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『愛花-アイカ-』

作者:零那
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『罪悪感』



零が殺した。
2回も追い詰めた。
意識不明って言葉に、無意識に安心してた...?
零が殺した。
おなじみの警察。
事情聴取。
何を聞かれても同じ事を繰り返した。

『零が殺した。追い詰めた。捕まえてっ!!』

それしか...。

『おまえが殺したわけやない。捕まえるんは無理や』

零の家庭事情も知ってる。
島の警察に聞いてたらしい。

物凄く長い1日だった。
1日で2人逝った...。

こんな状態で帰らされても辛い。
...いや、なんともない。
いつも通り。
やり過ごすだけ。

何が起こっても、あの家に入る時、零は零の心を潰す。
特殊能力。欠陥人間。
罪悪感すら消えてしまう。

この家から出れば、抑えた分、反動からか一気に溢れ出し狂う。
自分の感情をコントロール出来ん。

一生、消えることのない罪悪感。
罪悪感...というより、罪。

 
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