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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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序章~全ての始まり、守護者の刃~
第1章誕生!最強ライダー編
  第17話『フォルテッシモ♬過去からのメッセージ』

『レオナルド・ダ・ヴィンチの描いた有名な絵画、モナリザの微笑み。あの作品にはダ・ヴィンチの秘密が隠されているという。それを研究してゆく内に、実はダ・ヴィンチは女性だったという説が湧いてきた。みんなも、自分の知っていることが全てだと思うかな?』


「クソッ!先を越された!フェイト、僕達であのファンガイアを倒すぞ!」
雅はフェイトをマシンディローダーの後ろに乗せ、デモの中心地に向かう。

雅が向かった先には、何千というファンガイアの市民がいた。
「ここは人間の土地だ。お前達の好きにはさせない!」
雅はディロードライバーを装着するが、
「雅君!今はまだ早い!」
何者かの声が聞こえ、変身を戸惑っていると、煙幕が張られファンガイアは見えなくなり雅とフェイトはマシンディローダーに乗ってその場を去る。

「嶋さん、何故止めたのですか?」
「雅君、大牙のことを考えてくれ。今私達が争えば、ファンガイアの王である大牙に責任が行く。今は神谷露を探すことが先決だ。解ってくれ。」
カフェ・マルダムールで雅は嶋達と話していた。
「ですが、ニュースを観たなら解っているはずです。このままではより多くの人に被害が出ます。そうなってからでは手遅れです!」
雅が話していると、ニュースが流れて来る。
『続いてのニュースです。政府は、ファンガイアによる度重なる被害に対して、3WAと提携し、防衛システム、レイキバットの量産を決定しました。政府関係者の情報によりますと─』
「嶋さん、どうやら手遅れのようです。こうなれば、僕達の方で先手を取り、神谷露を倒すしかありません。」
「それには俺と渡も賛成だ。」
「俺も、今回は雅君の意見に賛成だ。」
雅の提案に大牙と渡、名護も賛成する。
「そうか、大牙が納得するなら、その作成で行こう。ところで、雅君は何千といる神谷露の賛同者と戦う手段はあるのか?」
「ええ。僕には強い味方がいます。皆さん場慣れした歴戦の勇士です。必ず、今回の事件も収束してみせます。」
「そうか。それでは君達に任せよう。頼むぞ。」
「はい。」
嶋の言葉に雅達は頷き、カフェ・マルダムールから出て行く。

「手遅れだったか。」
雅達が外へ出て少し移動していると、政府が導入した量産型のレイがファンガイアの軍勢と戦っていた。
「ウェイクアップ」
量産型レイは必殺技を発動し数体のファンガイアを一気に倒れて行くが、不利と考えたファンガイアは合体して行きシャンデリア型の怪物、サバトに変わってゆく。そんな中で狼のようなファンガイアはただ一人で量産型レイ十人を相手に遊びながら戦っている。
「ほらほら、どうした?このままじゃお前達俺に殺されるよ?」
ファンガイアはそう言うと、量産型レイの一人に噛みつく。すると、噛まれた量産型レイは変身が解除され、倒れたと思うと突然立ち上がりラットファンガイアに姿を変えた。
「何ッ!」
そこにいた量産型レイの隊員は驚くがラットファンガイアは先程まで共に戦っていた量産型レイを攻撃して行く。
「グァァァッ!」
一方、サバトと戦っている量産型レイはサバトの放つ光線に焼き払われ、全滅してしまう。
「やめろ!来るな!」
「ウェイクアップ」
量産型レイの隊長は必殺技を発動しウルフファンガイアに攻撃しようとするが、ウルフファンガイアは軽々回避し、量産型レイの隊長を後ろからその爪で首を切り裂き、殺してしまう。
「やはり、お前の仕業だったか、神谷露!」
大牙はウルフファンガイアにそう叫ぶ。
「おやおや、誰かと思えば家畜の配下に成り下がった腰抜けキングか。俺は調子づいている家畜を処分していたんだ。褒美の一つくらいくれよ。例えば、キングの座とか。」
「ふざけるな!この俺が、王の判決を直々に下す!貴様のような人の屑は万死に値する!」
「そうかよ!でも、俺達市民を相手に勝てるのかよ?」
神谷は大牙にそう言うが、
「勝てる!いや、勝たないといけない!」
雅が反論する。
「皆さん、このカードに願いを託して下さい。これが、切り札となってくれます。」
雅は渡達に白紙のカードを渡す。
「わかった。名護さん、兄さん、大丈夫?」
「勿論だ。」
「俺も大丈夫だ。」
三人の言葉を聞き、雅は自身で持っている白紙のカードを掲げる。
「集まれ、世界の願い!」
渡達に渡したカードは雅のカードに集まり、ワールドホープのカードに変わる。そして、
【WORLD HOPE-KAMEN RIDER KIVA-】
装着しているディロードライバーにスキャンする。すると、
「おいおい、折角俺と真夜がつないだ人とファンガイアの輪を、壊そうとする不届き者がいるとはな。」
そんな声が聞こえ、渡達が振り向くと、そこには現代に居るはずの無い渡の父親、紅音也がそこにはいた。
「お前は何だよ!」
神谷は音也の言葉にキレる。すると、
「おいおい、まだ俺のことを教科書に載せていないのか?俺は紅音也。二千年に一度の天才で、とっても偉い人さ。」
音也はそう自己紹介する。
「ふざけるな!」
神谷は怒る。
「父さん、なんでここに?」
「さあ?体が光り出したらいつの間にかここにいた。」
渡は、久しぶりの音也との再開に喜んでいるが、
「皆さん、とにかく奴を倒しましょう。これ以上被害が出る前に!」
雅が号令をかける。
「解っているって。おいコウモリモドキ、また俺に力を貸せ。」
「仕方ない、済まない大牙。奴のところに行って来る。」
「ああ、久しぶりに俺もこちらを使おう。」
「来て、キバット!」
「よっしゃー!俺様の活躍、見てくれよな!」
「神谷露、その命、神に返しなさい!」
[レ ディ ?]
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
『変身!』
渡はキバに、名護はイクサに、大牙はサガに、音也はダークキバに、そして雅はディロードに変身する。
「こいつらは僕に任せて、皆さんは大元を!」
ディロードはロードスラスターでファンガイア斬り倒しながらそう言う。
「はい!」
キバ達は、ディロードが倒して作った道を進んで行く。
「数が多い。それに巨大な奴もいるな。それなら増援を呼ぼう。」
【SUMMON RIDE-CHANGELION VIOLENCE JACK GUYVERⅠ-】
ディロードはロードスラスターからシャンゼリオン、バイオレンスジャック、ガイバーⅠを召喚した。
「暁さんはあっちの協力を、晶さんとジャックはあの巨大な奴を頼みます!あいつらは人類を滅ぼそうとしています。」
「オッケー。とりあえず、倒せばいいんだろ?」
シャンゼリオンはそのままキバ達のところに向かった。
「雅君、君にはクロノスを壊滅してもらった御礼をしたい。協力しよう。」
ガイバーⅠはそう言うと額からビームを放ち、的確にサバトを倒して行く。
一方ジャックは無言でファンガイアを殴り倒して行く。
その頃、シャンゼリオンはダークキバと意気投合し協力してウルフファンガイアの周りにいるファンガイアを倒して行く。
「あんた、かなりやるねぇ。」
「あんたもな!だけど!」
シャンゼリオンは近づいて来るファンガイアを殴り倒し、
「あんたが天才なら俺は大天才だ。」
「おお、面白いじゃん。」
シャンゼリオンはそう言い、ダークキバは笑う。
「二人とも遊んでないで真面目に戦って!」
キバはエンペラーフォームに変身しながら二人に近づくが、
「「いいか、人生は短い、でも一日は長いんだ。そうピリピリしないで、ほんわかいこう?」」
二人はぴったり合わせてそう言い、キバは呆れていた。
「さて、僕の方も終わらせて、渡さん達と合流しないと!」
【ATTACK RIDE-BLAST-】
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE
DELOAD-】
ディロードはブラストとファイルアタックライドの二枚のカードをロードスラスターにスキャンする。
「これで終わりだ、ディメンションボルケーノ!」
ディロードはロードスラスターの引き金を引き、特大の火球を放ち、ファンガイアを倒し、キバと合流するが、
「ウェイク、アップ!」
「ウェイクアップⅡ」
『ウェイク アップ』
[イクサ ライザー ライズ アップ]
四人のライダーはジャンプし、同時キックを放ち、ウルフファンガイアを撃破する。すると、残っていたファンガイアはステンドグラスになって砕け散ってしまう。どうやら、ファンガイア達はウルフファンガイアが作り出した偽物だったようだと大牙は結論付けた。
「さて、俺はそろそろ帰らないとな。」
音也はそう言うと、体が光り出す。
「父さん、待って!」
渡は消え始める音也に泣きながら近づくが、
「泣くな渡!強く生きろ!」
近づく渡を音也は止める。
「でも─」
「大丈夫だ。お前は強い。何せこの、紅音也の息子だからな。そうそう、俺を呼んだそこの少年。渡に会わせてくれてありがとう。それじゃ。」
音也はそう言うと光に包まれて消滅した。
「では、僕達もここら辺で。僕達を待っている世界はまだ沢山あります。それでは、短い間でしたが、ありがとうございました。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅とフェイトはワープのアタックライドでその場を去った。

「自分が産まれる前に死んじゃった父さんに会えて、渡さんも嬉しかったみたいですね。」
「ああ。さて、渡さん達の世界ともお別れの時間だ。」
【SOUL RIDE-KAMEN RIDER KIVA-】
『雅さん、父さんに会わせてくれてありがとうございます。僕には僕の音楽が、雅さんには雅さんの音楽がある。その音楽を、未来に繋げましょう。』
『君達の旅は始まったばかりだ。安心してくれ。私がついている。この正義の味方が。』
『俺達の争いに巻き込んで済まなかった。俺達の力は、きっと君達を支えるはずだ!』
渡、名護、大牙の映像はそう言い残して消え、
【ATTACK RIDE-RESET-】
雅達とキバの世界との繋がりは断たれる。
「さて、次の世界は仮面ライダー電王か。」
雅が絵巻を広げると、トンネルを抜けようとしている電車が描かれていた。
to be continued


次回、仮面ライダーディロード
雅の前に現れる謎のイマジン。そして強敵の襲来。次回、『私達に勝てるの?』ウェイク、アップ!運命(さだめ)の鎖を解き放て! 
 

 
後書き
新カード紹介
シャンゼリオン:超光戦士シャンゼリオンを召喚する為のカード
ガイバーⅠ:ガイバーⅠを召喚する為のカード
バイオレンスジャック:バイオレンスジャックを召喚する為のカード
仮面ライダーキバ(ワールドホープ):キバの世界の根源、過去から未来へ受け継ぐ力が最大級に上がり、一時的に過去から紅音也を呼び出す。

世界観説明
バイオレンスジャック:関東を日本から引き剥がす程の巨大地震が発生し、関東は政府を失い、力が支配する世界となる。ジャックは、そんな世界を倒す為に歩く。時には小さな子供と共に。

怪人設定
ウルフファンガイア:ビーストクラスに所属する狼のファンガイアで真名は『球体が催す、狂気と酒池肉林の宴』。ウルフファンガイアはかつて他のファンガイアをも食らう同族殺しを何とも思わない卑劣漢であった為、キングによって追放された。しかし、人間社会に溶け込む際に新聞記者兼やくざの構成員となって悪事を繰り返していた。 
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