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英雄伝説~光と闇の軌跡~(零篇)

作者:sorano
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第124話

~太陽の砦・最奥~



「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……………ッ!」

ロイド達の協力技を受けたヨアヒムは身体を赤く変えて暴れ出し

「こ、これは………!」

ヨアヒムの様子を見たロイドは厳しい表情でヨアヒムを睨み

「か、完全に暴走してしまったみたいです………こうなったらもう………彼の肉体は………」

「そんな………」

「くっ………」

ティオの推測を聞いたエリィとヨシュアは唇を噛みしめたその時

「ギイイイイイイ………!」

ヨアヒムは両手を振り上げ

「!下がりなさい!何かして来るわ!」

「!!」

ヨアヒムの行動を見たレンの警告を聞いたロイド達はその場から後ろに跳躍して回避した!ロイド達が行動を開始した瞬間、ヨアヒムは両手を地面に叩きつけ、ロイド達がいた場所にヨアヒムの両手の一部が生えてきた!

「なっ……!?」

「私達を拘束して殺すつもりだったのね………」

「レンさんの警告がなければ危なかったです………」

「……哀れね。でも自業自得かしら。今、楽にしてあげるわ。」

それを見たロイドは驚き、エリィは厳しい表情で呟き、ティオは安堵の表情で呟き、レンは複雑そうな表情で呟いた後静かな表情で言った。するとその時!



「くかかかかかっ!どうやら最高の展開に間に合ったようだな!ここで真打ち登場だぜぇっ!彗星の闇剣!!」

ギレゼルの声が聞こえた後上空からヨアヒムの肩に暗黒属性が込められた魔剣が刺さり

「光よ!今ここに集いて、明日を斬り開く道標(みちしるべ)となれ!行けっ!彗星の光剣!!」

さらに続くようにメヒーシャの声が聞こえた後上空から神聖属性が込められた光の聖剣がヨアヒムのもう片方の肩に刺さった後、魔剣と聖剣は同時に爆発を起こし

「オォォォォ………マックス・エクステンション!!」

「我らの糧たる常明の光よ 今ここに集いてかの者を滅せん!セイクリッドシャイン!!」

「あっははははっ!死ね死ね死ね――――――――ッ!転移爆発!!」

そしてラグタスとルファディエル、エルンストの声が聞こえた後巨大な闘気の球体が上空から現れてヨアヒムにぶつかった後大爆発を起こし、続くように光の大爆発、連鎖する爆発が起きてヨアヒムの両手を粉々に破壊した!そしてヨアヒムの両手が破壊されるとなんと上空からルファディエル、ギレゼル、メヒーシャ、ラグタス、エルンストが現れてロイド達の傍に着地した!

「ルファ姉、ギレゼル!それにメヒーシャ達も……!」

「メヒーシャ達は外で戦っていたのにどうして……」

ルファディエル達を見たロイドは明るい表情をし、エリィは驚きの表情でルファディエル達を見つめ

「敵の数も少なくなってきたから私達が先行して加勢に来た!」

エリィの疑問にメヒーシャが答えた。するとその時

「ロイドお兄さん!これが最後のチャンスよ!もう”彼”は保たない!止めを刺すわよ!」

レンは真剣な表情で叫び

「くっ…………」

レンの叫びを聞いたロイドは唇を噛みしめた後

「おおおおおおおおおおっ……………!」

決意の表情で叫びながら仲間やルファディエル達と共にヨアヒムに向かい、レンも続くように魔術の詠唱を開始した!

「我が神技にて浄化される事、光栄に思うがいい!外道!神技!姫神乱舞!!」

フェミリンスはヨアヒムに近づいた後神槍で乱舞攻撃を行いヨアヒムの全身をズタズタに斬り裂き

「汝…………美の祝福たまわらば………我、その手法、紫苑の鎖に繋ぎとめん!アブソリュートゼロ!!」

エクリアは大魔術によって発生した絶対零度の猛吹雪でヨアヒムの全身を凍結させて動けなくし

「ヨシュア、ミント!もう一度行くわよ!」

「ああ!」

「うん!」

「「「究極奥義!太極烈波――――ッ!!」」」

エステル、ヨシュア、ミントはそれぞれ協力して連携攻撃した後強力な一撃を放ってヨアヒムの身体の一部を粉々に破壊し

「うふふ♪み~んな、殲滅してあ・げ・る♪やぁ~………!!」

レンは凶悪な笑みを浮かべた後、その場で回転して闘気の竜巻を作り

「それっ!!」

武器を振るって竜巻を放った!すると竜巻はヨアヒムの全身をさらに斬り裂いた後宙へと打ち上げられ

「炎よ!氷よ!雷よ!大地よ!光よ!闇よ!そして無よ!今ここに全て具現せよ!さあ!殲滅の時間よ!…………行きなさい!!」

打ち上げられたヨアヒムの全身にさまざまな属性の武器が貫いた後連鎖爆発が起こり

「うふふ♪これでフィナーレよっ!!殲滅の鎌(ルイン・シックル)!!」

打ち上げられたヨアヒムが落ちたその時、闘気と魔力を込めた事によって巨大化した大鎌を構えて突撃して来たレンがヨアヒムが地面に叩き落とされた瞬間大鎌を振るってヨアヒムの両足を破壊した!

「始めるぜ、エルンスト!!」

「ああ、始めようか……”死神”達の狂宴を!!」

レンが攻撃を終えるとランディはエルンストに呼びかけ、呼びかけられたエルンストは凶悪な笑みを浮かべ

「うおおおおおおおおおおっ!!」

ランディは怒涛の銃撃を放ちながら突撃し

「あっははははっ!とっととくたばりなぁっ!!」

エルンストは自分の背後に無数の短剣を召喚した後全てヨアヒム目掛けて放ち、エルンストによって放たれた短剣は全てヨアヒムに刺さった後血を噴出させ

「おおおおおおおおおおおおっ!!」

さらにヨアヒムに近づいたランディは斬撃を放つと共に駆け抜ける攻撃を何度も繰り返し

「死ね死ね死ね死ね―――――――!!」

エルンストはヨアヒムの全身の至る所を爆発させて攻撃し、攻撃を終えたエルンストは転移してランディと共にヨアヒムを挟み込むような位置で両手に暗黒の刃を纏わせた後ランディと共に突撃して十字(クロス)に斬った!その技は”死神”達が協力して放つ赤き狂宴(コンビクラフト)!その技の名は………!



「「紅き狂宴(クリムゾン・パレード)!!」」



ランディとエルンストが放ったコンビクラフト――――クリムゾン・パレードによってヨアヒムは全身から大量の血を噴出させ、そこにエリィとメヒーシャが攻撃を仕掛けた!

「メヒーシャ、行くわよ!」

「ああ!」

エリィはメヒーシャに呼びかけ、呼びかけられたメヒーシャは頷いた後ヨアヒムに接近し

「ハァァァァァ……!!」

メヒーシャは聖槍で乱舞攻撃を行い

「聖と魔の刻印銃よ………光と影の弾を以って、明日を切り開く道標(みちしるべ)となれ………!はああぁぁぁっ!!」

エリィは白と黒の銃から怒涛の連続銃撃を放って攻撃し、乱舞攻撃を終えたメヒーシャはエリィの元に戻り、連続銃撃を終えたエリィは白と黒の銃にエネルギーを溜めた後メヒーシャの身体に押し当てると共にエネルギーを解き放ち、メヒーシャはヨアヒムに向かって全身から聖気を放ちながら飛行して突撃した!するとエリィが放ったエネルギーはメヒーシャを覆い、メヒーシャの姿を聖光を放つ不死鳥の姿にし、不死鳥の姿となったメヒーシャはヨアヒムに突撃した!



「「白鳳凰の光翼(ディバイン・ディバイディング)!!」」



光の不死鳥となったメヒーシャがヨアヒムに突撃するとヨアヒムの身体の真ん中に大きな風穴を空け、さらに風穴から光の大爆発が起こり、爆発に呑みこまれたヨアヒムは全身ボロボロで光によって浄化されたのか全身から煙を上げ始めていた。

「行きますよ、ラグタス!!」

「うむ!!」

エリィとメヒーシャがコンビクラフトを放ち終えるとティオとラグタスは肩を並べ

「オォォォォ――――!」

ラグタスは闘気の球体を次々と放ち

「術式解放!魔力エネルギー、チャージ開始!……………チャージ完了………!」

ティオは全身から魔力を解放し、自分とラグタスの背後に巨大な4つの魔法陣を顕させ、さらに魔導杖を変形させ、砲口に膨大な魔力エネルギーを溜め終わり

「ハァァァァァァァ………!!」

ラグタスは両手に膨大な闘気のエネルギーを溜め込んだ後、ティオが放った魔法陣からの水、時、無、幻属性のエネルギーと魔導杖の砲口から放ったエネルギーと共に解き放った!



「「ティーロ・スフォルツァンド!!」」



2人が放った怒涛のエネルギーはヨアヒムの身体の内の5か所を同時に貫き、貫かれた場所は完全に消滅していた!2人が放ち終えるとロイド、ギレゼル、ルファディエルが攻撃を開始した!

「行くぞ!ルファ姉、ギレゼル!」

「ええ!」

「おう!」

ロイドは2人に呼びかけた後ギレゼルと共に敵に向かい、ルファディエルは詠唱をして自分の背後に無数の光の魔力弾を顕させ

「ハァァァァァァ………!」

「ヒャッハー―――――ッ!」

ロイドとギレゼルは息も尽かせぬ怒涛の攻撃を行い

「行けっ!!」

ルファディエルは怒涛の光の魔力弾を放って攻撃し、そして攻撃を終えたロイドとギレゼルは一端ルファディエルがいる場所まで下がった後、ギレゼルはルファディエルと共に詠唱をし、詠唱をした2人はロイドに聖と魔による雷を纏わせ、相反する属性の雷を纏ったロイドは回転しながら突撃した!



「「「オメガ・ライトニングストライク!!」」」



相反する属性の雷を纏ったロイドが突撃すると聖と魔の雷が混じった大爆発が起き雷の爆発に呑みこまれたヨアヒムは全身を焼き尽くされた!

「ガアアアアアアアアアア―――――――――――――ッ!!!???」」

立て続けにすざましい威力を込められた技を受け続けたヨアヒムは全身ボロボロの状態で暴れ続け

「ティオ!最後はレン達で決めるわよ!」

それを見たレンはティオに呼びかけ

「わかりました!」

呼びかけられたティオは頷いた後、レンと共に膨大な魔力と”魔”の気を纏いながらヨアヒムを挟み込む形の位置に移動し

「我らが呼びかけに応えよ!」

ティオが魔導杖を掲げて叫び

「開け!異空の扉!」

レンも大鎌を掲げて叫んだ。

「塵も残さず!」

「虚空へ消え去れ!」

すると2人の頭上にそれぞれ黒き太陽が現れ

「「デュアル・ザ・サン!!」」

2つの黒き太陽は妖しく輝いてヨアヒムを焼き尽くし

「まだですっ!流道の水よ…………!アクエリアス・スフィア!!」

続けてティオは魔術で上空から大量の水が落ちてきてヨアヒムを襲い

「荒廃の風よ……!プリズミック・スターズ!!」

ティオが魔術を放ち終えるとレンは魔術で異空間から膨大な風の魔力エネルギーを放ってヨアヒムを貫き

「星の狭間で己を恥じよ………!ブライティスト・ゲート!!」

レンが魔術を放ち終えるとティオは魔術で異空間から巨大なエネルギーを召喚してヨアヒムに襲わせ

「原始の炎よ………!エクスプロージョン・ノヴァ!!」

ティオが魔術を放ち終えるとレンはヨアヒムの上空に魔術で巨大な炎の球体を召喚し、召喚された炎の球体はヨアヒムにぶつかって、ヨアヒムを焼き尽くし

「常世の闇よ………!マクスウェル・ロアー!!」

レンが魔術を放ち終えるとティオは魔術でヨアヒムを巨大な闇で包み込むと共に異空間より隕石を召喚して、召喚した隕石を闇に包みこまれたヨアヒムを襲わせ

「滅びの時よ………!ディメンジョナル・マテリアル!!」

ティオが魔術を放ち終えるとレンは魔術で異空間から巨大な球体を召喚し、召喚された球体はヨアヒムを呑みこんで大ダメージを与え続けていた。

「私達が!」

そしてティオは再び魔導杖を掲げ

「遺恨を断ち切る!」

レンも大鎌を掲げた!すると異空間より巨大な蒼き球体がヨアヒムの頭上に召喚され、蒼き球体は聖なる蒼き光を放ち、ヨアヒムを光で焼き尽くすと共にロイドや自分達の傷を癒し、戦場全体を蒼き光で照らした!その魔術は”真なる叡智(グノーシス)”によって互いの感応力を共鳴させた者達が協力して双方に秘められる真の力を全て発揮させ共鳴して放つ”究極の真なる叡智の魔道(アルティメットグノーシスクラフト)”!その魔術とは……!



「「ブルーアース!!」」



「アアアアアアアアアアアアアアアア――――ッ!?我等が大望を必ず……キーア様―――――――――――――――――ッ!!………………………」

2人が放った究極の協力魔術(アルティメットグノーシスクラフト)―――――ブルーアースによってヨアヒムは叫びながら塵も残さず浄化され、消滅した……………!

 
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