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英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)

作者:sorano
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第10話

~グランアリーナ~



「………アリーナに出たか。はは、こういう時のお約束やと対戦相手がババーンと出て来て………」

アリーナに出て、仲間達と共に周囲を見回していたケビンが呟いたその時、なんとケビン達の目の前から今まで戦ってきた魔物達が現れた!

「んなっ!?」

それを見たケビンは驚いた。

「……………ケビン?」

「何、余計な事言ってんだよ~!!」

リースはケビンをジト目で睨み、ジョゼットはケビンに文句を言った。

「偶然!偶然!オレのせいやないってば!ったく、誰の仕業か知らんけどあまりにお約束すぎやろ!?」

「………話は後だ!」

「来るぞ………!」

「はいっ………!」

そしてケビン達は戦闘を開始した!戦闘の末、敵達を倒したケビン達だったが、すぐに新手が現れ、新手と戦って倒した所で警戒していたその時、一際大きい魔物が現れようとした!

「チッ………しつこいわ!」

「しかも………かなりの大物みたい。」

ケビンとリースが会話をしていたその時、妖しげな光陣からかつてエステル達が旧校舎の地下で戦った敵―――ストームブリンガーに非常に似た大型の敵が現れた!

「こ、これは………」

「甲冑の人馬兵………!?」

「エステルちゃんたちが学園の地下で倒したとかいうカラクリの同類みたいやな………まあいい、どうやらこいつでラストみたいや!ぶちのめして優勝したるわ!」

そしてケビン達は戦闘を開始した!



「……………」

戦闘開始早々敵は巨大な身体を跳躍させて、ケビン達に襲い掛かった!

「おわっ!!」

「!!」

「はっ!」

「わっ!」

「っ!!」

敵の行動を見たケビン達は急いで回避し

「さあ、来るがいい!!」

ユリアはクラフト――ミラージュベルクを使用し、攻撃を無効化させた!

「行くぞ!はっ!やっ!せいっ!たぁ!!」

そしてユリアはそのままクラフト――ランツェンレイターを敵の足の一本に放って攻撃し

「行くぞっ!はぁぁぁぁぁ!せりゃぁ!!」

ユリアに続くようにミュラーはクラフト――ブレードダンサーをユリアが攻撃している場所とは別の足に攻撃した!

「そらっ!!」

「幻の檻よ!アセンション!!」

「どうだぁっ!!」

さらにケビン、リース、ジョゼットは遠距離攻撃やアーツを敵の頭の部分に放った!

「ユリア大尉、ミュラー少佐!下がって下さい!」

一方魔術の詠唱を終えたツーヤはユリアとミュラーに警告した!ツーヤの警告に従った2人はすぐに下がった。2人が下がると同時にツーヤの魔術が発動した!

「出でよ、水晶の刃!クリスタルランス!!」

「…………!?」

ツーヤが放ったアイスランスの上位魔術――クリスタルランスを受けた敵はのけ反った!



「はあっ、せぇい!!」

「やぁっ!!」

それを見たミュラーとユリアは再び敵に突撃して、攻撃し

「せいっ!!」

リースは前衛で攻撃しているユリア達と後衛でアーツを発動させようとしているケビン達の中間の位置で法剣の刃を伸ばして攻撃し

「水よ!アクアブリード!!」

「やぁぁっ!ストーンインパクト!!」

ケビンとジョゼットはアーツで敵を攻撃し

「氷の力よ、我が刃に宿れ!」

ツーヤは魔術――エンチャントアイスで自分の刀に吹雪の力を宿らせた後、敵に飛び込んでクラフトを放った!

「十六夜……”斬”!!」

ツーヤが放ったクラフトによって、敵の一部は凍りついたが敵が動き出すと凍りついた場所はすぐに砕けた!

「……………」

「ぬっ……!」

「くっ………」

「させませんっ………!」

敵が振り下ろした巨大な剣をミュラー、ユリア、ツーヤはそれぞれの武器で受け止めた!

「……………」

それを見た敵はもう片方の手にある巨大な剣をミュラー達に攻撃しようとしたが

「させるか!!」

「無駄です!!」

「そこっ!!」

ケビン達が遠距離攻撃を放って、ミュラー達に振り下ろそうとした剣の軌道をずらした。その結果、軌道がずれた剣はミュラー達に命中しなかった!

「行くぞ!はっ!やっ!せいっ!たぁ!!」

「行くぞっ!はぁぁぁぁぁ!せりゃぁ!!」

「鳳凰!剣舞!!」

一方受け止めていた敵の巨大な剣をずらして、回避したミュラー達は再びクラフトを放って反撃を行って攻撃をしていたその時、敵の中心にある宝石らしき石が光、そこからすざましい雷が走って、ミュラー達を襲った!



「ぐっ!」

「くっ!」

「あうっ!」

敵が放った攻撃――サンダーストームによってミュラー達はダメージを受けると共に麻痺してしまった!

「今助けたる!そらっ!!」

そこにケビンのクラフト――セイクリッドブレスが放たれ、ミュラー達の傷や状態異常は回復した!

「……………………」

しかしその時、何かを溜める動作をしていて、動作を終えた敵は全体を攻撃し、さらに威力もあるクラフト――エナジーブラストを放った!



「あいたぁっ!?」

「うっ!?」

「ぐっ!」

「くっ!」

「あうっ!」

「わあっ!?」

敵の攻撃によってケビン達は少なくない傷を負い

「……………」

「あうっ!?もう……ダメだよ……」

ケビン達がのけ反っている隙を狙って放った敵のクラフト――カーズブレードを受けたジョゼットは戦闘不能になった!

「くっ………今助けたる!そらっ!!」

「………っつ!このくらい……!癒しの雨よ、降り注げ!ヒールレイン!!」

一方ケビンとツーヤは痛みを我慢してクラフトや魔術を放って、味方全員を回復し

「2人ともありがとう。……女神の御加護を。」

リースはクラフト――ホーリーブレスを使って、戦闘不能になったジョゼットを復活させた!

「………………」

一方敵は先ほどと同じクラフト――エナジーブラストを放つ準備を始めていた!

「させるか!我が主と義のために…………覚悟!たあっ!チェストォォォ!!」

しかしそこにユリアがSクラフト――トリニティクライスを放って敵を怯ませて、敵の行動を中断させた!

「我が全霊を以て無双の一撃を成す!うぉぉぉぉぉぉ!」

さらにミュラーは武器を天高くへと上げて、すざましい闘気を武器に込めて、敵に突撃して敵の横を駆け抜けた!

「奥義!破邪顕正!!」

するとミュラーの闘気によってすざましい闘気の塊が敵の中心部分で敵を吸い込んだ後、大爆発を起こした!

「……………!?」

戦渦の邪悪を断ち晴空をもたらすと言われるヴァンダール家に伝わる奥義――破邪顕正を受けた敵は大ダメージを受け、さらに怯んだ!

「さっきはよくもやってくれたな~!これはさっきのお返しだ!行くよ……!とっとと倒れちゃえ!やあっ!」

そこにジョゼットが大量の火薬がつまった球を敵に投げつけた!そしてジョゼットはすぐに銃を構えた後、銃弾を放った!

「一撃必殺!スフィアデサイド!!」

すると銃弾に当たった球は敵の目の前で大爆発を起こした!

「―――――――!!」

ジョゼットが放ったSクラフト――スフィアデサイドを受けた敵はついに倒れた!そして倒れた敵の足元に妖しげな光陣が現れ、敵を呑み込んで行って消えた。そして敵が消えた後、なんと封印石が現れた!



「おお………!」

「あれは……」

封印石に気付いたケビン達は封印石に近寄り、ケビンが封印石を手に取った。

「………ひょっとしてそれが優勝商品とか?」

「はは、そうみたいやな。律儀っちゅうか様式美に拘るっちゅうか。」

「フン………誰の仕業かは知らんがご苦労なことだ。」

「ええ。…………さてと。中にいる人を解放する為に一端庭園に戻りましょうか。」



そしてケビン達は中にいる人物を解放する為に一旦庭園に戻った………


 
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