SAO~円卓の騎士達~
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第五話 ビーターギルド結成
前書き
前々回言っていた二十七層まで行ったベータテスターの生き残った十人はアーサー、キリト、サクマ、シンタロー、アリス、ユージオ、アルゴ、pohに今回出てくる二人です。
~アーサー side~
二層のアクティベートをおこなって、ユージオ達と合流した後、当たり前だがこれからの事について話し合っていた。
ユージオ「で? 悪役になったは良いんだけど、どうするの? これから。」
アーサー「そうだな、とりあえず<体術>でも取りに行くか?」
アリス「そう言うことを言っているんじゃありません。」
アーサー「ただのジョークだ。」
キリト「それで、本当にどうするんだ?」
アーサー「ギルドを作ろうと思ってる。」
アヤノ「シンタロー、ギルドって何?」
シンタロー「こういうオンラインゲームでは一部のプレイヤーが集まって一つの集団を作るんだ。 そして、ある程度の人数がある状態でシステムに申請をするとギルドをつくれる。 ギルドのメリットは情報、アイテムの交換、パーティーの安定化。 その他もろもろ。」
エネ「で、そのギルドの名前自体がブランドとなる事があるの。」
コノハ「具体的に言うと、強いギルド=強者が集まる=所属している人は強者、みたいな感じ。」
アーサー「だが、今回は違う。 ビーターが集まることにより、ベータテスター自体のイメージを上げようって事。」
アヤノ「なるほど。」
本当に分かってるか疑わしいが、放っておく。
アーサー「んじゃ、ギルド結成クエスト受けに行くか。」
キリト「あぁ。 あの物凄く旨いクエスト。」
そう、ギルド結成のクエストは簡単で、物凄く報酬が良い。
それ故にベータテスター時代は受けてはギルド解散し、受けては解散しを繰り返してた奴等がいた。
まぁ、怠け者達だけだったが。
内容はギルドの旗を作るという名目で圏外に生えている木と同じ木にいるでかい繭を回収するというもの。
それだけでギルド結成ができ、さらに繭からとれた糸を貰えるのだが、この糸が防具の素材に使って良し、売って良しという便利なアイテムなのだ。
さらにクエスト道中ではエンカウント率が低下する。
俺達は速攻でこのクエストをクリアし、ギルドを結成、、しようとしたのだが名前が思い付かなかった。
シンタロー「・・・これというやつが出て来ないな。」
アヤノ「えーと、じゃあこういうのはどうかな。」
シンタロー「却下。」
アヤノ「まだ、何も言ってないよ!?」
シンタロー「どうせ、また変な名前の奴なんだろ?」
アヤノ「違うよー、私が思い付いたのは『円卓の騎士団』。」
アーサー「それ、俺の名前からか?」
アヤノ「大正解!」
アーサー「はぁ、でも良いかもな。 『円卓の騎士団』。」
キリト「まさか、お前ネタに走るのか!?」
アーサー「んなわけねーだろ! 本家の円卓の騎士はアーサー王が騎士達の平等を意味して作ったものだ。 それと同様に俺達のギルドも名目上はギルドマスターが居ても、実際は全員平等で居たいからな。」
アリス「では、ギルドネームは『円卓の騎士団』で良いですね?」
もちろん、全員賛成。
で、ギルドマスターは俺になった。
ネタに走るのは柄じゃ無いんだけどな。
笑ってるキリトは後でしばく。
アーサー「ま、とりあえずビーターギルド結成だな。 んじゃ、<体術>取りに行こうぜ。」
アヤノ「<体術>って?」
シンタロー「武器を使わない攻撃 、防御をアシストするスキルだ。」
アヤノ「つまりパンチ、キック?」
シンタロー「認識はそれでいい。」
ユージオ「でも、<体術>を手に入れるクエスト。 これが中々難易度が高いんだ。」
アリス「それよりも精神的に結構くるものがありますけど。」
キリト「あぁ。 キツかったな、あのクエストは。」
エネ「あんた達が口を揃えてキツいって言うクエストってどんだけ難易度高いのよ。」
アーサー「知りたいか?」
エネ「やっぱり良い。」
アーサー「まぁ、これだけ人数居ればすぐに終わる、はず。」
そして、<体術>を取るために武人?の家に向かってクエストを受けたのだが、すぐに終わりそうだ。
それもその筈、現SAOプレイヤーの中でも最もレベルの高い五人+ベータテスター二人とニュービー四人が岩に次々と攻撃をいれるのだ。
まぁ、最終的には丸一日かかったが。
コノハ「キツかった。」
エネ「本当に精神的にくるわね。」
シンタロー「ベータテストの時には三日かかったぞ。」
サクラ「よく、耐えれたね。」
アーサー「シンタロー死にかけてた記憶がある。」
キリト「ところでギルドホームどうする?」
アーサー「四十~五十層の何処かにしようとおもってる。 まぁ、それよりも先に全員のレベリングをしないとな。」
今のメンバーのレベルは俺が一番上で13、下はアヤノで6。
せめて二桁にはのせたいんだよな。
ユージオ「二層のポップ率高いところって何処だっけ。」
アリス「確かこの先に開けた草原があってそこに牛型モンスターが結構ポップしてたはずです。」
この後、フィールドではモンスターの悲鳴?らしきものが大量に聞こえたと言う。
そんな一方的な狩りを続けておよそ一時間半。
三人のプレイヤーが近づいてきた。
一人はアルゴだが、あとの二人は知らない奴だった。
アルゴ「やぁやァ。 一層のボス戦では色々な意味で目立ったらしいナ。」
アーサー「茶化しに来たのなら帰れよ。 んで、後ろの二人は?」
アルゴ「アァ、アー坊達の仲間になりたいって言ってナ。 連れてきたんダ。 あれダ。 ビーターの分類に入るプレイヤー。」
アーサー「ふーん、名前は?」
ゴウ「俺の名前はゴウ。 武器は盾ありの槍だ。」
リン「私はリン、武器は盾あり片手剣。」
アーサー「あぁ、リンとゴウね。 で、何でわざわざ嫌われ者になろうと?」
ゴウ「俺達もベータテストの時は上までいったプレイヤーだ。 それなのにお前らだけに悪役をやられて俺達が知らん顔してるのは凄く後味が悪くてな。」
リン「そう言うわけで貴方達以上の悪者にはなれなくても、せめて同じ立場に立とうと思って。」
アーサー「分かった。 じゃあ、俺達のギルドに入るか?」
アルゴ「へぇ、ギルドなんて作ったのカ。 名前ハ?」
アーサー「『円卓の騎士団』。」
アルゴ「ネタじゃ無いよナ?」
アーサー「当たり前だろ。」
そして、ゴウとリン、ついでにアルゴがギルドに入った。
~side out~
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