転生者が異世界から来るそうですよ?
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YES!ウサギが呼びました!
YES!ウサギが呼びました!
箱庭
前書き
どうも選定の聖剣ですやっと二話目が完成しました今回は早速他作品のキャラが出てきます
もし誤字脱字が有りましたら報告お願いします
「ど、どうなってるんだ!?」
「うぉーーーーーーっ!!!!」
「きゃーーーーっ!?」
「えぇーーーーーっ!?」
上空4000mから落下中の恭弥達の目の前には見たこともないような景色が広がっている
俺以外の三人と一匹は落下地点に用意してあった緩衝材のような薄い水膜を幾重も通って湖に投げ出される
俺は風を纏ってゆっくり地面に下りる
「し、信じられないわ!まさか問答無用で引き摺りこんだ挙句、空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」
「・・・・・・。いえ、石の中に呼び出されてては動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「そう。身勝手ね」
二人の男女はフン、と互いに鼻を鳴らして服の端を絞る
その後ろに続く形で耀が岸に上がる。同じように服を絞る隣で三毛猫が全身を震わせて水をはじく。そんな状況を大きめの岩の上で眺める恭弥
「此処・・・・・・どこだろう?」
「さあな。まあ、世界の果てっぽいのが見えたしどこぞの大亀の背中じゃねえか?」
「手紙で『我らの〝箱庭〟に来られたし』って書いてあったんだから、ここは〝箱庭〟じゃないか」
「「「それ(だ)(よ)!!!」」」
三人揃って今気付いたらしい、それにしても俺はなんでこんなにも冷静でここが〝懐かしい〟と感じるんだ?
俺は昔此処に来たことがあるのか?判らないでも何故か〝懐かしい〟
「・・い・・・お・・き・・おいっ!!聞いているか!?」
「すまん、考え事していた、それでなんだ?」
「はぁ、何も聞いていなかったの?貴方は?今私達は自己紹介していたのよ?それで私達三人は自己紹介が終わったから後は貴方だけよ、
それとも私達の自己紹介も聞いてなかのかしら?」
「いや、それは聞いてたよ右から逆廻十六夜、久遠飛鳥、春日部耀でしょ?」
「そうよそれで?あなたの名前は?」
「俺は神代恭弥だ他の人とは少し変わった程度の人間だ。これからヨロシク」
俺は三人に向かってそう自己紹介した
そんな彼らを物陰から見ていた黒ウサギは思う
(うわぁ・・・・・なんか問題児ばっかりみたいですねえ・・・・)
「で、呼び出されたのはいいけどなんで誰もいねえんだよ。この状況だと、招待状に書かれていた箱庭の説明する誰かが居るんじゃねえのか?」
「そうね。なんの説明もないままでは動きようがないもの」
「・・・・・。この状況に対して落ち着き過ぎるているのもどうかと思うけど」
「それは俺たち四人とも冷静すぎると思うけど」
(全くです)
黒ウサギはこっそりツッコミを入れた
「仕方がねえな。こうなったら、〝そこに隠れている奴にでも〟話を聞くか?」
物陰に隠れていた黒ウサギは心臓を捕まれたように飛びは跳ねた。
三人の視線が黒ウサギに集まる。
「なんだ、貴方も気付いていたの?」
「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ?そっちの猫を抱いてる奴と着物を着ているお前も気付いているんだろ?」
「風上に立たれたら嫌でもわかる」
「視られているのは判っていたけど敵意が無いから放置していた」
「へえ?面白いなお前ら」
(なんか十六夜に目をつけられた)
軽薄そうに笑う十六夜の目は笑っていない。四人は理不尽な招集を受けた腹いせに殺気の籠もった冷ややかな視線を黒ウサギに向ける。黒ウサギはやや怯んだ。
「や、やだなあ御四人様そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたらうれいしでございますヨ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「聞くだけで良いなら」
「お一人様以外取りつくシマもないですね♪」
バンザーイ、と降参のポーズをとる黒ウサギ。
耀が黒ウサギの隣に立ち、黒いウサ耳を根っこから鷲掴み
「えい」
「フギャ!」
力いっぱい引っ張った。
「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どうゆう了見ですか!?」
「好奇心になせる業」
「自由にも程があります!」
「へえ?このウサ耳って本物なのか?」
今度は十六夜が右から掴んで引っ張る。
「・・・。じゃあ私も」
「お願いですから、見てないで助けてください!」
「全くうるさいですマスターが寝ているのでもう少し静かにしてくれませんか?」
肩を大胆に出し太股辺りまでしかない青紫色の着物を着て、桜色の髪に狐耳を生やし尾てい骨から一本の尻尾が生えている女性が寝ている恭弥を膝枕している
「あ 、あり得ない。ありえないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」
「いいからさっさと進めろ」
「それではいいですか御四名様。定例文で言いますよ?いいm「早く言え」はい」グスン
「御四名様は皆、普通の人間ではございません!その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。そしてこの『箱庭』はそんな力を持った者達による為のステージなのでございますよ!」
黒ウサギの説明に飛鳥が質問する
「まず初歩的な質問からしていい?貴女の言う〝我々〟とは貴方を含めた誰かなの?」
「YES!異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活するにあたって、数多とある〝コミュニティ〟に必ず属していただきます♪」
「嫌だね」
「属していただきます!他にも幾つかルールは存在しますのでその都度聞くなどしてください」
「待てよ。まだ俺が質問していないだろ」
十六夜が威圧的な声を上げて立つ
「・・・・・どういった質問ですか?ルールですか?ゲームそのものですか?」
「この世界は・・・・・〝面白いか?〟」
後書き
二話目どうでしたか楽しんでいただけたら幸いです
三話目の投稿は何時になるか判りませんが頑張って書きたいと思います
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