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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)

作者:あちゃ
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第1章:メルキド編
  23:誰か一人に依存してはダメ。特に神とかには……

(メルキド)
リュカSIDE

貧乳女神との打合せを終え、先程雰囲気が悪くなった食堂へと戻る……
また皆の機嫌を良くさせなければならないので、少しばかり気が重いよ。
でもゴーレムが3日ほどで襲来するらしいから、皆を宥める時間なんてないかも……と、考えながら食堂のと扉を開けて入出すると……

「おお、戻ったかリュカ。どうであった……ルビス様は説得出来たのか?」
如何いうことだろうか……ヒゲ(ロロンド)とロッシが肩を組んで仲良く俺の方を見詰めてる。
他の連中も嬉しそうに笑顔を並べて俺を迎えてくれる。

「どうした? 先刻(さっき)まであった険悪ムードは何処行った?」
「リュカが外へ行ってる間に、俺達だけで話し合ったんだ」
「そう。そして我が輩はロッシと仲直りをした」

「ふ~ん……それは良かった。でも上辺だけじゃ困るぞ」
「勿論だリュカ。俺もロロンドも互いに考え方が違った為、意味なく敬遠し合ってた。だけどな……この町が好き、この町で暮らしたい、町の皆と幸せになりたい、その気持ちは同じだって事に気が付いたんだ」

「その通り。我が輩は未だにゴーレムが敵である事に疑いを持って居るが、そんな事は関係ない! 我らを滅ぼそうとする敵がゴーレムなのか、はたまた別の存在なのかで争うよりも、何者かが攻めてくるのであろうから皆一丸となって対抗しなければならないのだと、気付かされたのだ」

俺が貧乳女神の相手してる間に、メルキドの巨乳&美乳女神様に説得されたのか。
うむ、それはそれで素晴らしい。
やっぱ美女に嫌われるのって、男としては嫌だもんね。

そういう事になったのなら、俺はゴーレムの対策に勤しまなければならない。
皆の食事は終わってないけど、俺が居なくても団結してるみたいだし、放置して大丈夫だろう。
それにゴーレムを倒したら俺はこの地方から居なくなるのだし、今のうちから慣らしておいたほうが良さげだよね。

「じゃぁ皆は食事を楽しんでてよ。僕は用事を思いだしたから、仕事に戻るよ」
そう爽やかに告げて食堂を後にする。
く~っ、カッチョイぃ!

そうだ……ゴーレムを倒してこの地方を去るときも、皆には告げない方が良いと思うね。
下手に言っちゃうと、俺に依存しようと復興がおざなりになるかもしれないしね。
それにその方が格好いいんじゃね?

メルキドを復興させた伝説のビルダーは、町の未来が見えてきた所で人知れず姿を消す。
残された人々は伝説のビルダーの意思を継ぐべく、今まで以上にメルキドを発展させることに尽力するのだ……ってな(笑)
うんうん、格好いい!

まぁ、そうならなくても俺は知らねぇし、ルビスが女神様パワーで何とかすることだと思う。
そんな事より、次の場所はリムルダールって言ってたよね。
俺の遠い記憶だとリムルダールって水が豊富な綺麗な町だったよね。

流石に町並みは残ってないだろうけど、周囲が綺麗な湖に囲まれてたはずだし、そんな場所に町を造っちゃえば遭遇した美女達と水着姿でワッショイ祭りじゃね?
こりゃぁ急いでゴーレム倒して、次の土地に行かなきゃならないね。

よっしゃぁ、大量に入手した爆弾石使って、大量に魔法の玉を作って、大量にオリハルコンを手に入れて、メルキドシールド作っちゃいましょう!



(オリハルコン鉱山地帯)

そんな訳でぇ……やって参りましたオリハルコン鉱山地帯。
前回は爆弾岩を大量に狩りましたが、今回は見向きもせずに岩場に魔法の玉をセッティング。そして爆破!
……なんでこのアイテムが魔法の玉なんだろ? 爆弾じゃん! 魔法じゃないじゃん!!

そんな疑問を抱きながら、大量のオリハルコンを手に入れた。
これでメルキドシールドを作れば、ゴーレムにも対抗出来る……あれ?
そう言えばショーターが『メルキドシールドを作るには、ドムドーラ地方に居る大きなストーンマンが持ってる“ゴーレム岩”と“オリハルコン”が必要です』って言ってたよね。

オリハルコンだけじゃダメじゃ~ん!
ドムドーラ地方にも行かなきゃダメじゃ~ん!!
ちょーめんどくせー。

でも時間ないしなぁ……
調子こいてオリハルコン集めに1日以上消費しちゃったしなぁ……
直ぐにメルキドへ戻って、そして直ぐにドムドーラ地方へ行かなきゃならないなぁ……

ルビスは昨日の時点で『あと3日くらいでゴーレム来るぅ』とか言ってたけど、あの女の言う事なんて当てにならないし、もしかしたら今頃メルキドがゴーレムに襲われてるかもしれない……

やっべ……取り敢えず帰らないと!!



(メルキド)

キメラの翼を使って拠点に戻ってくると、何やら外が騒がしくなっていた。
どうやらマジで攻め込まれているらしい。
慌てて鋼の守りの上に乗り、戦況を確認する。

そして取り敢えずの安心を得た。
まだゴーレムは来てなかったよ。
ザコが大群で攻め込んできただけ。
まぁケッパー等には荷が重いので、俺が急いで駆逐しましたよ。

敵を一掃した所で、直ぐさま旅の扉・赤へ……



(ドムドーラ地方)

不毛の砂漠地帯ドムドーラ地方。
ここにはテンプレ衝突のストーンマンが居り、俺の登場を心待ちにしてる……訳はない。
だって見当たらないのだもの!

おかしいなぁ……前回・前々回に来たときは、呼びもしないのに現れて俺を追いかけ回したクセに、来てほしいときには現れもしない。
これがツンデレってやつか? いやツンデレって言葉であってるのか?

色々彷徨いて探し回りたいけど、時間的余裕もないし……ピラミッドには怖いから近付きたくないし、早く見つけて倒したいよ。
小さいストーンマンは簡単に倒せたけど、大きいのには武器が効かなかった……

だから魔法の玉で爆破してやろう。
これなら倒せると思うんだ。
だけど気を付けないとね。
爆破に巻き込まれたらシャレにならないだろうから。

そうなると、どうすれば倒せるのだろうか?
ストーンマンの動きが遅いとは言え、魔法の玉も導火線に火を付けてから爆発まではタイムラグがある。
導火線を短くしちゃうと、俺が逃げる時間も無くなっちゃうので、そんな事は出来ない。

つまり、魔法の玉に火を付けて地面にセットして、ストーンマンをその位置まで誘導しつつ俺は安全圏まで逃げる……
出来るか、それ?
でもやらなきゃならないのか……

そんな事を考え砂漠地帯をウロウロしてると、前方不注意で壁に激突した。
この感触はテンプレ激突!
視線を上げると、そこにはあのカワイ()ちゃんが!!

リュカSIDE END



 
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