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英雄伝説~光と闇の軌跡~番外編 アリサのお見合い篇

作者:sorano
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最終話

~ミシュラム~



「うわっ……………」

「こ、怖すぎだろ、エリゼちゃん…………今のエリゼちゃんが出している威圧感、親父や叔父貴が出せる威圧感もとっくに超えているぞ…………」

「ま、まあリィンを独占し続けていたエリゼさんの気持ちを考えたら仕方ないわよ。」

「………ですね。」

「ほえー…………エリゼ、メラメラと燃えているねー。」

極上の微笑みを浮かべるエリゼを見たロイドは大量の冷や汗をかきながら表情を引き攣らせ、ロイドと共に冷や汗をかいているランディは表情を青褪めさせて身体を震わせ、エリィは冷や汗をかきながら苦笑し、エリィの言葉を聞いたティオは表情を青褪めて身体を震わせながら頷き、キーアは首を傾げながら呟き

「ヒッ!?ガタガタブルブル……」

「………………………」

エヴリーヌは悲鳴を上げた後黙り込んでいるリフィアと共に大量の冷や汗をかきながら表情を青褪めさせて身体を震わせ、周囲の人物達は恐怖や危機感によるものなのか、次々とエリゼに道を開け、エリゼはリィンとアリサに近づいた。



「エ、エリゼ………な、何でデートの覗き見なんてしたんだ……?」

自分の正面に近づいてきたエリゼをリィンは大量の冷や汗をかきながら尋ね

「フフ………2番目の妻になるかもしれない方とのデートなのですから、1番目の妻になる女性として様子を見にきただけですよ。」

「アハハ……………あれ?エリゼ、さっきの『昨夜と今朝は随分と楽しまれたようですね?』って言ってたけど、あれはどういう意味なのかしら?」

リィンの疑問に答えたエリゼの話を聞いて苦笑していたアリサはある事に気付いて尋ねた。

「―――そのままの意味ですよ?兄様の荷物に盗聴器を仕掛けてデート中の会話やホテルでの出来事のほぼ全てを別の場所で聞いていましたから。―――勿論、今朝のアリサさんの奉仕やその流れでそのまま情事をした事も知っていますよ?」

「なっ!?」

「ええっ!?」

「あらあらまあまあ♪(まさか今朝もしていたなんて……しかもお嬢様の方からなんて、私も予想外でしたわ♪うふふ、後で部屋に仕掛けておいたビデオでしっかりと確認しないと♪)」

エリゼの答えを聞いたリィンとアリサは顔を真っ赤にして驚き、シャロンはからかいの表情になり

「と、盗聴器………」

「そ、そこまでするなんて…………」

「女の嫉妬ってこええ~…………」

「というか朝から一体何をやっているんですか……」

ロイドとエリィは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、ランディは疲れた表情で身体を震わせながら呟き、ティオは蔑みの表情でリィンを見つめた。



「…………………」

「な、なななななっ!?あ、朝から情事って君達は何を考えているんだ!?まだ成人もしていないんだから、もっと年相応の付き合い方があるだろう!?」

「バカップル。」

「うわ………恋人同士ってみんな、そうなのかな~?」

「さすがに違うと思うが………」

「フッ、在学中にラインフォルトグループの跡継ぎを産む気か?」

ラウラは顔を真っ赤にして固まり、マキアスは顔を真っ赤にして混乱し、フィーは呆れた表情で呟き、表情を引き攣らせて呟いたミリアムの言葉を聞いたガイウスは冷や汗をかきながら答え、ユーシスはからかいの表情でアリサを見つめ

「ちょっと~、あたしが学院に勤めている間に妊娠とかマジで勘弁してよね~。担任のあたしにまで責任が問われるし。」

「え、えっと………二人とも朝から元気だね……アハハ………」

「そ、その……仲が良くていいと思いますよ………アハハ………」

サラは疲れた表情でアリサを見つめ、エリオットとエマは大量の冷や汗をかきながら苦笑していた。

「ねーねー、リィンとアリサって朝で何をしていたのー?ホウシやジョウジって何ー?」

「キ、キーア!」

「アハハ……キーアにはまだ早いね~。まあいつかは知るけどね♪」

「もう、この娘ったら……」

可愛いらしい動作で首を傾げて呟いたキーアの言葉を聞いたエリナは顔を赤らめて慌て、シャマーラは冷や汗をかいて苦笑した後からかいの表情になり、シャマーラの言葉を聞いたセティは呆れた表情で溜息を吐き

「フフ………お蔭様で”今後”の参考になりました。――――リフィア。」

エリゼは極上の微笑みを浮かべながら答えた後リフィアに視線を向けた。

「ヒッ!?こ、こっちを見ないで……!」

「ぬおっ!?な、なんじゃ!?」

視線を向けられたリフィアの傍にいるエヴリーヌは悲鳴を上げて恐怖の表情で身体を震わせ、リフィアは声を上げた後表情を青褪めながらエリゼを見つめて尋ね

「私と兄様、明日も休暇を取るから。」

「わ、わかった!余が手配しておく!だからさっさと2人で休暇を好きなだけ楽しんで来い!」

「ええ、そうさせてもらうわ。――――それじゃあ兄様、今度は私の番ですよ?フフ、腕によりをかけて、今晩の為に精力たっぷりのお弁当も作ってあるので期待していてくださいね?に・い・さ・ま~?」

「ちょっ、エ、エリゼ!?」

焦りながら答えたリフィアの返事を聞いたエリゼはリィンの腕を掴んで、その場から去って行き、ロイド達はその様子を無言で見つめていた。



「だ。大丈夫かな、リィン……?」

「自業自得ですね。」

「フフ、そうね。」

「シュラバだね♪」

「畜生―――――!リア充野郎が―――――っ!!」

そして二人がいなくなるとロイドは冷や汗をかいて苦笑し、ジト目で言ったティオの言葉にエリィは微笑みながら頷き、キーアは無邪気な笑顔を浮かべ、ランディは悔しそうな表情で叫び

「リィンさん、今晩エリゼさんに寝かせてもらえるのかな♪」

「朝から何てとんでもない事を口にしているんですか、シャマーラ………」

「全くこの娘ったら……」

からかいの表情で言ったシャマーラの言葉を聞いたエリナとセティは呆れ

「エヴリーヌ!(エリゼ)は去った!(エリゼ)が戻って来ぬ内に今すぐミシュラム(戦場)から撤退だ!」

「ん!転移!」

リフィアはエヴリーヌと共に慌てた様子で転移魔術によってその場から逃げ去った。



「さ~てと。せっかくミシュラムまで来たんだから、ミシュラム限定のワインでも飲んで帰らないとね~。唯一人で酒を飲むのもつまんないし、ちょうどいいからあんたがあたしのお酒に付き合いなさい、”闘神の息子”。」

「美人のお姉さんとなら、喜んでお供させて頂きます!でも、できればその呼び名は止めて欲しいッス~。」

サラは口元に笑みを浮かべてどこかへと向かい始め、サラの言葉に嬉しそうな表情で答えた後苦笑しながらランディはサラの後を追って行った。

「きょ、教官………朝からお酒なんて、身体に悪いですよ……」

「アハハ………明日は授業があるんだけどなあ……」

「………俺達の授業の時に酔っぱらっていないといいが。」

サラの行動を見たエマは疲れた表情で溜息を吐き、エリオットは冷や汗をかいて苦笑し、ガイウスは静かな口調で呟き

「じゃあ僕達はテーマパークに行こうよ!ユーシス、マキアス!おごってよ!」

「なっ!?何で僕達がそんな事をしないと駄目なんだ!?」

「断る!貴様一人で自分の金で行け!」

ミリアムの提案を聞いたマキアスとユーシスは反論したが

「え~、二人ともお金は一杯持っているんだからケチケチしなくてもいいじゃん~。マキアスのお父さんはヘイムダルの知事に再就職できたし、ユーシスだってクロスベル帝国から”新しい未来を見つけるまでの生活費”として”アルバレア公爵家”にあった莫大な財産のおよそ5分の1が支払われたんだよね~?おごってくれないと、おごってくれるまでず~っと頼み続けるよー!」

「そ、それは脅迫じゃないのか!?第一僕は父さんからそんなに貰っていないぞ!?」

「グッ………!貴っ様………!どこでその話を……!?というか”鉄血の子供達(アイアンブリード)”として働いていた貴様こそ、金なら持っているだろうが!?その金で遊べばいいだろうが!?」

「そ、そうだぞ!”鉄血の子供達(アイアンブリード)”時代に貰った給料とかがあるだろうが!?」

「クレアちゃんが『まだ子供のミリアムちゃんには大金を持たせる訳にはいきません』って言ってあんまり渡してくれなかったんだよー。」

ミリアムの言葉を聞いて二人は唸りながらミリアムを睨んで指摘し、指摘されたミリアムは頬を膨らませて答え、ユーシス達は言い争い始めた。

「それじゃあアリサちゃんはアーケードにあるカフェあたりで独占インタビューに答えてもらいましょうか♪エリゼちゃんに連れて行かれたリィン君の分も含めて一杯聞かせてもらうわね~♪」

「……わたしも付き合う。興味あるし。」

「フム……ならば私も付き合おう。今後の参考になるかもしれぬしな。」

「勿論私も付き合いますわ♪事実とは異なる内容の記事にして頂いたらラインフォルトグループとしても困りますし♪」

「フィー!?ラウラ!?シャロン!?」

そして顔を真っ赤にしたアリサはグレイスやフィー、ラウラとシャロンと共にその場から去って行った。



なお、その後のリィンはエリゼとデートをした後ホテルに泊まり………アリサとした情事の正確な回数を言わされた後、そのままエリゼの膨大な威圧を纏った微笑みに圧されてエリゼと情事をさせられ………自分自身が満足してもエリゼ自身が満足していなく、エリゼの情事の技術によって何度も無理矢理興奮させられた後、エリゼに犯され……精も根も枯れ果て、翌日は朝から顔色を悪くしていた……………更に”クロスベルタイムズ”の夕刊によってリィンとアリサ――――ラインフォルト家とシュバルツァー家の婚約や両帝国による制限が解除された件を含めて全て一面に載ってクロスベル帝国全土に広がり……その翌日には他の通信社の新聞によってゼムリア大陸にも広がり、アリサは学院中の生徒達から祝福されたりからかわれたりして、その度に顔を真っ赤にしていた………………… 
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