ドリトル先生の名監督
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第五幕その八
「そちらもチェックだね」
「そうしてだね」
「相撲部の人達にも勉強してもらう」
「そうしてもらうのね」
「そうしてみるよ」
実際にというのです、そしてでした。
先生は空き時間を使ってそうした本や論文、それにインターネットのサイトやブログを調べていって集めたりまとめてです。
数日後相撲部の皆にです、そうしたものを紹介して言うのでした。
「これを読んでね」
「そうしてですか」
「僕達で勉強して」
「稽古の何処が間違っているかとか」
「そうしたことをチェックですか」
「そうしてくれるかな」
こう言うのでした。
「皆で」
「先生は教えられない」
「だからですか」
「うん、僕は何度も言うけれどね」
それこそというのです。
「本当にお相撲の経験はないからね」
「だからですね」
「こうしたことはですね」
「僕達で本を読んで」
「そのうえで」
「うん、僕も読んでね」
勿論先生もというのです。
「勉強するからね」
「そうしてですか」
「一緒に勉強していく」
「そうしていくんですか」
「うん、それで僕も気付いたことがあれば」
その時はというのです。
「言うかも知れないね」
「そうですか、皆でですね」
「勉強して考えていくんですね」
「そうしていくんですか」
「そうしていったらどうかな」
先生は相撲部の皆に聞きました。
「ここはね」
「そうですね、それじゃあ」
「それで宜しくお願いします」
「こうしたやり方ははじめてですけれど」
「僕達で勉強していくっていうのは」
相撲部の皆はここで先生にこれまでの稽古のことをお話しました。
「これまで親方の言う通りにしていましたから」
「そのまましていましたけれど」
「それは、ですね」
「また違うんですね」
「先生は」
「とにかく僕は経験者じゃないから」
このことを念頭に置いて考えているのでした。
「だからね」
「それで、ですね」
「こうしたことはですね」
「皆で勉強する」
「そうしていくことにしたんですね」
「そうなんだ、じゃあこうしてやっていこうね」
一緒にお相撲の本を読んだりして勉強してというのです。
そして実際にでした、先生は皆と一緒にです。
お相撲の本を読んだりサイトを観て勉強していきました、映像を観ることもしました。皆はこのことに驚いて言うのでした。
「いや、これは」
「これまでと全然違いますね」
「僕達これまでは身体動かすばかりで」
「こうしたことはです」
「してこなかったです」
「本を読んだりDVDや動画サイトを観たり」
「そうしたことは」
こう先生に言うのでした、勉強の中で。
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