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魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者

作者:blueocean
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第35話 クアットロ修正

スカさんの部屋を出た俺たちは、アジトに唯一あるというリビングへ向かった。
ウェンディが言うにはみんな大体ここにいるか、自分の部屋らしい。
ここの部屋だけはアジトとは全く違い、普通の家にあるようなリビングになっている。

ソファーや大きなテーブル。キッチンや冷蔵庫まで、様々な家具が置かれていた。

「次元犯罪者のアジトじゃないな………」

「そうっスね。でもここが一番落ち着くっス」

「うん?ウェンディか。あと君は…………」

ソファーに座ってた二人の女性の一人、紫の短髪の女性が話しかけてきた。
確かトーレだっけ?この人………

「俺は有栖零治です」

「君が有栖零治か。私はNo.3、トーレだ。妹達がお世話になったな」

やっぱりこの人がトーレさんか。
っていうかあの時会ったんだよな。
で、もう一人は誰だ?

茶髪のロングヘアーで後ろを縛ってる女の子。
外見だと俺と同じくらいだろうけど………

「私はNo.10ディエチですよろしくお願いします」

「ああ、2人ともよろしく」

「そんなことよりトーレ姉、クア姉見てないっスか?」

「クアットロか?この部屋には来ていないが………」

「じゃあまだ自分の部屋っスね、ありがとうっス。レイ兄、行くっスよ!!」

「ちょ!?少しは落ち着けって!!すいませんありがとうございました」

俺はウェンディに引っ張られながら部屋を出た。

「なんだったんだ?」

「分かりません………」

嵐のように去っていった二人と入れ違いにフェリア達3人が入って来た。

「トーレ姉、レイ達がどこに行ったか知らない?」

「レイ?」

「零治の事だ」

「ああ、有栖ならウェンディと一緒にクアットロの部屋に向かったぞ」

「ありがとうトーレ姉、2人とも行こう」

セインの言葉に3人もクアットロの部屋に向かった。

「何なんだ一体………」

「トーレ姉様、私たちも行ってみませんか?」

「………そうだな、私も少し気になる」

リビングにいた二人もクアットロの部屋へ向かったのだった。



「ここっス」

ウェンディに案内され、部屋の前にいる。

「しかし、広いよなここ」

「ドクターが作ったアジトっスから」

建築士もびっくりな出来だ。
ボスのアジト感は消えてないけど………

「それじゃあ入るっスよ」

ウェンディは相変わらずノックもせずに中に入っていった。




「くっ、みんな少し位協力してくれてもいいですのに………もういいですわ、私一人でもウェンディを………」

「お前、一体何をした?」

「クア姉をネタに楽しんでいただけっス!!しかし、変な機材ばっかっスね〜、つまんないっス………」

「あなた達!何勝手に人の部屋に入っているの!!しかも荒らすな!!」

俺はしていないが、勝手に入って勝手に部屋を荒らすウェンディ。
しかし、本当に変な機材ばっかりだな。

「クア姉を修正しにきたっス!!」

拳を作り、堂々と宣言するウェンディ。

「だったら別に荒らす必要ないでしょうが!!そ…れ…に!あなたに姉の私をどうこうできると思ってるの?」

「あさってみれば、意外な趣味が発覚すると思ったんスけど…………本当につまらまい姉っス………」

「何でそんなに呆れられなきゃいけないのよ!あなた、姉の部屋を勝手にあさってただで済むと思ってるの?」

「姉は関係ないっス!この世は弱肉強食なんスよ」

「いい度胸じゃない!!いいわ、かかってきなさい!!」

一触即発の雰囲気で2人は身構えている。
どんだけ仲が悪いんだか………

なんか殴り合いになりそうだから入っとくか。

「そんなことより俺はクアットロに話があるんだけど………」

「なんですか?クズ男」

「ク、クズ………」

「失礼っスよ!訂正するっスよ!!」

流石ウェンディ、俺のことを理解して……………

「レイ兄はクズじゃないっス!!ただの女たらしっス!!」

ってそれクズ男じゃないか!!

「やっぱりクズ男じゃない」

「違うっス!そう言う男をリア充かチャラ男って言うんスよ」

チャラ男は違くね?

「さあ、レイ兄!あの名言言っちゃってっス!!」

名言?一体………

「ほらほらプリーズ!」

焦らすな!しかしなんにも思いつかない………
取り敢えずこれでいいか。

「あ、あげぽよ〜………」

静まりかえるクアットロの部屋。

「あ〜………レイ兄、よく頑張ったっス………」
「お前の所為だろうが!!!」

見てみろよ、クアットロの俺を見る冷めた目を。
あれはゴミを見る目だぞ!!

「…………レイ」

「見なかったことにしてやるんだぞ」

「わ、分かったよ」

こっそり覗いていた3人が心に決めたのだった………




「もう、そんなこといいんだよ!!俺はクアットロに話があるんだ」

それを聞き、嫌な顔をするクアットロ。
もう完璧に警戒されてんじゃないかよ…………

「警戒しなくていいって。ただ話をしたいだけだから」

「ふん、あなたみたいな変態で変人に話すことなんかありませんわ」

コイツ…………
下手に出てたらいい気になりやがって………

「変態?変人?誰が?」

「はぁ?あなたに決まってるじゃないですか。頭もおかしくなったんじゃないんですか?」

「おかしいなぁ?ウェンディ、目の前に痴女がいるんだけどな」

「そうっスね。よく人に変態って言えるっスよね。それに、こんな部屋にこもってるクア姉の方が変人っス」

「ち、痴女!?それに部屋は関係ないでしょう!!」

「でもそうだろ?そんなムッチリしたスーツ着て羞恥心を全く感じてないんだから。しかも部屋は女の子なのに変な機材ばっか。変人以外なんでもないだろ」

「そうっスよ、変人は仕方ないとしても、自分の姉が痴女ってとっても恥ずかしいっス。姉妹の恥っスよ」

「わ、私は痴女なんかじゃ…………」

「あんたがそう思っても周りからは痴女に見えるんだよ。だから他の姉妹はちゃんと服を着てるんじゃないか」

「それなのにそのムッチリスーツを愛用するクア姉はある意味で勇者っス。変態の中の変態っス!!」

俺とウェンディの言葉に顔を真っ赤にしながら何も言えなくなるクアットロ。

「今回のことで反省したなら、今度からはちゃんとみんなと同じように服を着るんだなエロットロ」

「そうっスよエロ姉」

「エロットロは止めて!!しかもウェンディはただのエロになってるから!!」

いつもの口調はどこへやら、止めるのに必死になっている。

「だったらちゃんと服を着るようにするか?」

「するから!!エロットロは止めて!!」

よし、これで問題は解決だな。

「えっ〜つまんないっス、もっと粘ると思ったんスけど………」

「まあな、拍子抜けって感じだな。もっと頑張ってくれよ」

「勝手なこと言って………」

睨みながら俺達に呟いた。


「終わりみたいだな」

「エロットロか………」

「哀れだな、クア姉」

「ほぅ、何かと思えばこんなことをしていたのか」

「「「!!!」」」

後ろから声をかけられ驚き、その勢いでドアを開けてしまった。

「「「あ!!」」」

「ん?どうしたんっスか?みんなお揃いで」

「なっ!?何でみんなここに来てるのよ!?」

「いやぁ………」

「その………」

「レイが何をするのか気になって来ただけだ」

セインとノーヴェは言葉を濁すのに対し、堂々と正直に言うフェリア。

「チンクちゃん、余計な事に首を突っ込まない方が身のためよ」

「そうだな、すまなかったエロットロ」

「エロットロは止めなさい!!」

「そうだ、姉に対して失礼だろ。私からもちゃんと言っておく、だから気にするなエロットロ」

「トーレお姉さま!?」

「エロ姉、今度私が服選んであげるから」

「待てセイン、私もエロ姉の服選ぶ!!」

トーレに続き、セイン、ノーヴェも油を注ぐ。
そしてみんなの目線はディエチに向かった。

「えっ!?」

いきなりみんなに見られて驚く、ディエチ。

「えっ〜と………」

目線はディエチから離れない………

「あまりジロジロ見ないでくれ、恥ずかしい………エロットロもそんなに睨むな」

「わああああ!!ウーノお姉さまに言いつけてやる!!!」

泣きながら部屋を出ていったクアットロ。

「私は間違えたのか?」

「ディエチ姉は間違ってないっス。むしろよく空気を読んでくれたっス!!」

それでいいのか…………

「それよりみんな早く逃げよう!ウーノ姉、絶対怒るよ!!」

「そうだな、みんな逃げようぜ!!」

セインとノーヴェはそう言って部屋から出ていった。

「私は大丈夫っス〜。ウーノ姉、優しいっスから」

「ああ、ウーノさんに俺『優しさだけが愛情じゃ無い。怒らないと良い子に育たないぞ』って言ったから恐らく怒ると思うぞ」

「何気に良い名言!!流石パパさん。って何してくれたんスか、レイ兄!?」

そう言って俺の胸ぐらを掴んで…………身長が足らないため、持っただけになった。

「はっ!?こうしちゃいられないっス!!私も逃げなきゃ………」

そう言ってから、ウェンディもダッシュで部屋を出ていった。

「3人は?」

「逃げたら余計面倒になるだろ」

「今更、説教って言う年でもないしな」

「逃げるべきなの?」

諦めているフェリア、あんまり怒られないだろうと余裕のトーレさん。状況がまるで分かっていないディエチ。
結論として俺を含めた4人は怒られる事は無かった。

なぜなら………

(うう、正座って足が痛いっス…………)

(ちゃんと話を聞かないと長くなるぞ………)

(あ、足の感覚が………)

さっさと逃げた3人が速攻で見つかり正座で長々と説教を受けたからであった………




「さぁ、お待ちかねのお土産だ」

あの後、説教も終わり、食事の時間になったので、俺は冷蔵庫の中にあったものでオムライスを作った。
と言っても人数が多いので、ウーノさんに手伝って貰ったが。
だけどみんなに好評だったのでよかったかな。

その後にお土産の披露会となった。

「それでは順番に………まずはウーノさん」

名前を呼ばれ、ソワソワしだすウーノさん。
俺は持ってきた荷物の中から小さなクーラーボックスを取り出し、その中から寿司セットを取り出した。

「名店、海帝寿司の1人前特上。夜美がテレビを見てこれにしたんだけど、買いに行ったフェリアがあまりの行列で大変だったんだよな」

「ああ、流石テレビで紹介された店と言った所だった………」

「そうなの………チンクありがとう………」

深々と頭を下げるウーノ。

「良かったな、喜んでもらえたみたいで」

「ああ、苦労したかいがあった」

フェリアも喜んで貰えて嬉しそうだ。

「次にトーレさんとスカさん」

「おっ、どんな酒か楽しみだ」

「私もかい?」

「スカさんのお土産を聞き忘れたから、スカさんもお酒を。スカさんには1894年物の赤ワイン。凄くいいやつだからウーノさんと一緒にでも飲んでくれ」

「ちょっと!?零治君!!」

「いいじゃないか、たまには一緒に飲むのも悪くないだろう」

「ドクターがそう言うのでしたら………」

と言っているが顔は嬉しそうだ。

スカさんと仲良くね。

「で、トーレさんがリクエストした日本酒なんだけど…………」

「ど、どうかしたのか?」

「トーレさんって酒に強い?」

「いくら飲んでもベロンベロンにはならないが………」

なら大丈夫かな…………

俺はクーラーボックスからある日本酒を取り出した。

「この霊鉄って言って、日本で霊酒って言われてる日本酒なんだけど、味が凄いんだ。度数も半端なく強くて、飲める人があんまり…………何でシャイデはわざわざこんな日本酒を選んできたのか………」

俺は一応中学生なので酒を買えない。だからシャイデに頼んだのに………

「面白い!!これはシャイデ殿の挑戦なのだろう、受けて立とうではないか!!」

なんか気合の入ったトーレさん。
この人もはやて家にいる巨乳ニート侍と同じバトルマニア?
まぁ喜んでるしいいか。

さて、フェリアはウェンディ達にお土産を渡しているはずだけど………

「最新作だって!!新しく双銃と鎌があるよ!!」

「なら私は双銃使って見るかな。なんかかっこ良いし」

「私は鎌っス。おらおらおら、死神様のお通りだ〜っス!!」

早速最新作のモンスターバスター2をやり始めた3人。
けど取り敢えずウェンディ、その発言はきわどいから止めろ。

フェリアは3人に渡したあとクアットロの所に行ったようだ。
なら、俺はディエチにペンダントを渡すことにするか。

「ディエチ」

「!?」

ビクッと体が動き、ロボットのように俺の方を向いた。
いい加減慣れて欲しいんだけど………

「な、なんですか?」

「お土産だよ。確かペンダントだよな?一番苦労したぞ………」

なんて言ったって側にスカさんがいるから、普通やそれなりの物だとスカさんなら簡単に作れそうだからな。

「で、迷った上これにしました」

綺麗な箱をディエチに渡した。

「中を見てみな」

言われてディエチは箱を開ける。

「うわぁ…………」

中に入っていたペンダントは透き通った青色をしており、光を受けると中にある微粒子が様々な光を出すという珍しい鉱石のペンダントだ。

「綺麗………」

「気に入ってもらえて何よりだ」

「ありがとう…………」

お礼を言いながらもペンダントから目を離さない。
あんまり表情を表に出さないと思ってたけど、あんな顔するんだな……………

「レイ」

クアットロにお土産を渡し終わったフェリアがこっちに来た。

「どうだった?」

「ああ、気に入ってもらえたみたいだよ。…………………なぁフェリア」

「ん?」

「俺さ、アジトに来る前はさ、戦闘も覚悟してたんだ。けどさ、いざ来てみるとスカさんはあんな感じだし、姉妹のみんなも柔らかかったし、とても次元犯罪者のアジトとは思えなかったよ」

「私も最初、クアットロやトーレと話して感じた。だが、悪くない変化だと思う」

「そうだな、。この光景を見れば誰だってただの大家族にしか見えないさ。お前たちは戦闘機人だってこと気にしてたろ?これでハッキリしたよな」

「何をだ?」

「お前たちは人間だってことをだ」

そう言って俺はみんなを見る。

ゲームで盛り上がってる3人。相変わらずペンダントを大事そうに見てるディエチ。MYおちょこを持ってきて飲みはじめようとするトーレさん。スカさんと何か話しているウーノさん。

「胸を張って言って良いぞ、私達は人間だって」

「…………ああ、ありがとうレイ」

「それと、これは俺から」

そう言って俺は懐から小さな箱を取り出す。

「これは?」

「フェリアにプレゼント、姉妹みんなが貰っているのにフェリアだけが貰えないのはかわいそうだと思ってな」

受け取ったフェリアは箱を開ける。

「これは、ヘアバンド?」

「学校だとポニーテールにしてるだろ。黒ばっかだからと思ってな」

俺が買ったのは紫のヘアバンド。ディエチのと同じで光を受けるとキラキラと様々な光を出す。

「幻想的でとても綺麗だ………ありがとう、大事にする」

「どういたしまして、これからもよろしくな」

「ああ、こちらこそ」

フェリアは早速、貰ったヘアバンドで髪をポニーテールにして鏡に向かった。
満足みたいで嬉しそうだ。

しかし、意外と楽しめた。あんなにスカさんと話が合うと思わなかったし、結構為になった気がする。

「今度は星たちも連れてくるかな」

そう思いながら、後もスカリエッティのアジトで過ごしたのだった……… 
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