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英雄伝説~光と闇の軌跡~(零篇)

作者:sorano
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第64話

~夜・ハルトマン議長邸~



ロイド達が部屋を出ると武器を持ったマフィア達が待ち構えていた!

「いたぞ………!」

「侵入者だ………!」

「くっ………キーア!エルファティシアさん!下がっていてくれ!」

待ち構えているマフィア達を見たロイドはキーアを下した後キーアとエルファティシアに指示をし

「うんっ………!」

「………わかったわ。」

指示をされた2人はそれぞれ頷いてロイド達の背後に控えた。

「来るわ………!」

そしてロイド達は戦闘を開始した!



「「くたばれっ!!」」

戦闘開始早々銃を持ったマフィア達は銃口をキーアとエルファティシアに向けて撃とうとしたが

「無駄だよっ!!」

「いくわよ………!喰らいなさい!たぁああっ!!」

「「ぐあっ!?」」

ワジが懐から放った謎のカードを華麗に投げつけて、敵の行動を妨害する攻撃――――トリニティカードとエリィが放った銃と蹴りの連続攻撃―――ワイルドスワンを受けて、銃を取り落とした!

「チッ!邪魔だ!」

それを見た鉈を持ったマフィアはエリィを攻撃しようとしたが

「させるか!!」

「ぐっ!?」

ロイドのクラフト―――スタンブレイクを受けて怯んだ!そしてエリィは銃を構え直し

「今だ!クロスミラージュ!!」

鋭い銃撃をマフィア達に放った!

「「「ガッ!?」」」

エリィが放った前方に踏み込んで放たれる鋭い銃撃―――クロスミラージュを受けたマフィア達はダメージを受けると共に怯み

「うぉおおっ!たぁあああっ!!」

「うぉおお、はぁっ!!」

「「「グッ!?……………」」」

ロイドの突撃とワジの足技を受けて気絶した!



「くっ………2人とも、怪我はないか!?」

戦闘を終えたロイドは振り向いてキーアとエルファティシアに尋ね

「ええ。」

「うん、大丈夫。キーア、へいきだよ!」

「ふう……よかった。」

尋ねられたエルファティシアは頷き、キーアはロイドに近づいて笑顔を見せ、2人の答えに安堵の表情を浮かべたロイドはキーアを再び抱き上げた。

「フフ、随分と度胸のある2人じゃないか。この調子で何とか逃げ切れるといいんだけど。」

「とにかく急ぎましょう………!」

そしてロイド達は再び脱出を開始し、正面玄関にまで走って行き、脱出しようとしたが、そこにはガルシアを始めとしたマフィア達は大勢いた!

「クク………やはりネズミが出やがったか。―――てめえら、狩りを始めるぞ!客はオークション会場に隔離して屋敷の出口は完全に封鎖しろ!ネズミ一匹、逃がすんじゃねえぞ!」

「承知しました!」

(くっ………)

マフィア達に指示をしている様子のガルシアを見たロイドは表情を歪め

(なんかデッカイ人がいるね~。)

(………見た所あの男が手下達を束ねる頭みたいね………)

キーアは呑気に呟き、エルファティシアは警戒した表情でガルシアを見つめ

(どうやら正面玄関から逃げるのは無理みたいね………)

エリィは厳しい表情で呟いた。そしてロイド達は他に逃げる場所がないか探すために屋敷内を走り回った。すると軍用犬達がロイド達の行く先を防いだ!

「わぁ………!なんかいっぱい来たよ!?」

「全身に装甲を纏った犬!?」

軍用犬達を見たキーアは声を上げ、エルファティシアは驚いた。

「くっ………屋内に犬を放つなんて!」

「なんとか撃退しないと………!」

「………来るよ!」

そしてロイド達は再び戦闘を開始した!



「「「グルルルッ!!」」」

戦闘開始早々、軍用犬達はロイド達にそれぞれ襲い掛かった!

「くっ!?」

ロイドはトンファーで防御し

「ハッ!」

「フッ!」

エリィはワジと共に回避をした後、鞘から細剣を抜き

「風よ……我が剣に宿れ!ウィンディング!!」

「グルッ!?」

リウイ直伝の魔法剣技―――ウィンディングを放ってダメージを与え

「ひゅひゅ………せいっ!!」

「えいっ、やっ、せいっ!!」

「「ガルッ!?」」

ワジはグローブを付けた拳で、ロイドはトンファーで連続攻撃をしてダメージを与えた!

「「「ガルルルルッ!!」」」

「くっ!?」

「きゃあっ!?」

「うっ!?」

ロイド達の攻撃によってダメージを受けた軍用犬達だったが、装甲をしている為か、ダメージは少なく次の攻撃――――空牙を放ってロイド達を怯ませ

「「「ガルルルル……!」」」

後方にいるエルファティシアとキーアに狙いを定めた!

「!いけない!」

「2人とも、逃げろ!」

それを見たエリィは顔色を変え、ロイドは警告しながら軍用犬達に向かったその時!

「ワンちゃんたち、めっ!!」

「「「グルッ!?」」」

キーアの叫びに軍用犬達が怯み

「純粋なる魔よ……炸裂せよっ!イオ=ルーン!!」

「「「ギャンッ!?………………」」」

いつの間にか杖を構えていたエルファティシアが魔術による純粋の爆発を軍用犬達の中心地に発生させ、一撃で軍用犬達を絶命させた!

「なっ!?」

「ええっ!?」

「へえ………凄い威力じゃないか。」

エルファティシアの魔術攻撃を見たロイドとエリィは驚き、ワジは感心し

「わぁ~!すごーい!」

キーアははしゃぎながらエルファティシアを見つめ

「フフ、犬達を怯ませた貴女も十分凄いわよ。………ルリエンよ、彼の者達に慈悲を!癒しの風!!」

見つめられたエルファティシアは微笑んだ後、治癒魔術をロイド達に放って、ロイド達の傷を回復した。

「グラッツェ(ありがとう)。」

「あ、ありがとうございます。………エルファティシアさん、魔術が使えたんですね………」

傷を癒されたワジは静かな笑みをエルファティシアに向け、エリィは戸惑いながらエルファティシアを見つめ

「………戦いの際、後方からの援護はしてあげるわ。―――行くわよ。」

見つめられたエルファティシアは静かに答えた後、ロイド達を促し

「はい………!」

ロイドは力強く頷いた後、再びキーアを抱き上げて仲間達と共に脱出を再開し、他の脱出口がないか探し回り、豪華な寝具がある部屋に入った。



「ここは………」

「確かハルトマン議長の部屋じゃなかったかしら………」

「へえ、さすがに豪華そうな部屋だね―――………どうやら先客がいるみたいだけど。」

「え………」

エリィの言葉を聞いて興味深そうな様子で部屋を見ていたワジは何かに気付いて声をあげ、ワジの言葉を聞いたロイドが呆けたその時

「おいおい、先に気付くなよな。せっかく驚かせてやろうと準備してたのによ~。」

寝具の物陰に隠れていたレクターが現れて、ロイド達に近づいてきた。

「レクターさん……!?」

「ど、どうしてここに………」

レクターの登場にロイドとエリィが戸惑っている中、レクターはキーアとエルファティシアを見回した。

「ほう、これはなかなか………フッ………アンタらも随分と面白い魚を釣り上げたもんだなァ。」

「え……」

感心した声を出した後、口元に笑みを浮かべて言ったレクターの言葉を聞いたロイドは呆け

「お魚ってキーア達のこと?キーア達、食べられちゃうの?」

キーアは首を傾げながら尋ねた。

「おお、頭っからガブリとひと呑みにな!がお~っ、パクパク!んぐぐ、しまったぁ!ノドに詰まらせちまったぜェ~!」

尋ねられたレクターはわざとらしい演技をした。

「なんなの、このふざけた人間………」

「あはは!このヒト、ヘンなヒトだね!」

レクターの行動を見たエルファティシアは呆れ、キーアははしゃいでいた。

「それは充分すぎるくらいわかってるよ………」

「フフ、”(イン)”といい、IBCのお嬢様といい、ヘンな知り合いが多いなぁ。これも君達の人徳かい?」

「そんな人徳、嫌すぎるんだが………」

「というか、あなたも十分ヘンな知り合いでしょう………」

静かな笑みを浮かべて言ったワジの言葉を聞いたロイドはワジをジト目のエリィと共に睨んだ。

「おいおい、アンタら、ちょっと和みすぎだろ~?もうちょい脱出者としての緊張感を持ってくれないとな!」

一方レクターは真剣な表情でロイド達を見つめて言い

「いや、いきなりそんな正論を言われても………」

レクターの言葉に脱力したロイドは苦笑しながら答えた。するとその時

「おい、いたか………!?」

「右翼は調べた!あとは左翼だけだ!議長の部屋も確認しろ!」

マフィア達の声が扉の外から聞こえて来た。

「くっ………」

「………なにグズグズしてんだ?オレがいた場所があるだろうが。」

「あ………」

「迷っている暇はないわ……!」

レクターの助言を聞いたロイド達はレクターが隠れていた寝具の物陰に隠れた。するとその時マフィア達が部屋に入って来た。



「これはレクター様………」

「おう、見回りご苦労。クセ者が出たらしいがそろそろ捕まったのか?」

部屋に入ってきて自分を見て驚いているマフィアにレクターは尋ねた。

「いえ………ですが時間の問題です。」

「ところでレクター様はどうしてここに………?」

「ああ、このあたりで変な物音が聞こえてなァ………」

「変な物音……?」

「まさか侵入者………!?」

自分の言葉に表情を変えたマフィア達を見たレクターはロイド達が隠れている方向に振り向いて言った。

「おーい、出て来いよ。恐がることないんだぜ~?」

(くっ………何を………)

(最初から私達を突き出すつもりで………?)

レクターの行動にロイドとエリィは表情を厳しくして考え込んだその時

(いや………)

ワジは静かな笑みを浮かべて首を横に振った。すると一匹の黒猫がベッドの下から出て来た。

「ね、猫……?」

ベッドの下から出て来た猫を見たマフィアは戸惑い

「おう、クロ。そんなに恐がるなって。ほ~らほら。うりうり………犬に追いかけれて怖い思いをしちまったか。よし、この黒い連中に一言文句を言ってやれ!」

レクターは猫に話しかけた後、猫と共にマフィア達を見つめた。

「くっ、人騒がせな……」

「失礼する……!」

レクターの行動にマフィア達は表情を歪めた後レクターに背を向けて退出しようとしたが

「あ、そうそう。今思い出したぜ。さっき、そこの窓から妙な連中を見かけたんだが………うーん、あれがクセ者ってやつだったのか?」

「妙な連中!?」

「どういう連中ですか!?」

レクターの言葉を聞き、血相を変えて振り向いてレクターに尋ねた。

「なんかちっこい女の子と帽子をかぶった女性を連れてたみたいだが………裏庭の方に逃げていったぜェ?」

「間違いない………目撃情報と一致するぞ!」

「クッ……いつの間に屋敷の外に!?若頭に報告するぞ!」

そしてレクターの話を聞いたマフィア達は慌てて部屋を出て行き、その様子を見届けたロイド達は物陰から現れてレクターに近づいた。



「フフ、見事な手並みだね。」

「その猫、最初から用意してたんですか……?」

レクターに近づいたワジは静かな笑みを浮かべ、エリィはジト目でレクターを見つめて尋ねた。

「ん~………何のことだ?おや、裏庭に逃げたはずの連中が何故ここに………?世の中不思議で一杯だなァ~。」

「あはは!やっぱりヘンなヒトだ!」

「そういうふざけた所、微妙にヴァイスハイトに似ているわね…………」

一方尋ねられたレクターはふざけた様子で呟き、レクターの様子を見たキーアははしゃぎ、エルファティシアは呆れて溜息を吐いた。

「はは………本当に助かりました。―――みんな、一か八か玄関の方に行ってみよう………!さっきの誘導で手薄になってるかもしれない!」

「ええ………!」

その後ロイド達は玄関に急いだ。するとそこにはマフィアが2人しかいなかった。

(よし、あの数なら………!)

(強行突破しましょう………!)

(行こうか………!)

(ええ………!)

物陰に隠れて様子を伺ったロイド達は武器を構えて走り出し

「ん………?」

「え………」

ロイド達の足音に気付いたマフィア達は不思議そうな表情で振り向いた。するとそこにはいつの間にか武器を構えたロイド達がいた!

「なっ………!?」

「外に出たんじゃ………!?」

ロイド達の登場にマフィア達が戸惑ったその時!

「遅い………!そこっ!!」

「「ぐあっ!?」」

エリィが早撃ちで広範囲を攻撃するクラフト―――クイックドロウを放ってマフィア達を怯ませ

「光の精霊よ!我が仇名す者達を焼き払え!贖罪の聖炎!!」

「「ギャアアアアアアアアッ!?」」

エルファティシアが放った魔術によって発生した光の炎に焼かれて、悲鳴を上げ

「そこだっ!!」

「ひゅっ………!!」

「「ガッ!?………………」」

その隙を狙ったロイドはトンファーで、ワジは拳でマフィア達の腹に強烈な打撃を命中させて気絶させた!



「ええい、騒がしいぞ!まだ見つからんのか―――」

ロイド達が電光石火の連携でマフィア達を気絶させたその時男の声が聞こえた後、オークション会場からマルコーニが姿を現した。

「な………お、お前達は!?」

ロイド達を見たマルコーニは驚き

「あ、まるっこいヒト!」

「マルコーニ会長………!」

「敵……!?」

キーアはマルコーニを見て声を上げ、エリィとエルファティシアは警戒した。

「問題ない!このまま脱出するぞ!」

するとその時ロイドはマルコーニには目もくれず、エリィ達に指示をし

「アリヴェデルチ(さようなら)!」

ワジは静かな笑みを浮かべてマルコーニを見つめた後、ロイド達と共に屋敷を脱出した!

「…………な、な、な………何をやっておる、お前達!起きろ、起きんか!ええい………ガルシアは何をやっておる!?」

一方ロイド達の行動を呆けて見ていたマルコーニは我に返った後、気絶しているマフィア達に叫び続けた。するとその時オークション会場からマリアベルが出て来た。

(フフ………面白い事になってますわね。しかし、ロイドさんが抱きかかえていたあの子やエリィの近くにいた女性の方は………)

マリアベルは口元に笑みを浮かべてロイド達が出て行った玄関を見つめた後、不思議そうな表情をしていた………………


 
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