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龍が如く‐未来想う者たち‐

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冴島 大河
第一章 刑期中の悲報
  第五話 加速する内部崩壊

半年ぶりの神室町は、相も変わらずだった。
宮藤と会った翌日、冴島と真島は神室町へと戻ってくる。
いつも賑やかなその光景は、懐かしいとは思えなかった。
まるで、昨日も見ていたかの様な錯覚に陥る。


「ほな、神室町ヒルズに行くで」
「ヒルズ?なんでそないなとこ行くねん」
「いろいろあって、6代目はそこで匿っとんねん。詳しくは後で話す」


神室町で1番高くそびえ立っていた、ミレニアムタワー。
だがそれを上回る高さで建つ、神室町ヒルズ。
冴島はあまり訪れたことが無いので、中に何があるかは詳しく知らない。
少し周りの風景を見渡しながら、神室町ヒルズへと足を運んだ。




「お久しぶりです、冴島さん」


神室町ヒルズ地下の、賽の河原。
そこで出迎えたのは、この場所の主である花屋と大吾だった。
小さく頭を下げ、大吾のもとに歩み寄る。
すぐ見ただけでは気付かなかったが、大吾の顔は疲弊しきっており、目の下にクマも作っていた。
それだけ今は、大吾に危険が及んでいるという事なのだろう。


「6代目、今の状況を詳しく教えてください」
「少し長くなるが……それでも大丈夫か?」


冴島が頷くと、大吾は今まで起きた話を始める。
東城会幹部の宮藤を筆頭に、足立と喜瀬は7代目の座を狙って大吾を狙っている事。
喜瀬は逮捕され、足立は行方不明。
宮藤は、桐生を手に入れている事。


「6代目、ワシら宮藤に接触したんですわ」
「宮藤と?」
「アイツは今、大阪にいます。俺と真島で接触しましたが、残念ながら居場所は……」
「まだこちらも、桐生さんの情報は掴んでません。しかし、宮藤が大阪に居たのなら桐生さんももしかしたら大阪に居るのかもしれませんね」


その言葉に、3人は再び項垂れる。
少し黙った後、大吾は苦い顔をしながら呟いた。


「今、東城会は崩れ落ちている。正直この先……未来が全く見えない。だけど俺は、東城会を潰したくない。だから、手を貸してくれないか?冴島さん、真島さん」


深々と頭を下げる大吾だが、不安は隠しきれなかった。
小さく震える肩を見て、大吾の東城会への想いを再認識する。

東城会の未来の為……。
もう冴島には、東城会しか居場所が残っていない。
だからこそ、大吾に言われるまでもなく阻止するつもりでいた。

真島は大きく溜息つくと、少し俯いて呟く。


「アホくさ……」
「……真島さん?」


大吾が顔を上げると、つまらなさそうな表情を浮かべた真島の顔が目の前にあった。
思わず驚き後ずさりすると、表情が一変していつもの笑顔に戻る。
狂気混じりの、その笑みに。


「長ったらしく喋らんでも、ワシらは協力する気満々やったっちゅうに。のぉ、兄弟」
「6代目、俺は絶対6代目を見捨てん。それだけは、理解しとってください」


2人の言葉に、大吾は大きく頷く。
そうなるのを見越してか、花屋はモニターにどこかを映し出した。
ミレニアムタワー前。
そこには、黒スーツの男たちが多数徘徊していた。


「宮藤一派だ。誰かを探してるみたいだぞ」


冴島はすぐに、探し人は真島だと把握する。
大阪で告げた、諦めないという言葉。
まだ宮藤は、真島を探している。


「ワシが行って、ボコボコにしてくるわ」
「待て、兄弟。俺が行く」


乗り気だった真島を抑え、冴島が名乗り出る。
バツが悪そうな顔をする真島だったが、何も言わずとも納得してくれた。


「6代目はワシが見とくから、はよう行ってこい」
「すまんな、兄弟。ほな、行ってくるわ」


冴島は小さく笑い、その場を去る。
少し安心した大吾の隣で、真島は再び笑った。 
 

 
後書き
すみません前回の4話を投稿せず5話を投稿してしまったので凄く話がごちゃごちゃになってしまいました
4話は5/1に公開させていただきました

後次回はずれた分がございますので6日投稿となります
大変申し訳ございませんでした!! 
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