは御坂の脇腹を枕にするようにずり落ちて止まった。

「な.......ななななななななななななな
!!?」
御坂は柔らかい感触が通過した頬を触れるか触れないかの距離で現実に起きた事象の整理をしていく。

ま、まままさか......
サソリにキスされた......?
キス?
あたしにサソリが......

ふと見上げると佐天が手で口を覆いながら、顔を真っ赤にして固まっていた。
「み、御坂さん。今のって......」
この場にある全ての生理的反応と物理的反応を総合してみても自分の結論との差異はない。

「ふ、ふ......ふにゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーー!!」
アパート全体が揺れるほどの大絶叫が響き、御坂は咄嗟に手加減なんざ考えていない大電撃を流して、御坂に軽く膝枕しているサソリを痺れさせた。

「あが、イヂヂー!?」
サソリが最悪の寝起きを体験したかのように不機嫌そうな目付きをしながら、痺れる身体を引きずるように座り直した。

「な......何しやがんだ?」
「こ、ここここっちのセリフよぉ......あたしに取っては初めて......」
そこまで喋ると御坂の頭が爆発したようになり、蒸気が溢れている。
フシューっと音を立てて俯いた。

「??何かあったのか?」
身体からビリリと流れている電撃を振り払いながらサソリが佐天に質問した。

「えっと......き、キスをしたんですよ」
「誰が?」
「サソリが」
「誰に?」
「御坂さんに」
「......ん?何処にだ?」
佐天が紅潮した頬を指した。
「なんだよ。そんな事かよ......くだらねーな」
サソリが怠そうに脚を伸ばして、休む体勢になった。
「......いもん」
「あ?」
「くだらなくなんかないもーん!」
「うるせぇな!減るもんじゃねーだろ。そんな程度でギャアギャア騒ぎやがって」
「騒ぐわよー!」
御坂が電撃をバチバチと強くさせていく。威嚇をする猫のように息を荒げた。
「み、御坂さん!あたしの部屋であまり能力を使わないでください!」
もろもろの電化製品が壊れて再起不能になってしまい、お小遣いのピンチに。

「だってだってコイツ......!!」
先ほどの所業を想起しながら御坂は行き場のない感情をぶつける為にサソリの胸ぐらを掴むと表情が強張った。
「えっ?」

か、軽い......?!

予想していた重さを遥かに下回る体感に御坂の頭は急激に冷やされて身を固くした。
掴んだ胸元からははっきりと皮の裏側から肋骨が浮き出ている。
サソリはため息をしながら、すっかり緩んだ御坂の腕を外すと状況を確かめるように外を眺めた。

「佐天の家か?」
乱れた外套を直しながらサソリが訊いた。
「そう......だけど?」
何かに追い詰められているかのように身体を強張らせている御坂の身体を支えながら、佐天は探るように答えた。

「......フウエイがやったな......邪魔した」
サソリが窓を開けようと手を伸ばす。外套の隙間から細く白い腕が露出した。
「!?」
佐天が制止するかのように腕を反射的に伸ばしてサソリの行動を止めた。
「?......」
サソリの手を掴んだ佐天の表情が御坂と同じように緊張した。
外套を捲ると最初に逢った時かそれ以上の細さになっている。人間の腕ではなく木の枝をゴムで覆ったという表現が正しい気がする。

「サソリ......何か隠している事あるでしょ」
「!?」
いつものお調子者の佐天ではなく、怒ったような真剣な目付きでサソリを見ていた。

「べ、別に関係ねーだろ」
佐天の手を振り払おうとするが単純な腕力では佐天の方が上のようで簡単には剥がれない。
サソリの心臓がかつてないほどに強く拍動していき、まるで悪い事を隠していたのがバレた子供のように拗ねた顔になった。
「関係ない!?そんな事ないでしょ!」
サソリを無理矢理座らせると目線を合わせるように佐天も向き合った。
「御坂さん!サソリが逃げないように注意してください」
「わ、分かったわ」
サソリの隣に御坂が配置されて、サソリは窓から逃げる事、体力が残っておらず術を使って逃げる事すら出来ない状態となった。

「言って!」
「ぐぐ......あー、分かったよ!はあ」
サソリは座り直すと胡座をかいた。
虚弱化した身体を庇うように腕をブラブラさせるとポツリポツリと話し始めた。
「......悪い、御坂......フウエイの事なんだが」
「フウエイちゃん?」
顔色が悪いサソリが御坂を見つめながら、一言一言注意しながら話していく。

「その......なんつーか......かなり危ねぇ所まで行ったんだ......」
「えっ!」
「心拍が止まって呼吸も止まって......蘇生術をやったが、戻らなくてな」

アクセラレータによる激しい傷によるダメージはサソリの予想を超えており、人傀儡に造り替えたのだが、自分の時とは違い心肺停止の瀕死に陥ってしまった。
「......」
ゴクリと御坂が生唾を飲み込んだ。
サソリは一回だけ深い瞬きをすると呼吸を整えた。
「ある術を使った」


暁時代の最期の戦闘。
瀕死の重傷を負ったピンクの髪をした忍を追い詰めた時の一幕。
自分の師であり、祖母との会話を思い出した。

無駄だ......
急所を突いた
毒がなくとも、そいつはもうじき死ぬ
簡単には治療出来ない所を狙った

フ............
医療忍術での応急処置を終えた
ワシが今やっておる医療忍術ではない......



己の生命エネルギーをそのまま分け与える............
転生忍術じゃ

............

そもそもこれは......
お前のために長年をかけ、編み出したワシだけの術じゃ

............?

この術があれば
傀儡にすら命を吹き込むことが出来る......
術者の生命が尽きるのと交換でな......


サソリはやや和らいだ表情になり、安堵したように身体の力を抜いた。
「フウエイにはオレの生命が入っている......少し元気過ぎるくらいだがな」
ずっと隠し通そうとしていた事柄だった。
これで自分の罪が清算出来た訳ではない。
無我夢中で術を使い、フウエイに生命の灯火を強くさせた。

師から弟子へ
祖母から孫へ
最期に教えられた術だ
まるでチヨバアはこれを見越して教えたかのようにすら思える

「サソリ!?もしかして、そのせいで」
御坂は今にも泣きそうになりながらサソリの骨ばかりの肩を掴んで顔を向けさせた。
「な、何で......?そこまで......」
「悪かった......なんか身体が勝手に動いてな......もう、喪うのは嫌だったから」
ここまで来て、サソリは自分の中でミサカを助けた具体的な意味なんて自分にはない事を知った。
ずっと合理主義で人生を歩んでいたサソリに取ってみれば、自分の生命を削ってまで残す価値は無いに等しい。
それなのに.......
くだらないって一蹴した筈の祖母の術に救われた感じがしてむず痒い。

御坂は泣きながらクッキーの袋を乱雑に掴むとサソリに押し付けるように渡した。
「ん!」
「?」
「黙って受け取って......お願いだから謝らないで」
もう、涙だが鼻水だが分からないくらいにグシャグシャになった御坂がティッシュで拭いながら鼻をかんだ。

クッキー?
袋を開けてサソリが中身を確認すると前に食べたクッキーより些か図形が不恰好な星型のクッキーを手に取った。
「な、泣くなよ......どうすりゃ良いか分からん」
なんか面倒な事になるから黙っていたのに......面倒な事に......

父さん、母さん
まだ小さい頃に求めた仮初めの愛情
人形にした両親
あの時に死ななかったら変わっていたかもしれない
忍世界に憎しみを抱く事もなかったかもしれない
祖母と死闘をするという面倒な事もなかったかもしれない

人生は後悔ばかりだ......
なんかそんな後悔をコイツらには味わって欲しくなかった

サソリは佐天のベッドに寄りかかりながらぼやっとバツが悪そうに天井を見上げている。
佐天の姿が何かと重なり懐かしい気持ちが沸き起こる。

「あ、あのさ......全部あたしが悪いの!!あたしのせいでたくさんの死んだし、あたしがDNAマップを渡さなかったら、サソリだって無事だし、あの子達が痛みを受けることもなかったのよー!全部あたしがーーー」
身体を震わしながら御坂は嗚咽交じりで溜め込んだ言葉を吐き出した。
前屈みになり佐天の部屋のカーペットに涙が滴り落ちる。

「......そうだな......お前が発端だな」
サソリは目を瞑りながら少しだけ冷たく言い放った。
「サソリ!?」
佐天が慌ててサソリと御坂の間に入ろうとするが、サソリは細い腕で制した。

「だが、そのお陰でフウエイが生まれた。アイツは全力で生きている......楽しい事も辛い事も経験して大きくなっていく......そこだけは誇って良いし、オレも感謝している」

震えている御坂の背中を優しく摩る。
「何が正しいとか、こうすれば良かったなんて所詮結果の戯言だし、今と関係ねぇよ......ありがとうな」
サソリの手が頭を撫でると御坂は声にならない声を出して、溢れる涙を堪えながらサソリに抱き着いた。

「うぐあ!?」
「うぐ......えっぐ......ザゾリィぃぃー!うわああああーん!ありがどうぉぉー」
「お前!?服に付くだろうが!」
「ザゾリー!」
御坂に押し倒されて抱き着かれてサソリはジタバタともがくが全然力が入らずに御坂のされるがままに容赦なく締め上げられていく。

機械が生み出した生命
破壊された肉体
それをサソリが生き人形に変えてしまった
客観的にと倫理的にも間違っていることは御坂でも用意に理解できる。
だけど
サソリが居なかったら犠牲は増えていただろうし
あの子に謝ることも出来なかった

佐天は二人の様子を台所に立ちながら、眺めると少し嬉しそうな、少し悔しそう
な表情になると......
「あーあ、またライバルが増えちゃった......しかもかなり強力な」

******

学園都市内部にあるAIM拡散力場研究所内で山盛りの資料を段ボールに入れてヨロヨロと運んでいる木山春生の姿があった。
部屋の扉を腰を使って開けると、段ボールだらけの部屋の中に置いてあるソファーの上にテレスティーナが眼鏡をかけ直した。
ここ数日間は、テレスティーナは木山の釈放に全力を注いだが研究室で軟禁という形にひとまず落ちついた。
「よっと......」
「全く!何で私が......」
段ボールを置いた木山にテレスティーナがブツクサ文句を言い、溜息を吐いた。

「礼を言わなければならないな......君が証言してくれなきゃ、ここに居る事は出来なかった。締められた首が痛むが」
「悪かったわよ。色々と掛け合うのは骨が折れるわー」
テレスティーナは肩が凝ったように腕を回した。

「コーヒーでも飲むかい?」
「そうね。お願いするわ」
サイフォンでコーヒーを沸かすとカップに入れてテーブルに並べた。
「それで......例の研究者について何か分かったかい?」
「ゼツの事?そーね......調べれば調べるほどに謎が深まっていくわね」
手元にあるゼツの証明写真と略歴が書かれた資料を眺めながらコーヒーを飲んだ。

ゼツ
専門は人体構築理論
科学では解明できない手法により特異的な実験を繰り返す。
クローン技術
細胞再生
ネットワーク構築

「とまあ、ここまでが表に出ている情報ね。裏のはかなりエグいのまであるわよ」

過度な拷問による心神耗弱の推移
憎しみと恐怖の境目
感受性が先天的に強い子供の前で肉親や友人を殺した時の反応
脳に直接エネルギーを流し込み、能力開発が可能か?

「そんな事を......」
「私も同行した事があるけどね......ほとんどが発狂したり、廃人になったりしたわよ」
ゼツの今までの実験成果を見ながら、テレスティーナは胸糞が悪そうに頭を叩いた。
「その後は?」
「さあね......はっきり言えるのはマトモじゃないってことかしら。ただ......」
「ただ?」
木山がテレスティーナと向かい合うように座った。

「憎しみや恐怖を与えることに特化していたわね。あとは、地下で見た異質なカプセルに入ったクローン体かしら」

テレスティーナがゼツの研究室に訪れた時に一瞬だけ見えたカプセル。
見ているのに気付いたゼツは、ボタンを押してカプセルを外部から見えなくして地下にしまった。

液体で満たされたカプセルの中に肉付きが良く、長い黒髪をした男性が眠っていた。

「あとは......」
テレスティーナが顎に手を当てて思い出そうとしていると......
「影......」
木山は呟くように声を出した。
教え子達を助けに行った時に地の底から這い出ようとする実体無き影。
囚われた瞬間に生きている中で後悔したこと悪夢が呼び起こされそうになった。
しかし、懐かしい子供達の助けにより逃げる事が出来たのだが......救う事は出来なかった。

「影......負の感情?これにはどういう繋がりがあるのかしら」
「分からない......ただ、サソリ君は奴について何か知っているようだった」
「サソリ様が?」
「ん!?様」

いきなり立ち上がり、かなり興奮した様子のテレスティーナが唖然としている木山を見下ろした。
心なしか眼鏡が光っている?

「サソリ様ねー!あの何もかも見透かす眼に見られた時の何とも言えない浮揚感......最高だったわ」
「.......」
コーヒーを片手に軽く距離を取る木山。
「サソリ様の能力は素晴らしいわ!神に近いわね。いつサソリ様に会うのかしら」
「あ、ああ今度になるな」
「その時は私を連れて行きなさいよ!」

腕を組んで崇めるポーズを取るテレスティーナを横目に木山は眉間にシワを寄せて困ったように愛想笑いをした。

サソリ君の元には不思議と人が集まるな
これも彼の人徳か......
私もその一人だが 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧