SS~キリトが趣味でGGOをやってたら~
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キリト編
《初めてのGGO》
前書き
キリトが趣味で先にGGOをやっていたらどうなっていたのか、ちょっと気になって書いてみました。
心の優しい方、よかったら読んでみてください。
「ふぁぁああ、ねむ……」
スグに無理やり起こされた俺は二度寝をしようと試みた。しかし、
「お兄ちゃん!寝ちゃダメだってば!今日は練習付き合ってくれるんでしょ?」
あぁ、そうだった。
俺は二度寝を諦め、重い腰を上げた。
俺は桐ヶ谷 和人、17歳。高校2年生。
SAO事件、ALO事件を経て、今に至る。
下に降り、道場につくと、スグはもう道着に着替えていた。
「スグ着替えるの早いなぁ」
「お兄ちゃんが遅いんでしょ!早く早く!」
「わかった、分かったから!ちょっと待てって!」
俺は自身最高の速さで着替え、ダッシュで道場へと向かった。
「ふぅ、疲れた…。」
スグの朝練って、こんなきついのかよ……、と内心毒づきつつ、スグに
「おつかれ。」
と声をかけた。
「お兄ちゃん相変わらず運動神経いいねー。ブランクがあるとは思えないよ。」
「そうか?結構体力落ちたと思うけどな…。」
「あー、それはあるかもね。後半疲れからか動き遅くなってたし。でもあの瞬発力持ってる人は中々いないよ。」
スグは本気で感心したらしく、何度も首を縦に振っている。
「そういえば、お兄ちゃんこのあとどうするの?何も無かったら一緒にアルン付近ふらふらしたいなー、なんて…。」
「あー、スグごめん。今日は新しいゲーム試してみたくてさ…。」
「新しいゲーム?なんていうやつ?」
「ガンゲイル・オンライン、略してGGOというらしい。なんでも銃の世界だとか。」
「へえー、面白そうだね!」
「あぁ、1度銃を打ってみたくて買っちまった。」
「それって、ナーブギアでも出来るの?」
「もちろんさ。だから買ったともいえるしな。」
「ふーん、そっか!楽しんできてね!」
「おう!ありがとな、スグ。」
「こっちこそ!練習付き合ってくれてありがとう!」
「どういたしまして。」
「あ、やば、部活遅れる!じゃあね、お兄ちゃん!」
バタバタバタ………。
「慌ただしいやつだなぁ…。」
1人残された俺は朝食を食べるため、着替えに行くことにした。
「ふう…。さて、GGOやってみるか。」
朝食を終えた俺は自室に戻り、あの機械《ナーブギア》を手に取った。
「……………………。」
しばらく感慨に浸った俺は、時間を見てはっとした。
「やばい、約束の時間が過ぎちまう」
そう。俺はアスナと一緒にGGOをやろうと約束していたのだ。
何故かアスナは既にプレイしていたらしく、
「私が案内するね!」
と言われたので、大人しくそれに従うことにした。
新たな世界に行く、あの呪文を俺は唱えた。
「リンク、スタート」
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