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selector KAMENRIDE WIXOSS

作者:紡ぐ風
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第2部『計画打倒編』
  第19話『双・子・共・闘』

 
前書き
ライダー&セレクター一言図鑑
仮面ライダーエターナルレッドフレア:『仮面ライダーエターナル』に登場。財団Xの幹部、加頭順が試作型のエターナルメモリを使い変身。適合値が高くない為、長時間の変身が行えない。
仮面ライダーなでしこ:『仮面ライダーフォーゼ』に登場。コズミックエナジーの凝縮生命体であるSOLLが岬なでしこをインストールし擬態。更にフォーゼのフォーゼドライバーを見てコピーし作ったなでしこドライバーで変身。両足のモジュールを装備出来ず、ロケットとレーダー以外のスイッチをセットする事が出来ない。
白戸由良:双子の姉である紗良が行方不明となり、学校で様々な悪評を立てられた時、未開封のWIXOSSのパックを開封。中に居たのは、紗良がルリグとなった姿、サシェであった。由良は、ある理由から姉と共にセレクターバトルに参戦する。 

 
「ウリス、キバ達を襲撃した奴らが返り討ちにあった。どうするつもりだ?」
「決まっているわ。それに、もう手筈は整っているわ。明日、繭が再びライダーにさせた白戸紗良達を狙うわ。」
怪訝な顔を見せる蛮野にウリスは答える。
「そうか。だが我々にもやるべき事があるのでな、明日は付き合えない。」
「別に構わないわ。あの程度ならリメンバが居なくてもなんとかなるわ。」
ウリスは新たに大量のトルーパーを呼び出し、翌日に備えて準備していた。
翌日、紗良達は何も知らないまま通っている学校へ登校する。
「最近はあのダークライダー達も居なくなって平和になったね!」
彩里はテーブルゲーム部のメンバーに話す。
「でも彩里、油断は禁物よ。それに、ウリス達はまた計画を進めたみたいだから、明日るう子さん達と会うことになったの。みんなにも集まって欲しいって。」
「オッケー。ボクも美結も問題ないよ。」
「私も。」
「それじゃあ、明日一緒に行きましょう。」
紗良達は明日の準備をしていた。
一方─
「それにしても、何でふたせは雅との記憶を持っているんだ?」
病欠を取ったふたせは剣崎と話していた。
「多分、特異点になった事で一時的だけど本物の仮面ライダーと同様の事が起きたと思うしか無いんですが。」
「確かに、同じ特異点である雅の存在を、ふたせが覚えていても不思議じゃ無いな。侑斗も同じ事を言っていたし。」
「剣崎さんの方こそ、どうして本物の仮面ライダーの場合は記憶が消えないんですか?」
「俺達の場合、かつて雅に一度世界を救って貰って、その時に一度雅との記憶を失ったけど、その後で雅と出会った事で記憶を失う事が出来なくなったんだ。」
「そうだったんですか。」
「ああ。そろそろ文緒が帰って来るからこの話は止めよう。雅曰わく、存在しない存在が記憶の中に残るのは良くないらしい。」
「解りました。」
二人が話を切ると、丁度文緒が帰って来る。
「ただいま。ふたせ、大丈夫なのかい?」
「うん。文緒の方こそ、ダークライダーに襲われなかった?」
「ああ。それじゃあ、僕達もそろそろ本格的にるう子君達に協力する準備を整えよう。」
「ああ、そうだな。」
文緒の案で三人はるう子達と連携を取る準備を始める。
その頃、ちより達も─
「ちより、そろそろこの戦いから降りよう。」
「はあ?エルドラ、それ本気で言っているの!?」
「本気っすよ。実際、私達の実力じゃあ只の足手まとい。ならいっそ、この戦いから降りる方が私達の為かもしれないっす。」
「ちよりは嫌だからね!ちよりはこの力で勝ち残るって決めたんだもん!」
「それなら、一度一衣さん達と戦いましょう。私達をチームメンバーに入れて貰う為に。」
「分かったよ。エルドラの言うとおりにする!」
ちより達も、新たな決意を決め、準備に入る。
夕方になり、紗良達は学校が終わる。
「さて、そろそろ帰ろっか?」
「そうだね。」
六人は校門から出ようとする。すると、
「あら、まだ学校の中に居たのね?」
トルーパーの大軍の連れたソーサラーが現れる。
「ウリス!」
「あら、覚えておいてくれていたの。ありがとう。」
「由良、隠れていて。行こう、みんな!変身!」
紗良達は変身する。しかし、次の瞬間、
<チェーン!ナウ!>
ソーサラーはチェーンでアクセルの動きを封じる。
「トライアルになられたら困るわ。だから、あなたには先に退場して貰うわ。」
<エクスプロージョン!ナウ!>
ソーサラーはエクスプロージョンを発動し、爆撃でアクセルを攻撃しアクセルドライバーを粉砕。羽衣の変身が解除されてしまう。
「素早く動けるアクセルさえ消えれば、あなたなんて簡単に潰せるわ。」
ソーサラーはディースハルバードを取り出し、サソードを攻撃する。
「瑠海!くっ!」
メテオ達はサソードの援護に向かおうとするが、トルーパーが足止めする。
「これじゃキャストオフも出来ない!」
「させる訳無いでしょう!」
<デュープ!ナウ!>
ソーサラーはコピーの上級魔法、デュープを使い分身を三体召喚しサソードに一斉に襲いかかる。
「ぐぁッ!」
「瑠海!」
ソーサラーによる一斉攻撃にサソードは弾き飛ばされ、サソードヤイバーを落としてしまう。
「ここはこういう趣向で行くわ。」
<イエェス!バニッシュストゥラィイィク!アンダースタン?>
<イエェス!グラビティ!アンダースタン?>
ソーサラー本体はバニッシュストライクでサソードを攻撃し、分身体はグラビティでサソードヤイバーを破壊しようとする。
「ぐあぁぁぁ!」
サソードはバニッシュストライクに耐えきれずその場に倒れ、サソードヤイバーとサソードゼクターは重力に耐えきれず粉砕され、瑠海の変身が解除される。
「後残った三人なんて、本気を出す程でも無いけど、別に油断する気も無いわ。」
ソーサラーは近づいて来る。
「許せない!」
アギトはバーニングフォームに変身する。
「私だって許せないよ!」
[remote]
レンゲルはリモートを使い、上級アンデッド三体を呼び出す。
「ふん!雑魚がどれだけ集まっても無駄よ!来なさい、エターナルレッドフレア!」
「こんな形で呼び出されるとは。私、少々残念です。」
エターナルレッドフレアはソーサラーの呼び出しに応じて現れレンゲルを攻撃しながら言う。
「くっ!こいつ!」
レンゲルは上級アンデッドとエターナルレッドフレアを戦わせようとするが、
「あなた達の相手は私よ。」
ソーサラーの分身体がそれを阻止し、
<イエェス!ブリザード!アンダースタン?>
<イエェス!サンダー!アンダースタン?>
<ボルテック!ナウ!>
ソーサラーは必殺技級の魔法で上級アンデッドを撃退してしまう。
「さあ、あなたもお終いよ!」
ソーサラーは黒いドラゴンを象ったリングをスキャンさせる。
<イエェス!ファイルストゥラィイィク!アンダースタン?>
ソーサラーはジャンプし、必殺技のストライクソーサラーをレンゲルに放ち、それがレンゲルバックルに直撃。彩里の変身は解除され、レンゲルバックルは破壊される。
「そろそろ時間なので、こちらも終わらせます。」
[エターナル!マキシマムドライブ!]
エターナルレッドフレアはマキシマムドライブを発動。必殺技のネバーエンディングヘルをアギトに放ち、オルタリングが粉砕され、美結の変身も解除される。しかし、
「やはり、そろそろ限界でしたか。」
エターナルレッドフレアがそう言うと、エターナルメモリはスロットから勝手に飛び出し砕け散る。それと同時にエターナルレッドフレアは消滅した。
「ちっ、役に立たないわね。でもいいわ。後はあなただけですもの。」
ソーサラーはメテオに近づく。
「私も、これまでみたいですね。」
メテオは諦める。すると、
「待ちなさい!」
隠れていた由良が飛び出して来る。
「由良!隠れていて!私は大丈夫だから!」
「そうじゃ無い!私が、私の意志で戦いたいの!」
由良はあるドライバーを取り出す。
「それは、なでしこドライバー!でも、なでしこドライバーは玩具で無いはず。」
メテオは驚く。何せなでしこドライバーは玩具として発売されていないのだ。
「どうしてって思うでしょう。紗良の壊れたフォーゼドライバーを改造したの!あれ、内部の欠損はそこまでヒドくなかったし、完全に破壊されていた部分は両足のパーツだったから作り替えたの。」
由良はなでしこドライバーを装着し、待機ボタンを押す。
[three two one─]
「変身!」
由良はレバーを操作し、仮面ライダーなでしこに変身した。
「宇宙キター!仮面ライダーなでしこ、助太刀させて貰うよ!」
なでしこはノリノリで構える。
「由良、それなら久し振りに二人で一緒に戦いましょう!」
[メテオストーム!meteor ready?]
メテオはメテオストームに変身。
[ロォケット オン!]
なでしこはロケットモジュールを装着する。
「行っくよぉ!なでしこロケットパンチ!」
なでしこはロケットモジュールで飛び、急降下しながらソーサラーの分身を攻撃、更に、
[ロォケット リミット ブレイク!]
なでしこは必殺技を発動しソーサラーの分身一体を撃破する。
「一気に決めますよ!」
[meteor limit break!]
「メテオストームパニッシャー!」
メテオストームはメテオストームシャフトにメテオストームスイッチをセットし必殺技を発動。メテオストームスイッチの風車がコマの様になりソーサラーの分身を攻撃し、残る分身を撃破した。
「後はあなただけです!」
メテオストームはソーサラーに構える。
「そう?でも、あなた達に用は無いわ。」
<イエェス!バニッシュストゥラィイィク!アンダースタン?>
ソーサラーはバニッシュストライクを発動。魔力弾でメテオ達を攻撃、更に続けてブリザードを発動しドライバーを氷着けにしてしまう。そして、
<ボルテック!ナウ!>
「終わりね。」
ディースハルバードから雷撃を放ち、メテオとなでしこ、二人のドライバーを粉砕し変身を解除させる。
「さて、もう用は無いわ。残念だったわね、くそったれさん。」
ソーサラーは帰ろうとする。すると、
「待って!」
ソーサラーは声を聞き、振り向くと、るう子達が居た。
「手遅れだったみたいね。」
「ユキが、もしかしたら紗良さん達が危ないかもって言ったから様子を見に来たけど─」
「ウリスに先を越されたわね。」
「そうよ!もう手遅れよ!何故なら─」
るう子とユキの会話を聞きソーサラーはあるリングを取り出す。
「それは!?」
「そう、クリエイトウィザードリングが完成したのよ!だからもう手遅れ。再び私はセレクターバトルを始める。もう誰にも邪魔はさせないわ!」
「駄目ぇ!」
るう子は止めようとする。
「もう遅いわよ!」
<クリエイト!ナウ!>
ソーサラーは抑制を振り切りクリエイトウィザードリングをスキャンした。
to be continued
次回予告
ついに、それぞれの思惑が明かされる。セレクター達は、ダークライダーの野望を砕けるのか?次回『ちよりの決着』 
 

 
後書き
劇場公開記念あとがき
どうも、劇場版selector destructed WIXOSS、公開おめでとうございます!相変わらずの不穏な空気!いいですね!と、言う訳で、今回は劇場版についての感想と、劇場版の内容をどこまで本作に取り入れるかを伝えます。
さて、ついにウリスの人間態、五十嵐留海が登場しました。どうやら戸賀崎家の養子状態でしたが、留海の両親はどこに居るのだろうか、そこは気になりましたね。それと、くれぐれも赤信号を渡るような危険な真似はしちゃ行けません。とりあえず、この五十嵐留海という設定、本作に出す気は有りません。多分、物語が成立しなくなります。あくまでも、この世界はパラレルワールドって事でやらせていただきます。
そして、その戸賀崎家の一人娘の幸。この子も登場させません。出しようが有りません。
今回は、結構バトルシーンが増えましたね。ですが、聞こえてきたアーツに疑問が幾つも有ります。まずは赤デッキ、多分ウェポン型に何故か入っている保湿成分。序盤での必要性が気になります。次に、あの時代に出てなかったハロー・エフェクト。あのデッキだとコストが大きい気がします。次に、伊緒奈(ウリス)がバトルの序盤で使ったアーク・ディストラクト。販促アニメだというのは解りますが、あのタイミングで使う意図が皆無だったよ。次、その返しのターンで使われたヘイト・インプレス。古代兵器を使うデッキで何故か使われた毒牙用のカード。一瞬疑問思いましたよ。
さて、忘れてはならないのが映画鑑賞のマナー講座。正直、あの不意打ちは卑怯。あきらっきーは運営に愛され過ぎている。そう実感しました。
やはり見所は、ついに繭&ウリスの汚名返上。これでもうラスボス(笑)なんて言われずに済むね…やっぱ無理かも。
とりあえず、劇場版の追加設定は本作で使う気はありません。あのラストを採用してしまうと、ウリスがこちらの世界に居る事が出来なくなってしまうので物語が成り立たなく成ります。他にも、晶のウリスに対する心酔度も狂ってしまう危険性があります。なので、期待しないで下さい。それでは、今後とも本作『selector KAMENRIDE WIXOSS』を応援お願いします。作者の紡ぐ風でした。 
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