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英雄伝説~光と闇の軌跡~(零篇)

作者:sorano
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第8話

翌日、ロイド達はセルゲイから詳しい説明を受けていた。



~翌日・特務支援課~



「―――さて、改めて今日から初仕事どいうワケだが。まあ、何はともあれ改めて説明を補足しておこう。ロイド、捜査手帳を出せ。」

「あ………はい!」

セルゲイに促されたロイドは懐から警察紋が入った黒い手帳を出して、机の上に置いた。

「警察紋が入った黒手帳か。何だかソレっぽい感じだよな。」

「確か、警察官としての身分証明にもなるんですよね?」

机に出された捜査手帳をランディは興味深そうな様子で見つめ、エリィはセルゲイに確認した。

「ああ、その他にも色んな注意や説明事項をまとめている。戦術オーブメントの説明なんかも載っているから参考にするといい。―――だが、コイツの最大の目的は『捜査状況』の記録と確認にある。」

「『捜査状況』………?」

セルゲイの話を聞いたランディは首を傾げ

「ロイド、説明しろ。」

セルゲイはロイドに説明を促した。

「あ、はい。(警察学校で習った所だな。)―――警察の規則ではどんな捜査任務にも記録を付けることになっているんだ。操作任務を受けてからそれを進めている間の状況をこの捜査手帳にメモしていく。それを元に報告が行われるし、勤務査定や特別手当も決定する。だからなるべく細かく簡潔にメモする必要があるってわけさ。」

「なるほど、合理的ね。」

「うげ………けっこう面倒くさそうだな。」

ロイドの説明を聞いたエリィは頷き、ランディは疲れた表情になった。

「ま、基本はそんな所だ。しかし、この特務支援課ではちょいと状況が違ってくる。正規の『捜査任務』以外にも『支援要請』ってのがあるからな。」

「え………」

「ティオ、用意を頼む。」

「……はい。皆さん、こちらへ。」

そしてセルゲイに促されたティオは頷いた後、大きな端末がある所にロイド達と共に近づいた。

「ああ、一昨日の………」

「たしか、導力ネットワークに繋がっている端末だったかしら?」

「はい、昨日のうちにセッティングしました。基本、常時起動したままで、ログオンするとこの画面になります。」

ロイドとエリィの言葉に頷いたティオが端末を操作すると、画面に文字が出て来た。

「なんか文字が出て来たな………」

「ここに………その『支援要請』が?」

「ああ、正規の任務以外の各方面からの依頼が届けられる。市民や観光客からの頼み事、クロスベル市からの協力要請など様々な依頼が考えられるだろう。必ずしもやる必要はない――――が、放っておけば遊撃士あたりに片づけられてしまう内容ではある。」

ランディとエリィの疑問に頷いたセルゲイは説明をした後、口元に笑みを浮かべた。

「あ………」

「はは、なるほどな。」

「遊撃士協会への高い評価を少しでもこちらに持ってくる………つまり、そういう事ですね?」

セルゲイの話を聞いて察したロイドは呟き、ランディは納得し、エリィはセルゲイに確認した。

「ま、微々たるモンだろうがな。それ以外にも、本部が忙しい時に手伝いに駆り出される事もあるだろ。市内の巡回パトロールとかどうでもいいデスクワークとかな。」

「はあ………マジかよ。」

「はは………まあ、それはともかく。もう『支援要請』はこの端末に来ているんですか?」

「おっと、そいつは自分で確認してみろ。確認した『支援要請』は捜査手帳にメモしておけよ。」

「了解です。」

そしてロイドは端末に表示されてある『支援要請』を捜査手帳にメモした。



「なんだ、どっちかというと業務連絡のたぐいみてぇだな。とりあえず警察本部に行って色々説明を受ければいいのか?」

「ああ、そうみたいだ。でも、『導力ネットワーク』か………何となくどんなものかは分かったような気がする。」

「通信器と違って声以外に画像や文字情報も送れるのね。話には聞いていたけど………確かに色々応用できそうかも。」

「ええ、現在クロスベルでは様々な試験運用が行われています。警察に導入されたシステムもその一環ですね。」

ランディたちの話にティオは頷いて説明をした。

「ま、ギルドでも同じ技術を試験的に導入したって話だがな。説明はそんな所だ。早速、お前達にはそこに来ている『支援要請』を達成してきてもらおうか。」

「了解しました。えっと、その後は何をすればいいんでしょうか?」

セルゲイの指示に頷いたロイドは次の指示を尋ねた。

「好きにしろ………と言いたい所だが本部での説明の後、正式な支援要請が何件か入ってくるはずだ。………そうだな。最初だし、本部への手前もあるから1つぐらいはこなしておけ。そうすりゃそこまで嫌味を言われることはねぇだろ。」

(そういう問題なのか………?)

セルゲイの話を聞いたロイドは仲間達と共に冷や汗をかいた。

「それとロイド………ついでに街案内でもしてやれ。」

「街案内、ですか?」

「これから自分達が守る街がどういった場所なのか、一通りのその目で確かめてこい。そうそう、出てすぐの所にある武器商会と、”オーバルストア”だけは訪ねておけよ?警察官としてやっていくなら今後とも世話になるはずだ。」

「なるほど………了解です。」

「それと、こいつを後でルファディエルの奴に渡しておいてくれ。」

ロイドに指示をしたセルゲイはロイドに捜査手帳とバッジを渡した。

「これは………捜査手帳と………階級を示すバッジ!?しかもこのバッジは警部………!」

渡された捜査手帳とバッジを見たロイドは驚き

「昨日、”ENIGMA(エニグマ)”の件でルファディエルがお前と共にいる事を報告したら警察のお偉方が急いでそれらを手配したって訳よ………よっぽど奴を警察に入れたがっていたみたいだな。最初から警部に任命されるなんて、前代未聞だぞ。」

驚いているロイドにセルゲイが説明をした。



「ハア………余計な事をしてくれたものね………昨日貴方に伝えたわよね?警察官になるつもりはないって。」

するとその時、ルファディエルがロイドの傍に現れて溜息を吐いた後、セルゲイを睨んだ。

「まあ、話は最後まで聞け。そう言うだろうと思って、お前に関しては特別待遇にしてもらった。階級は警部だがお前への命令する権利はどんな階級の者だろうと持てない。……それが例え局長であってもな。」

「ええっ!?」

「まあ………」

「………それって誰からも文句を言われず、好き放題にやっていいって事ですか………」

「か~!羨ましい~!」

セルゲイの話を聞いたロイドとエリィは驚き、ティオは興味深そうな様子でルファディエルを見つめ、ランディは羨ましそうな様子でルファディエルを見つめた。

「……あまりの好待遇過ぎて、裏があるのが見えすぎよ………それで?私に何をさせるつもり。」

一方ルファディエルは呆れた表情で溜息を吐いた後、目を細めてセルゲイを睨んだ。

「ま、お前にはお見通しか………ぶっちゃけて言うと警察はお前に遊撃士協会のアリオス・マクレインに対抗する警察の広告塔になる事を期待している訳よ。突如現れ、遊撃士にも負けないほどの華々しい功績を残し続け、天使である事に加えて男共を惹きつけるお前のその容姿………マスコミが放っておくわけがないだろう?」

(なっ………!人間共の下らん政争にルファディエル様を巻き込むつもりか………!)

(フン、下らん……………)

(クク………その女なら、そんな権力を渡したら最後、存分に活用しまくるよ。警察の馬鹿共は絶対後で後悔するだろうね。)

セルゲイの説明を聞いたメヒーシャは怒りの表情になり、ラグタスは不愉快そうな表情になり、エルンストは不敵な笑みを浮かべていた。

「………まあ確かにルファディエルさんは美人ですし、おまけにスタイルもいいですから、普通の男性は彼女を見たらほおっておかないでしょうね………」

「そりゃ、当然だろ!こんな美人でスタイルがいいお姉さんに声をかけないなんて、男じゃねえ!」

一方ティオはジト目でルファディエルを見つめ、ランディは真剣な表情で言った後嬉しそうな表情に変えてルファディエルに視線を向けた。

「好きで惹きつけている訳ではないわ。私はその事で、いつも迷惑しているんだから。………期待しすぎて、後で後悔しても責任は取らないわよ。…………………それと言っておくけど私は基本、常にロイドと共に行動するわ。それでもいいのかしら?」

一方ルファディエルは不愉快そうな表情で呟き、少しの間考え込んだロイドの手にある捜査手帳とバッジを手に取り、捜査手帳を異空間にしまった後、セルゲイに確認した。

「ああ、好きにしな。お前の部署も特務支援課である事は既に承認済みだ。ま、これからはお前と俺はそいつらの上司同士の関係ってわけよ。よろしく頼むぜ。」

「………ええ、よろしく。」

「ル、ルファ姉!?本当に引き受けるの!?」

セルゲイの言葉に溜息を吐いて頷いた後服に”警部”の階級を示すバッジを付けたルファディエルを見たロイドは驚きの表情でルファディエルを見つめて尋ねた。



「ええ。上から束縛されない権利は持っていても損ではないし、時には貴方達の助けになるわ。」

「け、けど下手したら、ルファ姉も一昨日の俺達のように面白可笑しく報道されるかもしれないんじゃ……?」

「心配してくれてありがとう、ロイド。………報道関係に関しても元の世界にいた時、私が天使軍を代表して応対していたからそういう事にも慣れているわ。これからは貴方達の上司になるけど………私に関しては上司に対する態度で接してもらわなくていいわ。私はロイドのように正規の方法でなった警察官ではないから気楽な態度で接してね。」

ロイドの言葉にルファディエルは微笑みながら答えた後、エリィ達を見回して言った。

「ふふっ………女性の上司ができるなんて嬉しいです。これから色々ご指導、よろしくお願いします。」

そしてルファディエルに視線を向けられたエリィは微笑みながら会釈をし

「………よろしくお願いします。」

ティオは静かに頭を下げ

「いや~、こんな美人なお姉さんが上司になるなら、大歓迎ッス!俺にもご指導よろしくお願いしま~す!」

ランディは嬉しそうな表情でルファディエルを見つめて言った。

(かかかっ!油断したらルファディエルが取られるぞ?ロイド。)

「(あのなぁ………)………ハハ………まさか戦闘だけじゃなく、職場でもルファ姉にお世話になってしまう事になるなんてな………本当にルファ姉には頭が上がらないよ。………よろしく、ルファ姉。」

そしてギレゼルのからかいを聞き呆れたロイドは苦笑しながら、ルファディエルを見つめ

「ええ、よろしくね。」

見つめられたルファディエルは微笑んだ。

「俺は大抵、そこの部屋にいるが昼寝やら雑誌を読むので忙しい。あんまりアテにしないでなるべく自分達で解決するか、ルファディエルを頼れ。そんじゃーな。」

一方ロイド達の様子を見たセルゲイは伝言をした後課長室に戻り

「ちょ、ちょっと………」

セルゲイの様子を見たロイドは戸惑いながら呼び止めようとしたが、セルゲイは課長室に入った。

「おいおい………いい加減なオッサンだな。」

「ふう、大丈夫なのかしら。」

「………先行き不安ですね。」

「………まさか面倒事は全て私に押し付けて、自分は楽をする為に私に同じ階級を与えたんじゃないでしょうね………?」

セルゲイが課長室に入るとランディ、エリィ、ティオは呆れ、ルファディエルは顔に青筋を立てて呟いた。

「ま、まあ………とにかく俺達の初仕事だ。一通り市内を回りながら『支援要請』を片付けよう。最初だから焦っても仕方ない。確実にやって感じを掴んでいこう。」

一方ロイドはエリィ達をなだめるように言った後、提案し

「ええ、そうね。」

「了解です。」

「そんじゃま、行きますか。」

エリィ、ティオ、ランディはロイドの提案にそれぞれ頷いた。

「ルファ姉はどうする?一端俺の身体に戻る?」

「そうね………これからの事を考えると貴方達と一緒に私の顔も市民に知られておいた方がいいでしょうから、私も同行するわ。…………この姿なら目立たないでしょうし。」

そしてロイドに尋ねられたルファディエルは少しの間考え込んだ後答え、スーツとスカートを身に着けた人間の姿になった。

「おおっ!?」

「まあ………」

「人間の姿にもなれるんですか………」

人間の姿になったルファディエルを見たランディ達は驚き

「あ、そっか。エリィ達は知らなかったな、ルファ姉の人間の姿。」

エリィ達の様子を見たロイドはある事に気づいて呟いた。

「別に私だけが人間の姿になれるわけじゃないわよ?メヒーシャやラグタス将軍だって、人間の姿になれるわ。」

「え………そうなんですか?(人間の姿になれるなら、教えてくれてもいいじゃない、メヒーシャ。)」

「初耳です………(なんで教えてくれなかったんですか、ラグタス。)」

ルファディエルの説明を聞いたエリィは驚き、ティオは呟いた後それぞれメヒーシャとラグタスに念話を送り

(………人間の姿になる必要性はないから、教えなかっただけだ。)

(………別に我は人間の姿になる必要はないから、話さなかっただけだ。)

念話を送られた2人はそれぞれ答えた。その後ロイド達は最初の支援要請を終えた後、街中を回り、街中を回っている中、遊撃士協会が目についたので挨拶をするために入った。



~遊撃士協会・クロスベル支部~



「ここが――――遊撃士協会(ブレイサーギルド)か。」

ギルド内に入ったロイドは周囲を見回して呟き

「遊撃士協会………民間人の保護・支援を請け負う国際的な非政府組織ですね。」

ティオが説明をし

「いわゆる正義の味方、俺達の商売敵ってやつだな。」

「一応、名目上は協力関係にあるはずだけど………」

「………いつも手柄が遊撃士協会に取られている為、プライドの高い警察の上層部が一方的に敵対視しているから、私が知る限り遊撃士と警察が協力した例はないわ。」

ランディは自分が思った事を呟き、エリィとルファディエルがティオの説明を補足した。

「あら、いらっしゃい。ひょっとして、アナタ達が”特務支援課”の坊やたちかしら?」

するとその時受付に立っている男性がロイド達に視線を向けて尋ねた。

「え………!?」

「どうして私達のことを………」

男性に尋ねられたロイドとエリィは驚いた後仲間達と共に受付に近づいた。

「―――初めまして。クロスベル警察、特務支援課のロイド・バニングスです。えっと、あなたは………?」

「アタシの名前はミシェル。遊撃士協会・クロスベル支部の受付を担当させてもらってるわ。アナタたちのことはアリオスから聞いてるわよ。」

「ああ、そうだったんですか。」

「でも、よく私達が支援課だと気付かれましたね?」

受付の男性―――ミシェルの話を聞いたロイドは納得し、エリィは疑問に思った事を尋ねた。

「フフ、その胸のエンブレムと顔触れを見たら一目瞭然よ。どうやらウチと似たような活動をするみたいだけど………」

「そ、それは………」

「まあ、否定できませんね。」

「やっぱギルドとしちゃ、あんまり面白くねぇか?」

ミシェルの言葉を聞いたロイドは言葉を選び、ティオは疲れた表情で呟き、ランディは尋ねた。



「あら、とんでもない。ウチとしては大歓迎よ。何せ依頼の数が多すぎてね。今いるメンバーだけじゃ回しきれなくなってるのよ。アナタたちが分担してくれたらこちらとしては大助かりだわ。」

「そ、そうですか。それを聞いて少し安心――――」

そしてミシェルの感想を聞いたロイドは安堵の表情で頷きかけたが

「―――ただし、使い物になるんだったらね。」

「っ………!」

ミシェルの厳しい言葉に表情を真剣に変えた。

「こう言ったらなんだけどウチの遊撃士たちは優秀よ。アリオスはもちろん、他のメンバーも全員粒揃い………エース級の実力を持ってるわ。警察が市民の人気取りのためにでっち上げた新人ばかりの部署………そんな所に果たして代わりが勤まるのかしらねぇ?」

「そ、それは………」

ミシェルの疑問を聞いたロイドは言い辛そうな表情になり

(………反論できないわね。)

(ま、正直厳しいかもなぁ。)

エリィは複雑そうな表情になり、ランディは目を伏せて頷いた。

「フフ、まあイジめるのはこのくらいにしてあげるわ。アナタたちはアナタたちでせいぜい勝手に頑張りなさい。しくじったとしてもこちらがフォローするから。」

「………精進させてもらいます。」

そしてミシェルの言葉にロイドは真剣な表情で頷いた。

「まあ、荒事関連に関しては期待しているわよ?アリオスの話ではアナタたち、異種族と契約しているそうだからね。異種族とアタシ達人間の身体能力の差はアナタたちもよ~く知っているでしょう?」

「………そうですね。一昨日の件もほとんどメヒーシャ達のお蔭でしたし………」

「その点も含めて、ラグタス将軍達と一緒に私が色々と指導してあげるから、安心しなさい。」

ミシェルの話を聞いたエリィは複雑そうな表情で呟き、ルファディエルは静かな表情でロイド達に言った。

「あら……貴女が噂の”叡智”のルファディエルね。ふふ、初めまして。アリオスの話だと、アナタ本当の姿は”天使”だって聞いたけど………」

一方ルファディエルに気づいたミシェルは興味深そうな様子でルファディエルを見つめた。

「ええ、そうよ。私は戦闘にでもならない限り、基本人間の姿で過ごしているわ。その方がいちいち騒がれないですむしね。」

「ふ~ん………天使はそんな事もできるのね。………だとするとあの娘の”切り札”の一人も同じような事ができるのかしら?」

「?誰の話なんですか?」

(まさか………)

ルファディエルの話を聞いたミシェルは興味深そうな様子で聞いた後考え込み、その様子を見たロイドは尋ね、ティオは”影の国”で出会ったある人物の事を思い浮かべた。

「………何でもないわ、こっちの話。それよりもあの”叡智”がいるのなら、アナタたち特務支援課に最初から期待してもよさそうね。」

(………耳が痛いわね。要はルファディエルさんがいるから期待されているだけの話じゃない。)

(仕方ないさ。ルファ姉は俺達と違って、実績がいくつもあるし、実力も遊撃士達に負けていないしね。)

ミシェルの話を聞いたエリィは複雑そうな表情で小声でロイドに話しかけ、ロイドは疲れた表情で小声でエリィの話に返した。

「フフ………今は好きに言うといいわ。その内この子達もそちらと張り合える………いえ、それ以上の存在へと育ててあげるつもりだから。」

一方ルファディエルは不敵な笑みを浮かべてミシェルを見つめ

「あら。ウチとしてもそうなってくれる事の方が大歓迎よ。期待して待っているわ。」

見つめられたミシェルは口元に笑みを浮かべて答えた。その後遊撃士協会を後にしたロイド達は支援課のビルに戻り、端末で報告をした。すると新しい『支援要請』が追加されたので、それらを全てメモした。



~特務支援課~



「色々と来たみてぇだが………また地下に魔獣が出たのかよ。」

「いわゆる『手配魔獣』ね。ギルドの遊撃士が退治する事が多いそうだけど………」

「……………」

『支援要請』の一つ、ジオフロントA区画の『手配魔獣』の退治の要請を見たランディとエリィが真剣な表情で呟く一方、ロイドは考え込み、そしてエリィ達にある提案をした。

「………なあ、みんな。この『手配魔獣』、俺達で何とかしてみないか?」

「それって………」

「一昨日のリベンジってやつか?」

「ああ、あの時はルファ姉達に手伝ってもらったけど………前もって備えていれば俺達だけでも何とか撃退できたと思うんだ。せっかくの仕事初日なんだし、景気付けにもなるんじゃないか?」

「うーん、確かに………」

「めんどくさいですけど、一理ありますね。」

「いいんじゃね?借りを返すって意味でもな。」

「そうね。いつも私達に頼っていたら、その分貴方達の成長は遅くなるわ。」

ロイドの提案を聞いたエリィ達はそれぞれ賛成の様子で頷いた。

「そんじゃ、準備が出来しだい、駅前の入口に行ってみようぜ。」

「ああ!」

そしてランディの提案にロイドは力強く頷いた。その後ルファディエルは一端ロイドの身体に戻り、ロイド達は他の『支援要請』を片付け、さらに装備や新しいクオーツを整えた後『手配魔獣』を退治する為に再びジオフロントA区画に向かい、『手配魔獣』を捜し始めた…………






 
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