ドリトル先生の名監督
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第一幕その七
「僕にはね」
「だからそんなことはないから」
「先生が思ってる様なのじゃないから」
「もっと周りを見るの」
「そうすればわかるから」
「だといいけれどね、まあ君達がそう言うのなら」
先生はわかっていないながらも皆の心についてはわかったのでこう言いました。わかることはわかる先生なのです。
「結婚相談所に行くのは止めるよ」
「そうそう、是非ね」
「そういうことはしなくていいから」
「もっと身近を見る」
「そうすればわかるよ」
「それじゃあね、それとだけれど」
ここでまた言った先生でした。
「さっきサラとお相撲のお話をしたけれど」
「ああ、お相撲ね」
「力士さんのこととかお話してたね」
「ちゃんこのこととか」
「色々お話していたね」
「うん、最近どうもね」
首を傾げさせつつ言うのでした。
「八条大学の相撲部に怪我が多いね」
「身体がぶつかり合うから怪我多いんだね、お相撲って」
「ラグビーとかアメフトと一緒で」
「そうなんだね」
「いや、そのことを考えてもね」
それでもというのです。
「怪我が多いね」
「ううん、そうなんだね」
「相撲部の怪我人が多いんだ」
「どうにも」
「よく治療をするからわかるんだ」
医学部の教授であり大学の保健医の一人でもあるからです。
「怪我人が多いってね」
「相撲部の人にだね」
「どうにも」
「そうなんだね」
「うん、どうしたものかな」
それがというのです。
「心配だね」
「怪我が多いってね」
「それだけで問題よね」
「スポーツチームも怪我が多いとね」
「それだけで弱くなるから」
「まずは怪我をしないこと」
先生ははっきりと言いました。
「それが第一だよ」
「スポーツ選手はね」
「格闘技の選手にしても」
「それが大事だね」
「やっぱり」
「そう、本当に怪我をしたら」
それこそというのです。
「幾ら練習をしても幾ら凄い選手でもね」
「それだけで駄目だから」
「回復しても影響出たりするし」
「まずは怪我をしない」
「それが大事だね」
「相撲部についてもね」
こう言うのでした。
「怪我が少なかったらいいね」
「というか原因あるんじゃ」
「やっぱり怪我をするにはね」
「どうしても」
「だから怪我人も多いのかな」
「そうかもね、そこが気になるね」
先生にしてもというのです。
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