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魔法少女リリカルなのは ~優しき仮面をつけし破壊者~

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StrikerS編
  104話:機動六課防衛戦線(中編1)

 
前書き
 
みなさ~ん! Happy Hallowe'en!!
………はい、すいません。ほんッ……とにすいません!

前の投稿の日付を確認したら…9月23日。そう、1カ月以上も前の事。
間にデジモンの方を投稿していたとはいえ、かなりかかってしまい本当に申し訳ありません!しかも内容も…文字数も……本当に申し訳ありません!

取りあえず、投稿です。が、題名見てください。中編1なんです。
中編で書きたかったことの半分しか書けず、苦肉の策として分けました。というか続きまだ書けてません。

実際はもう少し書きたかったんですが、流石に1か月も放置なのはいただけないので、投稿しました。
……なんか言い訳っぽくてごめんなさい。

とにかく最新話です!どうぞ!
 
 

 
 





 夜空に浮かぶ星々が煌めき、自らの存在を主張し続ける中……

 ―――二つの緑が、宙を舞った。
 手の根元から生える刃を向け、およその着地点にいる、ゆったりと歩く男に襲い掛かる。

 生身の体なら、その刃によってバラバラに切り刻まれ、スプラッタな状況になるのだが……生憎歩く男は“生身”ではない。
 シアンに彩られたアーマーを着こむ彼―――ディエンドには、そんな心配もない。

 それでも襲い来る二つの緑―――二体のガタキリバは緊張を解かない。
 ディエンドは本来銃を使った戦い方を得意とする、遠距離型。ともなれば空中にいる自分達を撃ち落とすことなど、造作もない筈。


 しかし、ディエンドが取った行動は回避でも、ましてや迎撃でもない。防御だった。

 右手に持つ自らの武器―――ディエンドライバーを逆手に持ち替え、その上の部分。
 左手に持つ先程召喚した武器―――カイザブレイガンの飛び出した銃身の上部。

 その二つを振りかかる刃に向け、甲高い音を立てて受け止める。そしてガタキリバが込める力を、うまく受け流し二体の体勢を崩す。


「フンッ!」
「グッ!」


 ディエンドから見て右側からやってきたガタキリバに、ディエンドは右の上段蹴りを繰り出す。
 防御すらまともにとれない状態に、腹部への強い衝撃。空中で何もできないガタキリバは、もう一体のガタキリバを巻き込みつつ吹き飛び、地面へ叩きつけられる。

 そこへ降り注ぐ弾丸の雨。カイザブレイガンのレバーを引き、二つの銃から二種類の弾丸を撃ち続けるディエンド。
 二体のガタキリバは火花を散らし、さらに吹き飛んでいった。


「せいッ、はっ!」
「ッ…!」


 弾丸を撃ち終えたディエンド、その隙を狙い別のガタキリバが腕を振る。しかし予想していたのか、ディエンドはその場でしゃがんだ。
 緑の斬撃はディエンドの頭上を通過、ディエンドはそのまま数歩下がり再び立ち上がる。

 ディエンドの前へと移動したガタキリバは、そこから右の回し蹴りを繰り出す。
 これも上体を逸らし、避けるディエンド。ディエンドライバーの銃口を向けるが、帰ってきた回し蹴りで弾かれ、ディエンドライバーは上空に飛ぶ。

 ガタキリバは追い討ちに半回転し、左の回し蹴りを放つがこれも易々躱される。
 ならばこれなら、繰り出されたのは回転した勢いを利用して繰り出さられる、右のパンチ。


「―――ッ」
「グ…ッ!」


 しかしディエンドはそれすらも左に躱し、背中合わせになるように回転し、ガタキリバの背中に肘鉄をいれる。
 苦痛に声を上げ、よろけるガタキリバ。突如視界が回転し、背中を打ち付けられる。ディエンドに投げ飛ばされたのだ。

 投げ飛ばされた勢いのまま、一度距離を取る為転がり続け、その後立ち上がる。
 だが先程の場所を見てもディエンドの姿はなく、あったのは影だけ。ガタキリバは上を見上げると、弾き飛ばされたディエンドライバーとカイザブレイガンの銃口を向けたディエンドの姿を捉えた。

 引かれる引き金。十数の弾丸がガタキリバを捉え、更に落下の勢いを加えたディエンドの飛び蹴りが胸部に決まり、ガタキリバは吹き飛ぶ。
 その後うまく着地したディエンドは、何処からか取り出した“ミッションメモリー”をカイザブレイガンへと装填する。


〈 Ready 〉


 電子音声と共に、グリップ下部から黄色く光る刀身が生成され、カイザブレイガンは“ブレードモード”へと起動する。
 そこへ数体のガタキリバが向かってくるが、その後は一気にディエンド側へと好転していった。
 襲い来る斬撃を黄色い刀身で受け止め、腹部を狙い撃つ。または攻撃自体を躱し、斬撃または蹴りで蹴散らし、更に歩みを進めていく。

 ガタキリバとて弱い訳ではない。現にコンボの一つであるこのフォームは、強大な力を持っている。
 しかし彼らとディエンドは、元の人間の性能や能力に違いがある。もっと言えば、“人間”か“戦闘機人”かの違いだ。

 機械を埋め込まれた体は、元の人間の体に比べ馬力が違う、地力が違う。その差は戦闘に置いて大きな差として表れ始める。


「く……ッ!」
「………」


 そうこうしている間に、ディエンドと向かい合うガタキリバは早くも数体を残すのみとなった。
 勿論、ガジェットと対する者もいるが、そこからディエンドとの戦いに参加した者もおり、その数は徐々に減ってきている。

 他の戦闘機人であるディードとオットー。彼らにもガタキリバが付いてはいたが、ディエンドの的確な援護射撃であまり攻勢ではない状況。
 どうする……このままでは守り切れない。そう思っていたその時だ。


〈 ATACK RIDE・WEPON FUNCTION 〉
〈 Exceed charge 〉


 聞きなれた電子音声と、聞きなれない電子音声。
 カイザブレイガンの銃口から放たれた閃光は一体のガタキリバを捉え拘束、そこへ飛び出したディエンドは光に変わり、一瞬その姿を消す。

 本来“仮面ライダーカイザ”が使う筈の必殺技、“カイザスラッシュ”である。
 再び現れた彼は拘束されたガタキリバの後ろに。拘束の解けたガタキリバは、力なく地面に倒れ伏せた。


「―――こんなものか? ディケイド」
「くッ…!」


 左手に持つカイザブレイガンは、役目を果たしたと言わんばかりに、データの残骸となって霧散する。
 変わって右手に残るディエンドライバーをガタキリバに向け、まだまだ足りないと言い放つディエンド。


「その程度とは…な」
「このッ…!」


 ディエンドの言葉に、一体のガタキリバが反応。飛び上り攻撃を仕掛けるが、あっさり返され吹き飛ばされる。
 やはりこの程度。君が求めていた力はこの程度なのか?


「世界を守るのではないのか? 自分の大切なものを守りたいんじゃないのか?」
「ッ! なん、で…それを…!?」
「知らないとでも? その力を欲したという事は、そう言うことなんじゃないのか?」


 だが、そんな“ごっこ”遊び程度の力では―――


「何も、守ることはできない」
「ッ!!」


 彼の言葉に声を詰まらせる士、だがそんなことはないと吠える。
 現に士は守ってきた。世界を丸々守ったと言うつもりはないが、大切なものは守れてきた。

 士のいう事は確かではある。そして彼の行動が間接的に世界を守ることに繋がっていた。
 しかしディエンドはそれを否定する。


「では君が“奴ら”に捕まった後、君は誰と戦った?」
「―――ッ!」
「守りたいものを傷つける、そんな事意味がない」
「違う、あれは俺の意思じゃ―――!」


 それでも、とディエンドは言葉を遮る。


「傷つけたことに変わりはない。君がやったことは、もう取り消せないのだから」
「……あぁ、そうだな」


 だけど、まだ俺の手からこぼれ落ちてはいない。
 拳を作りながらそう言うガタキリバを見て、確かになと呟くディエンド。


「だが、君は“弱い”」
「ッ…!」
「そんな君で、これから先守れるのか? 君の手で守りたいものは」


 今この時も、彼らは必死にあがいていることだろう。世界の平和とやらを守ろうと、大切なものを守ろうと。そんな彼らを、君は守れるのか?


「―――あぁ、守るさ。それが俺の…“決意”だ」
「………」
「あいつらも、あいつらが帰ってくる場所も……そのついでに世界なんか救えたら、万々歳だろ?」


 皆必死に戦ってるし、俺だって必死だ。皆守りたいものがあるんだ、当然だろう?
 士の言葉に、ディエンドは沈黙。しかしすぐに言葉を紡いだ。


「だがその決意とやらも、守れなければ意味がない。君は弱い、ただの“ごっこ”では……」
「それでも、俺は…!」


「―――きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ッ!?」


 ディエンドの言葉に対しガタキリバが反撃に出ようとした瞬間、戦場に悲鳴が木霊する。
 慌てて振り返ると、六課隊舎前に転がる人物が。

 シャマルだ。彼女はディエンドが現れた後も防御に専念していたが、オットーのIS“レイストーム”による攻撃によって、彼女の防壁が突破され吹き飛ばされたのだ。
 その証拠に、彼女の騎士服はボロボロだ。しかし彼女の頑張りによって、隊舎に大きな傷はついていなかった。


「もう……終わりにしよう」
「ッ、てめぇ!」


 ディエンドはそう言い放ち、銃口をシャマルに―――否、六課隊舎へと向ける。
 シャマルが、ガタキリバが。二人が必死に守ろうとしていたものを、壊そうとしているのだ。

 腰にあるカードケース、そこから一枚のカードを取り出し、それをガタキリバにもわかるように見せる。
 そこに描かれていたのは、彼自身の紋章(レクスト)。金色に光るそのカードの意味は、士も重々知っている。


「これで、君達の守ろうとしていたものは…壊れる」
「そんなこと、させる訳ないだろ!」


 阻止しようと立ち上がり、駆け抜けるガタキリバ。分身体も数体、止めるべく動き出す。
 それを見たディエンド、彼は先程見せたカードをスライドする。そこにはもう一枚のカードが。

 ディエンドはこうなることを予想し、予め二枚目のカードを用意していたのだ。
 驚くガタキリバを他所に、ディエンドは二枚目のカードをディエンドライバーへと装填する。


〈 KAMEN RIDE・RIOTROOPER 〉
「くっ…!」
「このッ…邪魔すんな!」


 銃口から放たれたデータは形を成し、数体の人間体を作り出す。ファイズやカイザのベルトを元に開発された、量産型変身ベルト“スマートバックル”によって変身したライダー―――“ライオトルーパー”。
 バイクに乗るもの、剣を持ち飛び出すもの、銃を構えるもの。何体ものライオトルーパーが、ガタキリバ達を迎え撃つ。


「守るものを失ったとき、君は何を思うかな?」
「この野郎…止めろぉぉ!」


 自分の弱さを呪うか? それとも嘆き悲しむか?
 もう諦めろよ、お前の“ごっこ”遊びじゃ守れない、守り切れないんだ。


「止めるさ、必ず!」
「無理だな、‟弱い”君には」


 ディエンドはそう言って、自らの紋章(レクスト)が描かれたカードを装填する。


〈 FINAL ATACK RIDE 〉
「何も―――」

〈 de de de D-END ! 〉
「守れないんだよ…!」


 電子音声と共に、ディエンドは銃口を向ける。その先には、緑色のカード状のホログラムが、無数に円を描く。幾重にも重なるホログラムは、それ自体が砲台のようになっており、発射の時を今か今かと待ちわびているようだった。
 必死に阻止しようとするガタキリバ。しかしライオトルーパーが立ちふさがり、それを食い止める。ガタキリバの力でライオトルーパーを退けるのは容易だったが、次々と襲い来る彼らに突破できずにいた。


「これで……終わりだッ…!!」
「止めろぉぉぉぉぉぉ!!」


 遂に引かれる引き金。砲台の形をとっていたカードも、ディエンドライバーから放たれたエネルギーに纏わりつき、一つの砲撃として隊舎へと向かう。
 叫ぶ士だったが、砲撃は容赦なく隊舎へと向かい、そして―――


 爆音と共に、炎と煙が隊舎を包んだ。
























「あ…あぁ……」


 力なく膝をつくシャマル。当然だ、先程まで必死に守ろうとしていたものが壊れたのだから。
 ガタキリバに変身する士も、ただ茫然と煙に包まれる隊舎を眺めている。


「どうだ、これが現実だ」
「………」
「君は弱い。守りたいものも、救いたいものも……全て、壊れる」
「……あぁ、そうだな…俺は、弱い…」


 ディエンドの言葉に、士は小さく呟く。煙が立ち上るその場所を見つめ、ただ立ち尽くす。それを見て、エクストラは仮面の奥で笑みを浮かべる。

 勝った、奴の心は…折れた。守るつもりだったものが壊れ、奴の戦う意思は…消えた。
 彼はそう確信した。さぁ仕上げだ、後はコイツを討ち勝利を収めるだけ―――


「だけど、まだ―――壊れていない」
「……何…?」


 だが、士の心は折れていなかった。煙から目を逸らした士は、鋭い眼光をディエンドに向けた。
 何故? 守るものはなくなったのに? 奴が戦う理由はなくなったのに? 何故そんな目ができる。

 そこでディエンドは気づいた。煙の奥に、何かが見えてきたことに。涙を流すシャマルも、そのことに気づいたようだ。
 それは六課隊舎の影ではない。その前にある、まるで壁のような……


「―――な、んだ…あれは…」


 煙が晴れ、その全てが見えた。ディエンドはそれを見て、そう吐露した。
 そこにあったのは、“甲羅”。オレンジ色に光るそれは、先程ディエンドが放った砲撃―――“ディメンションシュート”が命中したと思っていた場所にあった。

 そしてその奥で立つ者が―――


「まったく…これだけは使いたくなかったんだがな~…」


 前に両腕を出し、装備しているその“盾”を合わせることでそれを作り上げていた。
 彼はその構えを解く、それと同時に“甲羅”は消えてなくなり、その奥には何処も崩れていない隊舎の姿があった。


「だがまぁ、そんなことも言ってられない状況だかんな…」
「なにを…言っている…! お前は…ッ!」
「おいおい…これ以上の手札(カード)がないとでも?」


 そう言って士は、ライドブッカーからカードを取り出し、その端を叩いてその存在を主張させる。
 そして今カードを取り出したガタキリバの横に、更に五人のガタキリバが並び立つ。それぞれがライドブッカーからカードを取り出し、ディエンドに見せつける。


「ま、まさか…ッ!」
「そう、そのまさかさ」


 ―――そう、士がやったことはいつもと変わらない。


「「「「「―――変身ッ!」」」」」


 その掛け声に合わせ、五人がカードをバックルへ装填する。


「切り札ってのはさ……」
〈〈〈〈〈 KAMEN RIDE・OOO 〉〉〉〉〉


「最後までとっておくもんだろ?」


〈 RATORA-TA- ! 〉
〈ライオン! トラ! チーター!〉

〈 SAGO-ZO ! 〉
〈サイ! ゴリラ! ゾウ!〉

〈 TAJADOLU ! 〉
〈タカ! クジャク! コンドル!〉

〈 SHAUTA ! 〉
〈シャチ! ウナギ! タコ!〉

〈 TAROBA ! 〉
〈タカ! トラ! バッタ!〉


 五人の前に現れるメダル状のホログラム、それぞれがそれぞれの組み合わせとなり、胸部へと重なり合う。


〈ラタラター、ラトラーター!〉
〈サゴーゾ……サゴーゾッ!!〉
〈タージャードルー!〉
〈シャシャシャウタ、シャシャシャウタ!〉
〈タ・ト・バ、タトバタ・ト・バ!〉


 五人のガタキリバに変化が起き、姿が変わる。黄色と灰色と、赤と青。そして赤・緑・黄色の三色。
 それぞれが持つ色が波動となり、空気を震わす。それは先程ガタキリバへ変身した時とは比べ物にならない程の振動。

 ライオンの顔や鬣を模した頭部、トラの爪を模した装備が付けられた腕、チーターの模様如く彩られた脚部。青き複眼に、黄色い“ラインドライブ”。黄色い彼の名は―――“オーズ・ラトラーターコンボ”。

 頭部にサイの角、腕はゴリラを模したかのように巨大に、そして脚部はゾウのようにどっしりとした装いに。赤い複眼、“ラインドライブ”は灰色。力強そうな彼は―――“オーズ・サゴーゾコンボ”。

 タカが翼を広げたかのような頭部に、クジャクのように美しい胸部、コンドルの如く鋭利な爪のような脚。体と同じ赤い複眼に、“オーラングサークル”は大きな不死鳥のようなものとなり、神々しい光を放つ彼は―――“オーズ・タジャドルコンボ”。

 シャチの背びれのような角のある頭部、肩から伸びる紐が付いている腕、タコのような吸盤が付いている脚部。黄色い複眼、青い“ラインドライブ”。青き海のような彼は―――“オーズ・シャウタコンボ”。

 そしてタカを模した頭部、爪の装備された腕、バッタのような脚。“ラインドライブ”はそれぞれの部位にそれぞれの色が、そして“オーラングサークル”の縁は他と違い金色に。オーズの基本フォームにして、七種のコンボの一つ。
 彼の名は―――“オーズ・タトバコンボ”。

 並ぶ六人、その中には“オーズ・ガタキリバ”もおり。
 そして先程隊舎への攻撃を防いだのは、コブラのような部分がある頭部にカメの甲羅のような盾を持つ腕、“ラインドライブ”がノコギリ状に発達し刃となった脚部。それらを持つ茶色の彼―――“オーズ・ブラカワニコンボ”。


「「「「「「「さぁ、ここからは俺達の反撃(ターン)だ!」」」」」」」


 壮観な光景に見る者全てが唖然とする中、彼はそれぞれの武器を構え叫ぶ。

 隊舎を守った士の、脅威的な反撃が始まる。
























 一方、その頃。
 地上本部にて重役達が集まる一室は、情報が錯綜してしまい未だに室内は慌ただしかった。

 そんな中、シスターシャッハを送り出したはやてとカリム。彼女の帰りを待ちつつ、他の人達と情報を共有していた。
 しかし―――


「ッ……!!」
「…? はやて…?」


 はやての表情が豹変し、動きが止まる。
 隣にいたカリムは、彼女の様子が急に変わったことに気づき、声をかける。しかしそんなカリムを他所に、はやての顔色がどんどん悪くなっていく。


「は、はやて…!? 大丈夫!?」
「カリム……」


 はやての肩を支え、大きな声で呼びかける。ようやく反応したかのように、カリムを見て…そして―――


「ザフィーラが…ザフィーラがぁ…ッ!!」


 それは、終わりを告げる音。
 その音がもたらすものは、絶望と……


 ———“破壊”





  
 

 
後書き
 
という訳で……最後は露骨なフラグでしたが。
この後はディエンドvsオーズレンジャー(笑)の予定。

次はこっちを投稿する予定。また間が空いてしまう可能性がありますが、いつもの如く首をなが~くして待っていてください!
誤字脱字のご指摘、小説のご感想、その他諸々お待ちしております!ではでは~(^ ^)ノシ
  
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