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蒼き夢の果てに

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第7章 聖戦
  第155話 再召喚

 
前書き
 第155話を更新します。

 次回更新は、
 11月30日。『蒼き夢の果てに』第156話。
 タイトルは、 『御使い』です。

 

 
 暗く、冷たい冬に支配された森から一歩踏み出したその先は――
 何も見えない。何も聞こえない。ここはただ漆黒の闇だけが存在する空間……。
 ………………。
 ……いや、違うな。そう考え掛けて、直ぐに首を横に振る俺。何故ならば、おそらくここには闇すら存在していない場所だと考えたから。

 そう、ここにあるのは()()()()……と言う状況だけ。ただ、虚無と呼ばれる状態だけが存在している世界。
 絶対的な無――茫漠たる虚無の支配する世界。その世界へと一歩踏み出す事により五感のすべてを失って仕舞った俺。そう、ここには上も下もない、光も闇もない、ただただ、永遠の孤独だけが存在すると言う空間を漂うだけの自分。時間と言う概念すら失ったかのように、今が何時なのか。そもそも、ここにやって来たのがどれぐらい前なのかさえ分からなく成っていた。
 そのような、自己とそれ以外の境界すら曖昧となる世界から――

 何もかもが。自らさえもが完全に世界に溶け込もうとした刹那、周囲を、世界を支配していた虚無が僅かに薄れ、ただ広がり続け、曖昧となりつづけていた自己が再び取り戻される。自分自身が曖昧となり、無秩序に広がり、世界と混ざり続けて居た混沌から、秩序ある形へと集束して行く事を感じたのだ。

 その瞬間――

 遙か彼方に光が見えた。白く煌々と輝く光が、時間の流れからさえも切り離され、虚無に支配されたこの世界に。その瞬間、たったそれだけの事で、失ったはずの視覚を取り戻したのだ。
 無意識の内に手を伸ばし……いや、当然、今の俺がちゃんとした人の形で四肢を持っている存在なのか非常に曖昧なのだが、それでも取り戻した視覚を。――曖昧と成り続けていた自己を再び失いたくないが故に、手を伸ばすイメージを抱いた瞬間、重い何か……深い水の底で腕をかいたような感じがして触覚を取り戻した事が理解出来た。
 同じように聴覚を、味覚を、嗅覚を次々と取り戻して行き――
 そう、失われた血が、骨が、肉が、内臓が次々と再生して行き――

 そして最後の一歩を――



「胸の内に念じ申す願いを、成就なさし給えと――」

 まるで死亡状態から、もう一度生まれ直すかのような体験。存在の……肉体の再構築。
 一度魂魄から完全に切り離された肉体が瞬時に形成され、お互いに融合。その爆発的とも言うべき一瞬の再構築に伴う苦痛。虚無に支配された世界に紛れ込んだ異物(俺の魂魄)を融合する事が出来ず、其処からはじき出された喪失感。
 そんな、無から有が発生した瞬間の後に辿り着いた場所は……。

 妙にざわつく雰囲気。俺を中心とした周囲に集まる雑多な感情。歓声と光あふれる場所。濃い香水の香りと多くの人々が発する熱気。あまり多くの人の視線を受ける事に慣れていない、更に言うと他者の発する雑多な気を強く感じて仕舞う俺に取っては、少しだけ苦手意識を持つような場所でもあった。
 しかし、そう感じた刹那!
 凄まじい衝撃。逆巻く風。発生する雷光。虚無に支配された世界で俺の前に顕われた光に向かって意識を飛ばして因り以降、少しずつ曖昧な形で回復しつつあった五感が一気に明敏化。それまで周囲を支配していた虚無、混沌がある種の秩序によって集束して行く。
 しかし同時に発生する、そのあからさまな演出に対して少し皮肉な笑みを口元にのみ浮かべる俺。
 そう、これは演出。確かに、異世界の地球からこのハルケギニア世界に現われると言う事は、厳密に言うのなら無から有を発生させたと言う事なので、この世界に対して何らかの異常な現象を起こしたとしても不思議ではない。
 その場に存在しているありとあらゆる物質を押し退けて、本来、この世界には存在しない……ハルケギニア世界に由来しない物質が突如発生したのですから、其処に爆発に等しい現象を起こす可能性があるとは思う。
 しかし、現在起きている現象は俺が起こしている訳でもなければ、世界に発生した歪みを補正する為に自然と発生した現象でもない。

 これはおそらくデモンストレーションだと思う。周囲に発生している現象からは、何らかの魔法が行使されている気配……。しかし、ハルケギニア世界特有の系統魔法とは違う魔法の気配を感じて居る。おそらく、呼び出された使い魔……今回の場合は俺がハルケギニアで普通に召喚されている使い魔とは違う……と言う事をギャラリーたちに対して簡単に理解させる為の箔付け。

 この雷光は真っ当な生命体なら即座に黒焦げにされても不思議ではないレベルの雷でしょう。更に、周囲に渦巻く風も、人体を簡単に引き裂き兼ねない猛烈な風である事も事実。
 おそらく、この場に集められているハルケギニアの一般的な貴族たちならば、自らの系統魔法で再現出来る最大の旋風や雷撃と比べて、ここに発生している風や雷の凄まじさを肌で感じているのでしょう。
 この場に召喚された存在が普通の使い魔とは違う存在だと言う事を。
 しかし、木行に属する多くの存在の中でもトップに君臨する霊獣――青龍の俺に取ってこの程度の風や雷では被害を受ける事はない。そもそも雷に至っては、自らの霊気へと簡単に変換させる事が可能な木行の気の塊でしかない。

「畏み 恐み 申す」

 聞こえて来ていた召喚の呪文……と言うよりも、これは間違いなく神道の祝詞。それもおそらく日本語で唱えられていた祝詞が終わった瞬間、過剰なまでに為されていた演出が終了。その一瞬の静寂。虚無しか存在しなかった世界から、霊気に満たされた、しかし、風が巻き、雷が吼える……などと言う混沌に満ちた空間を経て、少しざわついた雰囲気ながらも、人界の理の支配する周囲の様子を確認する。
 ここは――

 瞬かない光に溢れた空間。左側からは、この世界的には非常に高価な硝子越しにやや弱いながらも天然の陽光が差し込み、高い天井からつりさげられたシャンデリアには蝋燭(ろうそく)でもなく、ましてや魔法により灯された明かりでもない……科学の力により灯された人工の明かりが光り輝く。
 左右に一定間隔で並ぶ細かな彫刻の施された大理石の柱。その前に置かれた金の燭台。見事な銀製品の数々が、今のこの国の勢いを如実に物語っているのかも知れない。
 ……まぁ、このハルケギニア世界でスペイン継承戦争に類する戦争は起こらない可能性の方が高いので、今、この回廊に飾られている豪華な金銀の製品は最低でもフランス革命の時代までは、この場所を彩り続ける事と成るのでしょう。
 少なくとも俺がこの国に居る間に売り払われる事はない……はず。
 そう、ここは長大な回廊。長さは八十メートル。幅十五、高さは十二メートルに及ぶ、普段は廊下として使用される場所。しかし、何か重要なイベント……。例えば、ガリアの国王が内外にその威光を示したい時などにここは豪奢な儀式の場と化す。
 俺の感覚から言わせて貰うのなら古臭い様式。天井画、装飾品、大理石の柱に施された彫刻ひとつにしても、そう。妙に装飾過剰で仰行な雰囲気なのだが、地球世界の歴史から見ると中世末から近世初めに当たるここハルケギニア世界の常識から言うと、この様式は時代の最先端。
 まぁ、バロックと呼ばれる事となるこの様式の宮殿を今、建設出来るのは……富を有しているのはガリア以外には存在していない。そう考えさせるには十分な偉容を見る者与える事でしょう。

 正面には設えられた祭壇。ただ、それは西洋的な召喚作業に用いられる祭壇と言うよりも、東洋的な注連縄(しめなわ)と榊により作り出された聖域の中に存在する祭壇と言うべき代物。確かに護摩壇(ごまだん)は準備されていないが、そもそも、俺を呼び寄せるのにそんな物()は重要ではない上に、流石に其処まで怪しげな……ハルケギニアで今まで行われて来た召喚作業に比べるとあまりにも異質過ぎる召喚術を行うと、その作業により発生する神秘性よりも、邪教的な雰囲気の方がより大きくなるので火を使用する事は忌避したのでしょう。
 そして、祭壇の向こう側に当然のように存在する白衣に緋袴の少女が一人。地球世界の弓月さんと比べると多少は見劣りがするのだが、それでも清楚な彼女に巫女姿はよく似合っていると思う。
 その後ろ側……俺を中心に置いた四角く切り取られた空間。注連縄と榊により仕切られた聖域の向こう側には回廊の奥に設えられた玉座に蒼髪の親父。その傍らに立つ俺の姉設定のオデコの広いガリアの王女の姿。ふたり共に口元のみに浮かべる類の……どう見ても、人が悪いと表現される笑みを浮かべている。
 ジョゼフを挟んだ反対側にはこの世界では本来不定形の水の妖物の姿を取っていたはずのラグドリアン湖の精霊。しかし、俺と出逢ってから以後は、この紫色の髪の毛を持つ少女の姿がデフォと成って終った湖の乙女と、彼女に抱き上げられた白猫。この二柱はハルケギニア世界の水と風の精霊王とも言うべき霊力を感じさせている存在であるが故に、他の貴族たちとは違い、王の横に並ぶ事が許されたのだと思う。
 彼女らの背後にはトリステインを追い出されたオスマン老と、このガリアの魔法学院の学院長を務めるマリア・ノートルダム。そして、ブリミル教のガリア教区総大司教。ここに並ぶのは賢者枠と言う事か。
 そして、最後は背中に感じて居る数多の視線。立場上、あまりキョロキョロと周囲を見回す訳にも行かない立場なのではっきりとした事は言えないが、このヴェルサルティル宮殿の鏡の間には今、主要な……。しかし、王に対して完全なる忠誠を誓っているとは言い難いガリアの貴族たちが集められている事は間違いないでしょう。

 前世でもそうで有ったように。

 自身も正面に並ぶ血縁設定の蒼い二人と同じ類の笑みを心の中でのみ浮かべ、二歩、三歩とタバサに向け歩み寄る俺。歩調は出来るだけ緩く。しかし、大理石で出来た床を強く踏み締めるようなしっかりとした足取りで。
 そして、

「ただいま」

 俺のこの国での立場から推測すると、本来の順番は王であり、自らの父でもあるジョセフに対して帰還の挨拶を行うべきトコロなのでしょうが、先ずは俺の召喚を行った巫女姿の少女に話し掛ける。
 何時も通りの……とは言えないか。普段の五割増ぐらいの爽やかな笑顔と言うヤツで。
 自らの目の前で立ち止まった俺を、普段通りに少し上目使いに見つめながら、小さく首肯く彼女。……足かけ三月。約二か月ぶりの彼女は、矢張り以前の彼女のままであった。

 そして――
 そして、祭壇の上に置かれていた何か……長さにして一メートルぐらいの木製の箱をそっと差し出して来る彼女。

 小さく首肯きながら、タバサよりその少し大きめな物体を左手で受け取り、中を確認する俺。
 そうして再び、今度は納得したかのように強く首肯いた。
 そう、確かに()()。ゴアルスハウゼンの村での戦いで名づけざられし者により斬り落とされた俺の右腕を触媒に使用すれば、少々の抵抗など物ともせずに俺を召喚する事が可能。少なくとも俺の異世界同位体や、時間軸の違う前世や来世の俺を間違って召喚して仕舞うような召喚事故を起こす可能性はゼロとなるはず。
 召喚された直後に行き成り自らの右腕を渡される、……などと言う、普通の人間から考えると度胆を抜かれるかのような。少なくとも出鼻を挫かれる事は間違い無し、と言う歓迎方法で出迎えられた俺。

 もっとも、これは想定内の出来事。何故ならばこの召喚はガリア王国としては絶対に失敗してはいけない召喚作業だから。
 確かにこの世界には湖の乙女……確実ではないが、向こうの世界の長門有希の転生体が居る。おそらく、彼女がある一定の期間、俺の再召喚は成功しないが、それ以降ならば可能。……と言う趣旨の発言をしていたと思う。
 しかし、例えその言葉を信用していたとしても、この鏡の間で行われる召喚作業は特別。更に、今のタバサの立場はおそらく、単なる未来の王太子妃などと言う立場でもなければ、復権されたオルレアン大公家当主と言う立場でもないと思う。

 オルレアンの乙女。もしくはラ・ピュセル。このハルケギニア世界にジャンヌ・ダルクの伝説がない以上、この異名はタバサの為に用意された異名となっているはず。

 折角、救国の乙女としての看板を背負わせたのに、ここで国民より将来の英雄王と称される俺の召喚を失敗させる訳には行かない。それも、王の御前で開かれる公開召喚の場で。
 その絶対に失敗出来ない召喚術の触媒としてなら、俺の魂魄と霊的に繋がっていた元肉体を使用するのは理に適っている。更に、ぱっと見た感じだけなのだが、この俺の元右腕は身体から切り離されてから既に二か月が過ぎているにしては余りにもみずみずし過ぎるように感じた。
 おそらくこの右腕は斬り落とされた直後から、俺の再召喚の際に触媒として使用する為に魔法により保存されて来たのだと思う。

 タバサに対してひとつ小さく首肯いた後、彼女の脇を抜け、其処から進むこと三歩。榊の木と注連縄によって作り出された聖域から脱出。出来るだけ余計な感情を発しないように、英雄王と呼ばれるのに相応しい風度を失わないよう鷹揚な雰囲気を維持しながら、ジョゼフの前で(ひざまず)き臣下の礼を取る俺。
 その瞬間、大きく翻った儀礼用のマントの内側に確かに存在する現在の右腕と、そして、左手に携えられたかつての右腕入りの木箱。
 その右斜め後方にて、俺に僅かに遅れ同じように跪くタバサ。

 ……成るほどね。こう言うのも夫唱婦随(ふしょうふずい)と言うべきなのだろうか。

「ただいま帰参いたしました」

 僅かな皮肉を胸に、先ずは臣下としての挨拶を口にする俺。
 しかし、更に続けて、

「ゲルマニアの魔導士の悪辣な罠により異世界に送られ、そのままでは朽ち果てるしかなかった私を救い出して頂き、感謝の言葉も有りません」

 相変わらず頭を垂れたままの姿勢で、もっともらしい嘘を平気で口にする俺。そもそも、俺が地球世界に追放されたのが二カ月以上前の話。しかし、今、この場に現われた俺の姿はガリアで儀礼の際に俺が身に付けて居たマントや白の詰襟に白のスラックスと言う、まるで海軍士官のような出で立ち。靴に至ってはこのハルケギニアではデフォの余り質の良くない革靴などではなく、地球世界の黒の革靴。
 この姿形を維持出来る人間が、高が異世界に追放されたからと言って、簡単に朽ち果てるようなヤワな人間ではない事があっさりと理解出来ると思う。

「よくぞ無事に戻った」

 完全に臣下としての立場で口上を述べた俺。当然、公式の場であるここでは、この形が最善である、……と言う判断からそう発した言葉。しかし、その言葉に対して返された言葉は、王としての言葉なのか、それとも父親としての言葉なのか判断に迷う言葉。
 実際、ここで玉座から立ち上がって俺の元に駆け寄る事は……確かに、家族として考えるのならそれも有りだとは思うが……。ただ、それぞれの立場が微妙なので、おそらく公式の場でソレは相応しくない。少なくとも王としての威厳と、そして強さを表現するには公と私の混同は問題がある。
 ……と思う。
 俺がガリアの王太子として颯爽とこの世界にデビューしてから為した内容。更に、この場に呼び戻されてからの立ち居振る舞いも、誰の目から見ても不安や危うさを感じさせる事のない、……とてもではないが、十代半ばの少年とは思えないような態度だったと思う。そのような息子に対して、父親で有る前に王であるジョゼフ自らが大きく動くのは多少、問題がある。
 ここはどっしりと構えて、俺は別に心配などして居なかったぞ、と言う態度を示した方が良い。確かに実の親と言う立場から見ると少し情が薄いと取られるかも知れないが、そこはソレ。むしろ至極真っ当な男親としての、妙に不器用な様子が演出出来る可能性もあるので。

「お前が異世界で生きていると言うのは、お前と契約を交わしたラグドリアン湖の精霊から聞いて居たのだが、向こうの世界で神の試練とやらに挑んでいた為に、こちらの世界に呼び戻すのを待っていたのだ」

 シャルロットならば呼び戻せる事は分かっていたのだが。
 ――許せよ、ルイス。
 大国の王としての威厳を保ちながら、父親としての面を覗かせるジョゼフ。当然、俺の父親などではないはずなのだが、まるで本当の父親のような言葉の響き。
 まぁ、生き馬の目を抜く中世ヨーロッパ風貴族世界、その一番上に君臨する王などと言う存在には、かなりの演技力と、自らの感情を自在にコントロール出来る術を身に付ける必要がある、と言う事なのでしょう。

 ただ……。

 ただ、神の試練ね。相変わらずの皮肉混じりに、しかし、心の中でのみ呟いてみる。
 そう。確かに色々な種類の試練をアッチの世界では受けて来たし、ついでに神と言われる連中に出会って来たのも間違いではない。這い寄る混沌や名づけざられし者は間違いなく邪神だし、水晶宮とは龍神の住処のこと。当然、ハルヒも一種の神だと思う。
 そうやって考えると、これも完全に与太話と言う訳でもないか。

「……所でな、ルイスよ」

 これはシャルロットの使い魔召喚の儀式である事を忘れた訳ではあるまいな。
 おそらく、俺の地球世界への追放劇を、湖の乙女(=長門有希)の説明を元にこの世界の英雄に相応しい異世界漂流譚を創作したのでしょう。
 妙に凝った設定に対して多少の感心を示しながら、そう考えていた俺に対して、それまでの口調よりも若干、彼本来の性格がにじみ出るかのような口調で問い掛けて来るジョゼフ。
 そう言えば前世でもこの親父は、この場面でこう言ったような記憶が……。

「使い魔召喚の儀なれば、誓約のくちづけを交わさねば完成とは言えないぞ」

 似たようなタイミングで前世と同じ台詞を口にするジョゼフ。但し、今回のこの再召喚の儀式は前世と完全に同じシチュエーションとは言えない。
 そもそも、前世で俺が異世界に流され、ハルケギニアに呼び戻(召喚)したのは、今の人生でタバサと名乗っている少女ではなく、未だ行方不明となっている彼女の妹の方だった……と思う。
 まして、あの時は未だシャルロットとは契約を交わしていなかったので契約を交わすのは問題がなかったと記憶しているが、今回タバサとの間には使い魔としての契約も、血の伴侶としての契約も既に交わされていたので……。

 ようやく顔を上げ、自らの右斜め後方に跪く巫女姿の少女を顧みる俺。確かにハルケギニアの常識を鑑みれば召喚と契約のくちづけはセットで、これを終わらせなければ完全に使い魔召喚に成功したとは言えない。

【ブリミルの使い魔の情報をロマリアが公開した事に因り、今回のあなたの召喚が公開される事となった】

 落ち着いた。しかし、有希の声やシャルロットの声とは少し違うタバサの声が心の中で響いた。
 成るほどね。聖戦に参戦する事をガリアは国として拒否した。更に、ガリア教区の神殿も基本的に新教寄りの教義の神殿が多く、この召喚の場に居るガリア総大司教もジョゼフ王の判断。聖戦に参加しない事を是としたはずなので……。

【それで、ガリアが旧教からは破門されたけど、それイコール神から見捨てられたと言う訳ではない、と証明する為に、始祖ブリミルのように人間を召喚して見せて、ガリアの正統性を国民に知らせようとしたのやな?】

 旧教。つまり、ロマリアの教皇から国ごと破門された。……と言う可能性が高いか。
 まぁ、俺ならばそんな屁のツッパリにもならない神の代理人を()()している奴らから破門されたトコロでカエルの面にションベン状態なのだが、それを心の支えに暮らして来た連中からすると行き成り奈落の底に叩き込まれたような感覚となるのかも知れない。
 もっとも『代理人』と自称している、と言う事は、コイツらは神でも何でもなく、自分の事は単なる人である、と言っている事と同義なので、冷静に考えるのならば、こんな奴らに破門されたトコロで慌てる必要などない、と分かりそうな物なのだが。

 そこで、ハルケギニアのラ・ピュセルとして箔付けを行っていたタバサに伝説上のブリミルと同じ事をさせ、神は聖戦など望んではいない。何故ならば、ガリアにはブリミルと同じ奇跡を再現出来る聖人が顕われたのだから。……と言う、論法に持ち込もうとしているのでしょう。
 確かに前世でもこのタイミングで虚無の担い手の見分け方。虚無の担い手の使い魔は人間となる。……と言う事が公開されたはず。

 その為にはこの召喚を仕上げる必要がある。
 高がくちづけを交わすだけ。淡いピンクのくちびるを妙に意識しながらも、そう自分に言い聞かせる俺。
 ……なのだが、ただ、これほどの衆人環視の中で行うのは流石に少し躊躇いがあるのもまた事実……。
 俺の視線を受け、微かに首肯くタバサ。其処に迷いや躊躇いのような物を感じさせる事もなく、普段通りの淡い表情を浮かべたまま。いざとなれば女性の方が、胆が座っていると言う事なのか、それとも彼女自身の持つ性格故なのか。

 彼女が首肯く様を見、俺自身も同じように首肯いて見せる。但し、今の俺自身を外側から見るほどには内面が覚悟を決めた、と言う訳でもなかったのだが。
 矢張り国威高揚の為とは言え、俺自身やタバサが見世物にされるのは抵抗感がある。

 そんな、頭では状況を理解していながら、心がすべてを受け入れている訳でもない少し中途半端な状態の俺。
 その時――

「少しお待ち願えますかな、陛下」

 召喚の場にあまり聞き覚えのない落ち着いた老人の声が響く。……と言うか、その声のした方向にいる男性は二人。その内の一人は元トリステイン魔法学院の学院長オスマンの爺さん。しかし、先ほど発せられた声は記憶しているオスマン老の声とは違う様なので、もう一人の方は……。

 振り返った俺。その視界の中心に存在したのは、白の司教冠に、淡いピンクの司教服。白髪、白い髭に覆われた好々爺と言う雰囲気を強く感じるガリア総大司教が、司教杖を片手にして一歩前へと進み出ていた。
 尚、この爺さん。元々、ガリアと言う大国の総大司教に任じられるほど政治力に溢れた人物などではなく、修行や宗教解釈、神学などに関してならば優秀だったのは間違いないのだが、今のロマリアの中央で権力を握っているような、政治家なのか、宗教家なのか分からないような連中とは一線を画する人物。
 はっきりと言えばTHE神官。この世界的に言うのなら、どちらかと言うと新教に近い考え方を行う人物で、性格的に言うのなら本当に見た目通り人の良いお爺ちゃん。

「神の法にこう言う言葉があります。女性とは男性の心に取って悪への道となる……」

 この人物なら、そう無茶な事は言い出さないだろう……などと、少し呑気に考えていた俺。その甘い考えに対して、頭から冷水を浴びせ掛けるような総大司教の言葉。
 確かに旧教。……俺はブリミル教に関して、ついでに言うと地球世界のカトリックに対しても特別に詳しく勉強をした訳ではないが、確かに地球世界のカトリックの教えの中には、このガリアの総大司教の発した言葉が存在する事は間違いない。
 まぁ、地球世界の旧教のマグダラのマリアの扱いを見れば、旧教が女性をどう扱ったのか分かろうと言う物。そのカトリックとほぼ同じ物がハルケギニアのロマリアに代表されるブリミル教版の旧教だと思うので……。

 少し思考が脇道へと逸れ掛かる俺。しかし、俺の方の都合などお構いなしに進む事態。
 我が国では先代の御代に開かれたリヨンの会議で、既に女性に対しての人権を認める事となって居りますが、そう前置きした後、

「未だ旧教の教えを厳格に守る国々からはその事を理由に侮られる可能性も御座います。
 真偽のほどは確かでは御座いませんが、始祖は女性……自らの妻の手に因り殺められたと言う伝説も御座います故」

 そう口上を述べ、ジョゼフの顔を見つめる総大司教。
 ……そう言えば、ここは中世ヨーロッパ風の剣と魔法の世界だった。中世ヨーロッパに於ける女性の立場や人権、身分と言う物を完全に失念していた俺。そもそも、中世ヨーロッパ……と言うか、厳格なカトリックが支配するフランスに於いて女性が人間として認められたのは十六世紀の事。それまでは人間としてさえ認められてはいなかった。
 いや、それどころかつい最近まで女性に夫の同伴なくしては、売買取引すらも真面に出来なかったはず。……もっとも、流石に古い時代のフランス法に関しては完全に守備範囲を逸脱していて、ダンダリオンにでも聞いて見なければ詳しい内容までは分からないのだが。

 矢張りここは俺の産まれた世界ではない。単に科学的な部分に違いがあるだけで、社会や人の在り様にそれほど大きな違いがある訳ではない。そう言う甘い認識しか持たなかった自分自身に対して軽く舌打ち。
 最初は異世界に送り込まれた事で世界の違いに因る差異を理解していたのだが、慣れて来た最近は少しその辺りがお座なりになっていた可能性もある。

 そう。確かに男女共学の魔法学院などと言う物があったから、その辺りに関してはかなり緩い感覚なのかと考えていたのだが、この魔法学院では男や女で有る前に『魔法使い(=貴族)』である、と言う大前提があった。それを取り払って仕舞えば、このハルケギニア世界は地球世界の中世とそれほどの違いがある訳ではなかった。

 しかし……成るほど。地球世界の聖書でアダムに知恵の実を食べさせたのはイヴ。キリスト教的に言えば女性を原罪の根源であると規定、それ故に人類が被るあらゆる惨事の原因だ、……などとされたかなり極端な論法も確かにあったと思う。おそらく、その原罪と言う部分のハルケギニア世界的な変更が、始祖を殺したのが女性と言う事となるのか。

「成るほど、総大司教の言う事ももっともだ」

 ……くだらないな。そう考えている俺に対して、しかし、ジョゼフはその中世的な思考に凝り固まった発言に対して理解を示した。
 成るほど、どうやらこの事態は俺を試している可能性が高い。そう言う事なのでしょう。

 そもそも、この総大司教の爺さんはそれほどガチガチに凝り固まったブリミル教原理主義者などではない。それでなければ、宗教的に言うとゆるゆるで、更に言うとガリカニズムなどと言う、ロマリアの教皇の権限を制限出来るような主義を主張する王家と敵対する事なくやって行く事など不可能。
 大体、ハルケギニアの国々で聖堂に税を課しているのはガリアだけ。もっとも、貴族にすら税を課しているので、(=国)の前では貴族であろうと宗教家であろうと、更に言うと農奴であろうとも平等と言う事なのかも知れないが。
 まぁ、何にしても、ロマリアの教皇と言えばブリミル神の代理人と呼ばれる存在。コイツの言う事は、ブリミル神の言葉と同じ物。そう理解すべきトコロなのに、ガリアの王はその威光に従う必要がない……と言う思想をこの爺さんはあっさりと受け入れている。
 このような人物から発せられたにしては、先ほどの発言は宗教的に言って余りにも四角四面過ぎる。

 そして、片やジョゼフの方は本来ブリミル教が忌み嫌う(吸血鬼)の一族の王。表面上だけなら未だしも、内面では神の教えに(すが)る必要性など一切、感じていないはず。
 おそらく、歴代の王の大半がブリミル教の教えの都合の良い点だけを統治に利用して、都合が悪い部分は無視をし続けて来たのでしょう。

 但し、例えこのふたりがそのような教えに意味がない……と考えて居たとしても、この場に集まっている連中が必ずしも全員同じ考えだと言う訳ではない。

「さて。ではどうするかな、ルイス?」

 自らの妻となる女性であろうとも、他者の使い魔となる事を良としないか。
 それとも、その運命すらも易々と受け入れて見せるか。

 俺に与えられた選択肢としては珍しくどちらを選んだとしても割と簡単に自らの正当性を主張出来そうな二つを提示してくるジョゼフ。誰とは言わないが、ハイとイエス。それに任務了解の三つの答えしか許さないと言う暴君と比べると有り難過ぎて涙が出て来る。
 但し、故にどちらを選んでも構わないが、この場に集まった貴族どもを完全に納得させてみせろ、と言いたいのでしょう。
 しきたりや因習に囚われた古い支配階級の代表たちを。
 ……ならば。

「総大司教。ひとつお伺いしたき事があります」

 ジョゼフの問いを最後まで聞いた後、一瞬だけタバサを顧み、再び正面を向いた時には頭の中で会話の流れの組み立てを終えた俺。
 そして、

「私は何時、王太子として選ばれたのでしょうか?」

 鷹揚に首肯く爺さんに対して、意味不明の問い掛けを行う俺。
 尚、公式に俺が王太子に選ばれたのは去年の夏以降。しかし、この場で想定している答えはコレではない。

「殿下が王太子に選ばれたのは正に生まれ落ちた瞬間。ジョゼフ陛下の長子として生まれ落ちた瞬間、祝福と共に神によりこのガリアの王太子として選ばれたのです」

 想定通りの答えを返して来る総大司教の爺さん。
 そう、これが正しい。設定上の俺はこの世界に生まれ落ちた瞬間から王太子であった。ガリア王国は男系男子の長子が相続するのが基本。それ以外は、矢張り国が乱れる可能性があるので普通は行わない。
 それはつまり……。

「私はブリミルの神官に因って聖別されたから王太子となった訳ではなく、生まれ落ちた瞬間から王太子だった」

 意図の見えないやり取りに、少しざわつき掛けた鏡の間に良く通る俺の声が響く。
 そう、これは所謂、王権神授説。牛種の影響が強い、更に封建制度下の世界なら、この考えは通用するはず。

「今回の件も同じ。もし、神が異世界へと流された私が再びこの世界へと帰還する事を望まないのなら、シャルロットに因る召喚は失敗していた事でしょう」

 それ以外にも、神の代行者と自称しているロマリアの言い分を信用するのなら。もし神が本当に聖戦を起こして聖地を奪還する事を望んでいるのなら、その聖戦に参加していないガリアにはたちどころに神罰が下るはず。

 そこまで台詞が進んだ後、かなり強く意識をしながら、しかし、至極自然な様子で総大司教やジョゼフの方向に向けていた身体を本当に話し掛けなければならない相手。……この場に集まっていたガリア貴族たちの方向へと向ける。

「しかし、現実にはガリアも、陛下も。そして私も何の神罰を受ける事もなく、この場に存在している」

 その方向。白衣と緋袴を身に纏った少女の後方に存在していたのは――

「いや、私たちだけではない」

 高価な布地。このハルケギニア世界では東洋との交易がエルフにより妨げられている為に、この時代と対応する中世末から近世初めに掛けてのヨーロッパよりも更に希少と成っている絹を使用した夜会服。タバサや長門有希たちが社交界に登場してより一種のムーブメントを起こしつつある真珠を多く使用した首飾りや指輪。その身を飾る物品の価値が即ち、彼ら自身の身分の高さを表現するかのような存在たち。
 このハルケギニア世界を支配するごく一握りの存在。貴族……ガリアに存在する二種類の貴族の内、ここに集められたのはおそらく生まれながらの貴族。帯剣貴族たちを相手に、少し芝居がかった雰囲気でそう続ける俺。同時に生成する龍気の量を増やし、自らの周囲に存在する精霊を少し活性化させた。

「もし、総大司教の言うように始祖を殺めたのが彼の妻である女性なら、その女性の胎から生まれ落ちた我々すべてには、生まれながらにして罪。原罪を背負っている。……そう言う事になるでしょう」

 外から差し込んで来るかなり弱い冬の陽。更に豪華なシャンデリアに灯された人工の光に紛れ、俺自身が淡く光って見えるように。
 まるで後光が差しているかのように。

 この場に集まったすべての人間が俺から瞳を逸らせないようにする為に。
 そして――
 そして、一瞬の溜めの後、

「確かに王とは神以外には膝を屈しない存在。将来、父の後を継ぎガリアの王と成る事を第一と考えるのなら、他者の使い魔となる事に僅かばかりの不都合が生じるかも知れない」

 他国の者に侮られるかも知れない。外交交渉上に何らかの問題が発生するかも知れない。
 一気に其処まで口にしてから、僅かな隙間を空ける俺。当然、これはこの場に居る全員に旧来のブリミル教が支配する世界では、タバサの使い魔となる行為はどう考えても不利な点となるしかない……と言う事を考えさせる為の間。

 しかし――

「但し、私は将来のガリアの王である前に、現在進行形でガリアの騎士です」

 ガリアで騎士に任じられると言う事は、真理に従い、あらゆる弱き者の為に働く守護者となる事を誓ったと言う事。

 ハルケギニアに於ける騎士に叙任される儀式に則った、しかし、少し曖昧な言葉を口にする俺。第一、俺は神……このハルケギニアで神と言えば、それはブリミル神の事なのだが、そんな何処から湧いて来たのか現在ではまったく不明となって終った存在などに騎士となる事を誓った覚えはない。
 俺が誓ったのは俺自身。更にもう一人挙げるとするのなら、それはタバサ。自分自身と、そしてタバサに対して誓えば、それで十分だったから。

 そもそも、その西洋的騎士道など現実には存在していない。すべては幻想だ。……と、俺は考えているのだから。
 王権の剣を引き抜く事から始まる騎士の物語の最後がどうなったのか。騎士の中の騎士。誉れも高き湖の騎士が何をして、最後にどうなったのかを知っているのなら、その辺りに関しては大体、想像が付くと言う物。

 但し、内心は内心。ここは生き馬の目を抜く貴族社会。こんなトコロでは本心をさらけ出す必要はない。

「生まれながらにして原罪に塗れた我々を尚、神はその慈悲深い御心で加護を与え続けて下さる」

 自分自身ではまったく信用していない内容の言葉をすらすらと紡ぎ続ける俺。こりゃ、三文芝居の役者ぐらいなら簡単に勤められそうだな、などと、やや自嘲的に考えながら。

 そう。そもそも論として、そのブリミル神と言う神が現実に居るのかどうか分からないが、仮に居ると仮定したとしても、今のガリアにその神が加護を与えている可能性はゼロだと思う。
 少なくとも、ブリミル教が偶像崇拝を禁止している事を良い事に、そのブリミル教の聖人スリーズの像だと言って、本当は土のガリアの守護を担っている土の精霊の女王ティターニアの像に祈りを捧げさせ、誰も気付かない内にブリミル教から精霊に対する信仰にすり替えて仕舞うような国に対して、その偶像崇拝を禁止している神が加護を与える訳はない。

「知っての通り、召喚から契約に至る流れは始祖ブリミルが伝えし魔法の基本」

 そして、この召喚の儀式の成功は神が望みし事。其処に疑いを抱く理由はない。
 ……ソレが何処の神の望みなのかは分からないがな、などと言う危険な言葉を腹の中に呑み込みながら、それでも、それまで明確に誰かを映す事のなかった瞳の中央に自らの召喚主を映す俺。

 その瞬間、それまで彼女からの一方通行だった視線が絡み合い――
 そして彼女は小さく首肯いた。前世の俺の記憶の中に居る彼女なら絶対に浮かべる事のない透明な表情のままで。

「騎士と貴婦人……と言うには、双方ともやや幼すぎる帰来はあるが――」


 
 

 
後書き
 反省して以降、一話の文字数を抑え気味にして来た心算なのですが……。
 それでは次回タイトルは『御使い』です。

 追記……と言うかネタバレ。
 この二次の最初で主人公をタバサが召喚した後に、退去させる魔法がない……と言いましたが。
 実は有ります。……と言うか、当時の主人公も知っています。
 タバサが行ったのは『誘いの香炉』を触媒にした、主人公が行う式神召喚の仙術と同じ。
 ならば、当時の主人公が知っている式神を召喚した後に退去させる仙術がそのまま使用可能です。
 ……って、オイオイ。

 思い込みって怖いよね。タバサやコルベール先生に退去の魔法はない、と言われたとしても、それを鵜呑みにせず、当時の主人公が状況を深く考えて、その辺りを黒き知恵の女神ダンダリオンに問えば、ボロクソに言われた挙句に答えを教えて貰えたでしょう。
 もっとも、それをやって仕舞うとここまで長い物語が成立していないのですが。
 それにそもそも使い魔の召喚から契約をしなければタバサが退学になるので、最低でも一度は使い魔になる必要はあったと思うのですけどね。

 ついでに言うと、一度帰った場合、その直後にモンモランシーに召喚されているか、もしくは目覚めた湖の乙女に召喚される。……などと言う、最早ギャグにしか成らない展開となって居た……と言うか、そう言うシミュレーションを書き出す前に行っていました。
 ちなみにイザベラ、アリア(ロレーヌ侯爵の娘)は召喚用の触媒を持っていない。ティファニア、シャルロット(タバサの妹)、カトレアはとある邪神が邪魔をするので無理(表面上は)。
 ただ、その場合、タバサはガリアから切り捨てられ、原作通りにルイズたち主人公グループと行動を共にする、と言うルートと成っていたとは思いますが。
 タバサは賭けに勝ったのです。あの瞬間に。
 ……大きな声では言えないけど、賭けに負けた人もあの場に居たのですが。

 尚、この方法はタバサと主人公にのみ適応される約束事であり、ウチの二次に於けるサイトとルイズの関係では不可能です。
 タバサや主人公の魔法を支えているのは地球産の神々。
 ルイズとサイトはハルケギニアの神。
 元々、魔法の質が違い過ぎる。そう言う事です。
 
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