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SAO~円卓の騎士達~

作者:エニグマ
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第十四話 白と黒の副団長

~キリト side~

今日はギルド全体で休みだ。
アーサーとサクラは一層の教会に、サクマとコジロウは武器のメンテナンスに、アリスとユージオは四十七層でデート、ケイタ達は二十二層に森林浴、シンタロー達は買い物に、
リンとゴウは、、、何処行くって言ってたっけ。
ちなみに俺は最前線の村の草むらで絶賛、昼寝の真っ最中だ。
今日はアインクラッドで最高の気象設定。
暑くもなく寒くもなく、空気がジメジメしてるでもなければ乾いている訳でもない。
昼寝には最高の日だ。

駄菓子菓子、
そんな事を気にしないで攻略に向かっていたであろう「閃光」殿がご丁寧に注意しに来た。

アスナ「他の攻略組が攻略に忙しいときに昼寝とは良いご身分ですね。」
キリト「ほら、俺副団長だし。」
アスナ「それは私も同じです。」
キリト「こんな天気の良い日に薄暗い迷宮区に入る気にはなれないんだよ。」
アスナ「天気なんていつも同じでしょ。」
キリト「ところがどっこい、今日は年に数回の最高の気象設定日だ。 ほら、アンタも横になってみれば分かるさ。」
アスナ「・・・・」

俺はそのまま寝に入る。




キリト「あー、よく寝た。 って、マジ?」

俺の横には「閃光」殿が寝ていた。
しかも、かなりの爆睡のようだ。
放っておいて睡眠PKにでも引っ掛かったら俺の責任になるだろうし、しゃーない。
少しの間、護衛してやるとしますか。

そして数時間後

アスナ「くしゅん! ・・・・」
キリト「よう、良く寝れたか?」

しばらくボーッとした顔で周りを見渡していたが、
顔が赤くなり、青くなり、また赤くなった。
おそらく羞恥、焦り、怒りの順だろう。
そして、こっちを見て武器を取ろうとして、止めた。

アスナ「ご飯一回。」
キリト「ん?」
アスナ「ご飯一回奢るからそれでチャラ。」
キリト「じゃあ、店は俺の指定で良いんだな?」

アスナは黙って頷く。

キリト「じゃあ、少し下の階層に結構美味いNPCレストランがあるからそこで。」

少し下の階層で遅めの食事を取っていると、

アスナ「今日はありがと。」
キリト「ん?」
アスナ「護衛、しててくれたんでしょ。」
キリト「あぁ。 まぁ、誘ったの俺だし、アンタに何かあったら責任取らされるのは確定的だったからな。 にしても、良く寝てたな。 寝不足?」
アスナ「えぇ。 良く悪い夢を見て、現実の事とか。 でも今日は本当によく寝れたわ。 次に今日みたいな日があったらまた誘ってくれる?」
キリト「フレンド登録してないから無理。 今、この場でするか?」
アスナ「いいわ。 じゃあ、そちらから申請して。」
キリト「・・・ホレ。」

アスナとフレンド登録をした。
と、その時。

「キャアァァァァァ!!!!」
キリト「おい!」
アスナ「えぇ!」

俺達は外に飛び出した。
外に出ると重装備の男のプレイヤーが教会の窓から武器を突き刺され、さらにロープを首に掛けられてぶら下がっていた。

キリト「おい! 早く武器を引き抜け!!」

だが、武器には幾つもの返しが付いていてそう簡単には外れない。

キリト「くそ、俺がロープを切るから受け止めてくれ。」
アスナ「分かった。」

しかし、俺が着く前にその男はHPが全損したのかポリゴンとなって消えた。
それと同時に索敵スキルを全開にして周囲を調べるが、

キリト「誰も居ないだと。」

そのままロープを回収して下に降りる。

アスナ「どうだった?」
キリト「誰も居なかった、しかも転移した様子も無い。 武器は?」
アスナ「これ。」
キリト「鑑定スキルを持ってる奴が必要だな。 と、その前に。 誰か! さっきのを最初から見てた人は居ないか!? 居たら、出てきて一部始終を教えてくれ!」

人混みの中から1人の女性が手を挙げながら出てきた。


~side out~ 
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