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英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)

作者:sorano
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第97話

~狭間の宮殿・最奥~



「フフ………まずは私達が主達の道を切り開きましょう。」

「………昔…………セリカ………一緒に………戦った使い魔として………」

「グルル………」

それぞれ大技や大魔術の構えをしている中からリタとナベリウスがケルベロスと共に前に踏み出し

「そうね。………今の主であるエステルと契約しているニル達はかつてと今の主………2人の未来を切り開く道標を作りましょう。」

(ええ。)

「が、頑張ります!」

「クー♪」

「さあ……世界に奏でるぞ!美しき協奏曲を!」

リタ達に続くようにニル、パズモ、テトリ、クー、アムドシアス

「えへへ~………みんなで力を合わせましょう!」

「………そうだな。まあ、一人だけ違う者が混じっているが………そんな些細な事は今はいいだろう。」

ニル達に続くように前に踏み出し、無邪気な微笑みを浮かべているリリエム、リ・クアルーは自分達と共に前に出たある人物に視線を向け

「……………我は今の契約者の意思を汲み取ったまでだ。」

視線を向けられた人物――――シュヴェルトライテは静かに呟いた後、リタ達の大技の構えをした!

「「我が主に仇名す者は………例え相手が世界でも許さない!………死愛の冥刹槍!!」」

(聖なる意思よ、我が仇為す敵に断罪の稲妻を!……ディバインセイバー!!)

「そは忌むべき俸命にして偽印の使徒!深遠の淵へ帰れ!招かれざる者よ!セラフィックローサイト!!」

「我は命ず!汝、悠久の時、妖教の賛歌を混濁たる瞳で見続けよ!ペドロディスラプション!!」

「クー――――――――ッ!!」

「我が芸術の神髄、その目に焼き付けろ!ハドラの小夜曲!!」

「これがボクの全力です~!ハァァァァァ………!奥義!絶招!超!ねこパ~ンチ!!」

「古より伝わりし神をも震撼せし浄化の炎よ………今こそ具現し、世界をも焼き尽くせ!メギドの炎!!」

(くら)き大地を清める浄化の光よ………今こそ我が槍に集え!神技!ヴァルキリーストライク!!」

そしてリタ達はそれぞれ協力技や大技、大魔術を放って結界が破壊された敵達に大ダメージを与えると共に怯ませた!



「さってと。そろそろご主人様の”使徒”であるあたし達の出番ね。」

「………そうね。みんな、準備はいい?」

「はい!」

「はいです~!」

「散って逝った七英雄達の仇………今こそ取らせてもらうぞ……ラプシィア!」

リタ達が大技や大魔術を放ち終えるとマリーニャ、エクリア、シュリ、サリア、レシェンテが前に踏み出してそれぞれ大技の構えや大魔術の詠唱を開始し

「これが!受け継がれし技よ!ハァァァァァァ………!秘技!稲妻奇襲(ライトニングブレイド)!!」

マリーニャはシャマーラが放った同じ大技を放って敵達の身体に無数の斬撃を刻み込み

「汝、その諷意(ふうい)なる封印の中で安息を得るだろう……永遠に儚く……セレスティアルスター!!」

「本気で行きますです~!シャイニング・バインド~!!」

シュリとサリアは同時に聖光の雨を降らして、敵の全身を聖光による浄化の力で焼き尽くし

「フェミリンスの名の元に星の力を今此処に!原罪の覚醒!!」

「世界を終焉へと誘う滅びの鐘よ………今こそ鳴り響け!ラグナロク!!」

エクリアとレシェンテはそれぞれ空より超越したエネルギーや”星”を召喚し、大地を揺るがし、空間をも歪めるほどの大爆発を起こして、敵達の身体をボロボロにした!

「オ………ノ………レ………ズルいよ………セリカ………バカリ………!」

「ナゼ………ナゼ………アナタバカリ………!」

立て続けに大技や大魔術を受け続けたラプシィアとアイドスだったがそれでも生きており、膨大な殺気を纏ってセリカ達を睨んで動こうとしたが

「千の棘をもってその身に絶望を刻み、塵となって無明の闇に消えるがいい…………砕け、時の魔槍!!」

「「グアアアアアアアアア―――――――ッ!?」」

ケビンが放った無数の魔槍をその身に串刺しにされて動けなくなった。

「やれやれ………”裏”の”試練”になってからいろんな人達との実力差を思い知って”守護騎士”として、ホンマ自身なくすわ………ま、”世界”を相手に足止めできただけ上出来と思えばいいか。後の事は真打ちの人達に任せるべきやな!」

敵達の様子を疲れた表情で溜息を吐いてみていたケビンは気を取り直した後、自分の背後で大技の構えをしている者達の邪魔にならないように横に跳んでどいた。



「さ~てと………セリカとサティアさんを除いたら後はあたし達だけね。遅れるんじゃないわよ、ハイシェラ!」

「クク……それはこちらの台詞だの。ただの人間の小娘が我についてこられるか?」

ケビンがどくとエステルとハイシェラが前に踏み出し

「普段はただの剣となって、自分が興味ある戦い以外は出て来ないサボリに言われたくないわよ。」

「この期に及んでまだ我をただの剣扱いか!?………いいだろう!今度こそ、我の偉大さを見せてやろう!」

そして軽口を叩き合ったエステルとハイシェラはそれぞれ大技の構えをし

「とっておきを見せてあげる!はあああ!たぁっ!」

エステルは自分自身にすざましい闘気を溜めた後、回転しながら跳躍して”鳳凰”の姿になり

「”地の魔神”の底力………思い知るがいい!オォォォォォ…………ハアッ!!」

ハイシェラはその場で全身に闘気と魔力を収束した後、解放した!するとハイシェラの周りから溶岩が噴出し

「オォォォォォ……………ハア――――――――ッ!!」

噴出した溶岩を纏いながらハイシェラは再び闘気を溜めながら天へと跳躍し、そして解放した。すると溶岩と解放した闘気によってハイシェラは巨大な竜の姿になり

「いくわよ!奥義・鳳凰烈波!!」

「塵も残さず消し飛べぇっ!!憤竜!業火衝―――――――ッ!!」

「「アアアアアアアアアアアアア―――――――ッ!?」」

鳳凰の姿になったエステルと共に突進した!そして鳳凰と竜が敵達を駆け抜けると超越したエネルギーの大爆発が起こり、それを受けた敵達は悲鳴を上げた!

「サティアさん、セリカ!」

「決着の時だの!」

そして大技を放ち終えたエステルとハイシェラはセリカとサティアに呼びかけ

「サティア………今こそ全ての決着をつけるぞ!」

「うん!」

呼びかけられた2人はお互いを見つめた後セリカは”絆の神剣(リブラクルース)”をサティアは”天秤の十字架(リブラクルース)”を構え

「俺達は!必ず果たす!」

「”約束”を!」

セリカの神剣にはすざましい神気が、サティアの神剣には神々しい炎が宿り、セリカはすざましい聖光を、サティアは”聖なる裁きの炎”を同時に放った!



「「永遠なる約束(エターナルロード)――――――――――――!!」」



「「ナゼ!ナゼお前達(貴女)バカリ!アアアアアア―――――――――――ッ!!??………………」」

セリカとサティアが放った”聖なる裁きの炎”と共に強き”約束”の”願い”を放つ協力神奥義(コンビクラフト)―――永遠なる約束(エターナルロード)に呑み込まれた敵達は叫び声を上げながら消滅した!敵達が消滅した後、その場はしばらくの間静寂であったが

「ようやく………終わった…………わね………」

サティアが静かな表情で呟き

「ああ…………」

サティアの言葉に続いたセリカは静かに頷き

「「…………」」

2人は互いを見つめ合った後、それぞれの身体を抱きしめ、深い口付をした。

「ハア………少しは人の目を気にしてほしいわ。」

「ハハ………アツアツやな~。」

2人の様子をエステルは呆れ、ケビンは苦笑した後エステルと共に視線を逸らしていた。

「………エステルさん、ケビンさん。今は2人きりにしておきましょう。」

「………そうね。」

「ハハ………さすが”使徒”だけあって、主の意志がわかっていますな~………」

そしてエクリアの提案に頷いた後、エクリア達と共にその場を去っていった。

「フフ………みんなには気を使わせちゃったわね。」

「ああ………だが……今はサティアと2人きりがいい………」

「セリカ………うん………私も………」

エクリア達が去った後、2人は決してそれぞれの身体を離さず、抱きしめ、互いの顔を見つめ合った。

「フフ………全てを思い出した貴方とこうしてまた抱き合えるなんて………夢みたい………元の世界に帰って、再び貴方と会える日が今から楽しみだわ………」

「………その事でずっと聞きたかったのだが………サティア。君は新たな生を………?」

「ううん。今も魂だけの存在となって世界をさまよっているけど………ようやく見つけたわ………私達の”約束”を”誓って”くれたどんな絶望や闇をも照らす光を受け継ぐ娘………その娘と出会えたその時、私達は果たせるわ………”約束”を………」

「………!そうか………その時が来るのが楽しみだな………」

「ええ。だからその時が来るまで………待っててね………」

「………ああ………でも今はもっと君のぬくもりを感じたい………」

「それは私も同じ気持ちよ、セリカ………!」

その後2人は深く愛し合い、事を終えた後自分達を待っているケビン達の所に行った。



「や~っと帰って来たわね。」

「フフ、待たせてごめんね。」

戻って来た自分達を見て呆れた様子で溜息を吐いたエステルにサティアは苦笑しながらエステルを見つめた。

「アハハ、別にいいわよ。さ~てと。これで”試練”は残り一つね。」

「ああ。4つの石碑の中央にあったドデカい石碑やな。………周遊道に戻って誰と一緒にいけばいいか調べよか……………」

「そうね………だけど………その前にセリカと一緒にみんなに言いたい事があるわ。」

「へっ?」

自分とケビンの会話に頷いたサティアの言葉を聞いたエステルは首を傾げて仲間達と共にセリカとサティアに視線を向けた。

「「みんな………ありがとう……」」

そして視線を向けられたセリカとサティアは微笑みを浮かべて言った。

「!ご主人様が!」

「笑っておる!」

「えへへ~………とっても久しぶりに見ました~。ご主人様の笑顔。」

「フフ………ある意味この”試練”に感謝ね。ご主人様が全ての記憶を取り戻したんだから。」

「………そうね。」

セリカの微笑みを見たシュリとレシェンテは驚き、サリア、マリーニャ、エクリアはそれぞれ微笑んだ。その後ケビン達は周遊道に転位し探索をすると、文字盤が光っている石碑が追加され、『”影の王”が告げる………これより先は姫神が待つ神殿。”闇王”と”呪われし姫将軍”をともない手を触れるがいい。』という文章を見つけた。



~エルベ周遊道・夜~



「!!これって………」

「”呪われし姫将軍”はフェミリンスの呪いを受け継いだ私………”闇王”はリウイ様ですね………そして待ち受けているのは”姫神”。………まさか本当に存在しているとは思いませんでした………」

文字盤を読んだエステルは驚いてエクリアに振り返り、エクリアは静かに呟いた後真剣な表情で石碑を見つめていた。

「そっか。よし!ついにフェミリンスに教える時が来たようね………種族は違えど”人”は共に生きていける事を!」

エクリアの言葉を聞いたエステルは力強く頷いた。

「エステルさん……本当に実行するつもりなのですか?」

「モチのロンよ!相手が神様だろうと間違っている事は教えてあげないとね!」

「いや、そんな事言えるのエステルちゃんぐらいやと思うねんけどな………」

エステルの言葉を聞いたエクリアは振り返って驚きの表情でエステルを見つめ、ケビンは苦笑しながらエステルを見つめていた。その後ケビン達は拠点で休憩をした後メンバー編成を行い、ケビン、エステル、リウイ、エクリア。話を聞いてそれぞれ名乗り上げたリウイの心強い家臣や仲間、家族であるイリーナ、カーリアン、ファーミシルス、ペテレーネ、シルフィア、ティナ、ラピス、リン、ティファ―ナ、リフィア、エヴリーヌ、プリネ、レン、プリネを守る為に名乗り上げたツーヤとレーヴェ、エステルと同じ考えを持ち同行に強く希望したウィル、ウィルを守る為に名乗り上げたセラウィとエリザスレインを連れて石碑に触れて転位した。



~姫神の神殿~



「!ここは………!」

「……やはり”フェミリンス神殿”か。まさか”姫将軍”と共にここに来る事になるとはな…………」

「………………」

転位して来たイリーナは周囲を見て驚き、リウイは周囲を見た後辛そうな表情で黙り込んでいるエクリアに一瞬視線を向けた後、静かに呟いた。

「それより今まで出て来た連中の事を考えたら下手したらアイツもまた生き返ってんじゃないかしら?」

「フン。その時は滅するだけよ。今度は私の手で滅してやるわ。」

周囲を警戒しながらカーリアンは不愉快そうな表情で呟き、カーリアンの言葉にファーミシルスは鼻を鳴らして呟いた。そしてリウイは全身に覇気を纏ってケビン達に振り返り

「それぞれの未来への道を歩む為………最後の試練、必ず超えるぞ!」

仲間達全員に号令をかけた!

「おおっ!!」

リウイの号令に頷いた仲間達は探索を開始し、時折襲って来る敵達を協力して倒しながら進んでいた。そしてしばらく探索を続けるとある人物達がリウイ達を待ち受けていた。



「フフ………お待ちしておりました、リウイ様。」

待ち受けていた人物の中で魔族の人物は醜悪な笑みを浮かべ

「ようやく現れたな………諸悪の根源が!」

「……何故、貴女達がその魔物に従っているのですか………!イリーナ様!エクリア様!」

「クク………あの時は油断したが………今度はそういはいかねえぜ。あの時テメエによって壊れた俺の全て……今度はテメエの番だ。」

高貴な雰囲気を纏わせている青年は殺気を纏ってリウイを睨み、青年の傍にいる老将軍は信じられない表情でイリーナとエクリアに視線を向け、さらにその隣にいる戦士は醜悪な笑みを浮かべてリウイを見つめた。

「…………ケルヴァン、カリアス、ヒルチナで討ち取ったカルッシャの将、そしてガーランド………貴様らか。」

「貴方は……!」

「えっ………」

自分達の行く手を阻む敵達をリウイは目を細めてそれぞれ順番に視線を向けて睨み、エクリアは老将軍――――アイゼンを見て驚き、リウイの言葉を聞いたイリーナは驚いた表情でカリアスに視線を向け

「あっ!あいつは!」

「やっぱり出たわね、ケルヴァン!」

「ちょうどいいわ!今度は私の手で討ち取ってくれる!」

ケルヴァンを見たエステルは声を上げ、カーリアンとファーミシルスはケルヴァンを睨み

「あの者が………グラザ様を討った人物………ガーランド。」

「フーン…………あいつがグラザお兄ちゃんを。」

ラピスは静かな怒りを纏って、膨大な殺気を纏ったエヴリーヌと共に戦士―――ガーランドを睨んだ。

「………フッ。今までの試練で現れた者達の事を聞き、どれほどの強者が現れるか期待していたがまさか貴様らとはな………正直、失望した。………特にカリアス。貴様ではなくせめてレノン王相手ならまだ戦い甲斐があったのだがな………」

自分達が相手をする敵達を見回したリウイは不敵な笑みを浮かべて呟いた。

「何だと!?この私を愚弄するか、魔物風情が!今度こそ貴様を討ち取ってイリーナ姫をこの手で取り返す!」

一方リウイの言葉を聞いたカリアスは剣を構えてリウイを睨んだ後詠唱をした。すると無数の兵達が現れた!

「クク………さあ!憎き私やガーランドを滅し、今度こそ闇の王へと目覚めて下さい、リウイ様!」

ケルヴァンは醜悪な笑みを浮かべた後詠唱をし、無数の魔物や合成獣(キメラ)達を召喚し、双剣を構えた!

「あの時の借りを返させてもらうぜ!オラァッ!!」

そしてガーランドはリウイに先制攻撃をしかけたが

「ハッ!」

「何!?」

迎撃の構えをしたリウイの前にラピスが飛び込み、斧槍を振るってガーランドの攻撃を跳ね返し

「死ね!」

「死愛の魔槍!!」

「チッ!!」

続けてエヴリーヌとペテレーネはそれぞれ攻撃し、攻撃に気づいたガーランドは舌打ちをして後ろに跳躍して回避した。



「………陛下。僭越ながらガーランドの相手は私にさせて下さい。」

「エヴリーヌもラピスと一緒に戦う!グラザお兄ちゃんを殺した奴………絶対に許さない!」

「私もラピス様達のお供することをお許しください、リウイ様!………………ガーランドは私のもう一人の母であったプリゾア様の仇でもあります………!」

「………わかった。奴の相手はお前達に任せる。」

それぞれ闘志を高ぶらせているラピス、エヴリーヌ、ペテレーネの様子を見たリウイは頷いた。

「リウイ!ケルヴァンは私が討ち取るわ!」

「フン、それは私の役目よ。」

「……どっちでも構わん。口喧嘩をする暇があるのなら、協力してさっさと討ち取れ。」

そしてカーリアンとファーミシルスの言葉を聞いたリウイは呆れた後指示をし

「………”姫将軍”。かつての部下達と戦えるか?」

現れた兵達の中にかつて戦った国の兵―――カルッシャ王国兵達とアイゼンに視線を向けたリウイは武器を構えたエクリアに視線を向けて尋ね

「………私如きにお気遣い、ありがとうございます、リウイ様………私は既にカルッシャ王家を捨てた身。無用な心配です。」

尋ねられたエクリアは静かに答えた。

「ならいい……………イリーナ。お前はどうする?」

「………勿論、あなたと共に戦います。私はあなたの妻なのですから。」

「………そうか。」

そしてイリーナは決意の表情でリウイの隣に出て、杖を構えた。

「!?正気ですか、イリーナ様!その男は母国の兵達を殺し………貴女を汚した男ですぞ!?」

リウイの隣で杖を構えたイリーナを見たアイゼンは信じられない表情で叫び

「……アイゼン将軍。今の私はメンフィル帝国初代皇帝リウイ・マーシルンに嫁いだ身。私が愛する方を傷つけるのなら、例え祖国の者でも許しません。」

アイゼンの言葉を聞いたイリーナは凛とした表情で答えた。

「なっ……イリーナだと!?」

一方アイゼンの言葉を聞いたカリアスは驚いてイリーナを見つめた。

「………カリアス皇子。かつての婚約者であった者として…………せめて私が我が夫リウイと共にお相手しましょう。」

「なっ………!クッ………貴様―――――ッ!イリーナ姫に何をした!?」

自分に杖を向けるイリーナを見たカリアスは驚いた後殺気を纏ってリウイを睨んだ。

「フッ、もう忘れたのか?………ならばもう一度だけ教えてやろう。イリーナの操……いや、イリーナの”全て”は俺が貰った。身体だけでなく、心もな。」

睨まれたリウイは不敵な笑みを浮かべ

「貴様―――――――――ッ!!」

リウイの言葉を聞き激昂したカリアスは単騎でリウイに向かった!こうしてリウイはイリーナと共にカリアスと、カーリアンとファーミシルスはケルヴァンと、ラピスとエヴリーヌ、ペテレーネはガーランドと、エクリアはアイゼンと対峙し、他の仲間達はカリアス達が召喚した兵や魔物達の相手を始めた!



こうしてリウイ達はかつての敵達との戦闘を開始した………!
 
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