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英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)

作者:sorano
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第61話

~鉄壁の砦・司令官室~



「風よ……我が力となれ!」

セリカと対峙したアリオスはクラフト―――軽功を使って自分自身の身体能力を上げ

「オォォォ……ハアッ!!」

クラフト―――大雪斬で襲い掛かった!

「……………」

対するセリカは剣に闘気を溜め

「フッ!!」

剣技―――紅燐舞華斬で迎え打った!

「っつ!?」

自分の剣とセリカの剣が打ち合った際、セリカの剣技に圧されたアリオスは驚きながら吹っ飛ばされた!吹っ飛ばされたアリオスは空中で受け身を取って着地したが

「雷光!地烈斬!!」

その隙を狙ってセリカが剣技を放った!

「……………」

セリカの剣技を回避したアリオスだったが

「沙綾!紅燐剣!!」

「グッ!?」

続けて放ったセリカの剣技が命中し、ダメージを受け

「沙綾!身妖舞!!」

「なっ………速すぎる………グアッ!?」

さらに強襲して来たセリカの剣技があまりにも速すぎて見切れず、さらにダメージを受けた!



「オォォォ…………絶!!」

そしてアリオスは反撃代わりにクラフト―――洸破斬を放ったが

「ハアッ!殲鋼!双肢乱!!」

「何!?………!」

セリカが放った剣技による2つの衝撃波の内の一つに相殺され、さらに残りの衝撃波がアリオスを襲い、それを見て驚いたアリオスは回避をし

「秘技―――裏疾風!!ハアアアアッ………斬!!」

電光石火の如くセリカに襲い掛かった!

「………………」

しかしセリカは攻撃を見切って、剣で全て受け流し

「ニの型――――疾風!!」

「――――遅い。雷光!身妖舞!!」

続けて放って来たアリオスの剣技を回避した後、魔法剣技を放った!

「グアアアアアアッ!?」

雷が籠った剣技に命中したアリオスはダメージと共に雷を受け、悲鳴を上げた!

「………なるほど。お前ならイーリッシュとは良い勝負をするだろうが…………その速さでは俺を捉えられん。」

「クッ………これほどまでの差があるとは…………!せめて一太刀は浴びせる………!」

ダメージに怯んでいたアリオスはセリカを睨んだ後

「風巻く光よ、我が剣に集え!」

すざましい風を武器に纏わせ

「………おおおおおっ!」

一瞬ですざましい斬撃を滅多斬りに放った!

「枢孔!身妖舞!!」

対するセリカはアリオスが放った斬撃を最高位に値する高速剣を放って相殺した!一方アリオスは刀にとてつもない闘気と風を纏わせながら跳躍し

「奥義!風神烈破!!」

セリカにSクラフト―――風神烈破を放とうとした!



「―――甘い。枢孔!紅燐剣!!

「なっ!?ガハッ!?」

しかしセリカが迎え撃つかのように放った全体高速剣最大の奥義――――枢孔紅燐剣によって撃ち落とされ、大ダメージを受け

「飛燕剣の真髄………受けてみろ!ハアアアアアッ!!」

「グアアアアアアアア――――――ッ!?」

セリカが放った無数の分身達が放つさまざまな高速剣に命中して、悲鳴を上げ

「飛燕剣最終奥義!枢孔!飛燕剣!!」

「ガッ!?」

セリカのSクラフトであり飛燕剣の最終奥義―――枢孔飛燕剣を受けて地面に膝をついた。しかし!

「まだ………だっ………!」

「あれを受けてまだ、立ち上がるのか。」

なんと身体を震わせながらも再び立ち上がり、それを見たセリカは静かに呟いた。

「我が剣は義………!守るべき者達の為に………倒れる訳にはいかん………!受けてみよっ!滅びの太刀!!ハアアアアアアアア――――――ッ!!」

一方アリオスは全身に痛む影響で顔を歪めながら答えた後、全身にすざましい闘気を纏って跳躍した!

「…………なら、これで終わらせる。ハッ!!」

一方セリカも跳躍した!するとセリカの背中に一対の大きな白い翼が現れた!

「ハアアアア……………ッ!!」

そしてセリカは剣とにすざましい闘気と魔力を込めた!するとセリカの翼は強く光り輝いた!

「絶!黒皇剣!!」

一方アリオスはセリカに向かってすざましい闘気と風を纏わせた剣で突進した!

「閃光翼!!」

対するセリカは剣と翼からすざましい闘気と魔力によるエネルギーを放った!そしてアリオスのSクラフト―――終の太刀・黒皇とセリカのSクラフト――――閃光翼はぶつかり合い、そして!

「グアアアアアアアアアアアア―――――ッ!?」

セリカが放ったエネルギーがアリオスを呑み込み、アリオスは悲鳴を上げながら壁まで吹っ飛ばされた!セリカのエネルギーによってアリオスの背後の壁は破壊された!

「ガッ!?ここまで………か…………無念………」

壁にぶつかったアリオスは全身はボロボロの状態、武器は刀身が完全に破壊され、そして仰向けに倒れた!

「…………………」

その様子を確認したセリカは踵を返して、カシウスと戦っているケビン達に加勢しに行った!



「みんな、行くわよ!!」

一方カシウスにケビン達と共に向かったエステルは掛け声で味方の闘志を高め

「そこやっ!!」

「下がれっ!!」

「沙綾!紅燐剣!!」

ケビンは矢を、リシャールはクラフト―――光鬼斬を、ハイシェラは高速剣技をカシウスに放った!

「とおうりゃあ!!」

しかしカシウスはクラフト――――雷光撃を放って回避すると同時に攻撃を仕掛けた!

「きゃっ!?」

「あいたぁっ!?」

カシウスが放ったクラフトによってエステルとケビンはダメージを受けたが

「せいっ!!」

「よいぞ!!」

リシャールとハイシェラは攻撃を見切って、武器で攻撃を受け流した!

「せいっ、せいっ、せいっ!」

一方エステルはカシウスにクラフト―――百烈撃を放った!

「そら!そら!そら!」

対するカシウスもエステルと同じクラフト―――百烈撃を放って相殺し

「どりゃあっ!!」

「きゃっ!?」

エステルよりも早く最後の一撃を放って、エステルを吹っ飛ばし

「闇の炎を喰らえやっ!闇界獄滅炎!!」

「はあっ!!」

「んなっ!?グッ!?」

ケビンが放った魔術による暗黒の炎をクラフト―――裂甲断を放って消滅させると共にケビンを攻撃した!



「十六夜………”光鬼”!!」

そこにリシャールがツーヤの抜刀技を参考にし、自分用の技として新たに習得した剣技―――十六夜”光鬼”をカシウスに放ったが

「はいっ!!」

「クッ………!やはりそう簡単には通じないか………!」

攻撃を見切られて棒で受け流され、それを見たリシャールは一端下がり

「次は我の番だの!烈風脚!!」

リシャールと入れ替わるようにハイシェラがクラフトを放った!

「せいっ!とうっ!はいっ!」

しかしカシウスは次々と攻撃を見切って、棒で受け流した!

「ほお………!なら、これはどうだの!朧!!」

攻撃を受け流されたハイシェラは口元に笑みを浮かべた後、一瞬でカシウスの背後に回って攻撃を放った!

「はいっ!!」

「ハハハハハ!これも防ぐか!面白い!!」

しかしカシウスもすぐにハイシェラの攻撃に対処し、対処されたハイシェラは高笑いした後、好戦的な笑みを浮かべた後、一端下がった。

「捻炎棍!!」

「これでも喰らえやっ!!」

そこに自分達の傷の回復を終わらせたエステルとケビンが遠距離から同時に攻撃を仕掛けた!

「そこだっ!!」

しかしカシウスはクラフト―――絶招・捻糸棍を放って2人の攻撃を消滅させると共に2人を攻撃した!

「わわっ!!」

「おっと!?」

攻撃に気付いた2人は慌てて回避し

「うおぉぉぉ~!」

そこにリシャールがクラフト―――光連斬を仕掛けたが

「そら!そら!そら!」

カシウスはクラフト―――百烈撃でリシャールの連続攻撃を相殺し

「せいやっ!!」

「どりゃあっ!!」

「っつ!!」

リシャールが放った強烈な一撃すらもカシウス自身が強烈な打撃を放って、リシャールを吹っ飛ばした!



「ハアッ!雷神脚!!」

「!!」

そこにハイシェラが拠点で習得したジンのクラフトで強襲して来たが、回避をし

「そこだっ!!」

着地した瞬間を狙って攻撃を仕掛けた!

「ほう………!」

カシウスの攻撃にハイシェラは感嘆な声を上げた後、剣で防御し

「そら!そら!そら!」

「ハァァァァァァァ………ッ!!」

カシウスのクラフト―――百烈撃に対し、ハイシェラは剣技―――八葉滅殺で対抗した!

「そこだぁっ!!」

しかしその時カシウスは連続攻撃を止め、クラフト―――雷光撃に切り替えて、ハイシェラを攻撃した!

「ぐっ!?………ハハハハハッ!素晴らしい!この我に一撃を入れるとは!もっとだ………もっと我を楽しませるだの!!」

カシウスの攻撃が見切れず、ダメージを受けたハイシェラは大声で笑った後、好戦的な笑みを浮かべた!

「とっておきを見せてあげる!はあああ!たぁっ!」

そこにエステルが自分自身にすざましい闘気を溜めた後、回転しながら跳躍した!

「フッ。さぁて、そろそろ行くぞっ!おおおああぁぁぁっ!そらそらそらそらぁっ!うおりゃあぁ~っ!」

一方それを見たカシウスは口元に笑みを浮かべた後、自分自身にすざましい闘気をドーム型に纏った後、エステルのように回転しながら跳躍した!

「いくわよ!奥義・鳳凰烈波!!」

「奥義!鳳凰烈波!!」

そして2人は同時に同じSクラフト――――鳳凰烈波を放ち、2つの鳳凰はぶつかり合い、そして!

「きゃっ!?」

エステルの鳳凰がカシウスの鳳凰に打ち負け、カシウスの鳳凰はエステルを吹っ飛ばして、ケビン達に衝突して、すざましい闘気の爆発の連続を起こした!

「まっ、こんなところか…………」

ケビン達が自分のSクラフトによる大ダメージで呻いた瞬間、カシウスは棒を回した後、構え直した!



「クッ………さすがはカシウス准将………!隙が見当たらない………!」

「っつ~!?本来の得物でもないのに、この強さ………剣を持ったらどれだけ強いねん!?」

「ホント、色々と反則な親父ね………」

一方ダメージを受けたリシャール達はそれぞれ痛みに顔を顰めたり、カシウスの強さに溜息を吐き

「ハハハハハハハッ!面白い!これほどの人間がいたとはな!よいぞっ!!」

ハイシェラはSクラフトによる大ダメージを受けているはずなのに、平気の様子で大声で笑っていた。

「はあっ!!」

そしてカシウスは追撃をするかのようにクラフト――――裂甲断を放った!それを見たリシャール達は身構え、ハイシェラが剣に闘気を溜めたその時!

「断ち切る!紅燐!舞華斬!!」

アリオスとの戦闘を終えたセリカが乱入して、カシウスが放ったクラフトを打ち消した!

「セリカ!」

「貴方は”風の剣聖”を相手にしていたはず………まさか………!」

セリカの加勢にエステルは嬉しそうな表情をし、リシャールは驚きの表情でセリカを見つめて呟き

「………奴との戦いは先程終わらせた。」

リシャールの言葉を聞いたセリカは視線をボロボロの状態で武器は破壊され、仰向けに倒れているアリオスに向けた。

「う、嘘………!あのアリオスさんが………!」

「ハ、ハハ………こっちもこっちでチート過ぎやろ………」

アリオスの状態を見たエステルは驚き、ケビンは冷や汗をたらしながら疲れた表情で溜息を吐いた。

「ほお………アリオスをこんな短時間で倒すとは………さすがは”神殺し”と言った所ですか。さあて………噂の”飛燕剣”………見せて貰いましょうか!」

カシウスもアリオスに視線を一瞬だけ向けた後、感心した様子でセリカを見つめた後、口元に笑みを浮かべた。

「………俺の”飛燕剣”………見切れるものなら、見切ってみろ!枢孔!身妖舞!!」

一方セリカは静かに呟いた後、カシウスに強襲した!



「!!ぐっ!?」

セリカが放った高速剣をカシウスは捌こうとしたが、一撃だけは捌ききれず、ダメージを受けた!

「ラ・ティアオル!!そこやっ!」

一方ケビンはアーツで自分達の傷を完全回復した後、ボウガンから矢を放った!

「剛進突破撃!!」

「十六夜………”光鬼”!!」

ケビンの放った矢に続くようにエステルとリシャールは同時にカシウスに向かってクラフトを放った!しかし!

「まだまだぁっ…………!!」

「あう!?」

「くっ!?」

カシウスが放ったクラフト―――絶招・旋風輪によって、攻撃を無効化されると同時にダメージを受け、そして吹っ飛ばされた!

「「紅燐!舞華斬!!」」

そこにセリカとハイシェラが同時に同じ剣技をカシウスに放った!

「ハァァァァ………そこだっ!!」

対するカシウスはクラフト――――絶招・金剛撃を放って、相殺した!

「ほおっ!我とセリカの2人がかりの攻撃を防ぐとは………!」

「………だが、無傷ではないな。」

攻撃を防がれたハイシェラは感心し、セリカは攻撃を防いだ際、あまりにもすざましい衝撃で身体全体が痺れているカシウスに気づいて静かに呟いた。

「!!今よ、大佐!」

カシウスの様子を見たエステルはリシャールに呼びかけた!

「ああ!うおぉぉぉ――――!!」

エステルの呼びかけに頷いたリシャールはその場で連続で抜刀し、衝撃波を連続でカシウスに放った!

「まだまだぁ―――――っ!!」

しかしカシウスは自分自身に気合を入れ、痺れていた身体を動けるようにした後、リシャールの攻撃を次々と捌いた!しかし!

「ぐっ!?」

身体の痺れは完全にとれていなく、リシャールの攻撃を幾つか受けた!

「奥義!十六夜………”光連破砕”!!」

そしてリシャールは抜刀をした後、カシウスの背後で抜刀した刀を鞘に収めた!

「!!ほう…………腕を上げたな………」

リシャールのすざましい威力が籠った抜刀を見切って武器で防御したカシウスだったが、度重なる強烈な攻撃を受け続けた為、武器は破壊され、自分の武器が破壊された事にカシウスは感心した。

「よっしゃ!これで攻撃手段はオーブメントだけになったな!」

「………降伏しろ。もう、お前に勝ち目はない。」

それを見たケビンは喜び、セリカはカシウスに剣の切っ先を向けて静かに呟いた。

「フフ…………申し訳ないが、もうしばらくは付き合ってもらおう。」

剣の切っ先を向けられたカシウスは口元に笑みを浮かべた。

「ほう………?武器がなくなってなお、まだ戦うのかだの?」

「いくら父さんでも武器がない状態じゃ、さすがにあたし達に勝てないのに、なんでそんなに余裕なのよ!?」

「やれやれ………いつ、俺は武器がないと言った。」

カシウスの言葉を聞いたハイシェラは口元に笑みを浮かべ、エステルはカシウスを警戒しながら尋ね、尋ねられたカシウスは口元に笑みを浮かべた後、詠唱らしき行動をした。するとカシウスの右手にアネラスが装備しているはずの軍刀―――利剣”迅羽”が握られていた!



「!!う、嘘………!」

「………アネラス君に授けたはずの刀―――”迅羽”!!」

「”影の国”だからこそできる芸当か!」

それを見たエステル、リシャール、ケビンは驚いた。

「はあぁぁぁぁーっ!ふんっ!!」

一方カシウスはクラフト――――麒麟功を使って大幅に自分自身の能力を上げると共にすざましい闘気を纏った!

「――――仕切り直しだ。リシャール、全員と協力して、俺に勝て。―――以上だ。」

そしてカシウスは剣をケビン達に向けて厳かな口調で言った!

「はい………!皆!今こそ、皆の力を私に貸してくれ………!

カシウスの言葉に頷いたリシャールは全員に声をかけた!

「おっしゃあ!」

リシャールの言葉に対し、ケビンは力強く頷いてボウガンを構え

「……………」

ケビンとは対照的に何も語らず、セリカは静かに次に放つ剣技の構えをし

「ハハハハハハ!面白くなって来ただの!オォォォォォ………ハアッ!!」

ハイシェラは好戦的な笑みを浮かべた後、クラフト――――ラクスハイシェラを使ってすざましい闘気を纏い

「ええ!……みんな、行くわよ!!」

エステルは武器を剣に持ち替えた後、号令をかけて、ケビン達と共に再びカシウスに向かった!



今ここに!再び剣を取った”剣聖”に挑む戦いが始まった………!




 
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